SEKAI NO OWARI 2010-2019
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 幻の命 | 深瀬慧 | 藤崎彩織 | 世界の終わり | インディーズ1stシングル(タワレコ限定) チャート対象外 |
2 | 虹色の戦争 | 深瀬慧 | 深瀬慧 | 世界の終わり | インディーズアルバム『EARTH』収録曲 |
3 | スターライトパレード | Fukase | Nakajin | SEKAI NO OWARI | 2ndシングル 最高16位 売上2.6万枚 |
4 | 天使と悪魔 | Fukase | Fukase | SEKAI NO OWARI | インディーズ2ndシングル 最高8位 売上2.1万枚 |
5 | Love the warz | Fukase | Fukase&Nakajin | SEKAI NO OWARI | 1stアルバム『ENTERTAINMENT』収録曲 |
6 | yume | Fukase | Saori | SEKAI NO OWARI | 2ndシングルC/W |
7 | 銀河街の悪夢 | Fukase | Nakajin | SEKAI NO OWARI, CHRYSANTHEMUM BRIDGE |
5thシングルC/W |
8 | 花鳥風月 | Saori | Fukase | SEKAI NO OWARI | 1stシングル『INORI』1曲目 最高13位 売上3.1万枚 |
9 | 死の魔法 | 深瀬慧 | 深瀬慧 | 世界の終わり | インディーズアルバム『EARTH』収録曲 |
10 | 不死鳥 | Fukase | Nakajin | SEKAI NO OWARI | 1stシングル『INORI』2曲目 |
11 | 眠り姫 | Fukase | Fukase | SEKAI NO OWARI | 3rdシングル 最高4位 売上5.6万枚 |
12 | 炎と森のカーニバル | Fukase | Fukase | SEKAI NO OWARI, CHRYSANTHEMUM BRIDGE |
6thシングル 最高2位 売上11.5万枚 |
13 | 深い森 | Fukase | Fukase | SEKAI NO OWARI | 1stアルバム『ENTERTAINMENT』収録曲 |
14 | Fight Music | Fukase | Fukase | SEKAI NO OWARI | 1stアルバム『ENTERTAINMENT』収録曲 |
15 | インスタントラジオ | 深瀬慧 | 深瀬慧&中島真一 | 世界の終わり | インディーズ1stシングルC/W(タワレコ限定) |
English Assisted by Nelson Babin-coy(5,13)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | RPG | Saori&Fukase | Fukase | SEKAI NO OWARI, CHRYSANTHEMUM BRIDGE |
4thシングル 最高2位 売上15.5万枚 |
2 | スノーマジックファンタジー | Fukase | Nakajin | SEKAI NO OWARI, CHRYSANTHEMUM BRIDGE |
5thシングル 最高1位 売上14.0万枚 |
3 | プレゼント | Saori | Nakajin | SEKAI NO OWARI, CHRYSANTHEMUM BRIDGE |
9thシングル両A面曲 |
4 | MAGIC | Original Music:HAWAIIAN6 Alternate Lyrics:Fukase |
SEKAI NO OWARI, CHRYSANTHEMUM BRIDGE |
7thシングルC/W HAWAIIAN6の歌詞改変カバー | |
5 | ANTI-HERO | Fukase | Nakajin | SEKAI NO OWARI, Dan the Automator |
8thシングル 最高2位 売上10.7万枚 |
6 | サザンカ | Fukase&Saori | Nakajin&Fukase | SEKAI NO OWARI,小林武史 | 12thシングル(限定) 最高4位 売上3.7万枚 |
7 | Death Disco | Fukase | Nakajin&Fukase | SEKAI NO OWARI, CHRYSANTHEMUM BRIDGE |
1stデジタルシングル、2ndアルバム『Tree』収録曲 |
8 | LOVE SONG | Fukase | Saori&Nakajin | SEKAI NO OWARI,浅野尚志 | 4thアルバム(3rd同発)『Eye』収録曲 |
9 | ムーンライトステーション | Fukase | Fukase | SEKAI NO OWARI, CHRYSANTHEMUM BRIDGE |
2ndアルバム『Tree』収録曲 |
10 | YOKOHAMA blues | Fukase | Nakajin | SEKAI NO OWARI | 3rdアルバム(4th同発)『Lip』収録曲 |
11 | イルミネーション | Saori&Fukase | Saori&Nakajin | SEKAI NO OWARI,小林武史 | 2ndデジタルシングル、3rdアルバム(4th同発)『Lip』収録曲 |
12 | Hey Ho | Saori&Fukase | Nakajin | SEKAI NO OWARI | 10thシングル 最高3位 売上8.1万枚 |
13 | SOS | Saori | Fukase | SEKAI NO OWARI,Ken Thomas | 9thシングル 最高1位 売上9.2万枚 |
14 | Dragon Night | Fukase | Fukase | SEKAI NO OWARI,Nicky Romero | 7thシングル 最高4位 売上13.5万枚 |
15 | RAIN | Fukase&Saori | Nakajin,Fukase&Saori | SEKAI NO OWARI,小林武史 | 11thシングル 最高2位 売上8.5万枚 |
16 | Bonus Track: Summer |
English Assisted by Nelson Babin-coy(5,13)
リリースデータ
2021年2月10日 | 初登場1位 | 売上12.0万枚 | TOY'S FACTORY |
メンバー
Nakajin |
Fukase |
Saori |
DJ LOVE |
SEKAI NO OWARI1stベストアルバム。同時発売の3rd4thから2年ぶり。2010年のインディーズデビューから10周年を記念して2010年〜2019年の楽曲から30曲を収録。当初は新曲シングル『umbrella/Dropout』と同時発売で2020年5月27日発売と告知していたが詳細な収録内容を公表する前に新コロの影響でツアーが出来ないため翌年まで発売延期すると発表。シングル『umbrella/Dropout』は1ヶ月程度の延期で6月24日に発売され、さらに12月に次のシングル『silent』も発売されたが、今作は当初の予定通りに2019年までが対象で2020年の『umbrella/Dropout』『silent』は対象外となった。「プレゼント」、「MAGIC」がアルバム初収録。またDISC-2の16曲目に新曲「Summer」を収録。パッケージには歌詞の掲載どころか表記すら無いが、公式サイトでは"Bonus Track: Summer"と明記されている。
完全生産限定プレミアムBOXは368Pの図鑑『History
of SEKAI NO OWARI』、未発売映像を含むベストライブ映像集『LIVE
BEST DVD』、スペシャルコンテンツとしてデビュー前の2007年に数量限定で公式通販で発売された通称「白い時計のCD」と呼ばれるデモCDの復刻版を収録。
初回盤はベストライブ映像集『LIVE
BEST DVD』付属。
通常盤はCDのみ。
2020年末にリリースしたシングル『silent』が好調でクリスマスソング的な内容ながらも年明けになってもTVで披露するなどしていたものの未収録であり、大胆な大幅延期をしたものの新コロ騒動は収束どころかパニックが定着化し冷静な判断もできずに緊急事態を繰り返す末期状態となり、結局ベスト盤を引っ提げてのツアーも行う事が出来ないままという状態で、2年前まで対象のベスト盤(しかもEMIへ移籍を発表したためただの移籍に伴うベストみたいになってしまった)となってはいかんともしがたく『Eye』『Lip』と同程度の売上に落ち着いた。
シングル曲はインディーズ2作のシングル+2019年までの12作のシングル表題曲のうち「天使と悪魔」と両A面だった「ファンタジー」のみ未収録。公式のデジタルシングル枠の配信シングルではリメイクで出した3作目「蜜の月-for the film-」が未収録。とりあえず聞きたいヒット曲は網羅され、さらにアルバム曲も大量に聞ける重量級のフルボリューム型ベストアルバム。ブレイク期のシングルいくつか目当てでちょっと聞きたい程度ではやはり重めな印象にはなるし、1st2ndアルバムなんかは既出曲ばかりでメンバー自らオリジナルアルバムというより単なる作品集としてアルバムという器をとらえている様子だった事もあってまあよほど隅々まで堪能したいのでない限り今作限りでの一撃完結なベストアルバムでこれだけ持っていればOKというか個人的にはこれ以上さらに聞く余地はあまり残ってない感じかなと思う。
曲順は時系列のようであちこち前後しまくる。特に序盤1〜6曲目までは単に『EARTH』『ENTERTAINMENT』からセレクトした曲をアルバム内での曲順そのままに機械的に並べているように思わせておいていきなり7曲目に「銀河街の悪夢」をぶち込んでくるとそこからは急に飛んだり急に戻ったりするようになる。それでもまあ大まかには時代が進んでいく感じでの収録にはなっていて10年間の変化と進化を感じられる流れにはなっていると思う。
独特のファンタジックさとダークさが共存したような世界観は前半の方が色濃く、後半はスケールも大きくなってきたりグループ自体が成功した事、4人だけの閉じた世界で作りこんでいた制作体制からサポート演奏も含めたトータル的なサウンド構築をするようになっての視野の広がりや年齢的な落ち着きもあって世界が広がっていくようなイメージ。海外を視野に入れた非キャッチ-な曲や英語詞にも挑んでいるが、そうなるとかなりとっつきにくく良く分からないのが正直なところ。ただ行ったきり戻ってこないのではなく、ちゃんとポップだったり、メロウな聞かせる曲に戻ってくるのでバランスはいいと思う。いずれにせよ独特の世界観ではあるのと理屈っぽいというかファンタジックで抽象的なものもあるけど、メッセージ性が強い場合に歌詞でまくしたてて説明しすぎに感じるところもある。結局のところ個人的に良いと感じるのはキャッチーなメロディー部分くらいだが、この点においても今作でかなりお腹いっぱいではあり、これ以上はもういいかなぁと思うところもある。
今作には演奏クレジットが全カットされているので、サウンド面での変遷は聞いたそのままで判断する事しか出来ないが、1st〜4thアルバムやシングルでの演奏クレジットから読み取れるのは初期はごく普通のバンドサウンド編成を基本としているが全部メンバーだけでやっているので演奏者はギターとピアノしかなく、ベースドラムは全部打ち込み。徐々に電子加工も施すようになりボーカルへの加工も目立つようになるが、2ndアルバムの頃には共同アレンジャーを招くようになったり、打ち込み疑似バンド編成にこだわらずにトータルサウンド重視となり、バンドの枠に留まらない方向性へと広がっていく。そして実はこの段階になって外部ミュージシャンも招くようになり、初めて生ドラム始めメンバー外部の生演奏を用いた楽曲も出てきていたりする。しかしノンクレジットで聞いていくと初期の方が普通にバンドっぽく聞こえるし、生ドラムと打ち込みドラムの違いや打ち込みストリングスと生ストリングスの違いもよほど聞き分けできるプロの耳を持っていない限りさらっと聞いたところで全く分からない。リズム隊が打ち込みか生かというのは正直誰も気にしてないんじゃないかというか、実際今作のレビューなんか見ていくとファンタジックな世界観の変化に言及するようなレビューはあっても打ち込み疑似バンドだったのが生演奏を取り入れるようになった変化に言及しているレビューは見当たらなかった。演奏クレジットがあるとそういうところも含めてこれで打ち込みなのかとかこっちは生演奏なのかとかそういうところも面白いと思うんだけど、そういう楽しみ方は最早化石化しつつあるらしい。とはいえ今の時代にまだパッケージの存在意義、ブックレットがあるというのはそういうところに利点があるとも思うので載せておいてほしかったなぁ…。
印象度★★★☆☆
2021.6.6更新