YOUTHFUL

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 オンリーワン すぅ クボナオキ クボナオキ  
2 Sus4 すぅ クボナオキ クボナオキ 1/31先行配信
3 衝動 すぅ クボナオキ クボナオキ  
4 最愛の君へ すぅ クボナオキ クボナオキ  
5 揺揺 すぅ すぅ クボナオキ  

リリースデータ

2024年3月31日 初登場15位 売上0.35万枚 YOUTHFUL TUNE

メンバー

Vocal&Guitar すぅ
Bass あいにゃん
Keyboard ゆかるん

SILENT SIREN3rdミニアルバム。ベスト盤2作から2年3ヶ月、新作アルバムとしては3年10ヶ月ぶり。2020年の結成10周年ライブが世界変異で延期中止となり、2021年9月25日に日比谷野外大音楽堂にて「SILENT SIREN きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜」を開催したが直前にドラムひなんちゅがこのライブを最後に脱退すると突如発表。メンバーも先週聞いたというほど唐突な脱退により、1ヶ月後の10月には年内での活動休止を発表。2枚同時のベスト盤『SILENT』『SIREN』でこれまでを総括し、12月に5公演の休止前ラストツアーを行って活動休止となっていた。2022年1月に新会社設立を発表するも、以後もバンドとしての音沙汰は無かったが2023年10月に年末のフェス「COUNTDOWN JAPAN 23/24」出演を発表し、活動再開した。

自主レーベルYOUTHFUL TUNEからの発売となり、1種発売。日曜発売となったため、金曜入荷の3日集計で初登場15位を記録したが、2週目191位まで大暴落、合計3週ランクインで初動から300枚も上乗せできずに300位圏外となったため、初週どころかほとんど発売数日に購入が集中したのみだった模様。

活動休止中にすぅが語っていたように実質解散と思われる事も当然考えていたようで体制を整えるための活動休止だと改めて強調していた。先の発言からしても実質最重要メンバーであるクボナオキを正規メンバーから外して裏方に回したのはガールズバンドとして売り出すための周囲の意向が強かったものと思われ、すぅ本人は反対していたというし、裏方サポートとして専任で支え続ける決断をして他に行かなかったクボナオキの姿勢もなかなか出来る事じゃなかったんだなと改めて思った。

メンバーが30代に突入していく中での脱退と休止となっていたので、この間に最年少のすぅも30歳を迎えて全員が30代となったが、見た目はまだあまり変わっておらず、20代半ば頃からの美人お姉さんのイメージを堅持。態勢を整えての再始動との事だったが、休止前のドラマー抜きで作った打ち込み曲からサポートドラムを入れたバンド体制に戻ったものの、新たなドラマーを正規メンバーとして迎えるという形ではなく、クボナオキを正規メンバーに戻すなんてことも無く、3人のまま。ドラマー探しやメンバー編成をどうするかの話し合いに時間をかけたのではなく、態勢を整えるというのは事務所とメジャーレーベルを辞めて自社を立ち上げての独立という実務の面での態勢を整えていたという事で、続けるためでもあったのかな。

音楽的には全く変わっておらず、これまでの王道路線を改めて5曲に凝縮したような内容。休止時の2枚組ベスト×2の『SILENT』『SIREN』は超重量級だったが、長大な時間をかけてあの2作を聞かなくても今作の5曲を聞けばこれぞサイサイだとう基本路線は分かるようなそんな1作。「チェリボム」的なアイドルバンドっぽいガーリーさ全開な「オンリーワン」、MVもそのまま「stella☆」と同じ場所で撮影した最王道路線の「Sus4」、ファンシーでポップなだけではないんだぞ的ロック路線(『SIREN』に多く収録されていた路線)「衝動」、これだけ5年くらい前にあった曲だという「最愛の君へ」では1番と2番の歌い出しをゆかるん、あいにゃんがそれぞれ歌唱し、「揺揺」はゆらゆらしたバラードで5曲それぞれ色が異なるどれも実にサイサイ、これぞサイサイ

良くも悪くもガーリーさがとても強いので30代、40代と年を重ねていった時にどういう方向性で行くのかがとても難しい方向性のバンドだなとは思っていたんだけど、ここまでブレなく王道で戻ってくるというのはこれはこれで天晴だし、SILENT SIRENを貫くんだという強い意志を感じるアルバムでもあった。

B0CTSC6T77

印象度★★★★☆

2024.5.19更新

※今作はAmazon Musicのみで視聴したためCD(ブックレット)を手に取っていません。

 

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