2012年2月発売編

HARUKAZE SCANDAL 2012/02/22 初回盤A,B 初登場6位 売上3.2万枚
1.HARUKAZE
アニメ「BLEACH」OP。昨年夏からリリースが無い間にRINA以外のメンバーが激変。金髪、金髪、赤髪と凄いことになってしまった。一気に路線変更かと思いきや曲の方はあまり変わっていない。ここ最近の傾向でけっこうキーボードサウンドも多用されているが、全体的な印象はバンド感が強い。卒業をテーマにした曲は2ndの「SAKURAグッバイ」以来だが、メンバーのうち3人が現役学生だった当時とは違って、楽曲も大人っぽく切なさなんかも漂っちゃったりしてちょっとを感じるようなメロディーラインがまたいい。実は2nd以降、毎回そこそこの満足は続いていたものの文句なしに最高!と思える曲はずっと無かったのだが、久々に会心の一撃が来た感じ。

初回盤A
2.ALONES
かつて「BLEACH」主題歌だったAauq Timezのカバー。原曲も当時のAqua Timezのシングルからすると相当に激しいロックだったが、カバーバージョンもさらにロック。基本的には原曲に忠実にしつつ、自分たちの色を出している感じ。そこまで新鮮味はないが普通にいいカバー。

初回盤B
2.*〜アスタリスク〜
初代「BLEACH」主題歌だったORANGE RANGEのカバー。サビ以外ほとんどラップということでメンバーもラップに挑戦。正直ラップは不向きな感じはするのだが、そこはRINA以外だと思われるが3人のボーカルを左、真ん中、右と配置するミックスにし、それがめまぐるしく入れ替わっていくという構成にして工夫。中央(たぶんHARUNA)にはエフェクトかけまくっているのが謎だが、それよりも左(恐らくTOMOMI)は何故かラップではなく完全なアナウンサー調の丁寧な語りになっているところが笑える。面白いのでまあ成功か。

初回A,BでC/Wカバー曲が異なる。帯ステッカーの「BLEACH」絵柄は初回Aが日番谷と白哉、初回Bが一護と恋次。通常盤はC/Wなし。今回は冊子「超SCANDAL」もつかないようだ。

★★★★★

HARUKAZE(初回生産限定盤A) 初回A   HARUKAZE(初回生産限定盤B) 初回B   HARUKAZE 通常盤 

羽田空港の奇跡/KIBOU TOKIO 2012/02/29 通常盤 初登場5位 売上3.0万枚
1.羽田空港の奇跡
松岡主演ドラマ「13歳のハローワーク」主題歌。04年の「トランジスタGガール」以来となるクレイジーケンバンドの横山剣による楽曲(編曲のみKAMと共同名義)。かなりロックンロール色が強く現在のTOKIO全楽曲においても未だに異彩を放つ「トランジスタGガール」とは方向性が違う曲でどっちかというと07年に甲斐よしひろが書いた「ひかりのまち」にかなり近い雰囲気。「ひかりのまち」がそうだったように正直1回聞いただけでは単なる地味曲で印象にさっぱり残らない曲である。A面曲として果たしてこれで良かったかというと確実に当初の予定通り「KIBOU」を1曲目にした方が良かったと思う。アルバムが出ない以上は仕方ないけど、アルバム曲とかC/Wとしてはかなり光る1曲といった風格。全体に漂う渋みは20代後半から急にオッサン化してしまったものの、現在30代前半となり再び見た目と年齢が追いついた感のある長瀬ともマッチしている。

2.KIBOU
09年の「advance」に続くヤマト運輸CMソング。昨年夏からかかっており、前作「見上げた流星」発売当時は2011年第1弾とも言っていたから、2011年に出す予定もあったんじゃないかと思うが…。どういうわけか散々焦らした挙句に2月頭の発売が直前で中止になってしまい、数日後に両A面2曲目に格下げされてようやくのリリース(初回盤3では1曲目)。「adovance」同様にストレートな元気ロック。いきなり歌と演奏から入ってAメロもBメロもサビも短く1コーラス終わった時点で1分経過していないが曲全体でも3分ちょいしかない。文字通り一気に駆け抜けていく曲。ユニバーサル移籍直後のTOKIOを思わせる王道ロックである。散々CMでかかっていたし、明らかにプロモーションこっちにした方が売れたと思うんだけど…。

3.ストロボ
通常盤のみ収録。ファンには人気の高いHIKARI楽曲。ストリングスも交えた壮大なミディアムロック。近年のHIKARI楽曲はスケールの大きな作品が続いており、A面でも遜色ないような風格も漂っているが一向にA面に採用されないのは10年前に「GREEN」が当時の最低売上を更新したのが未だに響いているのだろうか。この路線のTOKIOはあくまでC/Wということなのか…。

4.PERFECT LIFE
通常盤のみ収録。タイトルからして城島リーダー辺りが歌うアコースティックかと思ったら、アップテンポな元気ロック路線だった。近年の太一ボーカル曲は元気に叫ぶように歌う曲ばかりな気がするが、そんな太一ボーカルのAメロから、Bメロでは山口と思われる声が。というのもいつもとかなり歌い方が違う。そしてサビでは長瀬、リーダーは恐らくコーラスしているものと思われる。これは恐らくライブになるとさらに数倍の輝きと盛り上がりを見せると思われる。気がつけば今回の4曲はブラスやら太一1人は裁けないようなシンセサウンドの多用が無く、バンドTOKIOが前面に出た内容で非常に満足。

★★★★★

羽田空港の奇跡/KIBOU(初回限定盤1)【『羽田空港の奇跡』 Video Clip & Making】(DVD付)  羽田空港の奇跡/KIBOU(初回限定盤2)【『羽田空港の奇跡』 Video Clip ver.2】(DVD付)   KIBOU/羽田空港の奇跡(初回限定盤3)【『KIBOU』Video Clip】(DVD付)   羽田空港の奇跡/KIBOU(通常盤)  

ナイショの話 ClariS 2012/02/01 アニメ仕様盤 初登場2位 売上5.7万枚
1.ナイショの話
suprecellのryoが作詞作曲編曲を担当。ニコニコ動画から出てきた2人にとってみれば恐らくryoという作家は神のような存在と思われる。これまでとは違う少し振り切った明るいロック。アレンジにTAKUYA(元JUDY AND MARY)が共同で入っているのでロックテイストはTAKUYAの影響と思われる。これまでは現役中学生といいながらも、あまり年齢を感じさせず綺麗に歌っている程度の印象しか無かったのだが、冒頭のワンツーワンツースリーフォーや終盤のハイ!ハイ!など等身大のかわいらしい掛け声が入るなど変化が。歌い方も今までもソロパートはあったが、どことなく終始2人一緒に歌っている感があったのに対して、それぞれで歌っている感が出ているように思う。曲自体は爽快だし、幅が広がった1曲なんじゃないだろうか。

2.I'm in love'
こちらはいつも通りの打ち込みポップで聞かせるミディアムになっている。C/Wもそれなりにいいが毎回そこまで強い印象は無い。

3.本当は
バラード。それなりにいいがやはりそこまで書くことがない1曲。

4.ナイショの話-TV MIX-
アニメ仕様盤のみ。レンタル屋が需要を見たのか通常盤ではなくアニメ仕様盤を入荷するようになっていた。アニメ仕様の1コーラスだが、歌詞があちこち入れ替わっており2番Aメロ、1番Bメロ、1番サビ前半〜2番サビ後半と細かくシャッフルされている。タイアップ的にはこの歌詞の流れがタイアップに合っているということなのだろうか。

★★★★☆

ナイショの話(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付   ナイショの話(アニメ盤) アニメ仕様盤   ナイショの話 通常盤 

満月に吠えろ チャットモンチー 2012/02/01 初登場10位 売上1.3万枚
1.満月に吠えろ
2人になっての初シングル。アルバムとミニアルバムのみのリリースがずっと続いていたので09年以来のシングル。ベース福岡がドラムに転向。ベースに関しては打ち込みでもなくそもそも入ってない。3人時代から3ピースにこだわってきたが、よほどサポートメンバーを入れるのが嫌なのだろうか。ここまでして2人にこだわるとは予想外だった。ライブでさえも様々な編成で2人にこだわり、ループステーションまで導入する徹底ぶりらしいが、そもそも脱退前には「でかい花火をあげたい」とかなり世間へのアピールを意識していたわりにはかなり閉じた考えにも思える。そんなわけでかなり変化しているのかと思いきや…実際曲を聞いたところだとイメージ通りのチャットモンチーであまり違和感が無い。よく聞くとベースが無いので厚みが無いことは分かるし、コアなファンなら初心者なドラム(高橋の脱退が決まってから福岡はドラム始めたしたらしい)にも確実な違いを感じると思われる。曲自体は2人になってもやっていくぜ!という決意表明のような力強さはあるものの、さらっと聞いた程度ではファン以外にはあまり変化が分からないんじゃないだろうか。そういう意味ででかい花火が上がるような気も実はあんまりしなかったりする。

2.満月に吠えろ(Piano Inst)
今作は555円シングルなのでC/Wもおまけ程度のピアノインストが入っているのみ。クレジットでは2人にピアノクレジットがあるので2人の演奏と思われる。

★★★★☆

満月に吠えろ

2012spark ポルノグラフィティ 2012/02/08 初登場3位 売上4.9万枚
1.2012spark
作詞:晴一、作曲:昭仁でtasukuとの共同アレンジ。間奏の「すぺぇく!」(Spark)というボイスも印象的だが、ストリングスを壮大さの演出ではなくスリリングさの演出に使っているところが最近のJ-POPとしては新鮮。楽曲自体の勢いもあるけど、ak.hommaを離れてから明らかにアレンジ面での勢いが増したので、本間昭光も大御所になってマンネリになっていたということなのだろうか(実際いきものがかりの予定調和っぷりはハンパ無い)。歌詞はこの時代を生きていく者への応援歌。いつもと違って一人称が「俺」になっているところがちょっとワイルド。正直久々に初期の楽曲と並ぶくらいの1曲が出たという印象。これは次のアルバムが楽しみな1曲である。

2.9.9u
昭仁曲。共同アレンジは江口亮。いきものがかりを初期中心に担当していたアレンジャーだが、ハーモニカを使用した曲を多く担当していたあまりストリングスを使わないアレンジャーだったので、ストリングス路線になったいきものがかりの最新アルバムでは出番が無くなっていた(逆に本間昭光は現在いきものがかりにガッツリ関わっており、ライブでもサポートメンバーになっている)。そんな縁での起用なのかもしれない。A面ほどのキャッチーさは無いけど勢いのあるアップナンバー。

3.ハネウマライダー〜幕張Ver.〜Studio Session
06年のヒット曲のリメイク。共同アレンジは馬場一嘉。年末の幕張のライブで披露されたアレンジをスタジオで再現した音源なのでライブバージョンではない。まんまボサノヴァに大胆にアレンジされており、かなりまったりした雰囲気に。サビの最後を高音で伸ばす部分は低く抑えられている。サビ以外はまあこれもありだと思えるが、サビではかなり言葉を詰め込んでいるのでまったりしたボサノヴァなノリとのミスマッチ感がが面白い。

★★★★☆

2012Spark(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  2012Spark 通常盤 

Happy Girl 喜多村英梨 2012/02/08 初登場5位 売上2.1万枚
1.Happy Girl
かなりかわいらしくポップな曲。1作ごとに曲調どころか声まで違うのでシングル並べて聞いてもとても同一人物とは思えない。今回は事前に聞かずにジャケットを見かけたらかわいかったので手にとったが(おい)、予想以上にキュートな曲だったので少々のけぞった。サビの「ハッピィハッピガール♪」はキャッチーでインパクトがあるし、アニメ主題歌として毎週かかっているなら視聴者をかなり深く引きずり込むパワーがあるんじゃないだろうか。

2.ココロノリズム
一転してロックバンドサウンド。サウンドがけっこう激しいのに、前作のようにそこまでカッコいい声で歌っていないのは歌詞がけっこうキュートなラブソングになっているからだろうか。

★★★☆☆

Happy Girl 初回盤DVD付  Happy Girl 通常盤 

エンドロールEP 秦基博 2012/02/08 初登場5位 売上1.4万枚
1.エンドロール
実質的なA面曲。00年代中盤以降のJ-POPを代表するストリングス病アレンジャー四天王(小林武史、本間昭光、島田昌典、亀田誠治)の1人、島田昌典プロデュースによるストリングスバラード。今回一応初のEPということにはなっているが、秦基博の場合、カバーや別バージョン等を含めるとC/Wが3,4曲入っていることは珍しくも無く(完全新曲が4曲は初)、この1曲だけアレンジがド派手なので、通常のシングルとの違いがあまり感じられない。これまでの曲と比べても非常に高値安定のバラードといった印象。ややアレンジ過剰な気もするが、アコースティックツアーのGREENMINDシリーズもあることだし、近いうちにもっとシンプルなバージョンも音源化されるものと思われる。

2.トラノコ
最近のメインアレンジャー久保田光太郎によるサウンドプロデュース。アコースティックなバンドポップだが、ピアノ担当の浦清英(小林武史に代わるまでの94年〜05年のミスチルライブサポートで有名)によるSaxがスパイス的に導入されており、これがほのぼのした雰囲気を出している。アルバムの1曲としてありそうだがA面ではあまり聞かせたことのない側面だと思う。なかなかいい感じ。

3.恋の奴隷
セルフプロデュース。浦清英のピアノ1本で歌われるバラード。アコギ弾き語りは相当数あるが、ピアノ1本は意外と珍しい。これでアコギ弾き語りだったらいつものC/Wナンバーといった程度の印象だったと思うけど、ピアノなのが新鮮。また歌詞がドMなのが印象的。

4.1/365
セルフプロデュースだが弾き語りではなくアコースティックバンドスタイルによるカントリー調。軽快なノリで聞きやすい1曲。

★★★★☆

エンドロールEP(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付   エンドロールEP 通常盤 

テルマエ・ロマン チャットモンチー 2012/02/08 初登場13位 売上1.2万枚
1.テルマエ・ロマン
2週連続リリース。シンセが入ったり、2人のクレジットに「風呂桶」なる謎のクレジットがあったりするが曲がのんびり風呂に入ろう(超訳)という曲だからと思われる。全体的な印象はやはりイメージ通りのチャットモンチーのロックサウンドである。1発で持っていかれるほどのインパクトではないが何度も聞ける1曲というか。果たしてこの何が何でも2人の状況で突き進むのか、やがてはサポートメンバーを入れるのか…。そして当初あげようとしていた「でかい花火」的な活動内容はあるのか、世間はそこにハマるのか…色々難しい気はする。

2.テルマエ・ロマン(TV Edit)
アニメ「テルマエ・ロマエ」主題歌なのでその主題歌として使用されているショートバージョン。

★★★★☆

テルマエ・ロマン

GIVE ME FIVE! AKB48 2012/02/15 Type-A,B 初登場1位 売上143.4万枚
1.GIVE ME FIVE!
恒例の桜ソングではないが、卒業ソング。ブラスセクションも含めたバンド編成で、当然CDや大多数のTV出演では弾いていないものの半年前からメンバーは楽器を練習。一部の生演奏前提のTVやライブでは実際にメンバーが演奏している。バンド=青春というイメージは学生時代よりもむしろ卒業してからそんなイメージが強くなった気がするけど、この曲じっくり聞いていたら何だか少し感動的な気分になってしまった。AKB48の曲でこんな感じは「桜の花びらたち」のサビメロでもそんな気分になったが、今回は本当に青春の頂点そのままという感じがして最高に眩しい。歌詞ではすぐに会えるから(固く握手したり抱き合ったりするのではなく)ハイタッチしようと歌っている。これがまた何とも切なくて…。実際には意外とそのまま疎遠になってしまったりしてしまうものだからだ。卒業は終わりではなく始まりとは言うけどやはり1つの終わりであることは確かだったことにも後で気づく。その後の人生、失敗しても成功してもこの頃の輝きは2度と再現することはできない。だけど卒業するあの時は本気でこんなことを思っていた。そんなノスタルジー。だから何か響いたのかもしれない。5年前でも5年後でも響かなかったと思う。今だから響いた。

2.スイート&ビター/セレクション6
セブン&アイのバレンタインキャンペーンタイアップ。発売日の時点でバレンタイン終わタイトル通りスイートなラブソングになっており、チョコレートも歌詞に登場するが「バレンタイン・キッス」のようなとびきりキャッチーな分かりやすさを狙う気は最初からないようで、スイートなラブソングではあるがそこまでド・キャッチーではない。それよりも歌っているメンバーである。前田・大島・高橋・篠田・板野に並んで指原である。小嶋・柏木・渡辺を差し置いてさしこである。出世しすぎ。

Type-A
3.NEW SHIP/スペシャルガールズA
今回はアンダーガールズという括りではなく、劇場盤まで含めて「スペシャルガールズ」A〜Cの振り分けになっている。この曲で最も有名な参加者はSKEの松井珠理奈だと思うが、基本的に若めのメンバー選出。teamAとKからは1人も選ばれず、Bでさえ佐藤すみれ1人だけ。出来たばかりのteam 4から4人、研究生5人と後はSKE48、NMB48、HKT48、JKT48からの選抜になっている。ほとんど知らない人たちばかりだが次世代選抜といったところだろうか。そんなわけでいつものアンダーガールズとほぼ同じフレッシュな学園系爽快アイドルポップとなっている。安定していい曲。

Type-B
3.羊飼いの旅/スペシャルガールズB
セレクション6と、スペシャルガールズAに入っていないメンバーで構成。セレクション6が最上位メンバー6人、Aには人気よりも若いメンバー優先なので、通常のシングルA面にも参加しているような有名メンバーが大挙して参加している。じゃんけんの時以外でこのメンツでC/Wというのも何か凄いが、曲調はかなり大人っぽい壮大なミディアムバラード。こっちにも高校生メンバーはいるものの、Aのフレッシュさとは対照的な落ち着いた1曲。こういうのもけっこう似合うようになってきた。

そしてここにも選ばれていないメンバーはスペシャルガールズCとなっているが、劇場盤のみでDVDが無いのでPVも作られず、ほとんど島流し状態である。脱退した2人(平・米)も脱退が決まる前に既にここに入っておりクレジットもそのままになっているようだ。

DVD

1.GIVE ME FIVE! Music Video
「北の国から」等を手がけた杉田成道監督・脚本による30分越えのドラマ仕立て。定時制高校に通うメンバーが、教師の陣内孝則の勧めでバンドを始めて、卒業式ライブを行うという内容。メンバーはそれぞれ何かを抱えている設定だが、背景が明らかにされるのは前田敦子、大島優子、柏木由紀、高橋みなみの4人のみで基本的に台詞があるのもこの4人のみである。4人とも苗字が役名になっているが名前は本人と同じ名前。前田敦子が弟にあてた手紙のナレーションで物語は進行。それぞれが抱えている闇も単に1人ずつ描かれるだけで解決するわけではない。最初はメンバー4人だけで、ナレーションにより時が流れて12人の大編成になったということで演奏シーン(PV部分)へ繋がる。実際のTVなどのステージではコーラス要員として楽器を持たずに歌っているメンバーもいるが、PVではコーラスせずに観客側に回っている。ストーリー自体は悪くないが、色々抱えていた子たちもバンドを通して1つになったという点のみ重要なのであって、バンドとして練習を重ねていって卒業ライブというバンドの成長物語には全くなっていない。ゆえに別にコーラス部でもダンス部にも置き換えても問題ないストーリー展開であり、もう少しバンドである意味を押し出した方が良かったんじゃないかと思う。ストーリー自体は良かったがそこが少々気になった。

2.スイート&ビター/セレクション6 Music Video
ポップ&キュートな内容。ほとんどの部分がわざとメイキングのような映像にもなっているところが面白い。しかし改めて小嶋も柏木もまゆゆもいないのにこの中に指原がいるのが何か凄い

Type-A
3.NEW SHIP/スペシャルガールズA Music Video
ジャカルタから転校生がやってきたというドラマからスタート。さっそく話しかける生徒たちだが、転校生メロディー(JKT48)は「日本語分からないの」と字幕で語り、曲がスタート。言葉の壁を越えてメロディーが受けいられるまでの青春学園モノPVになっている。言葉の壁を越えて友情が芽生えるのはいいが、日本語が全く分からないのに普通の高校に転校してくるなよ!という根本的なツッコミが…。

4.GIVE ME FIVE! MAKING前編
監督や出演者のインタビューも挟みながらのPVメイキング。PVというかほとんど映画やドラマのメイキングのような内容になっており、時間もPV本編と同じくらい長い。杉田監督は「北の国から」の頃には厳しい人と言われていた気がするが、おじいちゃんになって丸くなったのか優しく見守っている感じで温和そうである(実際「後編」では高橋みなみが優しかったとコメント)。前編は主に衣装合わせ、メインメンバー4人の個別シーンのメイキング。

5.美しいMIX講座
綺麗な声のお姉さんがMIXの打ち方を丁寧に解説する教則ビデオ。いきなりなんだこれは…。クソ真面目に各楽曲を例に出してMIXの内容やタイミングを解説、練習する。「ちゃんとMIXは打てましたか?」とかシュールすぎて大爆笑する破壊力がある。そもそもMIXというのは主に前列にいるコアファンが曲前の間奏で意味不明の掛け声を叫んでいるものだが、実際に意味不明である。英語の「タイガー、ファイヤー、サイバー、ファイバー、ダイバー、バイバー、ジャージャー」の時点で最早なぜこうなったのか誰が考案したのか疑問符だらけでおかしくなりそうだが、日本語バージョンはそれを和訳したかのような「虎、火、人造、繊維、海女、振動、化繊飛除去」となり、暴走族用語(?)の「夜露死苦」もかわいく思えるほどにぶっ飛びまくり。さらにどういうわけかアイヌ語バージョンもあり「チャペ アペ カラ キナ ララ トゥスケ ミョーホントゥスケ」…ここまでくると危ない宗教みたいである。要するに最初の始めた人が高まって叫んだ言葉なので意味は無いんじゃないかと思うが、個人的にこの境地に達することは無く、理解できない。それなりの文化と歴史があるらしく、検索すると色々出てくるのでそれだけでも卒論まではいかなくても大学のゼミで研究発表できるくらいのものがあるんじゃないだろうか…。

Type-B
3.羊飼いの旅/スペシャルガールズB Music Video
白と黒の衣装のメンバーでどんな違いがあるのか、ストーリーがあるんだかないんだかよく分からない内容だが「羊飼い」というか古代のような雰囲気が全体に漂う。いつものアンダーガールズと違ってほとんどの有名メンバーは今作に参加しているのでけっこう豪華な感じも。

4.GIVE ME FIVE! MAKING後編
後編では前田敦子の朗読シーン、全員での教室シーン、ライブシーン、前田敦子によるナレーション入れの模様を収録。劇中で陣内孝則が弾き語っていた歌は本人が急遽作ったものだという話や、そもそも陣内が演じた教師マムシは杉田監督の91年の単発ドラマ「1970 ぼくたちの青春」(主演は「北の国から」の吉岡秀隆)に登場した人物の36年後(定年直前)という設定だとも明かされている。ドラマ自体21年前なのでAKBファンの大半は知らないリンクだろうけど知っている世代であれば嬉しい演出かもしれない。あと演奏シーンのメイキングでは楽器の音が鳴っているのが聞こえるのでアンプにも電気が通っていたようだ。

5.楽しいoverture&アンコール講座
MIX講座と全く同じ構成でナレーションのお姉さんがAKBライブにおける始まりの音楽Overtureに合わせた声援の送り方と、アンコールがどのようにして発生しているのかの仕組みを実際のライブ映像を見ながら解説。例によって抑揚のない機械のような調子で「ライブに行きたくなってきましたね」とかシュールすぎて爆笑必至である。なおノースリーブスのイベントでもこのOvertureが使われていたので一部のファンがそれに合わせて騒いでいたがどうやらこれだったようだ。なおアンコールに関しては1度目のイベントの時は前置きなしでいくぞ〜〜!と叫んでアンコールを開始する男性ファンがいたが、2度目のイベントの時はここにあるようなAさんは登場せず、女性ゾーンの女性集団が一斉に始めていた。そこまで厳密なものではないのかもしれない。

★★★★★

GIVE ME FIVE!【多売特典生写真無し】(通常盤)(Type-A)(発売日以降のお届け) Type-A  GIVE ME FIVE!【多売特典生写真無し】(通常盤)(Type-B)(発売日以降のお届け) Type-B GIVE ME FIVE!劇場盤 AKB48 劇場盤 

シャイニング バタフライ ドリーム モーニング娘。 2012/02/15 初登場12位 売上0.9万枚
1.シャイニング バタフライ
ついにリリースされたドリムス名義での初のシングル。安倍や飯田にとっては、現役時代以来ではなく10年記念隊以来なのでそこまで久々でも無かったりするが…。CDにもジャケットにも藤本美貴が参加しているが、妊娠しているのでライブには既に参加しない模様。また今作最大の問題は昨年9月にモーニング娘。を辞めたばかりの高橋愛が早速参加していることである。ジャケットにはいないが、PVには役者として出演。これはあくまで役者扱いだが、つんくは高橋愛がレコーディングに参加したと明言しており、実際にコーラスとして高橋愛の名前がクレジットされている。確実に憧れの対象がドリムスメンバーである新垣現役リーダーがリーダー就任わずかでとっとと辞める決断をするのもこれではしょうがないような…。曲の方は、新メンバー8人加入前の現役モーニング娘。がやっていた路線とあまり大差無い少々かっこよさげなダンスナンバー。最近のつんくがピョコトラやスマイレージでぶっ飛んだ曲を出している印象が強いのでかなりマシな曲に思えるが、前述のように少し前の現役とも大差が無い。かっこいいしそこそこいい曲だけど、特にドリムスメンバーの現役当時の勢いを知っている人ほど、あまり残らない曲なんじゃないかと思う。これはメンバーが現役を退いて元アイドルになって輝きが失われたのも当然あるけど、それ以上に曲の勢いが無くなっているという点が大きい気がする。

2.青空がいつまでも続くような未来であれ!(2012ドリムス。Ver.)
7thアルバム『レインボー7』収録曲(吉澤、小川、藤本、久住が当時のメンバー)、昨年のアルバムではオケそのままにボーカルだけリテイクして使いまわしていた。その曲を今回はアレンジを変更して再びリサイクル。ここまで来るとハロプロ省エネ商法も天晴すぎる…。鈴木Daichi秀行から大久保薫に変わった時点で安っぽくなった気がするし、確かにポップで悪くない曲だがそこまで使いまわすほどの曲ではない。ましてやドリムスを懐かしく思うファンにとっては何の思い入れも無いであろう曲を何度もリサイクルするならまだ1度もやっていない「LOVEマシーン」前後の曲を改めて歌い直す方が喜ばれるんじゃないだろうか。「LOVEマシーン」のノリがきついなら、色気全開で「抱いてHOLD ON ME!」とか「サマーナイトタウン」とか、1st2ndアルバムの中から選ぶとか。

★★★☆☆

シャイニング バタフライ(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  シャイニング バタフライ(初回生産限定盤)(DVD付) 通常盤 

ぐるぐるカーテン 乃木坂46 2012/02/22 Type-B 初登場2位 売上21.4万枚
1.ぐるぐるカーテン
ラブソングや応援歌、はたまた非実在少女脳内お花畑系とは異なる男子禁制の女の子同士の友情を描いた1曲。意外とありそうでなかった清楚な印象。AKB48の公式ライバルというから、単純に悪役っぽい雰囲気なのかと思ったら真逆の清楚さ純度100%で勝負してくるとはなかなか面白い。曲自体も古き良き良質なアイドルポップスといった感じで他のアイドル勢では太刀打ちできない完成度に思える。

2.左胸の勇気
全種共通のC/Wにも関わらず、PVが制作されていない(今回C/WのPVはA〜CそれぞれのC/W)かわいそうな1曲。AKB48のC/Wでもよくある直球アップテンポな応援歌。だがAKB48や他の派生のような圧倒的に元気な感じは無く、どこか控えめで清楚な雰囲気になっている。清楚系、意外とありかもしれない。

Type-B
3.会いたかったかもしれない
AKB48の「会いたかった」のキーをマイナーに変更して、それに合わせてメロディーを組み替えたリサイクル曲。アレンジもほぼ似た感じだが、マイナーコードになったせいなのかかなりダークで攻撃的な印象。クレジット上はOriginal Composerとして原曲作曲のBOUNCEBACK、Additional Composerとして新たにMIKOTOがクレジットされている。なんていうか物凄い違和感。カラオケでキーをメチャクチャにいじったら音程つかめなくなっちゃって音外しまくって歌ったらこうなりましたみたいなそんな違和感。しかも歌詞はそのままである。せめて「会いたかった Yes 君に〜」を「会いたかった かも しれな〜い」に変えるくらい遊ぶか、「かもしれない」仕様に多少書き換えても良かったんじゃないか。とりあえずこれに影響されてハロプロが省エネ商法の新たなシステムとしてこの手法を導入しない事を祈る(まあつんくの場合とにかく全面的に自分でやりたがるもののアレンジが出来ないので自分の手ではやれないようなこの手法は絶対やらなそうではあるけど)。

Type-Aは「乃木坂の詩」、Type-Cは「失いたくないから」、通常盤は「白い雲にのって」を収録。A,BのDVDは2トラック目がそれになる。

DVD

1.ぐるぐるカーテン-MUSIC VIDEO-
曲に合わせて男子禁制な清楚な雰囲気。良いPVだ。

Type-B
2.会いたかったかもしれない-MUSIC VIDEO-
PVの方は完全に「会いたかった」の丸パクリ。本家PVを知らないとパロディ的な面白さは分からないが、1カットだけ前田敦子が登場したりする遊び心も。

3.会いたかったかもしれない-MUSIC VIDEO-(Original cut ver.)
オリジナルカットということで「会いたかった」の構図を完全コピーしたものらしい。だが本編の時点でそもそもほとんど忠実にパロってるので、パッと見たところ本編とどこが違うのかさっぱり分からず同じ映像が2回収録されているようにしか思えなかった。

4.衛藤美彩×近藤啓二、5.柏幸奈×長部洋平、6.川後陽菜×山田篤宏、7.川村真洋×岡川太郎、8.斎藤飛鳥×フラッシュハリー。9.斎藤ちはる×榮良太
10.西野七瀬×大来優・鳥巣智行、11.橋本奈々未×三木聡、12.深川麻衣×中村太洸、13.松村沙友理×萩原健太郎、14.若月佑美×金森孝宏

A〜Cまで11人ずつ合計33人が33組のクリエイターに映像を作ってもらったという企画。内容は自由で、いきなりワケの分からないイメージシーンのみのホラーでスタートしたと思ったら、コントみたいなの、ドミノしてたり、後ろ歩きしたり、寝起きからメイクアップまでが延々流れたり、ストップモーションしたり、カメラに向かって追いかけっこしたり、高級そうな寿司屋で寿司食べるだけだったり、手が異常に長くなったインタビュー形式コントをやったりと、基本的にクリエイターそれぞれの個性が強く出た映像集。正直なところクリエイターの自己満足的内容にしか思えず、ほとんど意味不明である。映像の長さもクリエイター次第なので(上限はあったろうけど)やたらパッと終わるものもあったりする。唯一ラストの若月だけがドキュメント形式のヒストリーインタビューだったが、メンバーの認知度が皆無な状況だけにこういうバックボーン紹介の映像をこの金森監督に一任すれば良かったんじゃなかろうか。このメンバーの中では橋本奈々未が1番印象に残ったが、これまた映像自体は言葉遊びと映像融合を狙ったかのような手間だけがかかりそうな代物で意味不明だった。

★★★★☆

ぐるぐるカーテンA(DVD付) Type-A ぐるぐるカーテンB(DVD付) Type-B ぐるぐるカーテンC(DVD付) Type-C ぐるぐるカーテン(通常盤) 通常盤 

MASK Aqua Timez 2012/02/22 初登場10位 売上1.2万枚
1.MASK
アニメ「BLEACH」ED。このタイアップになるとロック色の強い楽曲になるが今回も「Velonica」を髣髴とさせるような曲。ここ最近は平メロでもちゃんとメロディーのある曲が多かったが、今回は初期のようにラップ調の平メロになっている。1年1ヵ月ぶりのシングルだが、2010年以降とほぼ同じような印象で、かつてほどの圧倒的に耳に残るメロディーは無いがバンド全体の勢いはパワーアップしている。メロが以前より弱くなったのでポルノグラフィティがそうだったようにここからなかなか再びのヒットを飛ばしていくのは難しい気もするが…聞き込める1曲だ。

2.空につづく道
格段に良くなってきたのがC/Wである。正直以前はA面が強すぎたこともあって、1段どころか数段以上落ちる感じの完全なシングルアーティストという印象だったのだが、バンドが以前よりもしっかりしてきた感じでけっこう演奏で聞かせてくれる

3.1980
ボーカル太志が80年生まれであり、激しいサウンドとラップに乗せて自身のこれまでのバンド人生とリスナーへの感謝を歌ったミクスチャーロック。もっと明確なメロディーがある曲の方が似合っているとは思うけど試みとしては面白いし、今回3曲ともそれぞれのカラーがあって良かった。

★★★☆☆

MASK  

シンクロときめき 渡辺麻友 2012/02/29 Type-B 初登場2位 売上15.4万枚
1.シンクロときめき
自身主演ドラマ「さばドル」主題歌。純アイドルポップといった感じの正統派な仕上がり。最初シンクロの事を勝手に水泳の方だと勘違いしており、「波乗りかき氷」みたいな単に語感優先の意味のない単語なのかと思っていたが、何の事は無い「同調」の意味だった。

2.三つ編みの君へ
同じく純アイドルポップ。「シンクロときめき」と方向性も似ている。

Type-B
3.マユユロイド
通常盤含めて3曲目は全て異なっており、Cには「さばドル」EDの演歌調「サバの缶詰」が収録されていたりするが、後述の理由でType-Bにしたらとんでもない曲だった。MAYU MAYU MAYUU!と連呼するのもすさまじいが、歌詞は僕だけのアンドロイドとして開発されたマユユロイドの素晴らしさを称えるという非常にキモいドハマリ状態の内容になっている。ロボットだけにサビではボーカルにもロボボイス加工が…。インパクトは相当なものであり、ハロプロのセンスであれば余裕でこれをA面で切ってくるレベル。たぶん今しか歌えない貴重な怪曲

DVD

1.シンクロときめき-MUSIC VIDEO-
漫画家まゆゆが漫画を描いておて、アイドルまゆゆが歌っており、お姫さまゆゆが城に幽閉されており、それを助けに行く王子さまゆゆが森で何かと戦いながらお城を目指すという4人のまゆゆが登場するまゆゆによるまゆゆのためのPV。ぶっちゃけ特にファンというほどでは無かったんだけど輝いていてかわいい。

2.Making of シンクロときめき
PVのメイキング映像。ロックハート城で4人のまゆゆを一気に撮影していった模様だが、雪の降る中でかなり寒い撮影だったようだ。

Type-B
3.渡辺麻友史〜History Of Mayu Watanabe〜

今回は1種しか借りないと決めていたので、DVDの3トラック目のタイトルでType-Bをチョイス。他の2種が料理研究家に弟子入りとかドラマでやってるしじみの日常だったので、まあ普通にヒストリーが1番いいかなと。過去映像よりもトピックを提示して本人が振り返っているインタビュー中心の構成。あまり良く知らない人や新規の人はType-Bが1番いいんじゃないかと思う。

★★★★☆

シンクロときめきA【@『シンクロときめき』オリジナルトレーディングカード(5種類のうち1枚がランダム封入)Aスペシャルイベント参加応募券付】【予約特典・まゆゆ応援店Ver.生写真付】(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付A   シンクロときめきB【@『シンクロときめき』オリジナルトレーディングカード(5種類のうち1枚がランダム封入)Aスペシャルイベント参加応募券付】(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付B  シンクロときめきC【@『シンクロときめき』オリジナルトレーディングカード(5種類のうち1枚がランダム封入)Aスペシャルイベント参加応募券付】【予約特典・まゆゆ応援店Ver.生写真付】(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付C  シンクロときめき(通常盤) 通常盤 

光をあつめて 藤巻亮太 2012/02/29 初登場19位 売上0.8万枚
1.光をあつめて
ソロでの発売は先に予告されていたが、発売前になってレミオロメンの活動休止が発表された。作詞作曲ギターは本人で編曲も藤巻とレミオロメンの時の共同編曲者である皆川真人。アレンジに参加したのに何故か皆川がピアノを担当しておらず、小林武史が弾いている。演奏の編成はレミオロメンのベースとドラムを交換しただけみたいな状態のバンドサウンドで徐々に盛り上がっていく構成だが、バンドとの違いを意識したのかレミオロメンに比べるとバンドが抑えられているような印象。レミオロメンだったらストリングスをバックに敷き詰めているような曲だがあえてなのかそれをやっておらずストリングスが無い。皆川・小林が関与していてこのアレンジで入れてないのはわざと後から抜いたみたいな感じもする。ただ正直明確な違いが無く単に「覇気の無くなったレミオロメン」みたいな印象が凄く強い。震災の影響で書かれた曲であることは明白で、絶望からの希望の光が歌われてはいるのだが、曲調がどんより重く、暗いのでどうにも「光」が見えてこない。レミオロメンの暗黒楽曲「茜空」や「アイランド」辺りの方がまだパワーがあったように感じる。震災で本人が受けたショックは相当なものだったんだろうなと思う。

2.ひとりぼっち
編曲は皆川に加えて田中義人との3人共同+河野圭がストリングスアレンジ。本人がギターだけでなくベースも担当。皆川はまたしても演奏には参加せずピアノは河野。ギターと打ち込みを田中が担当している。この曲の方が明るさのあるポップソングだが、「光をあつめて」が暗すぎただけでそこまで明るくはない。やはり「覇気の無くなったレミオロメン」的なバンドサウンド

3.キャッチ&ボール(Live version)
11年12月23日に代々木第一体育館で披露されたライブ音源。アレンジは田中義人との共同。皆川はアレンジに参加していないが今回の3曲で唯一演奏に参加。逆に田中が参加しておらずギターは本人ともう1人サポートという形に。アレンジャーの演奏参加がパズルみたいになってるシングルだな…。ロックで前向きな1曲。3曲通して前向きになっていくのを表現したシングルだったのかもしれない。ただ最も前に向かって勢いのあった頃の3rdアルバム頃のレミオロメンみたいな曲なので、これは普通にレミオロメンでやればよかったのに…。正直ソロで何がしたいのかはよく分からないシングルだった。

★★★☆☆

光をあつめて  

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