2009年2月発売編

ヒロイン 河村隆一 2009/02/04 レンタル 初登場15位 売上0.8万枚
1.ヒロイン
作曲編曲プロデュースが織田哲郎。しかし曲の方はここのところ続いているスローバラードで、またかという気にしかならなかった。あまり強烈な化学変化は感じられず。確かにスタンダードにいい曲ではあるが、もう河村隆一は本気でヒット戦線に復帰していく気はなくなっているようだ。届く人に届けばいいというか。01年頃はとにかく万人ウケしてやろいとしていたし、04年のアルバム『バニラ』くらいまではその気があったようだが…。

2.誰もかれも騎士
同じく織田哲郎による曲でミディアムテンポのわりかしロック色の強い曲。3作連続でA面がバラードになっていたので、こっちの方がいい気がする。とはいえ『ヒロイン』といい何かどこかで聞いたような安定感がある。そういう意味ではポピュラリティに優れているというべきか…。

3.緑の詩
通常盤のみ収録。自作で編曲はTourbillonの葉山拓亮。わりかしゆっくりしたバラードかと思いきや派手に盛り上がっていく曲。最後繰り返しまくるので気がつくと7分を越える大作になっていた。もうすっかりヒットを狙いにいく気はなくなり、落ち着いてしまうのか。

印象度★★★☆☆

泪のムコウ ステレオポニー 2009/02/11 レンタル 初登場2位 売上5.8万枚
1.泪のムコウ
アニメ「機動戦士ガンダム00-2nd Season-」OPということで大ヒット。2連続のアニメタイアップで「BLEACH」→ガンダムとかなりの好待遇で狙い通りのヒットという感じだが、正直バンドとしてはあまり浸透している気はしない。曲自体もそこそこいいんだけどわりかし普通だし、イメージ的にはSCANDALよりも平均年齢では若い割にはアイドル色皆無で、3ピースロックバンドとして本格的な雰囲気は漂っているが、実のところそれだけというか、現時点ではタイアップ頼みの状況であまり特徴が無いような…。

2.ステレオポニーの旅はつづく
曲中にはバンド名は出てこない。バンドの決意的なものが歌われているが、キラキラポップ色が若干入っている。全開にしないところがこのバンドの色というところか。勢いはあっていい感じ。

3.ヒトヒラのハナビラ〜AIMI Acoustic Version〜
サウンドプロデューサー&ディレクターのHISASHI KONDOはYUIも手がけている人のためか、YUIがずっとやっている「前作のアコースティックバージョン」パターンがこのバンドにも登場。バンドなのにボーカル&ギターの個人名義になってしまっているのはどうかと思うが、アレンジ具合もまんまYUIでやっているのと同じ感じ。曲としては『泪のムコウ』よりはこっちの方が好きだと感じた。

前作は作詞作曲がAIMI&ステレオポニーだったが、今回はAIMI個人名義になっている。またガンダム限定盤の方には『泪のムコウ』のOPバージョンが追加収録されている。

印象度★★★☆☆

アイノコトバ 愛内里菜 2009/02/11 レンタル 初登場17位 売上0.5万枚
1.アイノコトバ
作曲:平賀貴大、編曲:新井健史。ありがとう3部作の3部目にして名曲「Forever You」のアンサーソングという感謝バラード。3部作を担当したアレンジャーの新井さんはやや90年代ビーイングっぽさを取り入れたアレンジで個人的にはGIZAになって以降のおとなしめのアレンジよりも断然好き。今回もバラードということで以前のGIZAならアレンジも薄味にしていたところをそれなりに派手なところは鳴らしているので良い。ただ曲としては…というか愛内バラードっていつもどうにも間延びしている感じがして退屈に感じてしまう。もっと圧倒的なメロディーじゃないと厳しい感じ。ただそれもこれまでの中ではかなり良いほう。

2.カラフル
作曲:後藤康二、編曲:平賀貴大。作曲だけでなく編曲もする平賀さんはMake FlowというビーイングGIZAに多く曲を提供する制作集団の1人らしい。煌めき系ラブポップという感じで明るい。多少曲にインパクトが無くても曲調が明るかったりテンポがあればノリで聞けるので良い。

3.Fingers Croseed Perfomed by INTER-D
4作連続で登場となったRap:Double S、Vo:愛内里菜、DJ:ME-YAの3人ユニットの曲。これまで声も大きく変えてきていた愛内だが今回はわりかしいつもの声に近い。すっきり系打ち込みポップ。わりと初期と雰囲気は近いような気がする。それにしても何でINTER-Dの曲は「Performed by INTER-D」以外の表記が何も無いのだろうか?INTER-Dが何なのかという説明さえほとんどされていない上に、制作クレジットどころか、歌詞も一切表記されてないのは謎だ。

印象度★★★☆☆

チョコレート魂 松浦亜弥 2009/02/11 レンタル 初登場19位 売上0.4万枚
1.チョコレート魂
何故こういう普通にポップな曲を4年もの長い間、出す事が出来なかったのか?05年の『気がつけば あなた』以来のポップソング(この曲自体も久々のアップテンポだった)。似たようなバラード路線からようやくの脱却。バレンタインを狙った曲だったが、バレンタイン直前に出したのと何もかももう遅すぎたことで1週で100位圏外という厳しい事になってしまった。この曲なら4年前に出せばトップ10ヒットは軽く狙えたと思う。ハロプロからも離脱になったのでこれで干されずにとりあえず後期の森高千里を参考にした路線での活動を期待したい。

2.ガッツ
同じ制作陣による同じような路線のポップソング。ここまでバラード連発に耐えてきたファンには嬉しい展開だろうけど…何故この数年間、あまりに偏った誰が考えても売れなくなるような活動をしてしまったのだろうか…。

評価★★★☆☆

milk/嘆きのキス aiko 2009/02/18 レンタル 初登場1位 売上10.1万枚
1.milk
自転車のCMソング。アップテンポでロック系の曲だが、色々とにぎやかに音が入っている。キャッチーとは言いがたい独特の不思議なメロディーは今回特に磨きがかかっており、とにかく変。インパクトはあるが決して王道のキャッチーさではないというか。この辺りがマンネリになりながらも安定した人気を獲得し続けている秘訣か。

2.嘆きのキス
いつもは島田昌典が編曲だが、今回はたまに出てくる吉俣良が編曲。特に大きな変化は無い。ニンテンドーDSのゲーム「ファイナルファンタジー」のテーマ曲というのが原因なのかは不明だが珍しく「僕」と歌われている。曲自体はC/Wに多いミディアム系でタイアップがなければ普通にC/Wだったと思われる。

3.なんて一日
勢いとしてはこっちの曲の方が勢いがある。ポップな1曲。『嘆きのキス』より個人的にはこっちの方が好きである。ただこの手の曲は量産されてきているのであまり新鮮味はないかも。

評価★★★☆☆

泣いちゃうかも モーニング娘。 2009/02/18 レンタル 初登場3位 売上4.9万枚
1.泣いちゃうかも
つんく定番の失恋で哀しい系ソング。アイドルに全くこういう路線を期待していないので(明るく元気な曲で元気をもらいたい)、今回は最初から期待していなかったが、これでメロディーが切なさ全開の名曲ならいいものの、10年に渡って似たような曲を量産し続けた今のつんくにそんなメロディーが残っているはずもなく、結局のところラストの決めフレーズである「かも かも かも」しか印象に残らない…。『リゾナントブルー』ではまだサウンドのかっこよさで聞けるものがあったが、今回は人気が低下していった05年頃の暗黒期に量産されていたものと同じタイプ。『みかん』『リゾナントブルー』で感じた復調の気配は、『ペッパー警部』と今作で一気に消えた

2.弱虫
C/Wは元気ポップ系(ややノリノリすぎて恥ずかしい)が『みかん』『リゾナントブルー』では続いていたのだが、今回はタイトルの時点で元気系は期待しようがなく、案の定『泣いちゃうかも』以上に哀しい系の曲だった。今更なんだけど、アイドルにこういう下手に大人っぽく見せるようなサウンドや失恋の歌詞ばっかり歌わせるのって求められているのだろうか?歌ってればなんでもいいってのもあるにしろ…。そもそも表向き恋愛禁止のアイドルが、ただ単に振られちゃったにとどまらず大人の失恋(っぽい雰囲気のもの)を歌っているのは違和感があるし、そのミスマッチに面白いところはない。各メンバーのパーソナルで人気を取れる状態ではもうないのだ(テレビ出られなくなってきてるし)。その辺は秋元康の方が分かっているようで、AKB48に一気に人気抜かれてしまっている現在の状況は当然の結果だと思う。

レンタル屋でも全く期待されていないようで入荷1枚は当然。今回はさらに発売後2週間経過してないのに何故か新作欄から飛ばされて旧作「も」行に追いやられていた。少し前に発売した松浦亜弥だってまだ新作欄に残ってたのに…。あとamazonで画像登録されないので表示されないのも…。

印象度★★☆☆☆

桜ロック CHERRYBLOSSOM 2009/02/18 レンタル 初登場12位 売上1.8万枚
1.桜ロック
アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN!!」EDタイアップ。4作中3作がこのタイアップと言う事ですっかり専属アーティストみたいになっているが、楽曲の方はシングル4作連続で同じような曲調。明るくてアップテンポなポップロック。今回が特に1番大きなヒットになったが、これまでに比べて格段にいいという気はしない。そもそも今回は恋愛を前面に出しているとはいえ春をテーマにした曲は1年前の『春風LOVER SONG』があり、唯一REBOENタイアップではなかったせいで1番売れなかったが、あの曲を越えるのはなかなか至難である。それなりに耳に残ってキャッチーではあるので売れ線の曲だとは思うけど。

2.one love story
ツインボーカルのうちの1人であるMEEKOの作詞作曲が多いが、この曲はもう1人のMAICOが担当。ややテンポを落としたポップソング。失恋をテーマにしたところが『桜ロック』と共通しているし、タイアップがOPではなくEDだったことを考えると、もしかしたらこの曲も候補に入っていたのかもしれない

3.ENERGY
CHERRYBLOSSOM盤のみ収録。作詞がMEEKOで作曲はMEEKOとギターのKUPPAの共同。KUPPAが3月31日をもって「一身上の都合」で脱退してしまったため、最後の作品となった。王道ともいえるアップテンポ。ほとんど勢いだけともいえるほどの勢いで突き進んでいく。悪くは無いんだけど、シングル4枚目にして早くも一本調子すぎる気がしてきた。

REBORN EDITION!盤の3曲目にはデビュー曲「DIVE TO WORLD」のsmile mixというバージョンが収録されているらしい。

また今作を持ってKUPPA脱退によりボーカル2名、ベース、ドラムの4人編成となる。

評価★★★☆☆

GOOD BYE MY SCHOOL DAYS DREAMS COME TRUE 2009/02/25 レンタル 初登場6位 売上2.7万枚
1.GOOD BYE MY SCHOOL DAYS-ドリ系-/DREAMS COME TRUE
吉田美和が高校生時代に作った曲。シングルのコンセプト上、「吉田美和をドリカムがカバーする」ということで今回企画されたらしい。ドリカムバージョンは打ち込み主体のすっきりダンスナンバーみたいになっている。

2.GOOD BYE MY SCHOOL DAYS-オレスカ系-/オレスカバンド
6人組スカバンドが自身のアレンジでカバー。テンポが4バージョン中、最速になっていてバンドの持ち味であるホーン中心のスカアレンジになっている。ボーカルは女性。

3.GOOD BYE MY SCHOOL DAYS-多部ちゃん系-/多部未華子
女優の多部未華子の歌手デビュー作品。唯一ミュージシャンではないためボーカルのみの参加でアレンジ、演奏は外部委託。編曲は中村タイチが手がけており、4バージョンの中では最も素朴なアコースティック系のバンドアレンジになっている。ボーカルも多部ちゃんのイメージ通り、素朴な感じ。

4.GOOD BYE MY SCHOOL DAYS-ファジコン系-/FUZZY CONTROL
3人組バンド。本来はギターのJUNONがメインボーカルで、ドラムのSATOKOはコーラス担当らしいのだが、今作ではSATOKOがドラムを叩きながらメインボーカルを担当。男性2名は「GOOD BYE MY SCHOOL DAYS」のパートを歌うコーラスにまわっている。4組中、最もストレートなロックアレンジになっている。

ドリカムとしてはアルバムへの先行シングルではあるが、単なる先行シングルにとどまっていない。4組のアーティストが同じ曲をそれぞれのアレンジで披露するという試みは面白く、これはシングルでしかやれないシングルならではの試みである。PVでは多部未華子を主演に据えて、全アーティストが登場。メドレー形式で4バージョンが次々と披露されていくが、同じ曲なのにアレンジがまるで違うので繋ぎが明らかに変な感じに…。

印象度★★★★☆

あなたが泣くことはない ASKA 2009/02/25 レンタル 初登場11位 売上1.8万枚
1.あなたが泣くことはない
CHAGE and ASKA活動休止のニュースも冷めやらぬ中で、既に2人の間ではソロモード継続のようで昨年10月に続く新曲。これはアルバムまで一気にいくかな?前作はかなりハマれる雰囲気があったのだが、今回はかなり分かりにくく難解な1曲。かなり重たい雰囲気で、メロディーがかなりもったりしていて暗い。ダークサイドか?じっくり聞いててもよく分からないのだが、騒音交じりのカーステレオで聴いたときはメロディーが分からず音が外れているような非常に奇妙な気分になった。

2.L&R
当初、C&Aは解散を決定しており、その頃に作った曲と言われている。そのため解散していくC&Aについて歌われているような曲になっている。A面の難解さに比べるとこの曲の方が分かりやすく、これA面で良かったような気もする。

印象度★★★☆☆

球魂〜やる気・元気・その木の根っこ〜/
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misono 2009/02/25 レンタル 初登場40位 売上0.3万枚
1.球魂〜やる気・元気・その木の根っこ〜
映画「激情版エリートヤンキー三郎」主題歌。不良ギャグ漫画の実写映画化とのことだが、話題になったっけ…?今回は自身の作詞作曲となっており(A面では「A」に続いて2度目。1曲目としては初)、編曲は久保田光太郎。かなり勢いのあるロックナンバーになっている。相変わらず自由度の高い歌詞は既にmisonoワールドといっていいほどのハチャメチャなオリジナリティになってきているが、売れるかどうかっていうと確かに…うん。サビとかけっこう気持ちいいんだけどね。

2.?cm
こちらも自身作詞作曲で編曲が久保田光太郎。上の曲ほど自由な歌詞ではないが、独特の自分さらけ出し系の歌詞世界は共通している。ここに多くの人が共感することはあまりなさそうなのがネックか。伝えるというよりかは思いをそのまま歌ってます!って感じで、矛盾も嫌なところも含めてこれ全部私です!的なノリはやはり好きなリスナー以外は置いてかれる気がする。そういう意味では誰も踏み入れない領域なのでうまくすれば化けるかもしれないが…。あと曲の方は「球魂」に比べると圧倒的に印象薄いっす。

印象度★★★☆☆

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