2007年10月発売編

Kay〜夢から覚めて〜 長瀬実夕 2007/10/10 初登場10位 売上0.7万枚
1.Kay〜夢から覚めて〜
作曲は宮永治郎という人物で編曲プロデュースが本間昭光。サビで爆発するタイプの感情系ロック。ZONE時代のソロではR&B大好きということでその手のエッセンス全開の線で全く好みではなかったが今回はだいぶファンの期待に合わせてきた感じだ。自身による作詞は一応失恋に対しての未練のような形になってはいるもののテーマである「過去との決別」は明らかにZONE時代からソロとしての本格的な再出発への決意表明とも取れる。もっと無名の作家によるさびしいデビューになるかと思ったが、本間昭光を起用しているならば今後にも期待が持てる。

2.Thanks to you
静かに始まって音数が増えていくバラード。A面にも引けをとらない良く出来た曲で、さすがに期間が開いてのソロデビューだけあって気合が違う。どっちかというとダンス路線ではなくバンド路線だとは思うが、ソロだしわりと何でもありにするのかな?PVでは一瞬だけギター弾いてるシーンもあったけど多くのファンはやっぱりZONE時代にせっかく習得したギターの披露も期待しているだろうしそこは忘れないでほしい。

印象度★★★★☆

旅立ちの唄 mr.children 2007/10/30 初登場1位 売上39.2万枚
1.旅立ちの唄
卒業や新たな旅立ちにピッタリな曲。『HOME』の流れそのままの優しい系統の曲。インパクトは他の曲に比べて薄いが相変わらず一定以上のクオリティは維持しておりトップアーティストの貫禄は十分である。派手ではないが何度も聞ける。個人的には『Sign』『しるし』の大ヒット系バラードよりは好き。

2.羊、吠える
これは何とも微妙な曲である。微妙というのは曲が微妙なわけではなく存在自体が。完全な趣味や遊びに走っている意味不明曲ではない。だが、たまにある名曲タイプのC/Wではない。C/Wならではの力の抜けた名曲というわけでももちろんない。なんかあまり印象にも残らないし普通。ミスチルのC/Wとしては実に中途半端なポジションのような気がする。

3.いつでも微笑みを from HOME TOUR 2007.06.15 NAGOYA
10thアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』収録曲のライブバージョン。『フラジャイル』というライブ音源のみの曲はあるが、ライブアルバムを除くスタジオ音源があってのライブ音源収録は初。このタイミングでCMソングにも起用されている。結論から言うとライブバージョンは微妙である。あまりライブ感が(アレンジもあってかさらに「バンドのライブ」となると)感じられないのでわざわざこの曲じゃなくても…というのもあるが、桜井の崩した歌い方が個人的にちょっとダメ。上がっていた語尾を上げないという部分はまだしも、間奏明けの「もし僕が〜」の下りはどう聞いてもなんか声裏返っちゃいました的な音程の外し方でズッコケる。

ここのところ再生紙紙ジャケ+プラスチックケース(限定の『フェイク』だけはペラペラ紙ジャケ仕様)が続いているが今回はついにCDケースも紙化した。やはり再生紙にこだわってきただけに環境問題を意識してのことか?

印象度★★★★☆

SUPER LOVE SONG B'z 2007/10/03 レンタル 初登場1位 売上22.9万枚
1.SUPER LOVE SONG
爽快ロックナンバー。過去の名曲に並ぶほど素晴らしくはないが、安定した出来の安心の1曲超・愛の歌というのもB'zだから成立するような気がする。今回は前作ともベースドラムが違う外人奏者。特にドラムの人のテレビやPVでのドッカンドッカンぶりが激しいのが印象的である。

2.ここから
スローめな曲。安定していい感じ。

3.FRICTION
全英語詞。この曲のみ去年までの固定メンバーであるベース徳永、ドラムシェーンになっている。勢いのあるロックナンバーでなんかゲームタイアップもついているらしい。ここまで来るともう何でもB'zであるが、安定していいので問題はない。

評価★★★☆☆

赤い糸/LIVEラリー RAG FAIR 2007/10/03 レンタル 初登場9位 売上1.2万枚
1.赤い糸
SMAP「オレンジ」などを手がけた市川喜康によるバラード。それだけにSMAPがやってもおかしくなさそうな切ない良メロポップソング。コーラスは全開だが、もはやアカペラの影はなくサウンドは普通にバンド編成のサウンド。こうなってくるとベースボイスやボイスパーカッションの出番はどうなってくるんだろうか?リズムに混じってボイパとかしてるのだろうか?聞き取れない。まあ名曲。

2.LIVEラリー
引地自作曲。前作では2曲目はもう少しアカペラっぽさがあったが今回は2曲ともバンドサウンド+コーラスといった程度になっている。やはりポップ感は最高だが、おっくんは何しているのかがやはり気になる。なんかこの音はボイパかな?という音もあるにはあるんだが…。と思っていたら間奏でほぼアカペラになって掛け合いしている部分が登場。

印象度★★★★☆

さかさまワールド GOING UNDER GROUND 2007/10/17 レンタル 初登場31位 売上0.2万枚
1.さかさまワールド
かなり派手な印象の勢いもすさまじい曲。歌詞はバンドの士気が下がってきて解散するかどうかという危機的状況を乗り越えて再び前を向いて歩き出したバンドそのものを歌っているらしい。「終わりはしないぜ」というラストの叫びがうれしい。アルバムに期待できる1曲。

2.Holiday
ここ2作はC/Wはおとなしめだったのでそういうものなのかと思ったら普通にアップテンポで勢いのあるバンドサウンド。カタカナ英語を連発してわざと何とも言えないダサさをかもし出しているのが印象的。

印象度★★★★★

花の名 BUMP OF CHICKEN 2007/10/24 レンタル 初登場1位 売上26.0万枚
1.花の名
映画「ALWAYS〜続・三丁目の夕日〜」主題歌。映画の予告でかかっているこの曲はかなり印象的だが、CDで聞き始めると凄いゆっくり始まっておとなしいわ、長いわで最初はあまり印象が良くなかった。慣れてくるとかなり名曲に思えてきた。BUMPの曲は後になってじわじわと聞いてくるものが多い。

2.東京賛歌
タイトルどおり、冷たいとか言われたりもする東京を全肯定する少し暗めの曲。正直、東京嫌いの俺にはこの曲には全く共感できなかった。

3.柿
今回はシークレットトラックは3トラック目長い無音部分のラストに。アコースティックで合唱しているのだが、声ズレてるし、完全に素人以下のグッダグダな曲というのを狙ってやっている模様。なんとも言いがたい。

評価★★★★☆

メーデー BUMP OF CHICKEN 2007/10/24 レンタル 初登場2位 売上22.0万枚
1.メーデー
勢いのある曲。最初に聞いた印象ではこっちの方が気に入った。例によって2枚同時発売で俺がいいと思った方の曲が売れない法則は健在だったが、聞き込むと『花の名』がじわじわ上がってきてこっちの曲は印象変わらないので確かに分からなくなってくる。でもやっぱこっちの方が好きかなぁ。

2.ガラスのブルース(28 years round)
インディーズ時代の代表曲のリメイク。8分に及ぶ長いアコースティックバージョンになっている。原曲知らないのでそれと比べてどうとかは分からないが長さの割にはそこまで長さを感じずに聞ける。いい曲だと思う。

3.スターダストダンスホール
トレイを開けたらジャマイカ全開の4人のイラストがあったので聞く前に予感はあったが、見事なまでにレゲエ全開のまったりスローナンバー。同じバンドだとは思えない変わりよう。

評価★★★★☆

茜色の約束 いきものがかり 2007/10/24 レンタル 初登場7位 売上4.1万枚
1.茜色の約束
au LISMOのCMソング。水野曲。CMではアカペラバージョンで披露されているが、CDではフルバンドでストリングスも全開で盛り上がる。CMの段階でまあ普通だなぁとは思っていたのだが、アレンジが施されたCD盤は少しはパワーアップしたもののやはり普通にいい曲で名曲!!っていう感じはしない。彼らの曲はだいたい普通にいい曲が多く、あまりそれ以上のものはなかったりもする。結婚式ソングではあるが、やがてある死という別れまで視野に入れているところが何気なく深い。

2.心一つあるがまま
山下曲。C/Wでも手抜きも実験もなく王道ポップ。よって普通にいい曲。C/Wとしてはかなり良い部類に入ると思う。ただ前述のように普通にいいよりも上がほとんどないので、どうもマンネリがかなり早い段階で訪れそうな気がする。

3.月夜恋風
山下曲。1stアルバム、それ以降のシングルにおいてメンバーにギター2人もいるのに必ずサポートミュージシャンによるギター表記があった。1stアルバムの『SAKURA』のアコースティックリメイクでさえメンバーではなくサポートが関与していた(メンバーも弾いてパート分けしている可能性はある)。しかし!!この曲はギターのサポート表記がない!!サポートはパーカッションのみで後はギターと少々の打ち込みピアノ等が入っているのみ。確実に男2名がギターを弾いている初の楽曲か?2分半程度のシンプルな音数少ないアコースティックナンバーでこれは少し新しいかも。相変わらず普通にいい曲だけど。

評価★★★☆☆

金木犀e.p. キンモクセイ 2007/10/24 レンタル 初登場54位 売上0.2万枚
1.金木犀の花
真心ブラザーズの桜井秀俊プロデュース。編曲がバンドと共同名義。バンド名がここに来て初のベスト盤を前にして登場するという事なのでさぞ気合の入った曲なのかと思ったら超落ち着いた物静かで地味なバラード曲だった。これは…じっくり聞くとけっこういいけどいくらなんでも地味すぎないか?

2.ふるさと
ソニー所属のソニー初のグラビアアイドルという中村優がボーカルで参加。基本はサビなどでのデュエットだが一部完全ソロパートもある。落ち着いたメロディーにサウンドでやはり地味な曲ではあるが、前曲よりは雰囲気はポップで明るい。

3.えんぴつの恋
再び桜井秀俊プロデュース。3曲目にようやく勢いのあるアップテンポ曲が。エレキギターも鳴っているが鳴らし方が7,80年代みたいな雰囲気で多少ぎこちなさが漂う辺りは「あの頃の匂い」というこのバンドの特色だろうか。ここ最近はもっと普通に各楽器を鳴らしていたりもしていたので初期と最近の中間くらいのサウンドに聞こえる。

4.Young Sunday
ゆったりした曲だが1曲目、2曲目に比べると楽器が鳴っている。エレキの音もけっこう響いてるし。

4曲入りスペシャルシングル。というか、4曲とも単独A面では地味すぎる。比較的地味な曲が多かったとはいえここまで地味なバンドだったかなと思ってしまった。今回はレベルの高いC/Wが4曲並んでいるようなイメージである。

印象度★★★☆☆

Ashes.EP GLAY 2007/10/31 レンタル 初登場2位 売上10.1万枚
1.ASHES-1969-
3分半のストレートロック。マンネリを通り越してメロディー使い果たして枯れきってしまったような雰囲気。なんかアップテンポではあるのに明らかに勢いがないように感じた。今回はそういう表現なのかもしれないが、TERUってこんな簡単にファルセットに移行しちゃうようなボーカリストだったっけ?ボーカルにしてもあまり覇気がないように感じた。

2.ROSY
ストレートには行かずに少しひねってみました的な曲。う〜ん、なんかあんまり残らないし書く事もない…。

3.SORRY LOVE
一応聞かせる系統の曲。今回一番良かったのはこれだがそれでも普通、程度。かつてのようにメロディーがガツンと響いてこないので何だかダラダラ展開していく感じ。

4.MOTHER NATURE'S SON
ビートルズのカバー曲。アコースティックな1曲。なんかほのぼのした雰囲気。

『G4』も微妙ではあったが同じ4曲入り形態の今作を聞くと『G4』はわりと傑作だったような気がしてきた。『G4』4曲は一応サビは耳に残ったしね。今回は残らない。アルバムはまだ聞けたが以降のシングル2枚はあまりに枯れきった感じが…。

印象度★★☆☆☆

小さな掌 Aqua Timez 2007/10/31 レンタル 初登場4位 売上5.2万枚
1.小さな掌
お経のような早口Aメロ、Bメロにキャッチーなサビというもはや完全パターンになりつつある構成の曲だが、安定して良い。普通にいい、のラインは超えているので楽曲的にはそろそろ完全パターンではあるのだがハマる。同時期に借りた曲はどれもこれも普通にいい、を越えなかったのでこの曲の良さは際立った。

評価★★★★☆

恋をしている/
冬がはじまるよ feat.槇原敬之
Every Little Thing 2007/10/31 レンタル 初登場7位 売上3.6万枚
1.恋をしている
ビールCMソング。借りる気もなかったのだが、弟が借りていたのでついでに録音させてもらった。冬の勝負バラードということでまあエイベックス年末バラードの王道的雰囲気でそれなりにいい。持田のボーカルもだいぶ回復してきたような感じがする。

2.冬がはじまるよ feat.槇原敬之
エイベックスにマッキーが移籍してきた事もありやりやすかったのかな?91年の同じビールタイアップ曲を本人をコーラスに呼んでカバー。アレンジはけっこう大胆に変えてきたがこれはこれでいい感じ。そもそも個人的にマッキーの冬の曲の中で、これはあんまり好きではないので(『北風』とかの方が数十倍名曲)まあそこそこって感じで。

印象度★★★☆☆

Once again 河村隆一 2007/10/31 レンタル 初登場27位 売上万枚
1.Once again
03年にライブで披露されて、その後は封印されていたものの、06年のカウントダウンライブで歌って欲しい曲1位になったという名曲バラード。とのことで期待して聞いてみたのだがごく普通のバラードにしか聞こえない。思い入れが加味されないと名曲になり得ないタイプの曲のようだ。大塚愛の『ポケット』も本人の思い入れの割には普通のバラードにしか聞こえなかったし、そういうケースは少なくは無い。ピアノとストリングスたっぷりの壮大なバラード曲で確かにかなり歌い上げるタイプの曲ではあるのだが…。今年のシングルはついに購入からレンタルに格下げにしてしまったくらいピンと来ない。

2.あの日の少年
ゆったりめの曲。懐古的な歌詞は隆一にしては新鮮だがいかんせんまったりしすぎててあまりハマれなかった。

3.Hello Hello
う〜ん。悪くは無いんだがやはり何かが違う。

4.Once again(piano)
ピアノインスト。

印象度★★★☆☆

戻る