時代を創った名曲たち〜瀬尾一三作品集 SUPER digest〜

Disc-1
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 落陽〜『LIVE'73』より〜/よしだたくろう 岡本おさみ 吉田拓郎 瀬尾一三 ライブ盤『LIVE'73』収録曲 初出がライブ音源だった楽曲
2 22才の別れ/かぐや姫 伊勢正三 伊勢正三 瀬尾一三 4thアルバム『三階建の詩』収録曲
3 岬めぐり/山本コウタローとウィークエンド 山上路夫 山本厚太郎 瀬尾一三 1stシングル 最高5位 売上40.2万枚
4 白い冬/ふきのとう 工藤忠幸 山木康世 瀬尾一三 1stシングル 最高14位 売上18.5万枚
5 我が良き友よ/かまやつひろし 吉田拓郎 吉田拓郎 瀬尾一三 シングル 最高1位 売上70.1万枚
6 「いちご白書」をもう一度/バンバン 荒井由実 荒井由実 瀬尾一三 5thシングル 最高1位 売上75.1万枚
7 星のマリオネット/谷山浩子 谷山浩子 谷山浩子 瀬尾一三 5thシングル『忘れられた部屋で』C/W
8 オリビアを聴きながら/杏里 尾崎亜美 尾崎亜美 瀬尾一三 1stシングル 最高65位 売上5.5万枚
9 順子/長渕剛 長渕剛 長渕剛 瀬尾一三 2ndアルバム『逆流』収録曲、5thシングル 最高1位 売上94.2万枚
10 Mr.メトロポリス/八神純子 山川啓介 八神純子 瀬尾一三 3rdアルバム『Mr.メトロポリス』収録曲
11 ボーンフリー・スピリット/ロブバード 岡田冨美子 瀬尾一三 瀬尾一三 2ndシングル 最高34位 売上9.8万枚
12 Season/門あさ美 門あさ美 門あさ美 瀬尾一三 4thシングル 売上不明
13 万里の河/CHAGE and ASKA ASKA ASKA 瀬尾一三 3rdシングル 最高6位 売上53.7万枚

 

Disc-2
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 めぐり逢いはすべてを越えて/NSP 天野滋 天野滋 瀬尾一三 23rdシングル 売上不明
2 夕映えよ心の鳩を抱け/雅夢 小椋佳 三浦雄也 瀬尾一三 7thシングル 売上不明
3 教室/森川美穂 千家和也 小森田実 瀬尾一三 1stシングル 最高38位 売上4.6万枚
4 火の鳥/渡辺典子 阿久悠 宮下富実夫 瀬尾一三 7thシングル 売上不明
5 ドリーミー・ドリーマー/石川優子 石川優子 石川優子 瀬尾一三 21stシングル 売上不明
6 壊れかけのRadio/徳永英明 徳永英明 徳永英明 瀬尾一三 10thシングル 最高5位 売上36.6万枚
7 糸/中島みゆき 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 20thアルバム『EAST ASIA』収録曲、35thシングル両A面曲(カット)
8 天使の休息/久松史奈 久松史奈/
藤生ゆかり
藤生ゆかり 瀬尾一三 5thシングル 最高10位 売上50.8万枚
9 空と君のあいだに/中島みゆき 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 31stシングル 最高1位 売上146.6万枚
10 激情/工藤静香 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 28thシングル 最高10位 売上42.4万枚
11 愛詞(あいことば)/中島美嘉 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 34thシングル 最高17位 売上1.5万枚
12 泣いてもいいんだよ/ももいろクローバーZ 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 11thシングル 最高1位 売上8.7万枚
13 アリア-Air-/平原綾香 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 17thアルバム『LOVE』収録曲

リリースデータ

2017年11月22日 初登場37位 売上0.5万枚 Produced by 瀬尾一三 ヤマハ

瀬尾一三がアレンジ・プロデュースを担当した作品を集めたコンピレーションアルバム第1弾。瀬尾一三生誕70周年記念作品。歴代のアレンジ楽曲から選曲された26曲を時系列に収録。Ted Jensenによるリマスター、Blu-spec CD2仕様中島みゆきのアルバム『相聞』と同時発売。今作のラストに収録されている平原綾香の「アリア-Air-」の中島みゆきによるセルフカバーは『相聞』に収録されている。2019年1月に第2弾『時代を創った名曲たち2〜瀬尾一三作品集 SUPER digest〜』が発売された。そちらは1枚にまとめられている。

1969年に「愚」としてデビューし、73年にソロデビューを果たしているが同時にアレンジャーとして活動を開始し、今作にはアレンジャーとしての瀬尾一三の1973〜2016年までの軌跡が文字通りにスーパーダイジェストで時系列に収録されている。幅広くやっていたのは主に70年代〜80年代で、88年に中島みゆきと関わるようになると90年代以降は中島みゆきがメインになっていき、現在はほぼ中島みゆきの専属イメージが強い。近年も中島みゆき以外への仕事も無いわけではないが、数はかなり少なく、今作の終盤が全部中島みゆき関連作になっているからも分かるようにヒット作という点においてはほぼ中島みゆき本人とその提供作がヒットするといった感じ。

選曲は概ね往年のヒット曲が並んでいて、元々今作は両親にプレゼントする目的で買ったんだけど青春時代のヒット曲が並んでいて非常に懐かしかったようだ。ただそれでも名前は知っていても曲は知らないというのもいくつかあったようで、「星のマリオネット」なんかはB面曲なので確かに谷山浩子のファンでないと知りようが無かった曲かもしれない。八神純子、ロブバード、門あさ美もあまりなじみが無かったようで、森川美穂以降は時代が違ってきている感じとのこと。

個人的にもそんな両親の影響がある程度あるので実際聞いた事ないところは概ね被っていた。全て有名曲というわけではないが、時系列なので概ね時代の変化を感じながら聞くことができる。70年代は素朴ながら1周回ってすんなり聞けるが、やはり80年代から90年代前半の音の響きは独特のものがあるなぁ…とか。中島みゆきの印象から重厚なイメージが強く、実際終盤は重厚なんだけどそれ以前はそうでもなく、時代時代に合わせて変化していき、70歳になるまでさして古臭くなる事も無く現役を貫いている偉大なアレンジャーなんだなと改めて思った。

また今作最大の聞き所は迫力あるTed Jensenによるリマスターサウンド。新しい曲はまあそうでもないけど、フォークの時代や80年代の楽曲にTed Jensenによるリマスターが施される機会はかなり珍しいと思うし、今後単独でTed Jensenによるリマスターが施される機会などたぶん無いんじゃないかという曲たちがほとんど。古い時代の曲にTed Jensenリマスターによるド迫力サウンドというのは新鮮だった。

時代を創った名曲たち ~瀬尾一三作品集 SUPER digest~ 【Blu-spec CD2】  

印象度★★★★☆

2018.2.11更新

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