SHISHAMO BEST
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | OH! | 宮崎朝子 | 宮崎朝子 | SHISHAMO | 9thシングル 最高31位 売上0.3万枚 |
2 | 恋する | 宮崎朝子 | 宮崎朝子 | SHISHAMO | 1stアルバム『SHISHAMO』収録曲 |
3 | 量産型彼氏 | 宮崎朝子 | 宮崎朝子 | SHISHAMO | 2ndシングル 最高26位 売上0.4万枚 |
4 | ねぇ、 | 宮崎朝子 | 宮崎朝子 | 宮崎朝子・小林武史 | 5thアルバム『SHISHAMO5』収録曲 |
5 | 夏の恋人 | 宮崎朝子 | 宮崎朝子 | SHISHAMO | 5thシングル 最高23位 売上0.5万枚 |
6 | 熱帯夜 | 宮崎朝子 | 宮崎朝子 | SHISHAMO | 3rdシングル 最高38位 売上0.4万枚 |
7 | 君とゲレンデ | 宮崎朝子 | 宮崎朝子 | SHISHAMO | 4thシングル 最高30位 売上0.4万枚 |
8 | 僕に彼女ができたんだ | 吉川美冴貴 | 宮崎朝子 | SHISHAMO | 1stアルバム『SHISHAMO』収録曲 |
9 | BYE BYE | 宮崎朝子 | 宮崎朝子 | SHISHAMO | 6thシングル 最高22位 売上0.5万枚 |
10 | 君と夏フェス | 宮崎朝子 | 宮崎朝子 | SHISHAMO | 1stシングル 最高21位 売上0.5万枚 |
11 | ほら、笑ってる | 宮崎朝子 | 宮崎朝子 | SHISHAMO | 7thシングル 最高27位 売上0.5万枚 |
12 | 水色の日々 | 宮崎朝子 | 宮崎朝子 | 宮崎朝子・小林武史 | 8thシングル 最高26位 売上0.5万枚 |
13 | 明日も | 宮崎朝子 | 宮崎朝子 | SHISHAMO | 4thアルバム『SHISHAMO4』収録曲 |
Strings Arranged by 高野勲・宮崎朝子(5)
Piano Arranged by 高野勲・宮崎朝子(9)
Horn Arranged by 高野勲・宮崎朝子(13)
リリースデータ
2019年6月19日 | 初登場5位 | 売上1.6万枚 | ユニバーサル(GOOD GREATORS RECORDS) |
メンバー
Gt.,Vo. | 宮崎朝子 |
Ba. | 松岡彩 |
Dr. | 吉川美冴貴 |
SHISHAMO初のベストアルバム。『SHISHAMO5』から1年ぶり。前作以降のシングル「OH!」がアルバム初収録。ここまでの全シングルA面9曲とアルバム5枚から4曲を収録。初回盤はスペシャルマフラータオル+ボーナストラック「タオル」を追加収録。初回盤及び通常盤初回プレスはスリーブケース仕様。全曲リマスターと宣伝されており、マスタリングは前田康二が担当。初のベスト盤ながら前2作で突破していた初動1万を割り込み、そのまま前2作(4,5)を下回る売上となった。また「恋する」「僕に彼女ができたんだ」「君と夏フェス」は前ベース松井彩の在籍時の楽曲だが今作では松井彩については触れていない。
圧倒的なイマジャナイ感、案の定ベスト盤なのに全く伸びず…と何故こんなタイミングで出したのか謎な1作。「明日も」で紅白まで行きついたのに以降それに匹敵するような売れ線のシングルを全く出さなかったので当然それ以上の伸びは無く、既に秋にはNコンタイアップが控えているというのにそれを待たずしてベスト盤とはわざと売れないようにやってるのかというレベル。5周年という事にもなっていたが5周年は正直とってつけの理由っぽくて微妙にズレてるし…(2013年11月が1stアルバムなので過ぎ去ってる、1stシングルは14年7月なのでほぼ5周年になるが1stアルバムの曲わざわざ選曲してるし…)。宮崎朝子は比較的広く売れたいという発言をしていたが、この人たち結局売れたいのか、「明日も」でついたにわかリスナーはとっととお断りして既存リスナー相手にマイペースにやりたいのかどっちなんだろうか…。
そんなわけで重量級ベスト全盛の時代に全シングル+アルバム曲少々という入口として聞くには理想的ベスト盤ではあるが…シングルを並べて聞くと意外と突出した曲が無くどれもいいんだけどどれも横一線。オリジナルアルバムと比べてベストアルバムの方が必然的に強い楽曲が並んでいるはずが、意外とオリジナルアルバムを聞き終えた感触と変わらない。そして改めて「明日も」だけ奇跡の1曲だったのかというくらい強すぎる。それに続く知名度を獲得していたであろう「魔法のように」を収録せずに、最初期のアルバム曲を2曲も選んでいる事からも、メンバー外部の音をガンガン取り入れて売れ線ポップに仕立て上げるのはイレギュラーであり、そこまではしたくない、あくまで3人のバンド演奏+歌詞とメロディーで勝負したい、という事なのかもしれない。
一方で最新シングル「OH!」はようやく「明日も」以降というかそれに続いていくような勢いを感じる1曲だったけど、個人的には『SHISHAMO4』以降、というか「魔法のように」「明日も」級の曲まで飛躍したらはもう「OH!」ぐらいはデフォになるくらいのバンドになるんだろうと期待していたので、こうしてベスト盤としてまとめて改めて振り返ってみたら、ちょっと伸びが無くなってしまっているようにも感じてしまった。
なお「明日も」(+「魔法のように」)が存在しない世界だとたぶん以下のような感想を書いていたと思う。
3人のシンプルながら熱い演奏に適度にキャッチーなメロディーが乗っかった聞きやすいポップロックが並ぶ。高野勲や小林武史を招いて外部演奏を取り入れることもあるが、あくまで主役は3人の演奏であり、極端に売れ線には振り切らないようにしながらも曲幅を広げる器用さも見せている。3人組女性バンドという点でチャットモンチー、恋愛中心の歌詞世界という点でaikoを彷彿とさせるところがあり、特に宮崎朝子のボーカルは時折aikoが垣間見えるようなところもある。そんな中で最新シングル「OH!」では10代のアンセムになりうるような若者向けの応援歌のようにも仕上がっていて新たな可能性と飛躍を感じさせる。今後の更なる飛躍と進化にも期待できる聞きやすいベスト盤だ。
印象度★★★★☆
2019.9.21更新