2010年6月発売編

太陽と君が描くSTORY SCANDAL 2010/06/02 購入 初登場10位 売上1.5万枚
1.太陽と君が描くSTORY
ZONEのカバーをやったりと、明らかにスタッフはZONEを意識しているの感がある。この曲はZONEが04年にリリースした「太陽のKiss」を髣髴とさせるさわやかサマーチューン。しかしSCANDALはガレージロックを元々打ち出していただけあって、サウンドはけっこう骨太にロックしている。このくらいのバランスはけっこういい。あまりポップには振れすぎず、適度にはロックバンドしている。

2.KOSHI-TANTAN
昔からあったという曲。ほとんどメロディーのないようなAメロなどテンション高め、ハチャメチャなノリで突っ走っていくロックナンバー。かなりおふざけも入った曲。アニメ映画の主題歌タイアップがついたというがこの曲でいいのか?

3.スイッチ
普通にロックナンバー。どんな形であれ、ZONEよりもバンド感を押し出していこうというコンセプトは固まっているようだ。

気になるのは作詞が全部ライターとの共作扱いになっているところか。そんなに手直しされまくっているのか?

印象度★★★★☆

Little Braver Girls Dead Monster 2010/06/09 中古購入 初登場2位 売上5.7万枚
1.Little Braver
劇中未使用。PVもキャラクターではなく、LiSAがメインのものを制作し、作品映像をちょろっと挿入する程度でかなり作品からは独立した曲。どことなく上木彩矢の「Are you happy now?」に感じが似ている。上木彩矢を改めて聞こうと思ったほど個人的には影響力のあった好きな曲に似ているということで、今年最高峰の名曲といってもいいくらいの勢い。作品内にはGARNET CROW、愛内里菜、B'zらビーイングGIZAの曲名、歌詞、名前の要素が散りばめられていたので、作詞作曲で原作脚本を担当している麻枝准はもしかしたら「Are you happy now?」も聞いた事があったのかも。歌詞に関してはユイというキャラクターが書きそうな感じもするけど、個人的には完全にLiSAの魅力が全開のLiSAの曲という印象。

2.Shine Days
劇中でこの曲を練習している様子がちょっとだけかかったが、正直「挿入歌」といえるレベルの使われ方ではなかった。この回でバンドは完全に活動を停止、そんな中で練習していただけに恐らく作品内でのGirls Dead Monsterとしては最後の1曲だと思われる。当初、当然劇中で使われない「Little Braver」より使われるこっちがA面候補だったらしいが、あまりに「Little Braver」の出来がいいので入れ替えたとの事。確かにこの曲も前作並にはいいものの、「Little Braver」を前にしてはC/Wになるしかない、といった印象。

3.Answer Song
劇中未使用だが、最も作品内容を反映した曲。ユイのバンド加入時の心境から前任ボーカリスト岩沢への思いがそのまま歌詞になっているので、この曲だけは『Angel Beats!』を見てないと何のことだかさっぱり分からない。もちろん曲はいつも通りの安定感なので曲だけでも聞けるけど、この曲は完全に劇中では全く描けなかったバンドのストーリーの補完曲である。ということで作品の流れを知っていれば感動的な曲なのだが…ここまで感動的にGirls Dead Monsterボーカルを引き継ぎ、答えを見出したのに、実際には出番がほとんどなく、時間経過だけを考えれもほんのわずかな活動期間でユイもまた…という顛末を考えると若干いたたまれない気持ちにもなる。

★★★★★

 

ぴゅあぴゅあはーと 放課後ティータイム 2010/06/02 レンタル 初登場位 売上6.8万枚
1.ぴゅあぴゅあはーと
澪(日笠陽子)がメインボーカルの劇中歌。OP,EDと違って劇中での持ち歌という設定。これまでの楽曲はどれもキーボードがかなり電子音全開の音だったが今回はピアノの音色になっている。電子音よりも鍵盤の音の方が好きなので個人的にアレンジはかなり気に入った。メロディーとしては代表曲の「ふわふわ時間」には及ばない感じだが普通にいいポップロック。

2.桜が丘女子高等学校校歌(Rock Ver.)
劇中で登場した登場人物が通っている高校の効果をバンドアレンジしたもの。さすがに校歌はファンシー路線ではなく、真面目な普通にありそうな曲になっている。そんないかにもな校歌がバンドアレンジという時点で異色の取り合わせ。いつも歌ってないか聞こえないコーラス程度の残りの3人含めて全員にソロパートがあるのが新鮮だ。

★★★☆☆

 

灼熱らぶ TUBE 2010/06/02 レンタル 初登場8位 売上1.7万枚
1.灼熱らぶ
デビュー25周年を飾る新曲は昭和の雰囲気がふんだんに盛り込まれた歌謡路線…。まあこれもTUBEの王道の1つだからありといえばありだけど、これぇ…?って感じはした。昨年の落ち着いた作風の名残なのか、以前の寒いほどのイケイケっぷりは無いし、やや小粒な印象。何度か聞いてるとこれもいいような気もしてきたけど。

2.絆
こちらのほうが25周年っぽいファンとの絆を歌った感動的な曲。派手さは無いが前作からの流れならこれでA面でも良かった気がする。

3.恋してムーチョ feat.エイジア エンジニア (Remixed by Piston Nishizawa)
初のリミックスアルバムからの先行収録。94年のシングルのリミックス。この曲は「夏を抱きしめて」が最大のヒットを記録した直後に、あえて冒険的にはじけたお祭りソングとしてリリース、結果リスナーの期待を裏切って見事に失速のきっかけになった曲でもある。今聞くと普通に楽しい曲なんだけど。今回はサビだけ残して、それ以外をエイジアエンジニアが新たに書き下ろしたラップで構成。リミックスというよりかは、最近増えているラップ系ミュージシャンによる過去の曲のサンプリングといった雰囲気。これがかなりはまっていてこの曲の良さを改めて実感した。

評価★★★☆☆

初回盤   

街物語 山下達郎 2010/06/02 レンタル 初登場13位 売上2.0万枚
1.街物語
ドラマ「街物語」主題歌。近年は1人でほとんどの楽器を担当している事が多かったが今回はドラマーとベーシストを招いた生のバンドサウンドということで少し前を思わせるサウンド。メロディー自体は前作に続いて、サビでも極力盛り上がらないように抑えたまま淡々と進んでいくのでパッと聞くと地味すぎて印象が薄い。じっくり聞き込むと味が出てくる。

2.ついておいで(FOLLOW ME ALONG)('09 Live Version)
78年の3rdアルバム『GO AHEAD!』収録曲の昨年のライブバージョン。30年以上昔の曲でも今の曲と並べて全く違和感が無いのはこの人の凄いところだと思う。

評価★★★☆☆

 

Ring a Ding Dong 木村カエラ 2010/06/09 レンタル 初登場1位 売上9.0万枚
1.Ring a Ding Dong
ブレイクした頃はVodafoneのCMソング歌っていたのに、いつの間にかDocomoに乗り換えていて再び代表的ヒットになるというところがある意味凄い。ロック系のサウンド中心のカエラとしては『Butterfly』といい比較的イレギュラーな曲ばかり連続して流行っているが、今回のはかなり針を振り切っている。正直聞いててちょっとイラッとするくらいのかわいらしい雰囲気。しかし1度聞くと耳から離れないという強烈なインパクト。それこそアイドル系やアニメ系でやっても成立するような曲だが、その場合はファン以外にこんなに支持されていないだろう。カエラだから一般層まで巻き込んでうまいことヒットしたという感じ。そういう意味ではカエラの築いたポジションはけっこうおいしい。

LIVE TOUR 2010 ”5years” @日本武道館(2010.03.27/28)より
2.Butterfly
3.Circle
4.STARs
5.1115
6.BANZAI
7.TREE CLIMBERS
8.Magic Music
9.Level 42

C/Wはなんと8曲のフルライブ音源。同日にEXILEが8曲新曲のダブル・マキシ・シングルをリリースしあえなくアルバム扱いに放り込まれたが、ライブ音源なら前例もあるしOK。ライブアルバムは単独で出しても売れないし、これは頭のいい戦略だ。普段カエラを聞かない俺もこれで借りたし。そんなわけで『Butterfly』と今回の新曲しか知らない人もロック系の普段のカエラの雰囲気も垣間見れるお得なシングルである。

印象度★★★★☆

 

青春コレクション モーニング娘。 2010/06/09 レンタル 初登場3位 売上4.0万枚
1.青春コレクション
最近のシングルで何か聞いたことのあるようなイントロでまたこの路線?と思わせるが、一転して曲が始まると何の変哲も無いさわやか青春ポップソング。一方的な恋愛感情ばかり書いているつんくが青春をテーマにするのはけっこう珍しいが、そうなればなったで急に幼くなりすぎてあまり得意じゃないのが丸分かりなんだけど…。ここのところ数年単位で同じような曲が続いていたのでファン、メンバー双方からの意見を受けてようやく違う路線に踏み出したというところなんだろうけど、この普通すぎる感じはなんだろうか。AKB48の勢いが凄いだけに、今回は衣装もPVもダサいというか明らかに負けている…。せめてアレンジ面でもう少しかっこよければいいんだけど最近多用されている大久保薫というアレンジャーは個人的に音が軽いだけで好きになれない。鈴木Daichi秀行なら確実だし、近年でも『リゾナントブルー』はやたらかっこよかったので再登板を!

2.友
映画でもライブでも最後の最後にかかるようなエンディング的空気全開の合唱友情ソング。やはり普通。何故ここまで頑なに恋愛路線ばかり貫いていたのかが何となく分かった気がする。今のつんくでは普通にしかなりえず、こうなってしまうからだ…。

印象度★★★☆☆

初回DVD付A  初回DVD付B  初回盤DV付C   

-遥か- TOKIO 2010/06/16 レンタル 初登場1位 売上5.4万枚
1.-遥か-
09年7月から使用されていたDASH海岸テーマ曲。TUBE提供曲だが、TUBEが提供する時はPIPELINE PROJECT名義になることが多いので、作詞:前田、作曲:春畑のままで他者提供は珍しい気がする。09年にTUBEがリリースした『Summer Greeting』と発表時期がほぼ同じせいか、曲の雰囲気は似ている。ひたすらに派手さがなく落ち着いたアコースティック風味なサウンドに落ち着いたメロディー。あまりに落ち着きすぎてて地味なので、番組で1年かけて視聴者に浸透させてからリリースしたのは正解もしれない。DASH村はチラッと見ていたが、DASH海岸は見てなかったせいか最初はシングルで出す曲じゃないだろと思ったが、聞き込んだらそれなりにハマった。

2.Everlasting
これまた落ち着いたサウンドに落ち着いたメロディーのバラード。今回のシングルはこの路線らしいが、今までのTOKIOと明らかに違いすぎていきなりどうしたの?という気がする。

3.DASH VILAGGE
長瀬が作曲したインスト曲で長年DASH村テーマソングとして使われていた曲。こんなのかかってたっけ?あまり真剣に番組を見ていなかったせいか。ほぼアコギとハープの音しか入っていないがこれは長瀬が弾いているのだろうか?

評価★★★☆☆

初回盤DVD付1 初回盤DVD付2  

LOVE RAIN〜恋の雨〜 久保田利伸 2010/06/16 レンタル 初登場3位 売上4.3万枚
1.LOVE RAIN〜恋の雨〜
ドラマ「月の恋人〜Moon Lovers〜」主題歌。木村拓哉主演で大ヒットした「ロングバケーション」主題歌の「LA・LA・LA LOVE SONG」以来の月9主題歌で、最高の曲を書いてくれというプレッシャーもあったようでかなり気合が入っている。曲自体はけっこうライトな作風でいてメロディーがキャッチーなのでかなり印象に残る。ドラマでは毎回いいところでかかっていたが、最近よくありがちなストリングス大バラードかポジティブ爽快な曲で盛り上げるのとは違っているので逆に新鮮だった。終始響いているキーボードが個人的に好き。ドラマ見てて曲を気に入るという90年代の黄金パターン。ドラマ主題歌として申し分のない出来だったと思う。

2.TimeLess Affection〜Full version〜
2月に発売したオリジナルアルバムにはインストの〜Foreplay〜、〜The Play〜の2トラックで収録されていた曲のフルバージョンのようだ。A面から一転して本来のあまり売れ線ではないR&B路線が炸裂。

★★★★☆

 

Okay 稲葉浩志 2010/06/23 レンタル 初登場1位 売上13.4万枚
1.Okay
6年ぶり4作目のシングル。98年ソロ1発目の「遠くまで」のみ聞いていたがその後のソロまではあまり興味が無く、というか少しマニアックな感じがしていて聞いていなかったが今回たまたまサビ部分を聞いたらけっこう爽快な曲だったので気に入って借りてみた。B'zでは作詞のみだが、ソロでは作詞作曲を手がけ、アレンジは自身と寺地秀行との共同名義。近年B'zでは徳永から寺地に共同アレンジャーを変更しているがソロでも起用し、B'zのサポート歴の長いシェーンがドラムっていうところはまんまB'z。徳永時代よりも聞きやすくなったサウンドの雰囲気は恐らく寺地の影響だと思うが、そういった雰囲気もB'zと同じだし、何よりこの唯一無二の声が個性的過ぎてB'zもソロも同じ…かと思いきや何となく違う

2.Salvation
特にこの曲でギターソロが入ると、ああ松本とは違うな〜っていう感じが何となくする。

3.マイミライ
現在のところビーイングをクビになり、事務所には残留したものの行方不明になってしまった宇浦冴香に07年に提供した曲のセルフカバー。1stアルバムの全曲を稲葉プロデュースということで恐らくはまあビーイングに頼み込まれた形だと思うんだけど(その後一切手を引いたし)、この曲は稲葉プロデュース体制で出した3作のシングルのうち2作目。最も地味な曲で正直この曲だけあまり印象すらない。今回セルフカバーということで、改めて聞いてもやはりシングルとしては異常に地味な曲だったと思う。

★★★★☆

初回盤DVD付   

つぐみ スピッツ 2010/06/23 レンタル 初登場4位 売上3.4万枚
1.つぐみ
亀田誠治との共同アレンジによるストリングス+バンドスタイルという近年の王道スタイル。個人的に亀田誠治のストリングスアレンジはストリングスやるプロデューサーの中では1番好きである。バンドとうまく融合していて無駄な壮大さもほとんど感じない。今回の曲も徹底的に高値安定

2.花の写真
C/Wでは激しくロックするかと思いきやカントリーテイスト漂う比較的軽めなノリの曲。やはり高値安定

3.恋する凡人 Live from SPITZ JAMBOREE TOUR 2010
4月より長期のツアーをスタートさせているがそこからの最新ライブ音源。今回のツアーはいつもと違い、アルバムを引っさげてではなく、ツアーで新曲をやりながらアルバムを作っているらしい。ということで新曲がスタジオ音源より先にライブ音源として登場。次のアルバムにはスタジオ音源で収録されるのだろうか。曲の方は相変わらず王道。

4.つぐみ Live from SPITZ JAMBOREE TOUR 2010
ということで今回の新曲も既にライブで先行披露されていたのでそのライブ音源。ライブでは亀田誠治は参加せず、ここ10年以上はずっとキーボードにクジヒロコを招いた5人体制が鉄板。そういうわけでライブ音源のアレンジはスピッツとクジヒロコの共同名義になっている。当然ストリングスが無いが、演奏とボーカルが安定しているのと、ストリングスが無駄に目立っていないせいか、無かったら無かったであまり違和感が無い。

印象度★★★★☆

 

マニフェスト RADWIMPS 2010/06/30 レンタル 初登場2位 売上7.6万枚
1.マニフェスト
総理大臣になったらという仮定から膨らませた斬新なラブソング。久々にけっこうバンドサウンド全開で突っ走る。歌詞が面白いし、あまりストレートな音楽性ではなくかなりひねくれているんだけど不思議と引っかかりまくる

2.やどかり
前作「オーダーメイド」のC/Wはそんなに印象に残っていないのだが、これが本領発揮なのだろうか。A面にも引けをとらない不思議なインパクトのある曲。やはり歌詞が印象的。

印象度★★★★☆

 

携帯電話 RADWIMPS 2010/06/30 レンタル 初登場3位 売上7.3万枚
1.携帯電話
『マニフェスト』に比べるとかなりサウンドはおとなしめだが、やはり不思議と印象に…って同じ事ばかり書いているが、スピッツとBUMPとRADは常に高値安定なのであまり書くことが無い

2.ハイパーベンチレイション
アルバムでも多いひたすら早口歌唱+うねりまくりのバンドサウンドというスタイル。序盤は全部英語詞でサビで初めて日本語になるのだが、常に早口なのでさらっと聞いてると全部何言ってるのか分からない。

印象度★★★★☆

 

Blue Daisy the brilliant green 2010/06/30 レンタル 初登場20位 売上0.5万枚
1.Blue Daisy
ギターの松井さんが脱退し夫婦ユニットになって1発目、移籍第2弾。あのマイラバでさえギターの藤井さんが抜けるとサウンドが目に見えて変わって藤井さんの存在感の大きさを改めて感じたものだった。ブリグリの場合はメイン作曲が奥田さんとはいえ、ギターサウンドメインだしもっと変わるかと思いきや、哀しいくらいにいつも通りで何も変わってない(やや爆音ギターサウンドが抑え気味になった感もあるけど)。これはもう喜べばいいのか、悲しめばいいのか分からない。前作の時点で編曲まで奥田さん単独になってしまい、明らかにバンド内のバランスが崩壊しているのは分かったが、ほとんどスタジオミュージシャン状態だったのだろうか…。そんなわけで何も変わらないいつも通りのブリグリサウンドが展開しているので楽曲としては安心感のある1曲。

2.All Day And All Of the Night
イギリスのロックバンド、キンクス1964年に発表したシングル曲のカバー。当然全英語詞だが、ブリグリは元々全英語詞でデビューしており当初は日本語で歌う方が珍しいくらいだったのでオリジナルと言われても別に違和感は無い

3.BLUE SUNRISE
ギターとボーカルのみのシンプルな曲。ギターの松井さんがいなくなった状況でわざわざこういう曲でサポートギタリストを招くとも思えず、奥田さんがギターも弾いてるのだろうか?だとすれば2人になったというのを感じる1曲

PVや通常盤のジャケットではあまり2人組を強調せず、サポートのバンドメンバーと一体化させる見せ方をしていた。

★★★☆☆

初回盤   

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