2010年5月発売編

※スザレン=朱雀さんからお借りしました

LISTEN TO THE STEREO!! GOING UNDER GROUND 2010/05/19 新品購入 初登場19位 売上0.9万枚
1.LISTEN TO THE STEREO!!
4人になって初でポニーキャニオン移籍第1弾。アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN!」OP。SxOxUに続いてのこのタイアップで、しかもSxOxUと同じでヒダカトオルがプロデュース。なのでSxOxUみたいなハイテンションなロックサウンドが炸裂。演奏陣が入れ替わっただけなんじゃないかというくらい、SxOxUに方向性が近くて、以前のGOINGにあった胸キュン要素は皆無。ノリはいいのでライブでは盛り上がりそうだし、耳にも残るし、こういう方向性もけっこう好きだけど、変わっちゃったな…というのが率直な印象。

2.MAKE SOME NOISE!!
ノリはほとんど1曲目と同じ。新生GOING UNDER GROUNDはこういう方向性なのだろうか。まだ2曲なので何も分からないけど、SxOxUはほとんど売れなかったし、それとほぼ同じ路線となると既存のファンはけっこう離れるんじゃないだろうか。

評価★★★☆☆

 

Thousand Enemies Girls Dead Monster 2010/05/12 中古購入 初登場4位 売上6.4万枚
1.Thousand Enemies
死後の世界で運命に抗う高校生たちの姿を描いたアニメ「Angel Beats!」劇中歌。陽動部隊として一般生徒をライブに熱狂させて注意をひきつける(その間に主人公たちが様々な作戦を実行)という目的で登場するガールズバンドGirls Dead Monster。前作の3曲目『My Song』を歌った事で満足してしまったボーカル岩沢が成仏しちゃって死後の世界から消滅。新たにユイがボーカリストとして加入。岩沢が最後に遺していったメロディーをバンドメンバーに託されたユイが作詞して完成した新生Girls Dead Monsterの1発目の曲、という設定。ユイを演じているのは喜多村英梨という声優さんでこの人は歌手活動も行っているのだが、岩沢同様に歌パートは別人が担当。LiSAという新人歌手が歌っている。元気系全開の歌声は爽快。歌い手が変わったもののサウンドの方向性は同じである。個人的には次回作でLiSAが歌っている映像を先に見たのと、後述のように作品内でのバンドとしての出番は1回しか無い(+練習風景)ので、あまり作品の絵(下記のキャラクター)やキャラクターとは岩沢&marinaほど一致しない。実際にジャケットの印象だけで曲を聞いたら、曲調もボーカルもイメージと違ってて驚くのではないだろうか。曲は前作の方が印象的だがボーカルとしてはLiSAの方が好きである。

2.Rain Song
作品内未使用。作品内ではユイが加入して初ライブをやった直後から状況が大きく変わり陽動を必要としなくなったので、このバンドの出番はなくなってしまう。そのため以降の曲は作品から飛び出して発展したアナザーストーリーのような扱い。原作脚本兼作詞作曲の麻枝准はあくまで「ユイというキャラクター目線」で書いているらしいが、基本的にLiSAが歌う独立した楽曲として聞ける。この曲もビーイングGIZAロック的に爽快。

3.Highest Life
作品内未使用。ミディアムで合唱系ロック。ラストにはコーラスも入って大合唱。曲がやや長いがC/Wに至っても気合が入っていていい曲。

★★★☆☆

 

ありがとう いきものがかり 2010/05/05 レンタル 初登場2位 売上20.3万枚
1.ありがとう
NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」主題歌。またしても王道バラード。何のひねりもなく直球のメロディーに直球のアレンジ、そして壮大なストリングス。逆にここまで似たような曲を連発するのも勇気がいるんじゃないかと思うが、それでいてしっかり名曲になっているのもまた凄い。とはいえリリースペースや曲種を考えるとどうしても印象は少しマイナスになってしまう。タイアップ先の要請がこの系統ばかりなのかもしれないが、これ以上バラード連発すればせっかく掴んだ人気も危うくなってくるのでは…。さすがにそろそろアッパーな曲も聞きたいが、「ブルーバード」「ホタルノヒカリ」系統の曲を1回出してまたバラードってのは規定路線すぎるのでナシで。

1曲+カラオケの555円で発売。

印象度★★★★☆

 

「…好き×××/0時前のツンデレラ misono 2010/05/05 レンタル 初登場15位 売上0.7万枚
1.「…好き×××
ロック路線。方向はブレていない。高音張り上げてもちゃんと通っていくmisonoのボーカルも相変わらず魅力的である。とはいえヒットするかというとそんなでもない。キャッチーかというとそうでもないし、印象もそんなに強くはないし。

2.0時前のツンデレラ〜Piano Ver.〜
新曲なのにいきなりピアノバージョンとなっているが、その通りにピアノ1本のみの伴奏によるバラード。オリジナルバージョンは6月末発売の3rdアルバムに収録されるようだが、アレンジャーは同じらしいのでどこまで変わるのかは不明。かなり高音まで行くので裏声まで駆使しているが、その辺の使い方はあまりうまくない…かも…。過去にも何度か演奏の少ないシンプルな曲はあったが、そうなってくるとちょっと退屈。なんだかんだロック路線の方が好きである。

印象度★★★☆☆

DVD付   

オレンジ/恋の予感(2010ヴァージョン) 安全地帯 2010/05/05 レンタル 初登場17位 売上0.8万枚
1.オレンジ
穏やかに始まり、サビではけっこう力強く聞かせるバラード。最初は前作に比べて地味かなと思ったが聞き込んだら味が出てきた。やはり玉置浩二の精神状態は良くなっているようで、白髪全開だった数年前だったら終始穏やかなだけで終わっていたのではないだろうか。まあワイドショーレベルで奇行や迷言連発が報道されるなどやや行き過ぎてしまったような気もするが。

2.恋の予感(2010ヴァージョン)
前作同様に過去の代表曲をアレンジそのままに再録音。84年のヒット作で彼らにとって「ワインレッドの心」に続く2作目のヒット作となり、現在でも3番目に売れた曲となっている。若い頃とは声が変わっているものの、今の声でも十分に説得力のある仕上がりになっている。オリジナルとは別にこちらの2010ヴァージョンをまとめたアルバムも出るそうなので楽しみだ。

印象度★★★★☆

初回盤DVD付  通常盤 

幸せよ、この指にとまれ エレファントカシマシ 2010/05/12 レンタル 初登場16位 売上0.9万枚
1.幸せよ、この指にとまれ
1年以上開いてのリリースだったが路線に変更無し。極上のメロディーを適度なロックサウンドで高音全開で高らかに歌い上げる王道の名曲。移籍以降に好きになった人なら今作も普通に受け入れられると思う。今回は蔦谷好位置との共作になっている。

2.赤き空よ!
こちらも王道路線。今のところはこの路線で安定していくのだろうか。個人的には嬉しい。

元々ポニーキャニオンに移籍して売れていた全盛期は編曲まで宮本の単独+プロデューサーというスタイルだったが、ユニバーサルに移籍して以降は初期のように編曲:エレファントカシマシの表記になっていた。しかし今回は編曲が宮本と蔦谷の2人の名義になっている。何故ここに来てまたバンド名義が消えてしまったのだろうか…。

印象度★★★★☆

初回盤DVD+ライブCD付   通常盤 

OVER DRIVE ステレオポニー 2010/05/12 レンタル 初登場28位 売上0.5万枚
1.OVER DRIVE
ドラマ「プロゴルファー花」主題歌。プロデューサーが変わってからやたらとさわやかな作風が増えたが今回は特にさわやか。デビュー当初のシングル曲を思うと同じバンドとは思えない。年齢を考えるとこの方が等身大だし、実際1stアルバムでもシングル以外には青春全開の曲も多かった。それでも変わったなぁという気がするのは1st〜3rdの暗めの印象が未だに強いからか。今のところどっちがこのバンドのやりたい方向なのかは不明なのでいいのか悪いのかは分からない。ただ個人的にはこっちのほうがいい。

2.ユメ
作詞がドラムのSHIHO。ややミディアム。

3.虹橋
激しいロックナンバー。この手の激しさは1stアルバムまでのプロデューサーでは絶対に出せなかった色だと思う。この勢いは両A面くらいでも良かったのでは?という気がする。2ndアルバム期待大だ。

印象度★★★★☆

初回盤DVD付   

Monster 2010/05/19 レンタル 初登場1位 売上70.1万枚
1.Monster
大野主演ドラマ「怪物くん」主題歌。「truth」を彷彿とさせるシリアス路線の曲だがあれほどシリアスではなくサビはけっこうポップ。相変わらずサクラップ介入の余地が全く無い曲が続くのは残念だが、これはこれでかっこいい。ただ冒頭、大野が出てくる前に4人が歌っている部分のコーラスが「Oh No!」(大野〜)なのはギャグと紙一重。ただその後に大野の伸びやかなソロが入ってくるとそんなことはどうでもよくなるほど気持ちが良い。

2.スパイラル
「マイガール」C/Wの「時計じかけのアンブレラ」以来、今年これが初のサクラップ曲。去年2曲しか無かったし、A面じゃ09年3月の「Believe」以来遠ざかってるんですけど。やはり多忙すぎてラップ詞を書く時間が無いのだろうか…。ラップ入りの曲ということでややポップ色薄く、リズム系寄りの曲になっている。「時計じかけのアンブレラ」もそっち寄りだったが、かつてのようなポップ+サクラップという嵐にしか出来ないパターンをそろそろ聞きたい。

印象度★★★★☆

    

ポニーテールとシュシュ AKB48 2010/05/26 レンタル 初登場1位 売上72.9万枚
1.ポニーテールとシュシュ
作曲の多田慎也は近年の嵐によく曲提供しており、08年の「風の向こうへ」作詞、09年の「曇りのち、快晴」作詞、「マイガール」作曲と既に2年連続50万枚突破作品に関与するという快挙を達成。今回AKB48でも50万突破したことで08〜10年に3年連続50万ヒットを達成した唯一の作家となった。そんなヒットメイカーが書いただけあってポップ性は抜群。選挙などで話題になり、複数買いも横行しまくたっとはいえ、2010年の夏…いや2010年を代表する1曲といえるだけの勢いがあると思う。とにかくハロプロ沈没以降、久しく出ていなかった王道アイドルポップの最高峰

2.盗まれた唇/アンダーガールズ
1曲目に選ばれなかったいわば2番手的な選抜メンバーが歌っている。2番手とはいえ、そこそこ知名度のあるメンバーもちらほら入っている。ポップとは一転してややシリアスな曲だが、やはり勢いに乗っている時期だからかC/Wながら妙に耳に残る曲になっている。

3.僕のYELL/シアターガールズ
TypeAのみ収録。さらに下位メンバーが選抜されている。ここまで来るとあまり名前も聞いた事のないメンバーが多い。PVでもサッカー場を舞台にしたストレートな前向き応援歌になっている。あまりにストレートすぎて逆にひねくれ者の俺にはあまり素直に受け取れない部分があるが、やはりとびきりポップなので耳に残る。総じて3曲とも良かった。

DVD
上記3曲のPV収録初の海外(グァム)で撮影された「ポニーテールとシュシュ」は水着姿が眩しい狙いまくり(特に曲が始まる前の着替えシーン)、かつさわやか全開のPVになっている。各メンバーが2,3人ずつ別カットで出てくるが前田敦子だけソロカットなのは、エースだからではなく、当日に体調不良で遅れて撮影に参加する事になったからだという。とにかく眩しいPVだが、唯一の欠点は曲のコンセプト上、全員が「ポニーテールとシュシュ」なのでこれで初めてAKB48メンバーを見る人も多いにも関わらず区別が非常につきにくいという点か。個人的には前田敦子、高橋みなみ、大島優子、板野友美、篠田麻里子までしか分からない。

TypeBの3曲目はCD・DVD共にAKB48が歌う「マジジョテッペンブルース」となっている。劇場盤にはDVDがつかない代わりにC/W全て収録され全4曲になっている。

印象度★★★★★

TypeA  TypeB 

My Soul,Your Beats!/Brave Song Lia/多田葵 2010/05/26 スザレン 初登場3位 売上15.1万枚
1.My Soul,Your Beats!/Lia
アニメ「Angel Beats!」OP。ピアノの音色が印象的なシリアスでアップテンポな曲。普通に聞いただけならまあシリアスでかっこいいよね程度だったろうけどさすがに作品を見て毎回聞いていたら愛着もわいてくるというのもので、けっこう気に入った。

2.Brave Song/多田葵
ED。こちらは静かなバラード。やはり普段この手のバラードは退屈に感じるものの、毎回聞いていれば馴染んだ。というかどちらの曲もキャラクターの心情を反映しているので作品を見ていれば歌詞の意味が分かるのでより気に入る、という寸法。

3.My Soul,Your Beats!(TV Size)
4.Brave Song(TV Size)

実際にOP、EDで使われていた1コーラスバージョンも収録。

最大の謎は中に描かれている絵で何故かGirls Dead Monsterのユイが半分以上のスペースで真ん前に描かれており、主人公とこれらの曲で心情が描かれている2人のヒロインが奥に小さくまとまっている、という構図である。

★★★★☆

初回盤DVD付   

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