2012年3月発売編

Rock you!/おんなじキモチ-YMCK REMIX- 東京女子流 2012/03/07 Type-C 初登場16位 売上1.2万枚
1.Rock you!
昨年のクリスマスコンサートで初披露されていた楽曲。前2作がかなり背伸びした曲で特に「Liar」は少々狙いすぎた感じもあったが、今回は軌道修正。冒頭の1!2!3!コール部分はアイドルらしいというか若さを生かした感じだが、サウンドは相変わらず凝ってるし、高音と低音が同時進行するAメロなど歌唱パートでのソロは減りつつも全体的に色々詰め込まれているが、あくまでファンクなポップスとしてバランスがいい。カッコいい1曲だが、帯にある「年齢関係なく多くの人に届く、勇気付けソング」っていう紹介は一体…。「勇気付けソング」って…。「応援歌」というありきたりな表現じゃ嫌だったのだろうか。

2.おんなじキモチ-YMCK REMIX-
2ndシングルのリミックス。昨年5月のツアーのDVDとしても映像が残っているが、アンコール直前にファミコン風のドット絵映像と共に会場でこのバージョンでかかっていた。ちょうどその頃に出たシングルのC/WでリミックスをYMCKが担当していたので一緒に制作したものだったと思われる。ファミコン世代には懐かしいファミコリー(?)な音色が炸裂するファミコン音源風の仕上がり。メンバーの年齢じゃファミコンを知らないと思われるのでこの懐かしさも感じることはなさそうである。20代後半以上の世代なら久々にファミコンを引っ張り出したくなる1曲。ただこれ別に両A面にするほどじゃなかったんじゃ…。

3.Rock you!-Royal Mirrorball Mix-
Type-Cのみ収録。恒例のリミックス。リミックスというよりかは打ち込みをより複雑にした別アレンジのようで聞きやすい。

6.TGS16 先行音源
Type-Cのみ収録。昨年のクリスマスコンサートで初披露されていた楽曲のうちのもう1つ。番号的には「Liar」の前となる。アルバムにも収録される予定。1週間前に先行視聴という感じで、サビ始まり、サビの最後まで聞かせずにフェードアウトしていってしまう。

CD-EXTRA仕様
LIVE映像(ヒマワリと星屑/ゆうやけハナビ/おんなじキモチ)
1stツアーのライブ映像も収録。3作連続で入れているがそもそもこのライブの模様はHMV・ローソン限定とはいえDVD化されている。新規のお客さんに軽く宣伝という以上の意図は感じられない。10年前ならまだしも今時ありえないくらいしょぼい画質だし。

前2作はCD-EXTRA仕様とリミックス収録が別々だったが今回はアルバム1週前先行シングルということもあってか、そもそもそこまで細かく分ける必要が無いと判断したのか統合仕様となっている。

★★★★☆

Rock you! / おんなじキモチ -YMCK REMIX-(DVD付A) Type-A(DVD付)  Rock you! / おんなじキモチ -YMCK REMIX-(DVD付B) Type-B(DVD付)  Rock you! / おんなじキモチ -YMCK REMIX- Type-C(CD-EXTRA仕様)

Love letter〜桜〜 熊木杏里 2012/03/07 初回盤 初登場64位 売上0.1万枚
1.Love letter〜桜〜 シングルバージョン
リリースされたばかりのアルバムからのリカット。アレンジャーは同じだが、イントロから1コーラスがアコースティック編成になっており、2コーラス目からドラムインする、本人がピアノ演奏にクレジットされる等、アルバムとはアレンジが異なっている。桜前線に合わせて北上していくキャンペーンも実施しているので、1コーラス目はイベントに合わせてのアコースティック編成アレンジなのかもしれない。ただ全体的な印象はアルバムとそんなに大きくは変わらない。桜ソングということで、情緒漂ういいバラードだが、春の歌自体はシングルでも過去に「春隣」や「春の風」など出ていて、それらと並びはしても越える程ではないと思う。わざわざアルバムに入れてから直後にカットという辺り今回ファン以外に向ける勝負曲ということになるわけだけど、そこまででもないような気が…。

2.桜
ワーナーに移籍したこともあって同じワーナーのコブクロのカバー。コブクロ初期のアレンジャー笹路正徳が編曲を担当。この曲自体はコブクロ結成のきっかけになった最初の1曲(インディーズアルバムに収録)だけに、笹路プロデュース時代にリメイクを試みたことはあったらしいが、リリースに至らず、結局笹路を離れてセルフプロデュースになってからリメイクされ、大ヒットした。要はコブクロの笹路バージョンは幻となってしまったわけだが、まさかここで笹路アレンジでカバーとは粋な演出である。ただ出来自体は原曲のイメージとあまり変わらず、バンド+ストリングスによる柔らかな仕上がり。特に何か微妙なわけではないがコブクロバージョンを越えるというほどではないように思う。

3.ファイト
初回盤のみ収録。アコースティック+ストリングスのバラード。背中を押してくれる地味ながら前向きで暖かい1曲。ライブでは披露されていた未CD化楽曲だが、何故初回盤のみになってしまったのか…。しかも2曲のみの通常盤にそれ以外の価値が無いにも関わらず同時購入者応募キャンペーン(ポストカード全員プレゼント)というアイドル商法を展開。全員プレゼントとはいえポストカードのために収録違いも無い通常盤を買う気にはなれなかった。

★★★★☆

Love letter 〜桜〜(初回限定盤) 初回盤   Love letter 〜桜〜(通常盤) 通常盤 

ワイルド アット ハート 2012/03/07 初回盤、通常盤 初登場1位 売上65.0万枚
1.ワイルド アット ハート
松本主演ドラマ「ラッキーセブン」主題歌。軽快にサビがかかりまくっていたのでかなり早い段階でサビだけは耳に残っていた。「Happiness」ほどのハイテンションではないが、細かい事は気にせずにとにかく何とかなるぜ!といった風情のノー天気前向きソング。相変わらず1コーラス目はユニゾンで2コーラス目にソロパートを回す構成は完全に定型パターン。安心&高品質のナンバーである。気がつけば来年には嵐も全員30代になってしまうわけだけどそれを感じさせない若者代表のようなテンションを果たしていつまで維持できるのか。ていうか今のところ20代半ば程度にしか見えないけど。

初回盤
2.How Can I Love
前作から初回・通常でもC/Wが異なる商法にシフトしてしまったが、初回盤C/Wは少し大人っぽい方向という路線なのだろうか。A面であれだけノー天気に突き抜けたのにけっこうシリアスで落差が激しい。

DVD

1.ワイルド アット ハート(ビデオ・クリップ)
ロケやストーリー性は無いが、一応いくつかのシチュエーションでスタジオ撮影されているようで一時期に比べれば時間にも余裕があるのかなといった感じ。

通常盤
2.ついておいで
A面候補にも上がりそうなキャッチーな1曲。普通にいいが特に書くことはない。

3.ふたりのカタチ
サクラップをやってくれという声に応えたかのようなサクラップ登場楽曲。ここのところは変に加工されたり、やっと出たと思ったら妙に短かかったりと、もうラップやりたくないんじゃないかと思えてくるほどだったが今回はたっぷり8行。いや普通な量で多くはないんだけどもう普通にあるだけで妙に安心

★★★★☆

ワイルド アット ハート【16ページ歌詞ブックレット付】(初回限定盤)(DVD付)    ワイルド アット ハート(通常盤)  

THE ONE-crash to create- LUNA SEA 2012/03/21 初登場5位 売上3.1万枚
1.THE ONE-crash to create-
復活以降ライブでは新曲をやっているらしいが、ここまでに出たのは昨年の配信シングルのみ。後はリテイクやライブ盤が出る中でようやくCDでの新曲が登場。まさかの23分弱の超大作。全体的にはスローな楽曲でまず歌が入ってくるまでに早速2分越え。ストリングスやピアノ(ピアノは河村隆一ソロに長年関与しているH.Hayama)も絡んで壮大に盛り上がりまくるが、15分付近ではかなり音数が少なくなり曲が終わりかけるかのような状態が続く。18分付近になって再びこれまでのメロディーを繰り返して派手に盛り上がって終わる。15分付近は正直少し退屈な感じがしてきたがそこからの終盤は圧巻。1度完全に終わりかけた世界に光が戻ってきたかのような高揚感を味わえる。LUNA SEAはそこまでオリジナルアルバム単位で聞き込んだわけではなく(一応全作聞いてはいる)基本的にスピード感のあるシングルが好きなライトリスナーではあるけど、久々にLUNA SEAの曲が帰ってきたような感じもするほどLUNA SEAならではの世界観。超大作としか言いようがなく、圧巻の1作ではあるがいかんせん23分は長く、そうそう何度も聞こうとは思わなかったりもする。

5.1chマスターも制作され、今回は対応プレイヤーで無いと再生不可能なSACD(ハイブリッドなので通常プレイヤーで再生すると通常CDとして再生はできる)、通常プレイヤーでも再生可能な高音質のHQCD(他社で言うSHM-CDやらBlu-spec CDと同列の存在)、通常CD、これら3種全てをセットにしてさらに5.1ch収録のDVDもつけたとことん音質にこだわった販売形態となっている。さすがにレンタルでは通常CDだった。

★★★☆☆

THE ONE − crash to create −(初回限定生産盤) 初回盤  THE ONE − crash to create −(HQCD) HQCD  THE ONE − crash to create −(SACD-Hybrid) SACDハイブリット  THE ONE − crash to create −(CD) 通常CD 

生きてる生きてく 福山雅治 2012/03/28 通常盤 初登場1位 売上17.5万枚
1.生きてる生きてく
「ドラえもん」映画版主題歌ということで平メロからキャッチーで覚えやすい1曲。カントリーっぽい雰囲気のアコースティックバンドサウンド+ホーン系アレンジが聞いたサウンドも馴染みやすい。歌詞は子供向けなようで、大人でも響くような内容だし、「ドラえもん」主題歌を意識しながらも幅広い年齢層に届く1曲なんじゃないかと思う。両A面の2曲目を除くとずっとアコースティックバラードがシングル1曲目を飾っていたので、久々に新鮮な1曲が来たという感じも。

2.Around the world
ロックサウンドが炸裂する実質インスト曲。一応英語の歌詞があるが、コーラス的にシャウトされるだけで、明確な歌メロは無いといっていい。

3.Dear from 冬の大感謝祭 其の十一
年末に横浜で5公演行われたライブ音源。紅白で「家族になろうよ」が中継で歌われたが、このライブの最終日だった。このライブではリクエストを基にしてシングル以外の楽曲を歌唱したらしく、この曲は6thアルバム『ON AND ON』収録曲99年のベスト盤のタイトルにもなったロックバラード。投票では9位だったらしい。フルバンド+ストリングス+サックスという豪華な演奏で聞かせる。この曲は知っていたがそこまで好きな曲ではなかったのでもう少し勢いのある曲が聞きたかった…。

通常盤のみ
4.まぼろし from 冬の大感謝祭 其の十一
投票25位、1stアルバム『伝言』収録曲。ほとんど最古の楽曲だがこれまたゆったりした曲調。何故かクレジットではいつもの調子で作詞作曲:福山雅治と書かれているが、1stアルバムでは単独作曲は1曲も無く、ほぼ全面的に提供曲であり、当時のクレジットは作曲:佐野日出夫、白浜久だった。当時とは歌詞とアレンジを変更しているようだが何故作曲まで変わってしまうのか…。単なるミスだろうか。

初回盤Aには投票最下位だったという「BLUE SMOKY」(1stアルバム『伝言』)、初回盤Bには「逃げられない」(3rdシングルC/W)といずれも初期の曲が収録されている。

★★★★☆

生きてる生きてく【生きてる生きてく」Music Clip & 「生きてる生きてく」冬の大感謝祭 其の十一 ライヴ映像 収録】(初回限定盤)(DVD付) PV&ライブDVD付   生きてる生きてく【「WOWOW大開局祭」ライブサーキット収録】(初回限定盤)(DVD付) 別のライブDVD付  生きてる生きてく(通常盤) 通常盤 

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