COLORLESS

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 feel ショーコ カナコ 木村玲 4thシングル『orange』1曲目 最高9位 売上16.1万枚
2 sepia 周防彰悟 周防彰悟 T2ya 5thシングル(限定) 最高13位 売上4.3万枚
3 19RED shela T2ya T2ya 2ndシングル『RED』3曲目
4 Love Again〜永遠の世界〜 T2ya T2ya T2ya 2ndシングル『RED』1曲目 最高14位 売上21.9万枚
5 Every time T2ya T2ya T2ya  
6 friends shela 周防彰悟 T2ya 3rdシングル『purple』1曲目 最高14位 売上5.9万枚
7 Heart goes on... 安田尊行 畠光洋 Haya10  
8 ever T2ya 新堂敦士 明石昌夫  
9 Purple Pain T2ya T2ya T2ya 3rdシングル『purple』2曲目
10 君のいない場所はどこも嫌いだよ shela 安田尊行 Haya10/鈴木大輔 4thシングル『orange』4曲目
11 if T2ya 安田尊行 T2ya  
12 White Destiny T2ya T2ya T2ya 1stシングル『White』1曲目 最高30位 売上6.3万枚
13 True&Blue(1997〜1999) T2ya T2ya T2ya 1stシングル『White』4曲目
  〜an overture〜「friends」       6分30秒過ぎからシークレットトラック 「friends」のオーケストラバージョン
14         4秒の無音

Strings Arrangement:村山達哉(1,2,3,4,6,13,S)

リリースデータ

2001年5月9日 初登場1位 売上44.1万枚 Produced by 周防彰悟 avex trax

shela1stアルバム。1999年12月1日にシングル『White』でデビュー。色をタイトルにした4曲入り豪華マキシシングル形態で4作のシングルを発表、5th『sepia』のみ2曲入りで今作の6日前先行シングルとして5万枚限定生産で発売されていた。1st〜4thシングルから1曲目+もう1曲の2曲ずつ収録+先行シングル「sepia」を収録、新曲は4曲で構成されている。初回盤はミニボールペン付属でグリーン、ピンク、イエロー、ブルーの4色のうち1色封入(CDトレイ脇のスペースに収納)。この4色はこの時点でシングルタイトル採用されていなかった4色となっていたが、次のシングルは『pink』となった。デビュー作からロングヒットを記録し、2ndシングル『RED』はトップ10には入れなかったものの20万枚を越えるシングル最大ヒットを記録、4thシングル『orange』は初のトップ10ヒットを記録するなど、ロングヒットで売上を伸ばしてきていた中での満を持しての半ベスト盤的な待望のアルバムとなり、自身初にして唯一の1位を獲得、2位→4位→10位と4週トップ10入りして最大のヒット作となった。ボールペン封入の初回盤も品切れとなり通常盤もかなり出回った模様。

「True&Blue(1997〜1999)」終了後そのまま無音が続き、6分30秒付近から「friends」のオーケストラバージョンがシークレットトラックとして収録されている。巻末の村山達哉のStrings Arrangementのクレジットに曲番号が並んでいる中で最後に「S」と書かれているのはこの事でSecret Trackを意味している模様。2ndシングルに「〜an epilogue〜「White Destiny」」、5thシングルに「〜a prelude〜「Love Again」」と別アレンジが収録されていた事から同種のタイトルである事は推察できたものの、この「friends」のオーケストラバージョンの正式な曲名は不明だったが、2005年のベスト盤『COLORS -single collection vol.1-』に前述2曲と共にこの音源が収録され、「〜an overture〜「friends」」と題されていた事で正式にタイトルが判明した。この音源終了後に何故か14曲目に移行して無音4秒を経てアルバムは終了するが、PCで今作を読み取った際にはこの4秒の無音である14トラックに「〜an overture〜「friends」」のタイトルがつけられている。

注意書きもあるように今作のブックレットは色ごとのレイアウトになっていて各シングルタイトルのカラーの楽曲をまとめて並べる構成(新曲は既存カラーのいずれかに配置)となっているため、ブックレットの曲の並びと実際の曲順がバラバラになっていて、12,13,5,3,4,7,6,9,8,1,10,11,2というバッラバラな順番に歌詞が掲載されている。

2022年に全曲配信が解禁されたが、「True&Blue(1997〜1999)」本編までで終了し、その後の無音とシークレットトラックと14曲目(4秒無音)は削除されている。

デビュー当時、名前と顔以外は明かされず、20世紀最後の大型新人として売り出された。毎回色をタイトルにしたシングル基準ギリギリの4曲入り豪華マキシシングル形態でのリリースを重ねていたため、当初はアルバムを発売せずにシングルのみで活動していくと言われていたらしく、今作発売時のインタビューではアルバム発売が決定して嬉しかった旨を語っていた。

その後に本名は大泉めぐみである事などshelaの中の人の情報が明らかとなった。大泉めぐみは1996年にテレ東『ASAYAN』の「コムロギャルソン」オーディションでデビュー予備軍のユニットAISに加入。AISからは別のメンバー3人がSay a Little Prayerとなってデビューしていて恐らくそれが最も成功した例だったと思われるが、それより前の97年6月にFBIのボーカルとして徳間JAPANからデビュー。98年までにシングル3枚をリリースしたが最初の2枚が40位前後、最後の1枚は80位台まで沈みそのまま自然消滅していた。2022年のインタビューではその後にプロデューサー(周防彰悟)から電話がかかってきて「今日からshelaだ」と言われて素性を隠して再度新人歌手としてデビューする事になったようだ。shelaは自分ではないという感覚が強かったようで、"shelaという設定の中で、唯一、歌詞だけが“素”の自分を表現できる場所だった"と振り返っており、自身が作詞した楽曲は実体験を基にしたリアルな大泉めぐみ本人を出していたようだ。

シングルヒットは把握していて当時ついにアルバムが出るのかという事でけっこう関心を持っていて、当時読んでいた音楽一般誌『CD HITS!』のインタビュー記事もしっかり読んでいたのにそのままレンタルせずにスルーしてしまい、そのうち中古で買おうと思っているうちに記憶に埋もれていき、ベスト盤2作が出たのでそっちをレンタルしてそれっきりになっていた。なんかYouTubeで復活したとかいう話題を見たので発売時に手に取ろうとして取らずに21年越しにようやく手に取った。

当時好印象+ベスト盤はレンタルしたのをCD-Rにして残してあったものの以後全く聞いておらず、1番覚えていたのが何故かそんなに売れてない「White Destiny」のサビだった(雪が降っている曲なのでスキー場でよくかかっていてそれを聞いていたのかも)。曲単位では代表曲に相当するであろう「feel」「Love Again〜永遠の世界〜」はそういえばこんな曲もあったか…?程度、ほとんどの曲は聞いても思い出せないくらいに忘却の彼方になっていた。ただ今作自体はほとんど作家陣も共通しているので、こんな感じだったよねというイメージ通りど真ん中を突き抜けていくアルバムではあった。いかにも浜崎あゆみ以降のエイベックス王道の若い歌姫といった佇まいだが、声質的には浜崎あゆみよりも少し前にデビューしていた倖田來未に近いかも。改めて当時の浜崎あゆみが若き女王だった頃のエイベックス王道的であり、エイベックスの全盛期だったんだなと思える良メロ揃いではあるが…さすがにT2ya任せにしすぎたせいか、大体同じような印象の曲が続いてアルバムならではの少し変わった方向性も何もなく、王道全力投球のまま突き進んでいくのでメリハリが無さすぎるところはある。今作は今作で十分満足で良作の印象は確かに残るんだけど、聞いた当初は凄くいいと言っていたのに飽きてしまってこれっきり…となりがちなヒットアルバムでもあったのかなと思う。

 

B00005HY30

印象度★★★☆☆

2022.11.14更新

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