2012年4月発売編
ホタル | 藍坊主 | 2012/04/04 初回盤DVD付 | 初登場20位 売上0.3万枚 |
1.ホタル 青春が終わっていくというか過ぎ去った日々への切なさというか…ふと過去を思い返した時に何とも言えない切なさを感じることがある。そんな思いが歌われている青春ソング。「潰れて回せないネジのように煮え切らない想いがこのごろ増えた これが大人になるってことかい」とか「ただうまくいかないだけだといいな なんで大人になっちまったんだろう 息をして吐いてくだけでまた失ってそれが未来なんて」とかビシバシ涙腺を刺激する言葉の数々。青春パンクから始まるバンドは当初の勢いを越えられないというイメージがあるが、このバンドは軽く初期衝動を凌駕してしまった。期待を遥かに振り切った至上の名曲。 2.ブルース 3.タイムバッファロウ DVD ★★★★★ |
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祈り〜涙の軌道/End of the day/pieces | Mr.Children | 2012/04/18 | 初登場1位 売上27.4万枚 |
1.祈り〜涙の軌道 映画「僕等がいた」前編主題歌。3曲A面だが実質的にこの曲のみがリード曲としてA面的な扱いをされている。3曲の中では最もミスチル超安定王道バラードでサビのインパクトも1番強い。「しるし」辺りから完全飽和しまくりになったピアノストリングスバラードという以外にサウンドに特徴は無く、5分46秒という長さも、さらに長く超濃厚だった「しるし」のライト版といった雰囲気。ストリングスの入れ方は最早何も考えてないんじゃないかというくらいなので、最初に聞いた時点で既にどこかで聞いていたかのような錯覚に陥った。そんなわけで「Sign」「しるし」「旅立ちの唄」「365日」辺りと全く同じサウンドなので、この辺りが好きな人には安定の大当たりにして、超絶マンネリともいえる1曲。それでも1発で引き込むだけの歌詞とメロディーは腐ってもミスチルといった感じでさすが。 2.End of the day 3.pieces なお桜井へのインタビュー用紙が別に封入されており、今作収録曲や制作の流れが書かれている。新作が出なかったのは出さなかったのではなく、震災以降は曲が書けなくなっていたために出なかったというのが本当のところだった模様。 ★★★☆☆ |
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さかさまの空 | SMAP | 2012/04/25 初回盤DVD付 | 初登場1位 売上18.3万枚 |
1.さかさまの空 メンバーが出演していない朝ドラ主題歌というSMAPとしては異例の起用。「not alone」に続いて菅野よう子作編曲となるが、SMAPが菅野よう子に寄っているというよりは2011年の紅白オープニングテーマを担当していたのでNHKが親しくさせてもらっている感じ。朝ドラを見ている母曰く「最初はあまり印象に残らなかったけど段々いい曲に思えてきた」そうで、確かにパッと聞いた感じさわやかではあるが印象が薄かった。聞いているうちにどんどん良く思えてきた。「世界に一つだけの花」みたいな一聴してみんなが歌える曲はそう簡単に生まれるものではないだろうけど、そういったキャッチーすぎる曲だと朝ドラで毎日かかるのでくどかったりもするだろうから案外こういうのはありなのかもしれない。 2.Keep my love DVD 2.さかさまの空(Making) ★★★★☆ |
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GO FOR IT,BABY-キオクの山脈- | B'z | 2012/04/04 | 初登場1位 売上18.6万枚 |
1.GO FOR IT,BABY-キオクの山脈- 良かった頃の記憶が越えられない山脈として、嫌な記憶は越えられなかった山脈として、いずれにせよ過去が山脈のように立ちはだかるけどそれを越えて行け!(超訳)というリスナー鼓舞ソング。昨年と同様にペプシネックスCMタイアップ。昨年の「さよなら傷だらけの日々よ」に続いて過去を越えて前に進もうというテーマだが、ペプシってB'zの中ではそういうイメージなのだろうか?どっちかっていうとオロナミンCじゃないのか?楽曲自体はいつもの安定のB'zといった感じで、特に思うところはあまり無かったりもするが、ポイントは2コーラス終了後の大サビで突如としてTAKがソロ歌唱しているところである。B'zにおいてTAKが歌ったのは99年のアルバム『Brotherhood』の「夢のような日々」以来、14年ぶりである。99年のTAKはかなり歌いたかったのか、何と現在まででも唯一となる歌モノのシングルまで出すなどボーカルの積極的だったが以降は03年のカバーアルバム『THE HIT PARADE』の中で「港のヨーコ・ヨコハマヨコスカ」をアルバムゲスト参加者全員コーラスに招いて熱唱していたくらい(実質単独で声が聞こえたのは語りの部分)。9年ぶりにTAKが歌いたくなった!というのは実に唐突にして貴重である。50枚目だからというわけではないとコメントしているそうだが、最後には「イエ〜!」とかけっこうノっているし、この勢いで更なるボーカル展開にも期待。 2.仄かなる火 3.流星マスク ★★★★☆ |
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sharp# | ねごと | 2012/04/04 通常盤 | 初登場10位 売上1.0万枚 |
1.sharp# アニメ主題歌ということもあってかキーボードはあまり目立たずギターで押してストレートに突き抜けていくキャッチーな1曲。3分台と近年のチャートミュージックにしてはかなり短いが勢いが凝縮されていていい感じ。 2.drop 3.Tonight 今回通常盤のみにC/Wが収録される形態で、アニメ盤には何故か1stシングル「カロン」をそのまま収録したほか、リミックス、TVサイズが収録されているようだ。タイアップから聞く人にはC/Wを聞かせるよりは以前シングルになっているキャッチーな曲を聞かせた方がファンになってくれる可能性は高いということだろうか。 ★★★★☆ |
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Spring of Life | Perfume | 2012/04/11 | 初登場2位 売上11.4万枚 |
1.Spring of Life 氷結のCMタイアップ曲。徳間からユニバーサルへの移籍第1弾となったが、中田ヤスタカプロデュースは変わっておらず、Perfumeの場合は作詞作曲編曲どころか録音やミックスまで全部中田ヤスタカだったので特にこれといった変化は無い。バキバキしすぎず聞きやすいポップ路線の曲で普通にいいけど正直これまでに比べて印象に残りにくい1曲という印象。 2.コミュニケーション ★★★★☆ |
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恋愛ハンター | モーニング娘。 | 2012/04/11 | 初登場3位 売上4.8万枚 |
1.恋愛ハンター 在籍最長を記録した新垣リーダーがリーダー就任2作目で早くも卒業するのでラスト参加シングル。また5月4日になって1年に渡って骨折が完治しなかった光井も卒業を発表したため2人のラストシングルとなった。新垣は高橋愛と一緒に辞めることも考えたが延長したと伝えられており、リーダーとして今後を引っ張っていく気はあまり無く、既にやりつくした感があったようだ。また熱愛発覚で辞めた矢口・藤本(こちらはそのまま結婚)2人を除くとリーダーがこんなに早く辞めたのは前例がない。最後という事で新メンバーにとってはつんく曰くまだ少し早めとなる大人路線。今まであくまで脇で支えていた新垣がついにセンターとなり、有終の美を飾っている。1番及びラストサビは新垣・田中メイン。2番では昨年加入した鞘師と道重(ここだけ加工ボイス)にもソロがあるが、それ以外にソロは無い。田中・道重に続く古いメンバーの光井は踊れない制約もあってか、完全にその他大勢扱いで、PVでもリップシーンにしか参加していない。いつものつんくナンバーにしてアレンジの平田祥一郎も持ち回りアレンジャーの1人ではあるが、ここ最近の中ではかなりカッコ良さが際立っていてスッキリしているナンバーになったと思う。キーボードやシンセを安っぽくフィンフィン鳴らしまくっていないせいと思われるが(けっこう鳴ってはいるけど)、つんく自ら今までと違う方向でこだわった旨をコメントしているのでその効果が出ているのだろう。新垣リーダーのモーニング娘。、新垣と田中で歌唱面を引っ張るモーニング娘。は正直もっと聞きたかった。 2.私がいて 君がいる 高橋業盤の時はC/Wが入れ替えだったが、今回の新垣卒業盤はソロ曲追加収録という仕様になっているようだ。ただ書き下ろしではなく松浦亜弥の1stアルバム収録の「笑顔に涙」カバー(本人の希望らしい)。 ★★★☆☆ |
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Sinfonia! Sinfonia!!! | 竹達彩奈 | 2012/04/11 | 初登場7位 売上1.7万枚 |
1.Sinfonia!
Sinfonia!!! 「けいおん!」の梓役などで人気の女性声優のソロデビュー作。あまり関心は無かったがふと耳にしたところかなり良かったので手に取ってみた。ポップで柔らかな生のバンドサウンドとストリングスが絡み合った極上ポップス。やや棒気味の歌唱も、変にかわいくクセをつけたりしていないので聞きなれると素朴な感じでなかなか悪くない。あまり竹達彩奈本人のキャラクターは知らないが、ニッポン放送を聞いていると、携帯配信向けラジオのCMがかかることがあり、そこで番宣している声はかなり萌え萌えキュン(安直な表現)な雰囲気だったので、その気になればもっと激甘なラブリーソングにすることも可能だったはずだし、ファンはそれだけでも歓喜したはずだが、わざわざ人力バンド&ストリングスを用意した辺り、制作陣の本気が見える。女性アイドル方面どころかシンガーソングライターでもこんな感じの曲をやっている人がいないので、声優界隈はなかなかうまいこと空白を突いている気がする。思わぬところで偶然発見した名曲。 2.Strawberry☆Kiss ★★★★★ |
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踵で愛を打ち鳴らせ | ASIAN KUNG-FU GENERATION | 2012/04/11 | 初登場8位 売上1.9万枚 |
1.踵で愛を打ち鳴らせ ベスト明け1発目、シングルを聞くのは「ソラニン」以来2度目。特に気に入ったわけではなくベストからそのまま流れで聞いてみたんだけど、ベストを経て1つ新しいところへ向かったようなそうでないような。爽快なバンドサウンドはたぶんファンの期待通りだろうし、そこまで妙な方向には行かないながらマンネリにはならないいい感じのバランスなんじゃないだろうか。歌詞には載っていないが、サビの「ALWAYS ALWAYS」の後の「タッタ♪」が何かいいな。PVでは何故かボーカル後藤がダンスしていて驚いた。 2.リロードリロード ★★★★☆ |
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ココロスカイ | 寿美菜子 | 2012/04/11 | 初登場14位 売上0.7万枚 |
1.ココロスカイ 前作のC/Wに近い爽快ロックナンバー。声もサウンドもストレートで、あまり濃いところが無いので、けっこう幅広く聞かれそうな1曲である。わりと声が個性的というかカワイイ感じの女性声優のデビューが相次いでいる中では1番聞く人を選ばない声なんじゃないかと思う。なお先ほどの竹達彩奈が89年生まれなのに対してこの方は91年生まれであるらしい。 2.Like a super woman ★★★★☆ |
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ハルウタ | いきものがかり | 2012/04/25 | 初登場4位 売上6.0万枚 |
1.ハルウタ 劇場版アニメ「名探偵コナン 11人目のストライカー」主題歌。前作に続いて山下曲。アレンジはアルバムで一切出番のなかった初期のアレンジャーの1人である江口亮。ドラムの感じなどは「うるわしきひと」を思わせる感じだが、大型タイアップだけにストリングス導入は避けられず、江口亮と村山達哉との共同で弦アレンジが施されている。当然ハーモニカは無く、終始バックで大音量でストリングスが流麗に流れている実にこざっぱりとした質感。意外とギターがチャカチャカと面白く鳴っているんだけど…ストリングスにかき消されて遠い。曲自体は初期っぽいのにアレンジ面で良くも悪くも今のいきものがかりというのが色濃く出たような印象。普通にいい曲だと思うけどやはり整いすぎているというか綺麗すぎて残りにくい。もう少しガシャガシャしていた方がいいと思った。 ★★★☆☆ |
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Non stop road/明日への帰り道 | スフィア | 2012/04/25 | 初登場6位 売上2.8万枚 |
1.Non stop road 4人が主演しているアニメ「夏色キセキ」OP。とびきりさわやか、サンシャイン!の一言がこれほど似合う曲は無いというくらいサンシャイン。もう無くなってしまったが夏休みの昼ドラ主題歌として起用されたら大ヒット間違いなしみたいな勢いである。しかも微妙に一般的な曲展開とは異なる展開を見せており、2コーラス終了後にCメロ→サビ→間奏→ラストサビといった展開を見せる。サビは何度も出てくるが完全な繰り返しではなくけっこう工夫しているところも良い。余計な言葉は不要なほどの最高傑作。 2.明日への帰り道 ★★★★★ |
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星空☆ディスティネーション | 花澤香菜 | 2012/04/25 | 初登場7位 売上1.8万枚 |
1.星空☆ディスティネーション ドラムは打ち込みだが生のストリングスも入ったポップス。歌声はかなりほわほわしていて豊崎愛生とは違うが系統としては近いものがある。派手なJ-POPに疲れた時に優しい1曲であり、たまにこういう曲も悪くない。PVには同僚の井口裕香が出演している。 2.Saturday Night Musical♪ 3.恋のはじまり ★★★★☆ |
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大地のシンフォニー/約束 | エレファントカシマシ | 2012/04/25 初回盤ライブCD付 | 初登場14位 売上0.7万枚 |
1.大地のシンフォニー 2.約束 2曲とも編曲はバンドではなく、YANAGIMANとボーカル宮本の共同名義。孤高のシンガーの独白といった形の2作。けっこう淡々と進む割にかなり長いので(6分越え)、流して聞いているとほとんど印象に残らない。時期にもよるがもっと凄い引きつける曲も多いので正直イマイチかなとも思った。ただ歌詞を読みながらじっくり耳に入れると2曲ともかなり良く思えてきた。特に「大地のシンフォニー」は良い。 DISC-2 2012年新春渋公ライブセレクション ★★★★☆ |
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恋する心達のために | 槇原敬之 | 2012/04/25 | 初登場32位 売上0.4万枚 |
1.恋する心達のために 独立後のシングルとしては前作はサークルKサンクス限定だったので、一般流通するのは今作が初となる。今回は珍しくラブソングとなっているが、90年代(事件前)のラブソングに回帰していくということではない。始まりは僕から君へのラブソングなのかと思いきや(今回も単に「好き」だけではいけなくて躊躇している点が最近のラブソングと共通している)、恋をしている「僕ら」の曲ということで視点が広い。応援歌、青春ソングで「僕ら」という視点で歌われる曲は多いが、ラブソングは基本1対1なので「僕ら」のラブソングというのは斬新(基本的には1人称の葛藤が描かれているけど)である。やはりライフソングをメインにしているだけあって、そこはかとなく「好きという思い」だけでなく、こうあるべきとかこうじゃなきゃいけないという考えが根底にあるようなライフソングがかかったラブソングである。いつまでも若い感性のラブソングを書けないという年齢的なものもあるけど、何だかここまで理屈で考える事じゃないんじゃないかなとも思える。曲自体は相変わらずのマッキー節で非常にいいんだけど割と淡々としているので案外印象に残りにくい。 2.どんなときも。キャラメルVer. ★★★★☆ |