2011年5月発売編

恋のフシギ Cherie 2011/05/25 200位圏外 
1.恋のフシギ
行方不明となっていた宇浦冴香がユニバーサルに移籍して改名復活。事務所には残留していたらしい。宇浦冴香の時は現役立命館学生という冠を大事にする方針で高校からそのまま大学に進んでいたが、自身はそれに疑問を感じていたという。そんな時期にレコード会社(GIZA)を辞めて東京に戻らないかという事務所のアドバイスで中退し、東京に戻っていたようだ。そして改名しての復活。作詞だけでなく、今回は作曲までアレンジャーと共同名義で行っている。プロデューサーは大塚愛を主に手掛けていたIKOMAN。ジャケットやアー写ではギターを持っているが路線としてはエレクトロ系。ギターもかなり鳴っているが、電子音が全開になっている。どういうわけかドラムが生音だったりするが、勢いはあるし曲もそれなりにキャッチー。方向性はかなり変わったが、そこまで違和感は無かった。

2.闘いエブリデイ
制作陣は同じで、ドラムが生というのも同じで同系統の路線。ただこっちにはギターが入っておらず、電子音主体で構成されているのでよりエレクトロ色が強い。やはりそれなりに勢いがある路線だが…。あまり強い特徴的なものも無く、また宇浦時代の最大の魅力は若さと勢いだったと思うんだけど、今回は歌い方も見た目も落ち着いているのであまり同一人物に思えない。そういう意味では少し個性が弱くなってしまった感じはある。

★★★☆☆

恋のフシギ

おどるポンポコリン〜ちびまる子ちゃん 誕生 25th Version B.B.クィーンズ 2011/05/01 初登場93位 売上0.1万枚
1.おどるポンポコリン〜ちびまる子ちゃん 誕生 25th Version〜
編曲は葉山たけし。当時メンバーではなかったもののシングルA面のメインライターだった織田哲郎は、渚のオールスターズと違って一切関与していない。織田哲郎にとっても思い入れのある1曲だったろうからリアレンジも織田哲郎で聞きたかった気はするが、無理だったか。葉山たけしに任せるというのは今のビーイングらしい展開。またメンバーも4人参加にとどまっている。アレンジはけっこう変わっているが、そこまでイメージが大きく変わることは無い。多少テンポダウンしたような感じだが、パワーアップしたともパワーダウンしたとも感じなかったのでそういう意味では無難なところに落ち着けたような感じもする。

2.おどるポンポコリン
原曲をそのまま収録(織田哲郎がアレンジまで担当)。当時のビーイングのはじけっぷり、計算されているようでされていないようながむしゃらさはやはり計算ではないので再結成では出せない当時の勢いというやつなんだろう。

3.Good-by morning〜B.B.クィーンズ Version〜
92年に宇徳敬子&近藤房之助でシングル発売した曲のカバー。今回この2人は参加しているので坪倉唯子も加えて3人で歌っている。まあ当時ならまだしもMi-Ke単独デビューしてシンガーソングライターにまで成長して、表舞台では坪倉よりヒット実績を生んだ宇徳敬子を再結成で呼んでおいてどこに参加しているのかも分からないコーラス要員で終らすのも微妙だしなぁ…。昔ながらのサマーリゾートミュージックといった雰囲気でなかなかにいい曲。編曲が当時と同じ長戸大幸になっているが、宇徳敬子のベスト盤に収録されていたものとは少々アレンジが違う。長戸大幸はもう15年以上制作には参加してなかった気がするんだけど…基本アレンジはそのままにコーラスとか足して再録音した程度なのでアレンジ表記は変更せずってことか?その程度でもアレンジ表記変えるケースも多い気がするけど。

★★★☆☆

おどるポンポコリン~ちびまる子ちゃん 誕生25th Version~(初回限定盤) 初回盤  おどるポンポコリン~ちびまる子ちゃん 誕生25th Version~ 通常盤 

第九のベンさん The fevers 2011/05/04 初登場6位 売上2.6万枚
1.第九のベンさん
ゆずのアルバムからのシングルカットTRICERATOPSが演奏に参加しているコラボ曲で謎のユニットという扱いながら、ゆずのアルバムに入っていたのでどう見てもゆずでしかない。大工の2人による覆面ユニット的な設定があり(作詞:大工の仁さん、作曲:大工の仁さん、大工の岩さん)、アルバムではこの曲の前に2人の会話トラックまで入っているのだが、覆面ユニット的な方法にしたいならやり方が中途半端だ。どの層に向けてシングルカットしたのか謎だが、ファン以外に向けてのものだろうか。名義が違うだけあってかなりロック色の強いガンガンな勢いに加えて、あの「第九」を取り入れるなど遊び心も満載。シングルにするだけの勢いはあるし、先にシングルで出した方が面白かった気がする。

2.チューリップ
大工の仁さんによる作詞作曲。新曲。やはりロック色が強いのでThe feversはロック系ユニットということらしい。ただ演奏隊はTRICERATOPSではなく、単に「第九のベンさん」に演奏で参加しただけだったらしく、The feversがゆずとTRICERATOPSとのコラボユニットという認識は間違いだったようだ。分かりにくいな。曲は勢いがあり、活動が続くならそれはそれで楽しみだ。

DVD
1.第九のベンさん-Music Clip-
冒頭の会話はアルバムに入っていたものの映像化みたいな形で、本編は演奏シーン中心。とにかくロックしている。後ろにいるベースとドラムも2人が演じているので2人が2人ずついる。実際に演奏していたはずのTRICERATOPSは影も形もなし。レコーディングで演奏しただけでシングルにおける展開は全くコラボじゃなかった

★★★★☆

第九のベンさん【完全生産限定盤】 限定生産DVD付 

Smile BUMP OF CHICKEN 2011/05/11 初登場3位 売上13.3万枚
1.Smile
ソフトバンクの震災復興支援系の内容のCMに井上雅彦(スラムダンク作者)がイラストを担当し、音楽はBUMPでと指名したらしい。そのために緊急で書き下ろした曲。アコギで静かに始まって徐々にバンドインするのかと思いきや全部アコギの弾き語り。聞き終えたらバンドメンバー参加していなかったというデモトラックのような内容。BUMPは1曲1曲が出てくるのが非常に遅く、相当に時間をかけてじっくり作るスタイルらしく未発表の曲は無い(全部リリースされている)そうなので、恐らく震災後に書き下ろして5月発売ではアレンジする時間が無かったものと思われる。しかもサビとか無くて1ブロックが7回繰り返されるというシンプルな内容。震災に向けて出なければシングルでは出てこなかったような曲(そもそも曲自体が生まれてないか)である。単純にがんばれ負けるなとかストレートな言葉は皆無で、一見関係なさそうだけど静かに染み渡ってくるような歌詞は、優しくも悲しくもあり暖かくもあり不思議な気分になる。ここでBMUPががんばれ負けるなと言い出すようなタイプには思えなかったし、これはファンなら大絶賛しそうな内容だ。曲としては「ああ ああ」の繰り返しが最も印象的。シンプルな中に思いの深さが感じられるシンプルだけど深い1曲。ただ特殊なシングル(震災復興支援向けの期間限定シングル)だけに、面と向かってあんまり好きな曲じゃないなぁと言えないような雰囲気も漂うようなAmazonレビューの賞賛全開っぷりはちょっと異色(前作やアルバムでは賞賛超多数ながらも否定的な感想もあった)。いや、まあいい曲だとは思うけど例えば年末に今年の好きな曲ランキングってやった時には入ってこないかな、個人的には。

シークレットトラックは初めて無し。井上雅彦(スラムダンク作者)が担当したPV収録のDVD付。

★★★☆☆

【期間限定盤】Smile(DVD付) 期間限定発売(DVD付) 

恋のスーパーボール/ホーム aiko 2011/05/11 初登場4位 売上9.7万枚
1.恋のスーパーボール
カルピスのCMソング。久々に明るくポップな1曲である。タイトル通りにスーパーボールが跳ねているようなさわやかな1曲。メロディーのインパクトはさすがにここ数年で弱くなってきた感はあるけど今回はアレンジ面での印象がいいので久々にちょっと印象に残る曲になりそうだ。

2.ホーム
映画「阪急電車 片道15分の恋」主題歌。映画の舞台が関西なので、関西ではこちらが1曲目になった限定盤が発売されている。勢いのある曲なのだが、何度か聞いてもスパッと突き抜けてしまい印象が全く残らない。両A面を出すようになった07年頃からシングルでも印象の薄い曲が増えた気がする。

3.いつもあたしは
バラード。特に印象は無いいつも通りの曲といった感じ。

★★★☆☆

恋のスーパーボール/ホーム(初回限定盤) 初回盤  恋のスーパーボール/ホーム(通常盤) 通常盤  ホーム/恋のスーパーボール 関西限定版

Hazy スフィア 2011/05/11 初登場10位 売上1.7万枚
1.Hazy
アニメ「花咲くいろは」ED。タイアップ先のアニメはどんな内容なのかも知らなかったが、良質なアイドルポップが満載だったアルバムの印象が良かったのと、今回ジャケットのさわやかさ(通常盤)につられて手に取ってみた。エレキのアルペジオを生かしたバンドサウンドでさわやかな1曲。さわやかな印象は非常に強く残るんだけど、案外サビのメロディーはあまり印象には残らない。それでも曲全体のさわやかな雰囲気とバンドサウンドなアレンジが気に入った。アルバムだともう少しアイドルポップなナンバーが多かったと思うんだけど、こういう路線はやっぱりいいなぁ…。他のアイドルでもやってくれ。

2.Neo Eden
一転して打ち込み中心のアイドルポップナンバー。インパクトという面ではこっちの方があるかもしれない。アイドル大挙して出ている時代でこういうA面曲もけっこう多いと思うし。C/Wとは思えない勢いのある1曲だ。ライブとかで盛り上がりそうなのもこっちなのでファン人気とかは高く出るかもしれない。

★★★★☆

Hazy(初回限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  Hazy 通常盤 

レーザービーム/微かなカオリ Perfume 2011/05/18 初登場2位 売上12.3万枚
1.レーザービーム
チューハイのCMタイアップということでサビ頭の「ストレイト」とか「シュワリ」とかチューハイっぽい用語も入っていてタイアップに忠実。いや酒嫌いなんで適当に書いてるけど確かそうだったよな…。今回も安定感があるけど、何だかピコピコしててカワイイ雰囲気がある。あんまりバキバキすぎるよりこのくらいが聞きやすい。

2.微かなカオリ
両A面ながらさすがに「レーザービーム」に比べると印象は弱い。ただこの曲に関してはけっこう普通なポップ感があるので、何か声を加工したいつものスタイルじゃなくて普通の生声で歌ってもしっくりくるんじゃないかななんて感じも。

★★★★☆

レーザービーム/微かなカオリ(初回限定盤)(DVD付) 初回DVD付   レーザービーム/微かなカオリ(通常盤) 通常盤 

NEVER STOP ゴスペラーズ 2011/05/18 初登場14位 売上1.2万枚
1.NEVER STOP
ここのところ離れがちになっており、最近のシングルは耳にすら入っていなかったのだが今回アカペラ曲ということで久々に聞いてみた。もう「ひとり」から10年か…。あの全盛期にいくつか出ていたアカペラ曲はどれもじっくり聞かせるバラードタイプだったが、今回はクラップでリズムを取りながらなかなか躍動感のあるノリのいいアカペラである。ラブソングではなく前向きな応援歌っぽいところもさわやか。

2.靴は履いたまま Live@NHK ホール(2011.02.10)
ライブ音源。もう少し黒い曲が多い印象があったんだけどこの曲は比較的聞きやすく、恐らく彼らの中では盛り上げ系の1曲だと思われる。やっぱ実力があるんだなぁという感じ。

★★★☆☆

NEVER STOP

Everyday、カチューシャ AKB48 2011/05/25 Type-A,B 初登場1位 売上160.0万枚
1.Everyday、カチューシャ
あからさまな『ポニーテールとシュシュ』の2番煎じにして、本当にそのまま薄めた感じでインパクトの薄い曲。某ブログさんで言われていた通り、ORANGE RANGEで言うところの「ロコローション」の翌年の「お願い!セニョリータ」なイメージ。同じ夏歌路線というのは冒険であり、同じくそのブログで指摘されているように夏を2連続で制したのはT.M.Revolutionくらいなものである。何故かストリングスから始まり、曲が終わってからさらにストリングスが入って終る。別にいらない気がするし、特にアウトロはTVじゃカットだと思われるが、予算が潤沢なので入れてみたのか、映画主題歌なのでちょっと豪華にいってみたということなのか。今回は絶対井上ヨシマサではないと思っていたら思いっきり井上ヨシマサ楽曲だったのは驚きだ。「大声ダイヤモンド」以降、インパクト絶大なアイドルポップを連発していたハズレのない作家さんだっただけに、今回は正直どうしちゃったんだろうという勢い。2番煎じにしかならないから、あえて意図的に少し落とした楽曲を用意したのだろうか?いやまあ普通に十分いいんだけど、圧倒的な楽曲の勢いが前作と今作で普通にいい曲程度になっちゃった感じはある。ただCDで聞いたらけっこう迫ってくるような勢いもあって少し印象が回復した。

2.これからWonderland
今回はこの曲も本体の楽曲。ワンダのCMソング。「Everyday、カチューシャ」よりも少ないがほぼいつものレギュラーメンバーが参加している。こちらは今までになく冒険したファンキーさも入ったようなノリの曲。全盛期のSMAP(007期)がよくやっていたような路線に近い。アクセントとしてはいい曲である。

Type-A
3.ヤンキーソウル
メンバー主演の「マジすか学園2」主題歌。第1弾の頃と同じくヤンキーノリの曲。イメージとしては氣志團のパロディだが「マジジョマジジョママママジジョ!ジョッ!ジョッ!ジョッ!」というノリは氣志團というよりもDJ OZMAに接近。それ以外の部分はヤンキーなソウルを歌っているもののわりかし普通の展開。何かもっと派手にやらかしてもいい感じがするし、この路線ならダンス☆マンが編曲したら全盛期のモーニング娘。みたいな曲に化けそうだ。この曲ではチームKキャプテンなのに他の曲で一切出番のない秋元才加も今作で唯一参加しており、今作最大の30名編成。

Type-B
3.人の力/アンダーガールズ
ジャンケン1位の内田さんなど2軍的なメンバーが参加。今回「Everyday、カチューシャ」の人数を増やしたことで、アンダーガールズからそちらに持ち上がった分だけ、こっちに新たに参加したメンバーも多い模様。ちょっとゆったりしつつ、平和的なポップソングといった感じで、これまでのハイテンポ路線とは打って変わって、ゆったり聞ける1曲。C/Wに関してはここ2,3作よりも良かったと思う。

DVD

1.Everyday、カチューシャ music clip
「ポニーテールとシュシュ」と同じくグアムで撮影された水着PVと徹底的に2番煎じ。あの大震災の時に撮影されていたらしく、同時に番組収録等もかねていたようで不参加のメンバーもほとんど全員がグアムにいたようだ。今回は監督を本広克行(『踊る大捜査線』の人)が担当。どういうわけか、水着での全員ダンスシーン以外は過去のPVのシーンの再現を連発する内容となっている。一応大筋のストーリーは前田敦子が延々走っていて、大島、高橋、板野までの4人が少し服が違い、篠田麻里子は完全に引率の先生みたいな扱い。残りメンバー全員が船で去っていくのをこの5人が見送るという意味深なストーリー展開になっているが、明確なストーリーではなく、前述のように過去のPVの再現が連発されるので話の流れはあるんだかないんだかな感じになっている。また篠田に続く年齢No.2の小嶋陽菜がちゃっかり船に乗る側に入っているのもポイント。見覚えのあるシーンの再現連発はなかなかに面白いので過去PVを知っていればより楽しめる。

2.これからWonderland music clip
オカマダンサーが最初と最後に出てくるのが謎だが、本編は奇抜でカラフルな衣装と誰だか分からない髪型で仮装状態のメンバーが楽屋とステージ感をウロウロするようなつくり。とりあえず化粧が濃いのは苦手だ。

Type-A
3.ヤンキーソウル music clip
そのまま「マジすか学園2」用に撮り下ろしたOPを流用というか、逆か。OPがPVを使って加工したものと思われる。不良スタイルのメンバーが見れるが、ドラマで慣れていれば見慣れた光景、ドラマを知らなければ珍妙な光景に見えると思われる。

4.Everyday、カチューシャ music clip<Drama ver.>
ドラマパートのみで構成されたPV。本編ではカットされていたドラマの音声が入っているので台詞が聞き取れるようになっている。ただやはり台詞が入ったところで、各PVの再現だけに繋がりがあるんだか無いんだかよく分からない。

5.AKB48ちょの続・ショートコンちょ3連発!(Type-A)
「ヘビーローテーション」のDVDに収録されていたぷっちょ化したメンバーのキャラクター人形劇(音声はメンバー本人)。前のよりネタのキレがいい気がする。

Type-B
3.人の力/アンダーガールズ music clip
タイトルを意識してか、全員で文化祭で飾るようなモニュメントを完成させていくような内容になっている。この速度ではメンバーが誰が誰か分からない。

4.Everyday、カチューシャ music clip<Dance ver.>
ダンスパートのみで構成…されていないバージョン。ハロプロではDance Shot Ver.になると引きの固定カメラでダンスを延々見せるだけというものが出てくるのでついにAKBも切り売りPV商法かと思ったが、そもそもダンスシーンだけではなかった。どういうわけか他の映像もかなりの頻度で差し込まれており、これはこれでダンスをもう少し見せてくれないか?状態。ドラマパートが無い分だけ本編で未公開なカットが増えているが、そもそもこれが本PVでもあまり問題ない仕様である。

5.AKB48ちょの続・ショートコンちょ3連発!(Type-B)
「ヘビーローテーション」のDVDに収録されていたぷっちょ化したメンバーのキャラクター人形劇(音声はメンバー本人)。前のよりネタのキレがいい気がする2。

★★★☆☆

【特典生写真無し】Everyday、カチューシャ(Type-A)(数量限定生産盤) 【特典生写真無し】Everyday、カチューシャ(Type-A)(通常盤) Type-A  【特典生写真無し】Everyday、カチューシャ(Type-B)(数量限定生産盤) 【特典生写真無し】Everyday、カチューシャ(Type-B)(通常盤) Type-B   Everyday,カチューシャ 劇場盤 劇場盤 

LET'S TRY AGAIN チーム・アミューズ!! 2011/05/25 初登場2位 売上31.3万枚
1.Let's try again
全額寄付のチャリティーソングをレンタルで済ませて良かったのか今更ながら疑問である…。事務所全員が参加した豪華なオールスターチャリティソング。桑田佳祐が書き下ろしたのはサビのみで残りは参加メンバーの有名な曲を1,2曲ずつチョイスし、メドレー方式でリミックスのような形で加工して聞かせていく。「桜坂」とかかなりアップテンポにリミックスされているが、「島人ぬ宝」「涙そうそう」のBEGINだけはじっくり聞かせる辺りはこだわりか?

クレジットによれば実際にレコーディングに参加したのは、Perfume、原由子、福山、ポルノ昭仁、BEGINや台詞のある役者勢などごく一部。多くのメンバーはコーラスでさえ参加していない。震災チャリティという大名目があるので面と向かって文句言えないような空気はあるが、何でもない時にこのまま他のチャリティの名目で出していれば、ほとんど参加してないじゃん!とツッコミが入りまくったんじゃないだろうか。まあ制作から発表までが凄い早かったので、全員呼んでいる時間が無かっただけだと思うけど。基本的に楽曲は既存音源のリミックスだが、「私はピアノ」はPerfumeと原由子(コーラス扱い)、「マンピーのG★SPOT」は福山、ポルノ昭仁、BEGIN比嘉がそれぞれ単独で新たに歌入れしているようだ。とにかく日本に元気を!というノリなので10分近い長さだが、大盛り上がりする1曲である。ひたすら元気をくれる1曲としては王道のチャリティソングといえる。

DVDにはPV&メイキング収録(レンタル禁止だったので未入手)
こちらには事務所メンバー全員が参加しているようだ。

★★★★☆

Let's try again(DVD付) 最初からDVD付 

見上げた流星 TOKIO 2011/05/25 通常盤 初登場4位 売上3.0万枚
1.見上げた流星
松岡主演ドラマ「高校生レストラン」主題歌。ストリングを用いたミディアムバラード路線。じっくり聞かせるスタイルは久々。TV出演時の1コーラス+サビだと松岡の前にマイクが無い通常スタイルで、長瀬山口の2人がメインで国分城島がコーラスしているみたいな編成だったが、2番では城島と山口がメインボーカル。国分がコーラスで松岡だけ歌ってない模様。今回少しキーが高くて、ちょっと余裕がない感じなので判別がつかない。そういうわけでバンドTOKIOの利点を久々に生かした1曲といった感じ。メロディーもかなりいいし、昨年辺りからまた分かりやすいTOKIO楽曲が戻ってきた感じがある。

以下通常盤のみ収録
2.Wheel
最近というよりかはユニバーサルに移籍した10年前くらいを思わせるバンド色の強い爽快ロック路線。最近はまたバンドが弱かったり、装飾音で飾ることが多かったので久々に「おお!っと来た。国分の声が多く聞こえるが、長瀬や山口も歌っているっぽい。

3.PLUS
城島が作詞作曲、編曲TOKIOという完全自作曲。どういうわけかアルバムも出ない中でのツアータイトル曲として携帯限定配信という熱心なファンでも不満爆発するんじゃないかという方式で発売されていた(しかも震災前)。初CD化となり、アレンジャーの手によるストリングスを入れているが、そこまでド派手に5人の音を覆い隠してはいない。アコースティックバンドスタイルなサウンドといい、城島メインで歌っていることもあって暖かみがある曲だ。この曲では松岡らしき歌声も聞こえ、5人全員にソロがあるようだ。この勢いのままアルバムを!この勢いのままアルバムを!大事なので2回書いた。

★★★★☆

見上げた流星(初回限定盤1)(DVD付)   見上げた流星(初回限定盤2)(DVD付)     見上げた流星   

もう一度 倉木麻衣 2011/05/25 初登場7位 売上2.2万枚
1.もう一度
昼ドラ「霧に棲む悪魔」主題歌。主婦層に人気どころか知名度があるのかどうか謎なタイアップだが、わりかし王道タイプのバラード。切ない感じで普通にいい曲だが、なんとも普通である。しかも初回盤DVD付じゃなくてグッズ付。それがプロミスリングってことなんだけどこれは…いるのか?こっちが1100円、通常盤は700円するがC/Wもなしと値段がやけにチャレンジングっていうか無謀。あと最近恒例のMusic&FC限定盤もあるものの、直筆メッセージとLPサイズという無駄にでかいジャケットの豪華仕様+PVメイキング視聴用URL&アクセスコード、待ち受けURL&アクセスコードで1260円だという。頑なにDVDつけない姿勢に乾杯!

★★★☆☆

“もう一度 プロミスリング付初回盤  “もう一度 通常盤 

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