KICK UP!! E.P.

No タイトル 作詞 作曲 編曲
1 お手上げサイキクス 原田茂幸 原田茂幸 原田茂幸・白石元久
2 Sun is coming up 原田茂幸 原田茂幸 原田茂幸・白石元久
3 ずっと君のもの 原田茂幸 原田茂幸 原田茂幸
4 Do you remember 原田茂幸 原田茂幸 原田茂幸
5 Beat goes on 原田茂幸 原田茂幸 原田茂幸・白石元久

リリースデータ

2018年5月23日 初登場56位 売上0.1万枚 ビクター

メンバー

Vocal 池田智子
Guitar&Vocal 原田茂幸
Bass 森夏彦
Drums 諸石和馬

Shiggy Jr.2ndEP。半年ぶり、2作連続の5曲入りEP形態(実質ミニアルバム)でのリリース。「お手上げサイキクス」はアニメ『斉木楠雄のΨ難』2期後期OPに起用されリード曲となっている。初回盤は「お手上げサイキクス」のMVとアニメ『斉木楠雄のΨ難』OP映像のノンクレジット版を収録したDVD付。

「お手上げサイキクス」はかなり振り切ったノリながら4人がバンドとして全力全開で暴れまわる今までのイメージにはないロックナンバー。シングルでもバンドとは思えないような打ち込み全開のナンバーを平気で出したりしていたが、ここに来て4人組ロックバンドとしての本領を発揮。改めて今までとは違うShiggy Jr.を提示した1曲となった。残る4曲では洋楽テイストの強い落ち着きながらも凝ったサウンドを展開。「お手上げサイキクス」とそれ以外の4曲の差が激しすぎる事もあって、4曲もそれぞれ作風は違うがこれまでの作品に共通していたとっちらかりすぎだったり、散漫な印象が大幅軽減。余裕をもって音楽性の幅を見せていくような、ようやく軸が定まったように感じられた。またこの4曲は割とシティポップっぽいと言えなくもない。早い段階でシティポップカテゴライズを自ら否定してしまったので恐らくシティポップを流行りとして捉えていたリスナーからはそっぽを向かれ、軸足が定まらないままになんでもやれるとポップを最大の武器に掲げながら方向性を拡散しすぎたのがブレイクを逃した最大の原因だと思うんだけど、ここに来て洋楽ルーツを押し出したり、バンドを大人化すると宣言したりして(実際メンバーはアラサーに差し掛かっていてもう期待の若手ポジではなくなってきている)、ポップにこだわりすぎない姿勢に変えてきたのが実を結び始めたのかなとは思った。インタビュー見ると今回も色々な曲調をやったとか今までと同じような事言っているんだけど、今作を聞いて受ける印象は明らかに今までと違って、ちゃんとグループとしての芯が感じられた…ような気がする。

ただ今回アニメタイアップもあって前作より需要もありそうだったのに前作がほとんどレンタルされなかったのかなんなのか早くもレンタル追放になってしまったし、Amazonレビューは発売数ヶ月経過しても誰も書かなくなるし、思った以上に期待の若手新人枠から完全に外れきってしまっているようで、むしろ初期の頃にシギーいいよね〜みたいに言っていた当時の10代とかからはとっくに見切られているっぽいのは気になる。確かに今作を10代の頃に聞いてもポップさが失われてどうしてこうなった…?と思っていたかもしれないが…。せっかく面白くなってきただけに是非この調子で次なる新作をフルアルバムの形で期待したいところだ。

KICK UP!! E.P. (初回限定盤)初回盤DVD付  KICK UP!! E.P. (通常盤)通常盤 

印象度★★★★☆

2018.7.28更新

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