DANCE TO THE MUSIC(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ピュアなソルジャー | 原田茂幸 | 原田茂幸 | 釣俊輔(agehasprings)、原田茂幸 | |
2 | TUNE IN!! | 原田茂幸 | 原田茂幸 | 釣俊輔(agehasprings)、南田健吾(onetrap)、原田茂幸 | |
3 | シャンパンになりきれない私を | 原田茂幸 | 原田茂幸 | 釣俊輔(agehasprings)、伊藤立(onetrap)、原田茂幸 | |
4 | サングリア | 原田茂幸 | 原田茂幸 | 釣俊輔(agehasprings)、中野領太(onetrap)、原田茂幸 | |
5 | magic of the winter | 原田茂幸 | 原田茂幸 | 釣俊輔(agehasprings)、中野領太(onetrap)、原田茂幸 | |
6 | DANCE DANCE DANCE | 原田茂幸 | 原田茂幸 | 釣俊輔(agehasprings)、秋浦智裕(onetrap)、原田茂幸 | |
7 | we are the future | 原田茂幸 | 原田茂幸 | 釣俊輔(agehasprings)、秋浦智裕(onetrap)、原田茂幸 | |
8 | you are my girl | 原田茂幸 | 原田茂幸 | 釣俊輔(agehasprings)、伊藤立(onetrap)、原田茂幸 | |
9 | どうかしちゃってたんだ | 原田茂幸 | 原田茂幸 | 釣俊輔(agehasprings)、秋浦智裕(onetrap)、原田茂幸 | 原田ボーカル曲 |
10 | looking for you | 原田茂幸 | 原田茂幸 | 釣俊輔(agehasprings)、中野領太(onetrap)、原田茂幸 | |
11 | 誘惑のパーティー | 原田茂幸 | 原田茂幸 | 原田茂幸、白石元久 | 1stEP『SHUFFLE!! E.P.』収録曲 |
リリースデータ
2018年12月5日 | 初登場70位 | 売上0.1万枚 | ビクター |
メンバー
Vocal | 池田智子 |
Guitar&Vocal | 原田茂幸 |
Bass | 森夏彦 |
Drums | 諸石和馬 |
Shiggy Jr.2ndアルバム。2ndEP『KICK UP!! E.P.』から半年、2作のEPを経て2年1ヵ月ぶりのフルアルバム。シングルリリースは無く、1stEP『SHUFFLE!! E.P.』収録曲「誘惑のパーティー」が最後に収録された以外は新曲で構成されている。「どうかしちゃってたんだ」は原田茂幸が単独ボーカルを担当している。ドラマ『僕らは奇跡でできている』OPタイアップとなったリード曲「ピュアなソルジャー」はMVが制作された。初回盤は「ピュアなソルジャー」MVとメイキングを収録。前2作のEPと売上は変わらず、順位だけならメジャー以降で最低位を更新、300位以内2週のみランクインとなった。
これまでポップである事以外は何でもありだとして様々な曲調を詰め込んでいてとっちらかっていたが今作では「DANCE」をテーマに設定して初めて統一感のあるアルバムとなった。インタビューを見る限りさすがにメンバーも初期に少し注目されたもののここのところさっぱりな事は分かっているのか、"ちょっとバズった「LISTEN TO THE MUSIC」(2014年7月リリース)という曲が持っていた踊れる雰囲気こそが、世の中の人がもっともよく知っているShiggyらしい部分なのかもしれないなって思えたので、じゃあ今回はそこを今の自分たちとして表現してみるのが面白いかも"と今作がダンス路線になった理由を説明している。まさにそのままでメジャーデビュー前後の頃に注目されていたシティポップ的な方向性の中でもダンス寄りの方向性であり、シングルで言えば「恋したらベイベー」「サマータイムラブ」辺りまでは聞いてたけどそれ以外は何だか違ってしまったので聞かなくなってしまったなんていうリスナーが久々に聞いて、そうそうこういうのをやってほしかった!と思いそうな感じ。ご丁寧にその頃以来となる釣俊輔と再度組んでアレンジを行っている。
とっちらかっていると言われようとも多面性を見せるのが自分たちだと毎回主張していただけに今作の統一感への方針転換は柔軟性があるともいえるがそもそも、なんでもありだとか言ってもいられなくなってきて一旦売れかけた頃の方向性に原点回帰といった事情も感じさせなくもない。それでも今作はノリが良くてポップで聞きやすい。あっちこっち飛んでいかずにダンス路線のサウンドで統一された事で流れがスムーズでまとまったと思う。一方でこういう統一感のある方向性で固めるのこそEPスタイルでやって、フルアルバムはある程度の幅があってもいいんじゃないかとか、1曲1曲の個性の強さという面ではこれだとリード曲以外は残りにくいとかもあるにはある。まあ1つのテーマに沿ってフルアルバムというのは初どころかフルアルバム自体が今作でまだ2作目なのでバランスの取り方とかに慣れていないのは仕方ないか。いずれにせよトータルでは最後まで一気に心地よく聞ける良質なダンスポップアルバム。メジャー以降のアルバムでは最も印象が固まっていて好印象な1作になった。曲は初期から一貫して良かっただけに最初からひとまずこれで行っておいて徐々に引き出しを見せていけていればなぁ…とも思う。
初回盤DVDにはMVを収録。メンバー及び関わりのある様々な芸能人やエキストラがバストアップの固定カメラの前で楽しそうに振付をする楽しい感じのMVになっている…が、ボーカル池田智子のテンションが異様に低い。メンバー以外の出演者がかなり濃いキャラクターで動きが派手なのもあるが、それにしたって池田智子は笑顔すらあまり無く、物凄くビミョーな感じの微笑程度で表情も動きも固く、男子メンバー3人よりも笑顔が無い。ボーカルなのでメンバー3人より映る機会が多いだけに目立ってしまっているのがどうも気になる。
何故そうなったのかはメイキング映像の方を見て何となく分かった。メイキングでは冒頭現場入りから池田智子もメンバーと一緒にMV本編では見せないが普段通りのニコニコ笑顔で振付の確認や練習を行っている。この笑顔が何で本編で出ないのかと思ったが撮影順がマズかったのではないか。このメイキングによれば撮影は池田智子が1番最初で続いてメンバー3人、そして濃いキャラでテンションの高いエキストラのみなさん…という順番。メンバーは自分の出番が終わった後も一部仲のいい芸能人の出演者とはインタビュー映像も撮影されているため全員現場で見学していてもちろんその時は池田智子も普通にニコニコしている。そんなわけで徐々に撮影の雰囲気やテンションが上がっていく中で、1番最初にお手本も何もなく撮影現場の雰囲気が最も固い状況下で池田智子の撮影を終えてしまったというのが池田智子だけ妙に固い素材しか撮れなかった原因なんじゃないかと思った。みんな楽しそうなのに1人だけあまり楽しくなさそうに見えてしまうし、このビミョーな表情だと妙に老けても見えるし…惜しい…。
印象度★★★★☆
2018.12.30更新