2008年8月発売編

I AM YOUR SINGER サザンオールスターズ 2008/08/06 通常盤購入 初登場1位 売上51.6万枚
1.I AM YOUR SINGER
あえて王道を回避して打ち込み全開、加工ボイスの曲だが、切なさ全開のメロディーが素晴らしい。正直バンドとしてのサザンはもう限界だったのかなと思わせるサウンド構成だが、曲としては最高。近年の中でも最高傑作だと思う。買う予定は無かったのだが、買ってしまった。

2.OH!! SUMMER QUEEN〜夏の女王様〜
こちらは現在のサザンが期待される派手派手路線をそのままやってみました的楽曲。正直なんら新鮮味はなく、派手ではあるのだが同時に安定感も感じるという出来。

3.すけっちぶっく
原由子の作詞作曲ボーカル曲。けっこうポップな曲で、ソロシングルとしてそのまま出てきても良さそうな曲。しばらく大々的なソロ活動はしていないが、正式にサザン休止となったこれからのソロ活動に期待したい。

今回も桑田のクレジットにはベースの文字が。03年以降、メンバーの楽器まで桑田1人でクレジットされるようになってしまったが、パーカッション野沢も病気でろくに参加できない中で、バンドとしての限界は色んな側面で来ていたのかなという気はする。

印象度★★★★★

     とき
この瞬間、きっと夢じゃない
SMAP 2008/08/13 購入 初登場1位 売上13.5万枚
       とき
1.この瞬間、きっと夢じゃない

TBSの北京オリンピックテーマ曲ということで、応援歌ではあるのだが派手さが無かったのでかかっても印象は薄いし、発表自体も遅かったので結果的にはかなり地味な印象になってしまった。サビ以外はソロを歌いまわし。今回は草なぎの声量不足もそんなに気にならず。ただ曲としてはけっこういい出来。今年のシングルはけっこういいと思うのだが…人気激減しちゃったなぁ。やはりSMAPはもっと分かりやすくて国民的な平和ソングが求められるのか?

2.two of us
けっこう勢いのあるポップソング。やはりソロ歌いまわし。最近のC/Wの中では1番いいと思う。『弾丸ファイター』よりも数倍はいい。

評価★★★★☆

夢のひとつ GARNET CROW 2008/08/13 レンタル 初登場10位 売上1.4万枚
1.夢のひとつ
数合わせで借りただけだったが、借りて正解。以前に比べて幻想的な空気が無くなってポップ化が進んでいたので、今回もテンポ遅めながらアレンジはそこそこ厚みもあって、飽きない1曲。地味ながら名曲の風格。聞くほどにはまっていく。

2.Love Lone Star
ゆったり落ち着いた曲。ややリズムは軽めだがそれなりにいい。

3.短い夏
同じくゆったりはしているがけっこうポップ。音の厚みとかもこっちのほうがいい。

印象度★★★★☆

truth/風の向こうへ 2008/08/20 レンタル 初登場1位 売上65.4万枚
1.truth
大野主演ドラマ「魔王」主題歌。サスペンス要素の強いドラマだったのでそれに合わせて曲調もスリリングな雰囲気になっている。主演というだけでとってつけたような主題歌の多いジャニーズ系にしては近年珍しくドラマの内容にしっかり合わせてきている。この辺も今年の嵐の勢いがなせる技だろうか。低めの出だしからサビへ向けての緊張感はシングルで妙にポップ系ばかり続いていたので新鮮。

2.風の向こうへ
日テレの北京五輪テーマ曲。「風の向こうへ〜♪」とワンフレーズインパクトが強くてやたらかかっていたので、「あきらめないで〜♪」のレミオロメンと並んで、オリンピック中はそれなりに耳に残っていた。ラップ詞もキャスターを務めた櫻井が現地で選手取材を通して感じた事を書き下ろしたという。単独ではポップで軽くて聞きやすいのだが、オリンピックの応援歌としてはちょっと曲調は軽すぎた気がしないでもない。あまり感動がないというか。夢の舞台オリンピックというよりかはもっと身近な運動会とかが似合っているというか。

3.スマイル
通常盤のみ収録。自身出演の「とんがりコーン」CMソング。ここのところ、CMソング程度のタイアップでは通常盤のみのC/Wにまわしてしまうなど強気な戦略。タイトル通り、ゴキゲンなポップナンバー。他のジャニーズであればA面単独とまではいかなくても(タキツバ、V6のエイベックス勢だったらやるかも…)、両A面の2曲目くらいには簡単にしてしまいそうな出来だが、それが通常盤のみ。やはり気合の入れようも違うのか。よほど有能なスタッフでもついたのかな?

評価★★★★☆

ギフト ポルノグラフィティ 2008/08/20 レンタル 初登場2位 売上7.8万枚
1.ギフト
作詞:新藤晴一、作曲:岡野昭仁の組み合わせはA面では初。ギフトということでサンタクロース(本物)と会いに行ったりする展開もあったが、時期的には微妙だった。曲の方はサンタから連想されるクリスマスの雰囲気は皆無。4つ打ちのけっこう前向きな力に満ちた曲となっている。雰囲気がかなり良いのだが、全体的にインパクトが薄いので印象にはあまり残らない曲。ただ個人的には地味に好きなタイプの曲だ。

2.ポストマン
ak.homma曲ということで(作詞は晴一)、サビメロなどこちらの方が耳には残る。好みでは「ギフト」の方が好きだけど、覚えやすいのはこっちという何だか不思議な状況に…。

3.ダイアリー 08/06/09
アコースティックな曲。00年のシングル「サボテン」C/Wの「ダイアリー 00/08/26」の続編。続編だが作詞が晴一(当時ハルイチ)で作曲が脱退したTama(当時シラタマ)だった前作とは制作陣が全く異なっており、作詞を昭仁、作曲を晴一が手がけている。出だしの歌詞では前作と同じ言葉を使っているし、詞の内容は確かにあれから年月が経過しての今の状況を示しているので続編ではあるけど、前よりも優しくなったような気がする。ある程度の地位を築いたからかな。

印象度★★★★☆

ひかり 星村麻衣 2008/08/20 レンタル 初登場14位 売上2.1万枚
1.ひかり
ドラマ「Tomorrow」主題歌。勝負どころだったせいか作詞作曲:星村麻衣/シライシ紗トリ、編曲:シライシ紗トリ/千住明となっている。曲作りの段階で名義が共作になるほどにシライシが介入し、アレンジでは軽めのアレンジのシライシでは足りずに今度は壮大なストリングスアレンジに千住明が呼ばれた…みたいな背景が予想される。そんな必死な1曲、確かに気合の入ったバラードとなっているがここんとこ似たようなシリアスタイプの曲が続いているので、正直前作辺りと入れ替わってもそんなに変わらないような…。初期のようなピアノを生かしたポップソングとはもう異なってしまっていて、このバラード中心路線だとけっこうありふれてる感じがしちゃうんだよなぁ…。

2.Hello
似たようなバラードをC/Wでも連発していれば完全に終わっていたと思うが、ここでは勢いのあるポップソングを用意してきた。これは正解だったと思う。ミディアム〜バラード曲が大量生産されている中で、ここでこういうのが来るとこの曲収録されないとしても。アルバムでなら他にアップテンポの曲もありそうなので、少しは期待が高まるという寸法。ただピアノロックはもう皆無だろうな…。

印象度★★★☆☆

Secret Code KinKi Kids 2008/08/27 レンタル 初登場1位 売上22.2万枚
1.Secret Code
剛主演「33分探偵」主題歌。シングルである事を意識してない…というかもうジャニーズであることもアイドルである事も意識していないKinKi Kidsが放つ超ジャズ調の1曲。C/Wやアルバムでならやっていそうだったが、これは27枚目にしてかなりの冒険だ。ノリはいいが、ジャニーズポップとは一線を画している。で、正直なところアレンジ重視が行き過ぎて、聞き応えはあるが、あまりいいとは思えなくなってしまった。A面曲はそれでもそこそこのキャッチーさは保っていたのだが、たるすぎる前作から1年開いてこの曲だともうポップに走ることはないのだろう。『39』の投票結果からも分かるように、固定ファンとの信頼関係はバッチリなので問題は無いと思われるが、デビュー時からのライトファンとしては完全に置いていかれた感じがする。

2.Fu Fu Fu
『BRAND NEW SONG』と同じお茶のCMソング。ノリ自体もあの曲と同じで柔らかいさわやかさ。これとてシングルA面級とは言いがたいけど、それでも『Secret Code』よりはキャッチー。

3.strategie
初回盤のみ収録。リズミカルにギターを使うかっこいい系統の曲。最近はC/Wでこういう路線が多く、確かにかっこいいがメロディーが全然印象に残らない。

4.Secret Code〜KinKi you Live Version〜
初回盤のみ収録。先行でライブ公開されていた音源。どうやらフルバンド編成で披露されているようだが、ライブならではのノリのよさで、スタジオ音源よりもパワーがあって良く聞こえる。

印象度★★★☆☆

NEXUS 4/SHINE L'Arc〜en〜Ciel 2008/08/27 レンタル 初登場2位 売上13.4万枚
1.NEXUS 4
2.SHINE

どちらもtetsuの曲で、かなり前向きさに満ちている爽快な2曲。90年代のシングルと一部のアルバムは聞いてるんだけど、復活以降のラルクはほとんど聞いていなかった。昨年のクリスマスソングもけっこう意外だったんだけど、いつの間にか随分とストレートな作風になったものである。90年代の売上全盛期は、売れている割にはかなりマニアックな方向で少なくとも希望や前向きさを楽曲から感じる事はほとんどなかった。正直なところ、2曲とも似たような雰囲気なので相殺しちゃってて個人的にそこまで印象に残らなかったが、この爽快なサウンドはけっこう好みだ。

評価★★★☆☆

あたらしい日々/黄金の月 Every Little Thing 2008/08/27 レンタル 初登場10位 売上3.1万枚
1.あたらしい日々
ドラマ「シバトラ」主題歌。ドラマ見ていたのとここんとこ旧作を久々に聞いていたこともあり、久々にレンタル。新作借りたのは「Every Best Single 2」以来だったかな。この人の声の出なくなり具合はすさまじく、DEENの比ではない。そもそも声質がまるっきり変わっちゃってるし。強盗にやられて声帯が歪んでしまったという織田哲郎でさえここまでの変化はしていないように思う。初期のを最近聞いてたから改めてこの激変ぶりに驚いた。不気味なほどに自身の声質の変化についてはほとんど語らないELTサイドだが、さすがに自らの状況は百も承知なのだろう。無理をせずに、歌えるキーで負担をかけないような曲を用意しているようだ。無理に高音には跳ね上がらないため、結果的にサビでの盛り上がりに欠けるという欠点が生まれてしまうが、そこはさわやかポップなアレンジでカバー。結果的に、けっこう気持ちいいポップスになっている。

2.黄金の月
持田香織が作曲も手がけた曲だが、印象は「あたらしい日々」とほとんど同じさわやかポップ路線。昔の曲だと出ない音まで無理に張り上げて痛々しさ全開だが、そういう無理はせずに、高いところは裏声でカバー。裏声の使い方はそこまでうまくはなく、やはり「声が出なくなった」感はあるけど…。う〜ん、どこまで歌い続けられるのか心配だ。今でもライブで叫んだりしているのだろうか?全盛期にはライブで観客を煽るために叫ぶようにがなりたてている普段の姿とのギャップがテレビで紹介されたりしていたが、あれは確実に喉に負担だったと思う。

評価★★★☆☆

生きてることが辛いなら 森山直太朗 2008/08/27 レンタル 初登場23位 売上1.6万枚
1.生きてることが辛いなら
ピアノとストリングスによる楽曲。冒頭の「生きてることが辛いなら いっそ小さく死ねばいい 恋人と親は悲しむが三日とたてば元通り」なる歌詞が物議をかもし出したとかで話題になったが、最終的には「くたばる喜びとっておけ」と生きることを推奨しており、そんなことでいちいち騒ぐというか失言を見つけては目ざとく気にして、時には過剰に叩きまくる昨今の世間の風潮の過敏ぶりの方が問題だと思う。楽曲の方はシングルとしてはかなり地味。これでいつもより売れちゃうのがなんだかなぁ。ほかにもっと素晴らしい曲は多いんだけど。ていうか最近シングルでもあんまり気合の入ったシングル向けの派手な曲出さなくなってるな…。

2.生きてることが辛いなら(弾き語り)
ギター1本弾き語りバージョン。実はCMソングに起用されたのはこっち。なんかストリングスで盛り上げているあちらよりも、シンプルに聞かせるこっちの方がこの曲の本来あるべき姿のような気がする。

デビュー当初、共作は作詞のみだったクレジットは、05年頃から作曲まで御徒町凧と森山直太朗の共作名義になっていたのだが、今回は明確に作詞が御徒町、作曲が森山直太朗と別々にクレジットされている。

印象度★★★☆☆

ETERNAL LANDSCAPE Skoop On Somebody+織田哲郎 2008/08/27 レンタル 初登場47位 売上0.3万枚
1.ETERNAL LANDSCAPE/Skoop On Somebody+織田哲郎
作詞をSOS、作曲プロデュースギターを織田哲郎、編曲を織田哲郎とSOSで手がけたコラボ曲。車のCMソングとしてもOAされていてなかなかドライブにもピッタリなさわやかソングだったので借りてきた。てっきり共同名義になっているくらいだから織田哲郎もボーカルしているのかと思ったら、サビで誰のともつかないコーラスが入っているだけで(クレジット上はSOSと織田哲郎)、ボーカル参加はしていなかった。ていうことは別に共作名義にせずとも、相川七瀬のように単に「Produced by 織田哲郎」じゃないか。比較的落ち着いたR&Bが多いSOSとしても、かなりまったり地味な作風の多い織田哲郎にしても、今回はポップでそれなりにヒット性もあったように思う。まさにコラボの賜物。

2.Stay Tuned
織田哲郎は1曲のみでこれは完全にSOS単独の曲。クールなできばえ。

3.ONE NITE DRIVIN'('08 new mix)
10年前のSkoopと名乗っていた時代のアルバム『Mood 4 Luv』に収録されていた楽曲のリミックス。作詞に最近注目が集まってきた童子-Tが参加しており、ラップでも参加していることからピックアップされたのかも。やはりクールなできばえで全く好みではない。

「ぼくが地球を救う」で初めて知った時はメンバー編成がボーカル、キーボード、ドラムなのでAORっぽい落ち着いた大人のバンドサウンドなんだろうとか思っていたんだけど、基本はR&B。SOS最大の謎はR&B調のクールなサウンドなのにメンバーにドラムがいる事である。このサウンドで生ドラムであることに正直あまり意味を感じないというか、言われなければ分からない。

印象度★★★☆☆

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