2007年12月発売編

弾丸ファイター SMAP 2007/12/19 購入 初登場1位 売上17.3万枚
1.弾丸ファイター
97年の「Peace!」以来のソロパートなし。サビ以外をデュエットで歌い繋いでいくのだが、個々の声を立てたためかすっげぇバッラバラな雰囲気に。テレビで歌っているよりかはまとまっているもののそれでもバラバラ感を感じてしまう。不安定でもソロの歌いつなぎか3人以上のユニゾンの方がまとまると思う。曲自体がすっごく軽くてサウンドもかなり安っぽい。今更こんな曲?という気がするがこれは逆にここまで来たSMAPだから成立するんだろうなと思う。後輩にこの曲は確実に「手抜き曲」と言われるだろうし。もう何でもアリなSMAPだから成立するみたいな(個人的には今回ばかりはバカバカを越えて成立してないと思うけど)。作曲は「Dear WOMAN」C/Wの「buzzer beater」やKinKiの「BRAND NEW SONG」と同じGajin。どうもこの人の曲苦手かも。嫌いじゃないんだけどピンと来ない。聞き込んでくると最初の印象よりはだいぶマシになってきて、けっこう明るいし元気になれる曲だなとも思う。

ていうかCDTVの曲前トーク(何故かいつもの3倍くらい長かった)の中で中居がふざけ半分で口走った「紅白に間に合わせるためにねじ込みました」発言は真実なんじゃないだろうか。メンバーもなんか曲に対して思い入れ薄そうだし。

2.Christmas Night
1度聞いただけで覚えられる「クリスマスナ〜イ♪」のサビ。2度目にはもう飽きてきてしまった。あまりに普通すぎないか、これは。過去のクリスマスソング「愛の灯〜君とメリークリスマス〜」(アルバム014収録)、「Song of X'smap」(シングル「友だちへ」C/W)はどちらも名曲だっただけに全く及んでいないような。ソロパートの歌いまわしはやっぱりこの方がしっくり来る。

印象度★★☆☆☆

ダーリン 桑田佳祐 2007/12/05 レンタル 初登場1位 売上14.2万枚
1.ダーリン
ド歌謡曲。前作に続いて桑田はボーカルコーラスに徹しており、ギターはサザンのサポートでもおなじみの斎藤誠に任せている。かなり信頼が増しているのか、変化を求めての事なのか。歌謡系の曲ってあんまり好きじゃなかったのだが今回は何故か気に入った。単に勢いのある曲だけじゃなくてこういうサウンドの曲も最近面白く感じるようになってきた。PVではAV女優を引退したばかりの夏目ナナが出演。桑田は夏目に胸を打ちぬかれてEDとなるが、場面変わって慌てて飛び起きた桑田の部屋には夏目ナナの過去の出演作と思われるAVが複数転がっているなどどうやら桑田がファンだったという設定のようである。

2.現代東京奇譚
08年夏に公開予定という映画「闇の子供たち」主題歌。半年以上先のタイアップなのでCD発売時点では実質ノンタイアップ。タイでの子供たちの人身売買などを扱ったかなり暗い内容らしいので曲の方もかなり陰湿な空気が漂っている。あまり好きじゃない。

3.THE COMMON BLUES〜月並みなブルース〜
この曲でのみ桑田がギターも担当している。まったりした曲ではなくロックオヤジ桑田の趣味全開といった感じの曲で、ギターソロやキーボードソロなど間奏が長い。C/Wとしてはけっこうこの手のパターンは多いが、楽器のソロを長めにした曲は今までに聞いたこと無いかも。

評価★★★☆☆

メリークリスマス…。 風味堂 2007/12/05 レンタル 初登場39位 売上0.3万枚
1.メリークリスマス…。
ハラフウミでもクリスマスっぽい曲調だったが、1ヶ月で本格的なクリスマスソング。公募した若い夫婦の毎日ソファーの前で撮影した1年間分の写真を一気に流していくPVも印象的だ。幸せな曲のはずなのにどこか悲しい雰囲気がするのはよく分からないけどコード感とかその辺の関係かな?ギターを使わないピアノオンリーのテンポ感のある曲調はけっこう好き。

2.そっとLove Song...
特になし。普通にいい。

3.ケサラ(LIVE AT DUO Music Exchange 06.05.24)/渡和久×矢野真紀
ピアノ弾き語りによるデュエット。それ以外の音はなし。

印象度★★★★☆

キミモノガタリ little by little 2007/12/05 レンタル 初登場97位 売上0.1万枚
1.キミモノガタリ
05年7月の1stアルバム以降、リリース凍結状態(ブログ等の更新のみ)だったが、唯一のトップ10ヒットのデビュー曲と同じアニメ「NARUTO」タイアップで復活。デビュー時のOPに対して今回はEDという違いか、3年経って「NARUTO」効果もかなり薄くなったのが原因か、売上は回復しなかったものの曲の方は変わらぬ元気ロックサウンドで勢いに満ちている。作詞作曲のみにとどまっていたtetsuhikoは今回単独でアレンジまで手がけており復活1発目としてかなり気合が入っていた模様。ていうかこの勢いはED曲じゃなくてどう聞いてもOPっぽいだろうに。クオリティも勢いも変わっていないだけにまずは継続的な活動を期待したい。

2.ポテトとコーク
わりと抑え目の聞かせる系ポップソング。元気系の多い彼らには珍しい。久々のリリースだけに、実験曲ではなく聞かせる曲を選んできている印象。

3.EDEN
こちらはアレンジを多く手がけてきたdaiki kashoが手がけている王道ポップロックナンバー。C/Wでは比較的実験曲が多かっただけにここまで王道っぽいナンバーは新鮮。やはり久々のリリースだからだろうか。

印象度★★★★☆

way of life V6 2007/12/12 レンタル 初登場1位 売上14.1万枚
1.way of life
ドラマ「SP」主題歌。EDで静かにかかり、ドラマの雰囲気には合っているのだがいかんせん盛り上がりがなさすぎてどうにも暗いだけになってしまっている。この辺りがV6が楽曲的に突き抜けられない典型パターンのような気もするけど…。年齢相応の大人っぽさはありながらも、単純に地味すぎた。いい曲ではあるが、ジャニーズの力からしてこの程度はアルバムやC/Wでもありそうな曲だし、もう少し聞き込めるバラードが良かっただけに惜しい。ただかつてないキーの低さは恐らくV6シングル史上最大にカラオケで歌いやすいと思われる。

2.リスク
特になし。普通。

3.You Konw?
通常盤のみ収録。やはり普通。

印象度★★★☆☆

グロリアス マインド ZARD 2007/12/12 レンタル 初登場2位 売上8.3万枚
1.グロリアス マインド
最後に仮歌だけレコーディングされていた曲を無理やり完成させた1曲。歌詞は1サビしかなく、後は仮の英語詞。短いので2回繰り返したりしてつないでいるが、この辺はさすがというべきかそういった事情はパッと聞いただけは分からない。分かる人にはボーカルの仮具合とか分かるんだろうけど。曲自体も明らかに大野愛果が衰えて地味な曲ばかりになっていた中ではまあいいほう。さすがに冷静には聞けないので評価は高めになってしまいがちではあるが、まあいいほうという程度で追悼効果が無ければまあいつもの1曲だったとも思う。個人的には葉山アレンジだけでも戻ってきてくれてて本当に良かったと思う。ただ坂井泉水はかなり完璧主義者で何度もレコーディングやアレンジを繰り返したというエピソードもあるのに、わざわざ未完成だった曲をどう頑張ってもボーカルテイクが仮に過ぎない中でシングルA面にまで仕立てる必要があったのだろうか?

2.探しに行こうよ(2007 version)
『明日を夢見て』C/Wをリメイク。当時はGIZAの軽い打ち込み系サウンドに完全に侵食されていた時期とはいえ、シングルまでちゃんと聞き始めた当初ということもあって一応覚えてはいたが印象は薄かった曲。アレンジが葉山たけしになっただけでかなり王道ZARDの雰囲気に。相当マシになった。

3.愛を信じていたい(2007 version)
『君に逢いたくなったら…』C/W。8センチシングルはかなり後になって入手したので持ってはいるがあまり馴染みのない曲。王道サウンドの時期ながらC/Wということもあってか、当時はアレンジが少し妙な感じの曲だったのだがここでは葉山たけしによって普通にいい曲に。

評価★★★☆☆

Wonderful&Beautiful レミオロメン 2007/12/12 レンタル 初登場3位 売上4.6万枚
1.Wonderful&Beautiful
07年シングルの中では最も聞きやすく、重さもない曲。ここんとこ小林武史によるストリングスが毎度のように大げさすぎる勢いで入りまくっていたが、それがなくなり小林はキーボード参加のみに。それでもキーボードがけっこう目立ってるし、ストリングスみたいなシンセの音も聞こえるんだが、いい加減ウンザリしていた大層なストリングスは消えた事でぐっと良くなった。何でもストリングス入れて盛り上げればいいわけではないというのを改めて感じた。曲の方は相変わらず柔らかい印象で初期の3ピース時代の面影はほとんど感じられないし、売れ線ではあるがインパクト大の名曲というわけでもないのでファンは依然として離れやすい状況でもあるような気はした。

2.Wonderland
映画「スマイル聖夜の奇跡」主題歌。こちらはだいぶシンプルにロックしている。映画主題歌になるだけあってけっこうA面級の勢いもある。相変わらずバックに小林武史の影が見えてロックサウンドを押さえ込んでいるような感じも受けるんだけど、まあ曲がけっこういいのでいいや。

3.リズム
抑えていた小林ストリングスが3曲目にして復活。前々作「茜空」と同じタイアップがついているせいかこの曲もC/WではなくA面のような風格がある。個人的にストリングスのウザさを入れても2曲目よりもいいと思った。

印象度★★★★☆

Enemy the brilliant green 2007/12/12 レンタル 初登場21位 売上0.7万枚
1.Enemy
少し暗めの王道ソング。復活したはいいがあまりに王道。それ以上のものがなく、あまり休止を経てのリフレッシュ感や新たな進化をあまり感じないのはやはり形態は違えど、Tommyソロもメンバー2人が曲を手がけていた事からして作曲家としては何の充電期間にもなっていなかったせいだろうか?

2.angel song-イブの鐘-★acoustic version★
00年のヒットシングルのアコースティックバージョン。サビの爆音サウンドが印象的だったが、それが無くなってもけっこういい。ただやはり何か足りない感じはした。

評価★★★☆☆

赤いマフラー/お元気で! 槇原敬之 2007/12/12 レンタル 初登場33位 売上0.5万枚
1.赤いマフラー
アルバムからのリカット。アルバム宣伝曲としても何度かテレビで歌っていた。マフラーを渡せなかったという話ではあるが、久々にストーリー性のあるラブソングっぽい曲になっていてアレンジ含めても昔っぽい王道を行っている曲。だけど渡す予定だった彼女が、誰かのために何かしてあげられる人であったみたいな描写は完全に最近の傾向。主張が行き過ぎた最近の作風を昔の作風に絡めてうまく中和した印象

2.お元気で!
新曲。普通にポップソングだがあまり印象的ではなかった。

印象度★★★☆☆

眠れぬ夜に/
PARTY TIME PARTY UP
愛内里菜 2007/12/19 レンタル 初登場8位 売上1.8万枚
1.眠れぬ夜に
後藤康二の作編曲バラードというとやはり竹井詩織里のような雰囲気を感じる。徐々に盛り上がっていくし、インパクトもあるし、愛内の歌唱力で名曲度も増しているがどこか地味でもある。ここまで盛り上がるならリズムトラックももう少しドカドカいってよかったのでは?

2.PARTY TIME PARTY UP
久々の徳永暁人の作曲だがアレンジが大賀好修。アップテンポな曲だが印象は薄い。愛内&三枝でのリアレンジでもそうだったが、GIZA典型のシンプルチキチキ系の打ち込みサウンドのど真ん中にいたアレンジャーだけにそれが抜け切らず、比較的勢いのあるサウンドへ移行した現在においては非常に中途半端で軽いアレンジにしか聞こえなくなってしまっている。なんか軽くリミックスっぽくなっちゃうんだよなぁ。これならすっきり突き抜けてしまった『Mint』の方がまだいい。苦手かと思われたバンドサウンドアレンジを見事にモノにした小林哲みたいな適応性がほしい。

3.眠れぬ夜に-lifeblood mix-
『眠れぬ夜に』が1曲目の通常盤のみ収録。DVD付と『PARTY TIME PARTY UP』がA面になった2種類には未収録。逆に『PARTY TIME PARTY UP』がA面の通常盤にはこの曲のリミックスが入っている。バラードがアップテンポになるリミックス。いいとも悪いともいえない。

ついにGIZA史上初の本格複数商法を導入。1曲目を入れ替えたDVD付2種類、通常盤2種類の合計4種類。DVD付と1曲多い通常盤パターンにまで手を出してしまったが、対象がリミックスにとどまっているのは最後の良心だろうか。

印象度★★★☆☆

Still... Mi 2007/12/19 レンタル 初登場200位 売上403枚
1.Still...
ラストシングルにしてシリアスなバラード。最後にして最も名曲風。あくまで名曲風であって名曲とまでは行かないと思うけど、「サンセット」のような凡曲を「21世紀に残る」なんて珍言で煽るんだったらまだこの曲で煽ればよかったのにというくらいのクオリティはある。ただ問題はキーが高いのか、限界ギリギリで裏声直前か半裏声のような発声を連発するボーカルの線の弱さ。大して音が鳴っているわけでもないのにサウンド負けしてて若干埋没気味に聞こえた。デビュー当初の「日本中から最もきれいな声を探しだす」コンセプトがいかに無謀な煽りだったかがよく分かる。正直、綺麗という部類には全く入らないのでは?

2.Good bye little girl
クリスマスっぽくもあるポップナンバー。歌声はだいぶ本来のものに戻っている。これまでの中ではやはりそれなりにいい曲で悪くは無い。印象は薄いけどこれまでがあまりに何も残らない曲ばかりだったのでいいと思えた。

3.I Love Music♪\
これまで続いてきたこのシリーズも9作目。当初はアドリブのようなハチャメチャインストだったりもしたのだが、今回はラストメッセージのような音楽への熱い思いを綴ったまともな歌詞が入っており、アップテンポなロックナンバーになっている。最後ってことなのか、気合は入っている。やはりこれまでに比べれば悪くない。

この作品を持って07年12月で解散。正確にはベースのYuri脱退に伴って活動休止ということだが、実質解散とみていいだろう。どうも当初の煽りはかなり嘘が含まれていたようでマルチプレイヤーだと紹介されていたYuriはライブでの様子などからファンの間でもほとんど楽器初心者だったのではないかと言われたりもしていた。実際、作曲編曲の方は活動後半になるとメンバー一切ノータッチという具合だったので本当に実力的にもかなり無理があったのかもしれない。

印象度★★★☆☆

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