2007年7月発売編

Free ERIKA 2007/07/04 レンタル 初登場1位 売上11.6万枚
1.Free
作詞は白鳥マイカとの共作で参加していて作曲編曲はYUIの楽曲も手がけるCOZZi。売れ線ポップロックの王道といった雰囲気。耳に残りやすいサビもCM的。いかにもといった感じだが単純に聞いてて気持ちよかった。ERIKAの歌唱力は実はそんなに高くないような気がするが、バックを派手に鳴らすことでそこんとこは目立たないようにしている感じ。

2.FANTASY
作詞は共作で作詞作曲編曲はMARIAの編曲を手がけていた安原兵衛。バンドの編曲を手がけていた人物とは思えないような、打ち込み全開のハウス系楽曲。まるでリミックス作品かのような曲で正直どこがいいのか分からなかった。こっちはこっちで思いっきりリミックスっぽいサウンドにすることで歌唱も楽器の1つみたいな扱いで目立たない感じ。

3.Time to go home
『Free』に近い路線のロック曲。A面争いに負けた曲という印象もある。曲の長さが『Free』と全く同じだし。今作では作詞に参加してないがラストサビ前の2行はERIKAが考えたらしい。まあ普通。

沢尻エリカとはあくまで別人という設定だったはずが、発売日を過ぎてみれば微妙に扱いが変化していってしまい、気がつけば沢尻エリカの別名というような扱いになってしまった。単に話題作りのための煽りの一種だったのは明白だが、徹底するなら徹底してほしかった。

印象度★★★★☆

ミュージック Golden Circle feat.寺岡呼人・松任谷由実・ゆず 2007/07/11 レンタル 初登場1位 売上6.4万枚
1.ミュージック
作詞は3組の共同に加えてMr.Childrenの桜井も参加(桜井は完全に作詞のみ)。編曲が寺岡で作曲はユーミンによるものだが、ここんとこさっぱりヒット曲がなかったわりにはかなりワクワクしてくる名曲を出してきたなという印象。紅白だかでアジアの人たちと歌っていた曲も全く印象に残らなかったのだが起死回生の1発か?

2.ミュージック(piano instrumental ver.)
文字通りのピアノインスト。本編でもキーボードを弾いていた上杉洋史が編曲、ミックス、演奏全てを担当している。メロディーの良さは伝わるもののちょっと長い。1コーラスだけでいいのに。

ゆずのプロデューサーとしてメジャーデビューからついている寺岡だが、元はJUN SKY WALKER(S)のベーシスト。積極的にソロ活動も行っていてバンドを途中で脱退。Golden Circleというライブイベントももう10年やっているらしい。この名義でのシングルも出しているようだが、今回ほど豪華に集合して話題になったのはやはり10年の節目だからだろうか。

印象度★★★★☆

マリンスノウ スキマスイッチ 2007/07/11 レンタル 初登場3位 売上5.0万枚
1.マリンスノウ
ベスト直前のシングル。そのままベストに収録された。そのまま海の中みたいな静かなブルーのイメージである。かなり地味なバラードながらけっこう耳に残る。この夏がもう少し涼しければこの曲に浸りたかったところだが(発売直後は涼しかったのでOKだった)、猛暑の前では「夏の涼しさ」といった雰囲気のこの曲では涼しさが足らない。

2.回想目盛
3分に満たないアコースティック調のかわいい雰囲気のアップテンポ曲。気軽に聞ける1曲でC/Wならではという感じだがスローバラードを収録されるよりは印象に残って良い。

3.ノウムの調べ(INSTRUMENTAL)
常田のピアノと大橋のアコギ、そしてリコーダーがメインのインスト曲。小学生の頃に必須(中学でもアルトリコーダーへ進化して必須)だった楽器だっただけにメロディオンと並んでこの音色を聞くとすごく懐かしいと同時にリコーダーの音ってチープなような不思議な感覚に陥る。

評価★★★☆☆

Altair(アルタイル)
〜キミと出逢えたこと〜
少年カミカゼ 2007/07/11 レンタル 初登場30位 売上0.6万枚
1.Altair(アルタイル)〜キミと出逢えたこと〜
昼ドラ「こどもの事情」主題歌。キッズ・ウォーのヒットよもう一度的なドラマだが出来は比べようもないほど良く出来ている。主題歌の方は完全にZONE「secret base〜君がくれたもの〜」(「キッズ・ウォー3」)を意識したような、高橋瞳『evergreen』(「新・キッズ・ウォー」)を意識したような切ない夏の別れ系ギターロックバラード。いくらなんでも狙いすぎな感じはするがそんなのはどうでもいいほど耳に残る名曲。ドラマの方もいいだけに素晴らしい。女性ボーカルがメインでAメロのラップやサビのラップっぽい一部を男性ボーカル(作詞作曲)が歌っている。この構成はハイカラっぽいが、キャッチーな歌メロにはデスボイスよりもこのくらいの標準ラップ系なラップの方がしっくりくるね。

2.GROW
作曲にSHUN,SHUYAのLow-Cutsの2人が参加(元スケボーキングで嵐に曲提供したことがある)。その影響もあってか、そもそもがミクスチャー系のバンドだったせいなのか、ラップ系ソング全開1曲目の面影が全く無い。男女2人でラップしながらサビではキャッチーな歌メロを女性ボーカルが歌い、男性ボーカルがラップするなどいまどきのラップ系ミュージックの王道をいっている。ちょっと好きではない方向である。アルバムはどうなんだろうか。

3.Altair(アルタイル)〜キミと出逢えたこと〜TV ver.
ドラマ『こどもの事情』主題歌バージョン。Aメロのラップ部分が半分にカットされた1コーラスバージョン。ちなみにEDという扱いでGIZA studioの高岡亜衣「こいはなび」が起用されているがそもそも昼ドラにEDを流すような時間の枠は無い。ラストにバックでかかっているわけだが、劇中でもOPばかりがかかるし、下手すればドラマ終了までこっちの曲なんてことも。確実にかかるのは予告のバックでうっすら少しだけという程度。よってそれなりにいい曲なのだろうけど「ゆめはなび」の方はドラマ見てても印象が無い。

印象度★★★★★

リンク ポルノグラフィティ 2007/07/18 レンタル 初登場2位 売上11.4万枚
1.リンク
昭仁曲。2作連続の自作シングルとなった。しかも今回は3曲とも自作である。このシングルのみで自作曲多数のバンド名を冠したアルバムを出すようだし、ここにきてやりたい方向へ向かっていくのか。サビの頭は印象に残るが、それ以外はそんなに印象は強くない。サビへも唐突な流れだし。しかしバンド感を重視しているサウンドはかなり印象的。特にドラムはかなりインパクトのある動きをしている。地味ではあるが、下手に売れ線ポップを狙うよりはいい。

2.Stand for one's wish
昭仁曲。やはりバンド感が強いがまあいつもどおりのC/Wという感じ。

3.It's on my mind
晴一曲。なんとギターインストで曲が始まり、サビになると歌が入ってくるというサビとその前のBメロにしか最終的には歌が入ってない変則的楽曲。試みが面白い。

評価★★★☆☆

SOPHIA 2007/07/18 レンタル 初登場16位 売上1.1万枚
1.星
重たい路線が続いていたが、今回ははじけてにぎやかバンドサウンド。ジャケットから黒っぽいのでまた重たい曲調なのかと思っていたがはじけてて驚いた。それなりにいい曲ではあるがどっちかというとノリ重視でメロディー自体は聞かせる感じではない。サビが来たと思ったらその後もう1回別のサビへ突入。テンションはわりと高いのだが終わってみるとどっちがこの曲の頂点なのだろうか?やっぱ後半の方か?

2.男の子
FLOW辺りがやりそうな少々ダンサブルなストレートロック。ギターリフとかバンドの王道的だし、サビ前のメロディーは何か他のSOPHIAの曲で聞いた覚えがあるのだが、C/Wで変な実験や遊びに走ってなくて好印象。3作連続でそうだったのだからきっとずっとそうなのだろう。

これだけいいバンドがなぜここに来てジリ貧?全く曲さえ聴かれていない気がするがもったいない。曲自体は他の曲に比べて際立っていい曲ではないがC/Wもレベルが高いので赤3★から★1つ追加。

印象度★★★★☆

恋花火 大塚ちひろ 2007/07/18 レンタル 初登場100位 売上0.1万枚
1.恋花火
長澤まさみがグランプリを受賞した東宝シンデレラのときに特別賞をもらったということで長澤まさみの同期の女優。「世界の中心で、愛をさけぶ」で長澤がブレイクするまでは、2人で一緒にモスラの小美人をやったりしていて知名度はトントンだった。昼ドラ「ショコラ」主演をやっていた大塚の方がむしろ印象は強かった。しかし、長澤の勢いはすさまじく大塚はゴールデン枠では主人公の友人という3番手以下の脇役止まりで舞台方面へ進出。ミュージカルでの歌唱が認められて歌手デビューとなった模様。確かに長澤よりは歌手向けのけっこういい声をしている。売れ線を狙っていないポップス調の楽曲も自身で手がけた歌詞も地味ながら味わい深くてよい。よく見たら編曲が安部潤だった。

2.ミルクティー
こっちも歌詞は本人。自分自身のことを歌ったような曲で、これも自分だと受け入れて前へ進んでいこうみたいな曲。この曲の方が等身大の大塚ちひろが表現されているような気がする。両A面でもいいくらい。

派手さはない落ち着いたポップスなのでパッと聞き印象には残らないが、けっこう何度も聞ける。どれほどの売上を予想してたのは不明だが、これ1枚で終わりなんてのはもったいないのでせめてもう2,3枚出してみてほしい。

印象度★★★★☆

戻る