YELLOW
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Room No.7 | MAMI | SCANDAL | Instrumental | |
2 | Stamp! | MAMI | MAMI | 玉井健二、飛内将大 | 21stシングル 最高5位 売上2.6万枚 |
3 | LOVE ME DO | MAMI | MAMI | シライシ紗トリ | |
4 | Morning sun | RINA | MAMI | シライシ紗トリ | |
5 | Sunday Drive | TOMOMI | SCANDAL | SCANDAL | |
6 | 今夜はピザパーティー | TOMOMI | MAMI | シライシ紗トリ | |
7 | ヘブンな気分 | RINA | MAMI | SCANDAL | |
8 | SUKI-SUKI | MAMI | MAMI | 川口圭太 | |
9 | LOVE | TOMOMI | TOMOMI | シライシ紗トリ | |
10 | Sisters | RINA | MAMI | 玉井健二、百田留衣 | 22ndシングル 最高9位 売上1.8万枚 |
11 | Happy Birthday | RINA | MAMI | SCANDAL | |
12 | ちいさなほのお | RINA | MAMI | 川口圭太 | |
BONUS TRACK | |||||
13 | Your song-English ver.- | SCANDAL | SCANDAL | 川口圭太 | 19thシングル『夜明けの流星群』C/W 英語詞リメイク |
ADDITIONAL ARRANGEMENT:シライシ紗トリ(1)
リリースデータ
2016年3月2日 | 初登場2位 | 売上3.9万枚 | TOTAL PRODUCED BY:SCANDAL | Epic Records |
メンバー
Vocal&Guitar | HARUNA |
Guitar&Vocal | MAMI |
Bass&Vocal | TOMOMI |
Drums&Vocal | RINA |
SCANDAL7thアルバム。前作以降の2シングルを収録。ボーナストラックとして19thシングル『夜明けの流星群』C/Wの「Your song」を英語詞でリメイクしたEnglish ver.を収録。今作は初の全曲自作(編曲は除く)で構成され、「TOTAL PRODUCED BY:SCANDAL」とアルバム全体をバンド名義でプロデュースした事を示す一文が初めてクレジットされた。完全生産限定盤はTシャツ付、初回盤は「YELLOW OPENING MOVIE “Room No.7”」とそのメイキングクリップを収録したDVD付。通常盤の初回封入特典としてステッカー5種のうち1種封入。自身最高となる2位を記録したが売上自体は前作までを下回った。
海外ツアーを経てという事もあってややアメリカンな雰囲気を醸し出しつつも、それなりに多彩に色々やっていて全体的にはハッピーなロックナンバーが並んでいる。初期のような激しいナンバーはほとんど無くなってるし、このハッピーな感じは以前に比べてかなりポップ寄りになった印象にも繋がる。アルバムも7枚目だし、また少し違った方向性になってきた感じはあるけど、結成10周年ということもあってバンドへの自信や貫禄、まだまだ続けていきたいという意欲が結果的にハッピーな雰囲気に繋がっているように思う。激しいロックナンバーは初期に十分聞かせてもらったし、今作はこれでいいんじゃないだろうか。
一方で全曲自作と言っているもののほぼMAMIの作曲ばかり。バンド名義の曲はあるものの、元々作詞もあまりやってなかったとはいえHARUNAの名前が一切クレジットに出てこない(7作目にして初)、作曲開始以降の動きとしては作曲に対する意欲がMAMIに続く2番手と思われたRINAが1曲も作曲してないというのは意外だった。前作はMAMIを中心としつつもメンバー4人全員の作曲参加があったので、まさかここまでMAMIに作曲頼りっきりになってしまうとは。自作できるようになったとはいえ、ちょっと楽曲制作の能力差で今後のメンバーの意見にズレとか生じてこないかはちょっと心配だ。まあ全員ガンガン作曲出来たら出来たでそれまた方向性の違いが出てきそうだけど。そしてボーカル編成にも変化があり、TOMOMIの存在感が極度に薄くなりほとんどHARUNAになっている。作詞作曲であまり関与してない分だけフロントマンとしてよりたくましさを増した…というよりこれは単にTOMOMI不調か?
今は誰もが知るヒット曲を生み出すという夢が1番現実的じゃない時代だけにトップ10レベルの固定人気を確保してからは更なるヒットを狙いに行く事には早々に見切りをつけてライブ規模の拡大を第一にステップアップしてきた感もあるが、その点でもアリーナクラスを1回ポッキリの箔付け記念公演ではないレベルで何度も出来るくらいになったここ数年でほぼあの場所でライブをやりたい的な夢も叶えた。結成10周年を迎え、ガールズバンドが短命であるという事を強く意識しているようで、「ギネス記録であるZELDAの17年を越えたい」と現在の目標が「長く続ける事」になってきている節も見られるが(しかもこれ言ってるのどの媒体でもRINAばかり)、これだけが目標になってくるとあまりよろしくない状況になっていきそうな気がする。自作するようになったからこそのバンド内のバランスの取り方が難しくなってくるのもこれからかもしれないと思ったりも。バンド内のパワーバランスの変化が綻びに繋がらなければいいけど…。
印象度★★★★☆
2016.3.30更新