2012年2月発売編
HARUKAZE | SCANDAL | 2012/02/22 初回盤A,B | 初登場6位 売上3.2万枚 |
1.HARUKAZE アニメ「BLEACH」OP。昨年夏からリリースが無い間にRINA以外のメンバーが激変。金髪、金髪、赤髪と凄いことになってしまった。一気に路線変更かと思いきや曲の方はあまり変わっていない。ここ最近の傾向でけっこうキーボードサウンドも多用されているが、全体的な印象はバンド感が強い。卒業をテーマにした曲は2ndの「SAKURAグッバイ」以来だが、メンバーのうち3人が現役学生だった当時とは違って、楽曲も大人っぽく切なさなんかも漂っちゃったりしてちょっと美を感じるようなメロディーラインがまたいい。実は2nd以降、毎回そこそこの満足は続いていたものの文句なしに最高!と思える曲はずっと無かったのだが、久々に会心の一撃が来た感じ。 初回盤A 初回盤B 初回A,BでC/Wカバー曲が異なる。帯ステッカーの「BLEACH」絵柄は初回Aが日番谷と白哉、初回Bが一護と恋次。通常盤はC/Wなし。今回は冊子「超SCANDAL」もつかないようだ。 ★★★★★ |
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羽田空港の奇跡/KIBOU | TOKIO | 2012/02/29 通常盤 | 初登場5位 売上3.0万枚 |
1.羽田空港の奇跡 松岡主演ドラマ「13歳のハローワーク」主題歌。04年の「トランジスタGガール」以来となるクレイジーケンバンドの横山剣による楽曲(編曲のみKAMと共同名義)。かなりロックンロール色が強く現在のTOKIO全楽曲においても未だに異彩を放つ「トランジスタGガール」とは方向性が違う曲でどっちかというと07年に甲斐よしひろが書いた「ひかりのまち」にかなり近い雰囲気。「ひかりのまち」がそうだったように正直1回聞いただけでは単なる地味曲で印象にさっぱり残らない曲である。A面曲として果たしてこれで良かったかというと確実に当初の予定通り「KIBOU」を1曲目にした方が良かったと思う。アルバムが出ない以上は仕方ないけど、アルバム曲とかC/Wとしてはかなり光る1曲といった風格。全体に漂う渋みは20代後半から急にオッサン化してしまったものの、現在30代前半となり再び見た目と年齢が追いついた感のある長瀬ともマッチしている。 2.KIBOU 3.ストロボ 4.PERFECT LIFE ★★★★★ |
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ナイショの話 | ClariS | 2012/02/01 アニメ仕様盤 | 初登場2位 売上5.7万枚 |
1.ナイショの話 suprecellのryoが作詞作曲編曲を担当。ニコニコ動画から出てきた2人にとってみれば恐らくryoという作家は神のような存在と思われる。これまでとは違う少し振り切った明るいロック。アレンジにTAKUYA(元JUDY AND MARY)が共同で入っているのでロックテイストはTAKUYAの影響と思われる。これまでは現役中学生といいながらも、あまり年齢を感じさせず綺麗に歌っている程度の印象しか無かったのだが、冒頭のワンツーワンツースリーフォーや終盤のハイ!ハイ!など等身大のかわいらしい掛け声が入るなど変化が。歌い方も今までもソロパートはあったが、どことなく終始2人一緒に歌っている感があったのに対して、それぞれで歌っている感が出ているように思う。曲自体は爽快だし、幅が広がった1曲なんじゃないだろうか。 2.I'm in love' 3.本当は 4.ナイショの話-TV MIX- ★★★★☆ |
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満月に吠えろ | チャットモンチー | 2012/02/01 | 初登場10位 売上1.3万枚 |
1.満月に吠えろ 2人になっての初シングル。アルバムとミニアルバムのみのリリースがずっと続いていたので09年以来のシングル。ベース福岡がドラムに転向。ベースに関しては打ち込みでもなくそもそも入ってない。3人時代から3ピースにこだわってきたが、よほどサポートメンバーを入れるのが嫌なのだろうか。ここまでして2人にこだわるとは予想外だった。ライブでさえも様々な編成で2人にこだわり、ループステーションまで導入する徹底ぶりらしいが、そもそも脱退前には「でかい花火をあげたい」とかなり世間へのアピールを意識していたわりにはかなり閉じた考えにも思える。そんなわけでかなり変化しているのかと思いきや…実際曲を聞いたところだとイメージ通りのチャットモンチーであまり違和感が無い。よく聞くとベースが無いので厚みが無いことは分かるし、コアなファンなら初心者なドラム(高橋の脱退が決まってから福岡はドラム始めたしたらしい)にも確実な違いを感じると思われる。曲自体は2人になってもやっていくぜ!という決意表明のような力強さはあるものの、さらっと聞いた程度ではファン以外にはあまり変化が分からないんじゃないだろうか。そういう意味ででかい花火が上がるような気も実はあんまりしなかったりする。 2.満月に吠えろ(Piano Inst) ★★★★☆ |
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2012spark | ポルノグラフィティ | 2012/02/08 | 初登場3位 売上4.9万枚 |
1.2012spark 作詞:晴一、作曲:昭仁でtasukuとの共同アレンジ。間奏の「すぺぇく!」(Spark)というボイスも印象的だが、ストリングスを壮大さの演出ではなくスリリングさの演出に使っているところが最近のJ-POPとしては新鮮。楽曲自体の勢いもあるけど、ak.hommaを離れてから明らかにアレンジ面での勢いが増したので、本間昭光も大御所になってマンネリになっていたということなのだろうか(実際いきものがかりの予定調和っぷりはハンパ無い)。歌詞はこの時代を生きていく者への応援歌。いつもと違って一人称が「俺」になっているところがちょっとワイルド。正直久々に初期の楽曲と並ぶくらいの1曲が出たという印象。これは次のアルバムが楽しみな1曲である。 2.9.9u 3.ハネウマライダー〜幕張Ver.〜Studio
Session ★★★★☆ |
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Happy Girl | 喜多村英梨 | 2012/02/08 | 初登場5位 売上2.1万枚 |
1.Happy Girl かなりかわいらしくポップな曲。1作ごとに曲調どころか声まで違うのでシングル並べて聞いてもとても同一人物とは思えない。今回は事前に聞かずにジャケットを見かけたらかわいかったので手にとったが(おい)、予想以上にキュートな曲だったので少々のけぞった。サビの「ハッピィハッピガール♪」はキャッチーでインパクトがあるし、アニメ主題歌として毎週かかっているなら視聴者をかなり深く引きずり込むパワーがあるんじゃないだろうか。 2.ココロノリズム ★★★☆☆ |
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エンドロールEP | 秦基博 | 2012/02/08 | 初登場5位 売上1.4万枚 |
1.エンドロール 実質的なA面曲。00年代中盤以降のJ-POPを代表するストリングス病アレンジャー四天王(小林武史、本間昭光、島田昌典、亀田誠治)の1人、島田昌典プロデュースによるストリングスバラード。今回一応初のEPということにはなっているが、秦基博の場合、カバーや別バージョン等を含めるとC/Wが3,4曲入っていることは珍しくも無く(完全新曲が4曲は初)、この1曲だけアレンジがド派手なので、通常のシングルとの違いがあまり感じられない。これまでの曲と比べても非常に高値安定のバラードといった印象。ややアレンジ過剰な気もするが、アコースティックツアーのGREENMINDシリーズもあることだし、近いうちにもっとシンプルなバージョンも音源化されるものと思われる。 2.トラノコ 3.恋の奴隷 4.1/365 ★★★★☆ |
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テルマエ・ロマン | チャットモンチー | 2012/02/08 | 初登場13位 売上1.2万枚 |
1.テルマエ・ロマン 2週連続リリース。シンセが入ったり、2人のクレジットに「風呂桶」なる謎のクレジットがあったりするが曲がのんびり風呂に入ろう(超訳)という曲だからと思われる。全体的な印象はやはりイメージ通りのチャットモンチーのロックサウンドである。1発で持っていかれるほどのインパクトではないが何度も聞ける1曲というか。果たしてこの何が何でも2人の状況で突き進むのか、やがてはサポートメンバーを入れるのか…。そして当初あげようとしていた「でかい花火」的な活動内容はあるのか、世間はそこにハマるのか…色々難しい気はする。 2.テルマエ・ロマン(TV Edit) ★★★★☆ |
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GIVE ME FIVE! | AKB48 | 2012/02/15 Type-A,B | 初登場1位 売上143.4万枚 |
1.GIVE ME FIVE! 恒例の桜ソングではないが、卒業ソング。ブラスセクションも含めたバンド編成で、当然CDや大多数のTV出演では弾いていないものの半年前からメンバーは楽器を練習。一部の生演奏前提のTVやライブでは実際にメンバーが演奏している。バンド=青春というイメージは学生時代よりもむしろ卒業してからそんなイメージが強くなった気がするけど、この曲じっくり聞いていたら何だか少し感動的な気分になってしまった。AKB48の曲でこんな感じは「桜の花びらたち」のサビメロでもそんな気分になったが、今回は本当に青春の頂点そのままという感じがして最高に眩しい。歌詞ではすぐに会えるから(固く握手したり抱き合ったりするのではなく)ハイタッチしようと歌っている。これがまた何とも切なくて…。実際には意外とそのまま疎遠になってしまったりしてしまうものだからだ。卒業は終わりではなく始まりとは言うけどやはり1つの終わりであることは確かだったことにも後で気づく。その後の人生、失敗しても成功してもこの頃の輝きは2度と再現することはできない。だけど卒業するあの時は本気でこんなことを思っていた。そんなノスタルジー。だから何か響いたのかもしれない。5年前でも5年後でも響かなかったと思う。今だから響いた。 2.スイート&ビター/セレクション6 Type-A Type-B そしてここにも選ばれていないメンバーはスペシャルガールズCとなっているが、劇場盤のみでDVDが無いのでPVも作られず、ほとんど島流し状態である。脱退した2人(平・米)も脱退が決まる前に既にここに入っておりクレジットもそのままになっているようだ。 DVD 1.GIVE ME FIVE! Music Video 2.スイート&ビター/セレクション6 Music
Video Type-A 4.GIVE ME FIVE! MAKING前編 5.美しいMIX講座 Type-B 4.GIVE ME FIVE! MAKING後編 5.楽しいoverture&アンコール講座 ★★★★★ |
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シャイニング バタフライ | ドリーム モーニング娘。 | 2012/02/15 | 初登場12位 売上0.9万枚 |
1.シャイニング
バタフライ ついにリリースされたドリムス名義での初のシングル。安倍や飯田にとっては、現役時代以来ではなく10年記念隊以来なのでそこまで久々でも無かったりするが…。CDにもジャケットにも藤本美貴が参加しているが、妊娠しているのでライブには既に参加しない模様。また今作最大の問題は昨年9月にモーニング娘。を辞めたばかりの高橋愛が早速参加していることである。ジャケットにはいないが、PVには役者として出演。これはあくまで役者扱いだが、つんくは高橋愛がレコーディングに参加したと明言しており、実際にコーラスとして高橋愛の名前がクレジットされている。確実に憧れの対象がドリムスメンバーである新垣現役リーダーがリーダー就任わずかでとっとと辞める決断をするのもこれではしょうがないような…。曲の方は、新メンバー8人加入前の現役モーニング娘。がやっていた路線とあまり大差無い少々かっこよさげなダンスナンバー。最近のつんくがピョコトラやスマイレージでぶっ飛んだ曲を出している印象が強いのでかなりマシな曲に思えるが、前述のように少し前の現役とも大差が無い。かっこいいしそこそこいい曲だけど、特にドリムスメンバーの現役当時の勢いを知っている人ほど、あまり残らない曲なんじゃないかと思う。これはメンバーが現役を退いて元アイドルになって輝きが失われたのも当然あるけど、それ以上に曲の勢いが無くなっているという点が大きい気がする。 2.青空がいつまでも続くような未来であれ!(2012ドリムス。Ver.) ★★★☆☆ |
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ぐるぐるカーテン | 乃木坂46 | 2012/02/22 Type-B | 初登場2位 売上21.4万枚 |
1.ぐるぐるカーテン ラブソングや応援歌、はたまた非実在少女脳内お花畑系とは異なる男子禁制の女の子同士の友情を描いた1曲。意外とありそうでなかった清楚な印象。AKB48の公式ライバルというから、単純に悪役っぽい雰囲気なのかと思ったら真逆の清楚さ純度100%で勝負してくるとはなかなか面白い。曲自体も古き良き良質なアイドルポップスといった感じで他のアイドル勢では太刀打ちできない完成度に思える。 2.左胸の勇気 Type-B Type-Aは「乃木坂の詩」、Type-Cは「失いたくないから」、通常盤は「白い雲にのって」を収録。A,BのDVDは2トラック目がそれになる。 DVD 1.ぐるぐるカーテン-MUSIC
VIDEO- Type-B 3.会いたかったかもしれない-MUSIC
VIDEO-(Original cut ver.) 4.衛藤美彩×近藤啓二、5.柏幸奈×長部洋平、6.川後陽菜×山田篤宏、7.川村真洋×岡川太郎、8.斎藤飛鳥×フラッシュハリー。9.斎藤ちはる×榮良太 ★★★★☆ |
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MASK | Aqua Timez | 2012/02/22 | 初登場10位 売上1.2万枚 |
1.MASK アニメ「BLEACH」ED。このタイアップになるとロック色の強い楽曲になるが今回も「Velonica」を髣髴とさせるような曲。ここ最近は平メロでもちゃんとメロディーのある曲が多かったが、今回は初期のようにラップ調の平メロになっている。1年1ヵ月ぶりのシングルだが、2010年以降とほぼ同じような印象で、かつてほどの圧倒的に耳に残るメロディーは無いがバンド全体の勢いはパワーアップしている。メロが以前より弱くなったのでポルノグラフィティがそうだったようにここからなかなか再びのヒットを飛ばしていくのは難しい気もするが…聞き込める1曲だ。 2.空につづく道 3.1980 ★★★☆☆ |
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シンクロときめき | 渡辺麻友 | 2012/02/29 Type-B | 初登場2位 売上15.4万枚 |
1.シンクロときめき 自身主演ドラマ「さばドル」主題歌。純アイドルポップといった感じの正統派な仕上がり。最初シンクロの事を勝手に水泳の方だと勘違いしており、「波乗りかき氷」みたいな単に語感優先の意味のない単語なのかと思っていたが、何の事は無い「同調」の意味だった。 2.三つ編みの君へ Type-B DVD 1.シンクロときめき-MUSIC
VIDEO- 2.Making of
シンクロときめき Type-B ★★★★☆ |
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光をあつめて | 藤巻亮太 | 2012/02/29 | 初登場19位 売上0.8万枚 |
1.光をあつめて ソロでの発売は先に予告されていたが、発売前になってレミオロメンの活動休止が発表された。作詞作曲ギターは本人で編曲も藤巻とレミオロメンの時の共同編曲者である皆川真人。アレンジに参加したのに何故か皆川がピアノを担当しておらず、小林武史が弾いている。演奏の編成はレミオロメンのベースとドラムを交換しただけみたいな状態のバンドサウンドで徐々に盛り上がっていく構成だが、バンドとの違いを意識したのかレミオロメンに比べるとバンドが抑えられているような印象。レミオロメンだったらストリングスをバックに敷き詰めているような曲だがあえてなのかそれをやっておらずストリングスが無い。皆川・小林が関与していてこのアレンジで入れてないのはわざと後から抜いたみたいな感じもする。ただ正直明確な違いが無く単に「覇気の無くなったレミオロメン」みたいな印象が凄く強い。震災の影響で書かれた曲であることは明白で、絶望からの希望の光が歌われてはいるのだが、曲調がどんより重く、暗いのでどうにも「光」が見えてこない。レミオロメンの暗黒楽曲「茜空」や「アイランド」辺りの方がまだパワーがあったように感じる。震災で本人が受けたショックは相当なものだったんだろうなと思う。 2.ひとりぼっち 3.キャッチ&ボール(Live
version) ★★★☆☆ |