SINGLE BEST
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | Melty Love | IZAM | A・O・I | 1stベスト『OLDIES BEST ALBUM 1993 2000』収録Ver.(New Version) |
2 | すみれSeptember Love | 竜真知子 | 土屋昌巳 | 2ndシングル 最高2位 売上67.0万枚 一風堂のカバー |
3 | White Silent Night | IZAM | KUZUKI | 3rdシングル 最高1位 売上55.3万枚(初回盤) 最高30位 売上4.1万枚(通常盤) |
4 | SWEET HEART MEMORY | IZAM | A・O・I | 4thシングル 最高2位 売上57.9万枚 |
5 | LOVE IS ALIVE | IZAM | KUZUKI,SHAZNA,佐藤宣彦 | 6thシングル 最高6位 売上16.8万枚 |
6 | PURENESS | IZAM | KUZUKI&SHAZNA | 5thシングル 最高4位 売上22.3万枚 |
7 | 恋人 | IZAM | A・O・I | 7thシングル 最高6位 売上10.4万枚 |
8 | Pink | IZAM | A・O・I | 8thシングル 最高15位 売上4.1万枚 |
9 | PIECE OF LOVE | IZAMU | KUZUKI | 9thシングル 最高17位 売上4.0万枚 |
10 | Tokyo Ballet Reprise | 竜真知子 &IZAM |
土屋昌巳,成田忍,A・O・I | 10thシングル 最高20位 売上1.9万枚 一風堂のリニューアルカバー(カバー+オリジナル) |
11 | AQUA | IZAM | 浅倉大介 | 11thシングル(カット) 最高45位 売上0.7万枚 |
12 | Winter's Review | IZAM | A・O・I | 12thシングル 最高44位 売上0.9万枚 |
13 | 瞳閉じて | ЯK | ЯK | IZAM ソロ2ndシングル 最高19位 売上3.1万枚 |
14 | 素直なままで | GABRIEL,STATHAM,LAMB 日本語詞:IZAM.Comodie,SAKA Cahn |
IZAM with ASTRAL LOVE ソロ1stシングル 最高12位 売上9.9万枚 Peachの日本語カバー |
|
15 | Melty Love(First Debut Version) | IZAM | A・O・I | 1stシングル 最高2位 売上69.9万枚 2ndインディーズミニアルバム『Melty Cace』収録曲のリメイク |
リリースデータ
2007年9月5日 | 300位圏外 | All Concept`Produced by MASATOSHI SAKANOUE&SHAZNA | SWEET HEART RECORD |
メンバー
Vocal | IZAM |
Guitar | A・O・I |
Bass | NIY |
SHAZNA&IZAMベストアルバム。SHAZNAとしては2000年の『OLDIES BEST ALBUM 1993 2000』以来2作目となるベストアルバム。前ベストリリース後、活動休止となっていたが2006年に再始動を発表、07年8月に新作アルバム『10TH MELTY LIFE』発売から1ヶ月で今作がリリースされた。『10TH MELTY LIFE』と同じSWEET HEART RECORDからの発売となっているが、BMGとEMI所属の97〜99年の間にリリースされた全シングル12枚、7thシングルの前後である98年にIZAMソロ名義でリリースされた2枚のシングルから1曲目を全て収録。6th両A面「Dear LOVE」、10th両A面「シェリーに口づけ」は未収録。初回生産分には外付け特典としてDVDが付属した模様。IZAMソロ名義のシングルはアルバム初収録。
何の説明も表記もされていないが、1曲目の「Melty Love」は『OLDIES BEST ALBUM 1993 2000』で再録音されていたNew Versionで15曲目に収録されているFirst Debut Versionがシングルバージョンとなっている模様。「Melty Love」は発表のたびに新バージョンで収録されていたため、シングルバージョンが正式に収録されるのは初となる(『GOLD SUN AND SILVER MOON』通常盤シークレットトラックとしては収録されていた模様)。
『10TH MELTY LIFE』も今作も300位圏外とほとんど売れない事態となり、翌08年には書籍『ホームレスヴィジュアル系』を発売して苦労話を赤裸々に明かすと出版記念イベントを前にしてIZAMがSHAZNAのプロジェクトを完結すると突如解散を宣言し、09年3月の解散ライブを持って正式に解散。その後メジャーデビューから20周年を迎えた2017年にはメンバーを3人増員した6人体制で再結成して継続的な活動を行っていたが2019年後半以降は公式Twitterの更新も停止しており宣言なく再び停止状態となっている。
収録範囲は前回のベストと同じだが今作はアルバム未収録のままだったIZAMソロ名義のシングルまで聞けて1枚モノという聞きやすいシンプルなシングルコレクション。新録音やアルバム曲も織り交ぜてある程度SHAZNAの到達点と全体像を聞かせようとした前ベストに対して今作はシングルコレクションなのでいきなりの大ブレイクからあっという間にブームが去って人気が急落してしまいヒットメイカーとして苦労したSHAZNAの軌跡を辿る事ができる。
一部順番が前後しているがほぼ時系列でこうしてシングルを聞いていくと非常にポップで聞きやすい楽曲が多く、ロックバンドっぽさはあまりない。IZAMのビジュアルインパクトがあまりに強すぎたのでIZAMのキャラありきになってしまっていてメンバー2人はサイドになんかいる添え物のような印象になってしまっていたし、ある種IZAMのアイドル的人気に乗っかって聞きやすいポップ路線でヒットを狙っていたようにも思える。ただ「Melty Love」はストレートにカッコいいロックナンバーだし、インディーズ時代に2回→シングル→1stアルバム→前ベストと出すたびに新バージョンに進化させていて後期ほどよりロックバンド色を強めて作り直していた辺りからして本当はもっとストレートにロックバンドをやりたかったんじゃないかとも思う。当時で言うとLUNA SEAになりたかったのに河村隆一の方向性でヒットを狙うように求められた…みたいな。IZAMの声はかなり甘いので1997年の河村隆一的な世界観に近い方向性でもかなりハマっていくし、魅了される女性ファン獲得も相当狙えそうな感じはビシバシする。実際ソロ名義の「瞳閉じて」はそのままズバリ河村隆一御本人(ЯK)提供まで実現している。それでもやはり綺麗な女装姿というのはイロモノ的イメージも強すぎて結局ポップで甘い路線を狙っても飽きられてポイ、ここまでポップに振り切ってしまうと「Melty Love」で当初掴めていたはずのロックバンドとしてSHAZNAに期待を持ったリスナーもとうに見切ってポイ…と双方からポイに次ぐポイされて人気が壊滅してしまった感じはする。
ただ売れ線ポップとしては最後まで良くできていて売れなくなってからも一定のキャッチーさは失われず、『CDTV』でヒットシングルとして見た記憶はほとんどないのに、タイアップ等でちょっとかかっていたのが引っかかっていたようでこのサビなんかどこかで聞いた事がある!というのは思ったより多かったりもした。改めて振り返って聞くにはけっこういい1枚だし、シングルとしてヒットしたバージョンの「Melty Love」が最後にちゃんと聞けるというのもポイントだと思う。
印象度★★★★☆
2021.9.6更新