2008年7月発売編

GIFT Mr.Children 2008/07/30 購入 初登場1位 売上33.9万枚
1.GIFT
NHK北京オリンピックテーマ曲。アルバム『HOME』と同じ作風で感動系壮大バラード。応援歌というか、戦いの後に勝った人も負けた人も、実力を出し切った人も、出し切れなかった人も、全ての人に捧げるような印象の優しい曲である。相変わらずな小林武史の壮大ストリングスもここんとこは定番すぎるくらい定番な感があるが、とりあえず感動的なのでいいか。

2.横断歩道を渡る人たち
フォークロック風。過去にも吉田拓郎に影響を受けたような曲が何曲かあったが(『1999年、夏、沖縄』や『友とコーヒと嘘と胃袋』辺り)、それに続くような半分語り入ったような歌い方。変にマニアックポップに走られるよりはこういうほうが個人的には好み。ジャケットのイメージは『GIFT』よりもこの曲のような気がする。

3.風と星とメビウスの輪(Single Version)
小林ピアノと桜井ボーカルのみのバラード。じっくり聞かせる曲。これが初収録なのにシングルバージョンとかわざわざ書いてるのは制作中のアルバムにはバンドスタイルの別バージョン(先に完成済み?)が収録されるからのようだ。どれだけ違うものが出てくるのか期待して待ちたい。とりあえずストリングが入って壮大さが増すだけ…とかいう小林の影しか見えないような変化だけは無しの方向で期待したい(個人的にレミオロメンでの仕事ぶり前後からストリングばかりの印象の小林武史がすっかり苦手になってます)。

印象度★★★★☆

SUMMER SONG YUI 2008/07/02 レンタル 初登場1位 売上11.4万枚
1.SUMMER SONG
3rdアルバム1曲目の「Laugh away」の続編というサマーソング。タイトルまんまだし、曲調もベタすぎるほどのさわやかポップだし、歌詞もベタベタにさわやかラブソング。サビの「夏が来るから海に行こうよ」もあまりに直球。サビラストにいたっては「はじまるよ夏休み lan la lan la〜♪」である。『CHE.R.RY』の変化はまあ女の子だしかわいらしい一面もあるよね程度なもんだったけど、この曲の色んな意味での軽さはさりげなく衝撃的だ。まあいつまでも思春期や反抗期でいるわけじゃないし、命かけてた歌でも一定の成功もしたわけだし、単純に余裕が生まれたのだろう。もしくはこういう一面もあったけど、戦略として控えていたのを売れたしもういいだろって感じで出してみたのか…。3年前の曲らしいので後者の可能性が高いけど、いずれにせよ、初期のあまり笑顔を見せずストイックに音楽だけに全てをかけて心の叫びを歌っていたYUIはもういないんだなと思う。ポップソングとしては、とにかく気持ちよければまあいいんだけど、単刀直入に言えばこの曲よりもそもそも『Laugh away』の方が良かった。まあたまにはド直球もいいか。でも最初に作られたイメージがあるから、毎回こうなると…。

2.Oh My God
3分に満たないがこちらはわりとイメージ通りの自分探し/模索系ソング。なのだが、やはりどこか余裕というか初期ほどの迫ってくるような感情を感じない。視点とかはこれまでの曲にもあったようなYUIらしさ?があるし、らしさは失ってはいないようなんだけど…う〜ん、やっぱ今が変わっていく時なのかも。それも変わろうとして変わるのではなく必然的に変わってしまうというか。

3.Laugh away〜YUI Acoustic Version〜
前作『Namidairo』が元々アコースティックっぽかったせいか、続編という流れのせいなのか、今回は前作ではなく、アルバム収録曲のアコースティックバージョン。そのまんまアコースティックアレンジにしました!って感じだが、単純にアコースティックで聞いてもこの曲の方が全てにおいて『SUMMER SONG』よりも出来がいい気がする。

評価★★★☆☆

ブルーバード いきものがかり 2008/07/09 レンタル 初登場3位 売上8.4万枚
1.ブルーバード
さわやか系ではなく、疾走系のロックチューン。思えば初期の『HANABI』とかでもマイナー系の切ないロックチューンはやってるので、これも持ち味の1つか。ジャケットはいつになく激しさを表現しているしPVもちょっと黒のイメージ。王道の範囲内で色々やっていて飽きさせないのは曲が安定していいのと、アレンジャー陣による徹底的なサウンドメイキングがうまくいっているからだろう。

2.夏色惑星
若干ギターがど根性ロックっぽかったりするが、ここから飛び出すよ系のさわやかポップロック。C/Wでも少し冒険しつつも王道を崩さない。徹底しているのはいいけど、C/Wでメンバーのギターを披露するとか、そろそろやってみませんか?借りはじめてからは超アコースティックな『月夜恋風』(『茜色の約束』C/W)でしかサポートギターが無かった曲=メンバー確実に演奏している曲!を知らないんだけど…。

評価★★★☆☆

一秒ごとに Love for you 倉木麻衣 2008/07/09 レンタル 初登場7位 売上2.8万枚
1.一秒ごとに Love for you
作曲:大野愛果、編曲:Cybersound(Additionalという形でDJ ME-YA)という組み合わせなので王道のクールなポップスなのかと思いきや、バンドサウンド全開。ドラムがかつてないほどドッシンドッシン鳴り響き、ギターも攻撃的に鳴り響くという倉木麻衣史上最大に針を振り切ったロック路線の楽曲でぶっためげた。一貫してクールなR&B風の打ち込みサウンドを手がけてきたCybersoundに一体何があったのか?確かに再起用されるようになってからかつてほどのカラッとした空気感が無くなってしまい、名義だけで中の人変わってるんじゃないのかとも思ったりもしていたが、今回のはあまりに変わりすぎ。ただ曲の方はこれが新鮮でいい。どこに向かいたいのかは分からなくなってきたが、前作のような地味な路線でくすぶっているよりかはこのくらいチャレンジャーな方が今は面白い。

2.ずっと...
GARNET CROWギタリスト岡本仁志による作曲編曲。こちらは王道のアコースティックポップ。

印象度★★★★☆

DANCE BABY DANCE/夏はこれからだ! 福耳 2008/07/16 レンタル 初登場3位 売上3.8万枚
1.DANCE BABY DANCE
3枚目の『SUMMER of LOVE』に続いてCOILがプロデュース。前作『惑星タイマー』はスキマスイッチそのものな楽曲だったが、今回は杏子を前面に出した内容になっている。ギラギラの夏といった感じで、杏子が歌うのを前提にしている感じ。

2.夏はこれからだ!
こちらは秦基博と大橋卓弥をメインにした楽曲で、正直こっちのほうが一般ウケしそうなポップ感がある。やはり最も立場が上の杏子の手前、いろいろあるのだろうか。これまで福耳においては間奏部だけとかコーラスだけでイマイチメインになる機会の無かった元ちとせが今回クレジット上は1番上に載っていたのでついにリードボーカルを取ったのかと期待したが、例によってちょろっと出てくるのみ。存在感はあるので、他のコーラスだけに追いやられているメンバーに比べれば圧倒的ではあるものの、1度くらいメインにしてあげても…。

3.夜空ノムコウ〜Augausta Camp 2007〜
スガシカオが作詞を手がけているSMAP提供曲。最初と最後はやはりスガシカオでまとめているが全体的には杏子始めみんなで歌っている。SMAPとは違う味わいがある。

4.星のかけらを探しに行こう Again〜Augausta Camp 2007〜
そのままのつながりで1stシングル。何だか毎回収録されている気がする。元々、杏子の曲だし、杏子メインで山崎まさよしとスガシカオも同列ボーカルとしてクレジットされながらほとんどコーラスでしかなかった曲であるため、今回も杏子メインのまま。後はみんな合唱要員。ラスト部分が大幅に長くなっていてみんなで大合唱しているのがライブ感があってよい。

印象度★★★☆☆

KissHug aiko 2008/07/23 レンタル 初登場2位 売上10.5万枚
1.KissHug
映画「花より男子ファイナル」挿入歌。過去に挿入歌もヒットしてきたこのドラマだが今回ばかりは事情が違うようで。何でなのかと思ったが、まあ単純に曲が凄く地味だった。たまにこういう感情的にビシビシ響いてくるような強さも皆無の弱弱しい系のバラードもシングルになってきているが、今回そういうパターンがきたということで。とにかく地味の一言。

2.線香花火
3.水とシャンパン

特になし。今回のシングルは個人的にマンネリだった。

印象度★★☆☆☆

WE LOVE YOU. 槇原敬之 2008/07/23 レンタル 初登場22位 売上0.7万枚
1.WE LOVE YOU.
ひたすらに「君」の素晴らしさをリスペクトする曲。応援歌ともまた違うのでこの曲を聞いて自分に歌われているような気になって励まされるリスナーはいないと思う。よっぽど自意識過剰じゃないと無い。近年の槇原の主張である「人のため」「幸せのため」を実践して心から笑っていられるのがここで歌われる「君」でみんなに愛されているということだが、実際のところこの「君」が立派すぎて「結局それ誰?」という気分になってきて対象不明でもある。曲調はかなり素晴らしくかなりの売れ線なんだけどなぁ。

2.Orange Colored Sky
まさに今の槇原を象徴する楽曲。自分の信念を貫くためなら食えなくなって死ぬのも悪くないときっぱり歌う。その信念の強さは立派だが、正直なところ信念の強さと自分勝手な主張ばかりで周囲が見えてないのは紙一重なところで、多くの離れたリスナーが近年の槇原に感じていた違和感はこれだと思う。もう少し物事を色んな側面から柔軟に考えてもいいんじゃないかな。ラブソングを歌っていた頃の槇原はそういう優しさや柔軟さを意識せず主張せずとも確かに持っていたはずなのに。「他者のために」という主張も繰り返している割には結局自分中心で他人の事を考えていない気さえしてしまう。

評価★★★☆☆

もっと遠くへ/オーケストラ レミオロメン 2008/07/30 レンタル 初登場6位 売上5.1万枚
1.もっと遠くへ
フジテレビ北京オリンピックテーマ曲。オリンピック関連の中では最もテーマ曲として輝いていたと思う。歌詞もいいし、力強いサビも素晴らしい。小林武史の大げさなストリングスもこの壮大な世界観の中では初めて大げさな感じがしない。最高傑作

2.オーケストラ
こっちはコカコーラCMソングでコカコーラの北京オリンピック応援ソング。久々に明るいポップソング。

3.夏の日
インディーズ時代にあったという初期の重さを感じる曲。なんともいえないじめじめした雰囲気。初期らしさといえばそんな側面もあったようだけど、アップテンポのキーボードが気にならないようなギターロックもそろそろ聞きたい。

そういえば小林武史はMr.Childrenとレミオロメン、同時にテレビ局のオリンピックのテーマ曲を2曲手がけたことに…。ミスチルはあーいうちょっと違う方向にしたから、レミオロメンにはスタンダードな応援歌に導いたのだろうか。

評価★★★★★

CYCLE CHERRYBLOSSOM 2008/07/30 レンタル 初登場22位 売上0.8万枚
1.CYCLE
前作に続いて元気ポップ。前作の方がもっと良かった気がするが、アニメタイアップの有無で売上が変わるレベルでしかまだないのでしょうがないか。けっこう期待できるバンドだと思うんだけど人気つかめるだろうか。

2.紙飛行機
少し聞かせるタイプのポップロック。

3.BIG DEAL
1番バンド色の強いアップテンポ曲。C/Wまでそれなりにカラーが統一されていていい感じ。インパクトはそんなでもないけど、アルバムで聞くとどうなるかな。

評価★★★☆☆

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