Lip
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | YOKOHAMA blues | Fukase | Nakajin | SEKAI NO OWARI | |
2 | RAIN | Fukase&Saori | Nakajin,Fukase&Saori | SEKAI NO OWARI,小林武史 | 11thシングル 最高2位 売上8.5万枚 |
3 | Mr.Heartache | Fukase | Adam Young,Nakajin | SEKAI NO OWARI,Adam Young | |
4 | 向日葵 | Fukase | Nakajin&Fukase | SEKAI NO OWARI | |
5 | サザンカ | Fukase&Saori | Nakajin&Fukase | SEKAI NO OWARI,小林武史 | 12thシングル(限定) 最高4位 売上3.7万枚 |
6 | 千夜一夜物語 | Saori | Saori | SEKAI NO OWARI,斎藤ネコ | |
7 | Error | Fukase | Nakajin,Saori&Fukase | SEKAI NO OWARI | 10thシングルC/W |
8 | Hey Ho | Saori&Fukase | Nakajin | SEKAI NO OWARI | 10thシングル 最高3位 売上8.1万枚 |
9 | ラフレシア | Fukase | Nakajin | SEKAI NO OWARI | |
10 | Goodbye | Nakajin | Nakajin | SEKAI NO OWARI | Nakajinボーカル曲 |
11 | Missing | Fukase | Saori | SEKAI NO OWARI | |
12 | 密の月 | Fukase | Fukase | SEKAI NO OWARI | 3rd配信シングル「蜜の月-for the film-」としてリアレンジ、カット |
13 | イルミネーション | Saori&Fukase | Saori&Nakajin | SEKAI NO OWARI,小林武史 | 2nd配信シングル 初CD化 |
Strings Arrangement:小林武史&四家卯大(2,5,13)
Lyrics Assisted by Nelson Babin-coy(3)
リリースデータ
2019年2月27日 | 初登場2位 | 売上11.3万枚 | TOY'S FACTORY |
メンバー表記なし(1曲ごとの演奏クレジットのみ)
Nakajin |
Fukase |
Saori |
DJ LOVE |
SEKAI NO OWARI4thアルバム。『Eye』と同時発売。4年1ヵ月ぶりのアルバム。CDの発売は「サザンカ」以来1年ぶりで、配信限定を含めると18年10月の「イルミネーション」以来の新作となる。前作以降の5シングルと配信シングルのうち今作には3シングルと配信シングル1曲、C/W1曲を収録。シングル表題曲では9th両A面曲「プレゼント」のみどちらにも未収録。「蜜の月」は映画タイアップがついたため、3月になって小林武史を迎えてリアレンジした「蜜の月-for the film-」として配信シングルとしてシングルカットされた。『Eye』と『Lip』は対になっているとされ、「ダーク」な側面を凝縮して閉じ込めた『Eye』、「ポップ」を遺憾無く発揮した『Lip』とされている。初回盤は9曲収録したMUSIC VIDEO集DVDが付属する。今作が1位、『Eye』が2位となり、1,2位を独占したが50万枚を突破した前作からは大幅に売上は暴落した。
今作にはメンバー表記が無いが、初めて1曲ごとのメンバーも含めた演奏クレジットがある。ボーカルであるFukase、多くのプログラミングを始めとしたサウンド作りをメインで担当するNakajinはほぼ全曲に名前が表記されているが、ピアノが使用されていない曲ではSaoriの表記が無い。また元々サウンドセレクター、機材を選択する役割などと紹介されていたDJ LOVEはそのような役割を示すクレジットが存在せず、「YOKOHAMA blues」でShaker、「Missing」でNakajinと共に和太鼓で表記されているのみで、今作においてDJ LOVEはこの2ヵ所にしか名前が登場していない。
これまでのヒット作の延長にあるポップな楽曲が並んでおり、ライトリスナーがセカオワらしいとまず思うようなポップな1枚。ただなんだかんだ成長と進化は十分に感じられ、「RAIN」や「Hey Ho」に代表されるポップなシングルヒットナンバーにおいても以前は基本的に全部自分たちだけで完結していたので打ち込みで済ませていたのが、サポートメンバーを招いてリズム隊も生音になっている。全体にはバンドサウンド風にこだわらない自由な作風になっているので今作においてもバンドっぽさはほとんど無いが、適材適所でバンドっぽくしたい時はちゃんと人力でやるというようにメリハリをつけるようになったのは大きな変化だと思う。こういった外部交流が増えた影響か、以前は一軒家で共同生活を送っていると公言していたが前作以降の4年間でFukase以外の3人が相次いで結婚してそれぞれに家庭を持ったのでさすがに全員での共同生活は解消されていると思われそういった各自の環境の変化、また30代になって精神的にも大人になってきた影響なのか、ファンタジックな雰囲気はだいぶ薄れてきたように思う。
そんなわけでライトリスナー的には覚えているシングル曲も全部こちらに入っている楽曲だったし、同世代としてもそろそろファンタジー色が強すぎるのもしっくりこなくなってくる頃合いでもあるのでごく自然な変化だと思う。王道に進化したセカオワって感じでとても聞きやすい1作だった。
印象度★★★☆☆
2019.5.18更新