2012年5月発売編

追憶-Single Version-/大切な言葉 東京女子流 2012/05/23 Type-C 初登場12位 売上1.3万枚
1.追憶-Single Version-
2ndアルバム『Limited addtiction』からのシングルカット。大幅なリアレンジがされている。アルバムではピアノとストリングス(全面打ち込み)で構成されたシンフォニックなアレンジだった。無駄な壮大感がかなりかったるい仕上がりだったが、シングル化に当たってバンドスタイル+ストリングスに変更(ギター以外全面打ち込み)。これによりかなり聞きやすくなったと思う。いずれにせよかなり背伸びした曲ではあるし、そもそもにアレンジ変わってもやっぱりそんな好きな曲じゃないな…というのが正直なところだったりもする。ファン以外にアピールする曲というよりかは、ファンがこれまでを踏まえて成長したよねとしみじみするための1曲といった感じ。

2.大切な言葉
NHKのアニメ「はなかっぱ」ED。このタイアップが2ndシングル「おんなじキモチ」以来ということで歌詞にも「おんなじキモチ」が登場。少し大人になったようなポップ感だが最近背伸びした曲ばかりやっているので、いきなりかなり幼く感じる。それでも等身大という意味ではこの曲くらいがちょうどなんじゃないだろうか。また等身大の曲がほとんど無くなってきているのでたまにはこういう曲もいい。曲調的にもまさにあの頃のSMAP(ベスト盤『Wool』辺りまでの)という感じで、個人的には懐かしさも感じる。「追憶」だけだと今作は正直厳しかったけど、両A面でこの曲を収録するバランス感覚はなかなかいいなと思った。

Type-Cのみ
3.追憶-Royal Mirrorball Mix-
恒例のリミックス。バラードナンバーから一転して、けっこうリズミカルなアレンジに変更。かなり印象が異なるものの、元から5分40秒くらいある曲をさらに長めの間奏で8分近くまで引き伸ばしているので長い…。

6.TGS23-先行音源-
このシングルで第2期ラストシングルとされており(そもそもいつ1期が終わったのかという感じだがアルバムごとに区切っているらしい)、この後2ヶ月ほど休止を経て8月に活動を再開するそうだが、そんな中でもう次の曲が出てくるという2期終了なんてのは単なる通過点だぜ的展開。サビのみ40数秒という感じで全体像がつかめないが、またこれまでにない攻めている感じで次の展開に期待。

CD-EXTRA
CONCERT02『Christmas Live 2011』よりLIVE映像
鼓動の果て〜月が泣いてる〜/きっと忘れない、、、/頑張って いつだって 信じてる

この時点で映像化されていないクリスマスコンサートの冒頭3曲を収録。3曲とも生バンド演奏となっている。生バンドは現在までに銀河劇場のCONCERT01、この02、そして今作と同時期に行われた日比谷野外での03の3回しか導入されていない。そのうちCONCERT01の模様は2ndアルバムの特典DVDに入ったが、バンドなしの映像しか収録されていない。よって生バンドライブ映像はこれが初映像化である。ただCD-EXTRAだけに画質はしょぼく、正直生バンドならではのダイナミックさもあまり伝わらないものがある。とりあえずさっさとDVD化しないか?

初回封入特典
・ジャケットサイズカードが6種のうち1種封入
ソロ+全員で6種のようだが、入っていたのは全員Ver.。新井ひとみが随分大人っぽくなったような…。

・「追憶キャンペーン」12P分シリアルコード
今年になってからイベントやライブ、Ustream視聴などでポイントが発行されて、締切ごとに何らかの抽選プレゼントを行うという携帯向けのポイントキャンペーンをやっているらしく(やってないのでよく分からんが詳細はこちら)、それのポイントが12P分ということらしい。狙って100ポイント貯めても抽選とか最上位のA賞がはたから見るとかなりえげつない感じがするが、これはポイント関係なく熱心に現場に通い、お金を払ってくれているようなコアなお得意さんはわりと自動的にそのくらいは支払っていると思われるのでそんな人へのサービスみたいなもんなのだろう。

・Type-B、Cの応募券2枚でイベント抽選
なんか帯にくっついていた。何故Aはスルーなのだろうか

Type-AのDVDには「おでかけムービー」収録、Type-BのDVDにはPVとメイキング収録。他にイベント限定盤があり、2曲+カラオケのCDのみ(Type-A,BのDVD抜きと同様)。

★★★★☆

追憶 -Single Version- / 大切な言葉(初回限定生産盤) DVD付Type-A   追憶 -Single Version- / 大切な言葉(DVD付) DVD付Type-B  追憶 -Single Version- / 大切な言葉 CD-EXTRA仕様Type-C

おいでシャンプー 乃木坂46 2012/05/02 Type-A,B 初登場1位 売上22.5万枚
1.おいでシャンプー
前作と違って今回はAKBでも定番の一人称「僕」によるラブソングになっているものの楽曲全体の柔らかい雰囲気は前作同様。やはり清楚系というのが乃木坂46の特徴らしい。アレンジが心地よくて当初の印象よりも飽きずに聞ける1曲。

2.心の薬
これまたAKBでもよくある応援歌系の楽曲だがやはり清楚系。参加メンバーは「おいでシャンプー」の全メンバー+数人を追加した編成になっているようだが、特に厚みが増したとかそういう感じはなし。

Type-A
3.偶然を言い訳にして
主要メンバーのうち白石麻衣、高山一実、橋本奈々未、松村沙友理の4人で歌われている。清楚系とは少し違う今時っぽい感じの普通のポップス。メンバー各々のソロパートも聞けるのだが、全体的に微妙なエフェクトがかかっていて正統派ポップスな曲調と合ってなくて少々違和感がある。正直あまり歌がうまくないので修正することになり、いじりすぎてこうなってしまった的な微妙な違和感。普通に聞きたかった

Type-B
3.水玉模様
センターの生駒里奈のソロ曲。80年代の懐かし映像が流れるとよくソロでデビューさせたなという歌唱力のアイドルが出てくることがあるが、それを現代によみがえらせたようなノリ。かなり拙い歌唱とレトロな曲調はまさにそのまま。間奏で台詞が入るのも古き良きあの頃(体感してないのでイメージ)という感じ。

DVD

1.おいでシャンプー-MUSIC VIDEO-
ドラマパートからスタートし、中盤でも音楽の音量が下がって台詞が入ってくる部分がある。男子との接触禁止な絶対ルールが敷かれた女子校で中田花奈が不純異性交遊で退学を決定されてしまう。親友の生駒里奈ら友人たちは学校の規則に反発し、校舎に立てこもり。無実の罪だ!と演説運動を行うが、中田花奈は「私は無実じゃない」と激白(しかも「最後まで」って…)。ショックを受けつつ、全てを受け入れた立てこもり集団は部屋にあった備品を次々と外へと放り投げて破壊。部屋を飛び出し、校則が書かれた生徒手帳で教師たちへベシベシと攻撃を繰り出し、そのまま生徒手帳を放り投げて私たちは自由だ!とでも言いたげな様子で開放感に満ちた様子で去っていくという実にロックンロールなオチ!みんなで退学になりゃ怖くな別に一言もロックンロールとは言ってないが、曲調と裏腹にロックンロールな内容である。ダンスシーンも入っているが何故かサビになるとみんなで芋虫ダンスをしてしまうのが謎だ。物議を醸してその後のTV出演やライブでは廃止されたというシースルーなスカートをたくし上げるという問題シーンもそこだけ見ると正直清楚なイメージの乃木坂46に何をやらすんだ!?という感じだが、PVのストーリーからすればこれも学校への反抗すなわちロックンロールなのである、たぶん…。そして結局芋虫ダンスだけが謎のまま…。なお立てこもりに気付いた教師勢が慌てて職員室を飛び出していくシーンで、1人気にせずに弁当をおいしそうに食べている浮きまくりな教師は指原莉乃でさりげなくゲスト出演していた。

Type-A
2.偶然を言い訳にして-MUSIC VIDEO-
AKB48「フライングゲット」のC/W「抱きしめちゃいけない」は1カット撮影で次々とメンバーが移動しながら撮影するスタイルだったが、さすが公式ライバルというだけあって早速それにチャレンジ。しかもノーカット+逆再生という難易度の高さ。妙にエフェクトのかかったロボボイスと生ボイスの狭間のような不気味なボーカルトラックと逆再生によるロボットと人間の狭間のような動きがマッチしていていい意味での違和感全開な作品になっている。個人的には人数が少ないので橋本奈々未が映りまくりなのがグッド

3.生田絵梨花×ヒロシュー、4.伊藤万理華×有元沙矢香、山本真希、5.衛藤美彩×二宮崇、6.川後陽菜×山田篤宏、7.川村真洋×渡邊直、8.齋藤飛鳥×阿相クミコ、山田一仁、
9.斎藤ちはる
×大形美佑葵、10.斉藤優里×榮良太、11.桜井玲香×内村宏幸、12.西野七瀬×萩原健太郎、13.松村沙友理×佐藤有一郎
前作と同様にクリエイターとのコラボだが、今回のテーマは疑似デート映像。テーマが無かった前作は各々のクリエイターが趣味に走りまくり、収拾がつかない奇妙な映像集になってしまっていたが、テーマを設定したことでかなり見やすくなった。1つのテーマの中でクリエイターがそれぞれの個性を発揮しているので、前作のものよりは良かったと思う。

Type-B
2.水玉模様-MUSIC VIDEO-
生駒里奈のソロだが1人ではなく、制服の生駒里奈とやや幼い森ガール風な生駒里奈の2人が登場。あまり興味は無かったが、かなり生駒里奈の魅力を全開でとらえているPVといった感じ。

3.安藤美雲×松田一輝、4.生駒里奈×青山裕企、5.市來玲奈×掛川康典、6.岩瀬佑美子×村山和也、7.柏幸奈×青松拓馬、8.高山一実×松本博樹
9.永島聖羅
×石井貴英、10.橋本奈々未×杉本達、11.畠中清羅×佐藤大輔、12.大和里菜×フラッシュハリー、13.和田まあや×岩元正幸
今回、橋本奈々未が選抜された曲は聞きたかったのでType-Aだけで良かったのだが、この映像集での橋本奈々未の出番がType-BというのでType-Bも借りたという実に明確な理由である。何かわりと退屈だったType-Aに比べると、こっちの方がクリエイターがはじけちゃっている印象。1本目の安藤美雲からして遠距離恋愛&全部英会話と疑似デートの枠を明らかにはみ出しているし、岩瀬佑美子は普通に旅行デートしているのかと思いきや、突如スカイダイビングしてしまう。他にも死んだ彼女が化けて出て連れていこうとするのをホラーとコメディと揺れまくりの演出が出て来たり、肝試しデートしていてゾンビに襲われたりと設定されたテーマを逸脱しかけたようなところでやりたい放題。大和里菜なんて最早前作の何でもあり映像集と同じレベルでテーマ無視されてるし。肝心の橋本奈々未はわりかし普通の自宅デートモノだったがループする世にも奇妙オチがついたりするし、Type-Aに比べれば退屈はしない内容だった。

Type-CもA,Bと同様に3曲目が異なり、DVDにはそのPVとデート映像の残り11人分が収録されている。通常盤はCDのみでさらにC/Wが異なる。

★★★★☆

おいでシャンプー(Type-A)(DVD付) Type-A  おいでシャンプー(Type-B)(DVD付) Type-B  おいでシャンプー(Type-C)(DVD付) Type-C  おいでシャンプー 通常盤 

それでも好きだよ 指原莉乃 2012/05/02 Type-A,B,C 初登場2位 売上14.9万枚
1.それでも好きだよ
自身が主演しているドラマ「ミューズの鏡」主題歌。このドラマ、年明けから放送されており、1話しか見ていないが1話では使用されなかった。スケジュールがギリギリの中で風邪により指原の声が出なくなってしまい歌入れに間に合わなかったとか。その後無事に歌入れも完了し、主題歌として使用されていたが発売未定のまま1クールが経過。乃木坂46と対決する企画が持ち上がったので調整していたものと思われる。歌詞は本人そのままのイメージ。ネガティブとか言いつつもけっこう堂々たるアイドルっぷり。そもそも本当に自分に自信が無かったらアイドルになろうとも思わないわけで、その辺りの微妙なバランスまで計算した歌詞なのだとしたら相当絶妙な歌詞である。好きだよ〜と台詞パートもあったりと確実に今しか歌えないどころか、このノリだと20代後半になるともう痛い人扱いされそうなくらいの全開アイドルノリ。歌はうまくも下手でもなく、本当に普通。思ったよりもアイドル声でちょっとギリギリなところが一生懸命な感じでキャラクターともダブっていいのかもしれない。

2.初恋ヒルズ
AKB界隈では王道のアップテンポアイドルナンバー。特にコメントなし。

Type-A
3.恋愛総選挙〜指原莉乃 solo ver.〜
ヤングジャンプとヤングマガジンでユニットが結成されたことがあり、その時に指原がマガジンの方のYM7に在籍。そのユニットで歌っていた曲をソロで歌ったバージョンとのこと。「それでも好きだよ」「初恋ヒルズ」とやや歌声が違っている気がするのは気のせいか?

Type-B
3.愛しきナターシャ
チームB在籍時の公演で片山、田名部と3人で歌っていた曲のソロバージョン。何故かこの曲にはソロという表記が無い。ややシリアスな曲調だが、それに合わせたのかやはり他の曲とは違う歌い方をしている。

Type-C
3.Yeah!めっちゃホリディ
松浦亜弥の代表曲をカバー。アレンジャーは別人になっているが、ほとんど原曲のコピーアレンジで打ち込みを一新して音色を変えた程度にしか思えない程そのまま。つんくがやっていたYeah!コーラスもほとんどそのままコピーしているのに、歌が入る前の呪文のような部分は何故かキーボードで適当に処理。そこは原曲と同様にちゃんと逆回転やれよ…。原曲の記憶が薄い人は本当にそのまま思えるくらいだが、そもそも本人がカラオケで歌っているノリのまま歌ったそうで、かなり歌いこんだカラオケの十八番といった雰囲気しか出ていない。ここでもまた歌声が少し違っており、Typeごとに異なるC/W3曲目ではわざと歌い方を変えているのだろうか。ここでは恐らく松浦亜弥を真似た歌い方をしているようだ。カバーではなくカラオケといった感じなのでカバー的な面白さは正直皆無。

DVD

1.それでも好きだよ(Music Video)
ニートさしこ、女子高生さしこ、アイドルさしこの3人のさしこが登場。バイト決めないとなぁ…とぼんやり考えているニートさしこのドラマパートが冒頭とラストに少しだけ入っている。ニートさしこと女子高生さしこの表情は暗めだが、アイドルさしこは全盛期の松浦亜弥をあからさまにリスペクトしまくりのブリブリアイドルっぷり。自信が無い女の子というさしこ像に合わせた楽曲だけにPVもバリバリアイドルだけでなく、憂いを入れてみたという感じなのだろうか。

Type-A
2.33人の指原莉乃×中村太洸〜PartT〜
01:あなたの左、02:ダイニングテーブル、03:蕎麦、04:ローラーコースター、05:スキップ、06:ポップコーン、07:お好み焼き、08:占い、09:緊張、10:突然の訪問、11:ナベ会
乃木坂46の特典映像のパクリ。33人の疑似デート映像を全部1人でやっている。カメラが彼氏の目線という設定で、AKB48の指原莉乃そのままの設定で、AKBメンバーの話題も登場。隠れて付き合っていることになっているようだが…。ラストの「ナベ会」には乃木坂46の生駒里奈と橋本奈々未も登場。彼氏をお兄ちゃんだと言い張る一幕も。一昔前だったらよほどのコアファンしか買わないイメージDVDとかでこっそりやるような企画をこんなメジャーどころで堂々とやられてもなぁ…という感じで正直イマイチ。

3.それでも好きだよ〜「ミューズの鏡」特別編集版〜
ドラマのダイジェスト映像を使用したTVサイズのPV。このドラマは1話で切ったので、歌が入る直前まで見覚えのあるシーンが出てきた。なおダイジェストといってもあまりにダイジェスト過ぎて音声も入っていないのでこれを見たところでドラマの流れはさっぱり分からない。

Type-B
2.33人の指原莉乃×中村太洸〜PartU〜
01:待ち合わせ、02:ごめんなさい、03:弁当、04:記念撮影、05:柏木飯、06:嘘、07:自宅にて、08:カレー、09:目移り、10:ボーリング、11:いつか、、、
「いつか、、、」がType-Aの「ナベ会」の続編になっており、引き続き生駒里奈と橋本奈々未が登場する。それ以外は笑いの要素も無く本当に見ていてどうしたらいいのか分からない疑似デート映像が延々と続く。これまだCもあるのかよ…とげんなりしてきた。

3.Everyday、カチューシャ/ものまねAKB
フジテレビのものまね番組に出ていたというAKBのそっくりさん集団と指原が歌うという内容。何かお笑い要素があるのかと思ったら、本当に歌って踊るだけ。本物のパチモンみたいなのが出てきても…別に…といった感じで正直意図不明である。

Type-C
2.33人の指原莉乃×中村太洸〜PartV〜
01:いいですか?、02:チョイス、03:サイン、04:高所恐怖症、05:トロンボーン、06:ルージュ、07:焼肉屋、08:ビリヤード、09:Yシャツ、10:BBQ前編、11:BBQ後編
魅力が無いとかそういうことではなく、指原はかわいいと思うんだけど、この疑似デート映像はどうにも受け止め方に困る。

3.指原莉乃本人解説による指原莉乃1stソロシングル「それでも好きだよ」ライブ時における美しいMIXおよびコール講座
AKB48の「GIVE ME FIVE!」特典のパクリ。指原が自らコールを解説するがいかんせん普段は莉乃という名前で呼ばれるのを嫌がっているのに、莉乃ちゃん莉乃ちゃん連呼したりするので照れまくり。ヘタレキャラの浸透前はハロプロファンだった経験を生かしたヲタ芸を持ちネタにしていたと聞いていたので、ぶっ飛んだヲタ芸アクションで笑いを取るのかと思ったら普通に恥ずかしそうに説明しているだけ。「GIVE ME FIVE!」の機械音声みたいなシュール感も無いし、そもそも映像の作りこみにも雲泥の差がある。全体的な印象としてはこれまで見たAKB関連の特典DVDの中では今作が1番イマイチだったかもしれない…。

劇場盤にはC/W全曲を収録。これにより全5曲となり、オリコンのシングル扱いの基準から外された。このため劇場盤売上のみカウントされていない。

★★★☆☆

それでも好きだよ(DVD付A) Type-A  それでも好きだよ(DVD付B) Type-B  それでも好きだよ(DVD付C) Type-C 

Face Down 2012/05/09 初回盤、通常盤 初登場1位 売上61.5万枚
1.Face Down
大野主演ドラマ「鍵のかかった部屋」主題歌。作編曲が複数の外人による本格トラックによる非キャッチー路線。ところどころエフェクトがかかったボーカルといい、サビになってもさっぱりキャッチーさが無い曲は嵐のシングルA面としては史上初だと思う。HIP HOPやミクスチャーにかなり接近していた02年頃のシングルでもサビメロはキャッチーさを残していただけにここに来てA面でこれをやるとは驚きだ。ただアルバムではそこまで珍しくもない曲調だったりもする。そして何と言ってもサクラップが09年の「Believe」以来A面に帰ってきたというのが最大のトピック。3年ぶりである。3年も経てば中高生は卒業してしまう。3年というのは例えば「今回の嵐の新曲、影山(櫻井が昨年演じた役名)が突然ラップしてんだけど!マジウケんだけど!」とか言われてもおかしくないくらいの年月である。ただ曲自体がA面らしくないのであまりA面に帰ってきた感じがしない。王道のシングルばかり続いている中ではいいアクセントになったシングルだとは思うけど…この手の曲調が聞きたければとっくにK-POP聞きまくってるしなぁ…。

初回盤
2.ひとりじゃないさ
泣きメロ系さわやかポップス。作詞作曲編曲全て異なるが、通常盤C/W「目指した未来へ」とリンクした内容になっており、今作では「旅立った友人を思う街に残った者」の視点の歌詞になっている。サビの最後には「目指した未来へ」というフレーズも登場。A面には少し弱いとはいえ、「Face Down」が受け付けないファンにもすんなり入れる良メロジャニーズポップである。なお初回盤には「Face Down」のカラオケが未収録でこの曲のカラオケのみ入っている。

DVD
1.Face Down(PV)

1度見ただけで返却してしまったのであまり印象が無いが、かなり踊れそうな曲なのにあんまり踊ってないような…。

通常盤
2.目指した未来へ
「ひとりじゃないさ」で歌われていた「新たな街に旅立った者」の視点の歌詞になっている。こちらにもサビのラストで「ひとりじゃないさ」というフレーズが登場する。さわやか泣きメロ系というのは共通しているが、こっちの方がサウンドもメロディーもさわやかで派手めな仕上がりになっている。C/Wまでジャニーズ商法するようになってからは共通して初回盤C/Wが地味目、通常盤C/Wが明るくて派手目になっており、今作もそんな感じである。この2つの曲を両A面にしてリンクしているのを前面に出してプロモーションするという選択もあったのではないかと思う。

★★★☆☆

Face Down(初回限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  Face Down 通常盤 

ナギイチ NMB48 2012/05/09 Type-A 初登場1位 売上45.0万枚
1.ナギイチ
NMB48はそこまで興味が無く、今作で初めてCDを手に取ったが、今回手に取った理由はとりあえずSKEとAKBとサマーソングを3週連続でリリースしてるから聞き比べるか、という理由である。タイトル「渚で1番かわいいガール」の略。最早系列グループ恒例ともいえるサマーソングであり、新鮮さは無いのでわりとすぐ飽きそうではあるが、普通にいい曲だし、個人的には「パレオはエメラルド」(SKE48)辺りと同程度、AKBカチューシャよりはいいという感じ。

2.理不尽ボール/アンダーガールズ
残りのメンバー全員をひとまとめにしたR本彩の谷間が凄い。普段の衣装では分からなかったが、こんなにスタイル良かったとは…。

3.ナギイチ(ミュージックビデオ ダンシングバージョン)
本PVの中から浜辺でのダンスシーンのみで構成したバージョン。ダンスシーンのみとはいえ固定カメラではなくそれなりにアングルはある。本編では別の場面が映っていた1番サビ手前では、メンバー4人が横向きに抱えられて移動するという、抱える方も抱えられる方も辛いだけの珍妙なパフォーマンスが出てくるが何故突如こんな事をしているのか謎である。本編でバッサリ使っていないのは監督的にもこれは無ぇよ…ということなのだろうか。

Type-A
2.最後のカタルシス(ミュージックビデオ)
CM撮影の後のスタジオに清掃員に変装して忍び込んだ温水洋一はメンバーの髪の毛をゲット。博士と共にその髪の毛からメンバーのコピーを製造し、曲がスタート。本物による明るいダンスシーンとコピーによる無表情で黒を基調にした暗めのダンスシーンが交互に出てくる構成。ラストでは撮影中だったメンバーの前にコピー体が出現して山本彩同士が殴り合いのケンカを開始するがここで曲が終了してしまう。ドラマ部分のみになり、ボッコボコにされた山本彩だったが、仲間の声援を受けて復活。一方仲間意識とかが分からないロボットは理解できず、渾身の山本彩の一撃を喰らって敗北。駆け寄ってきたロボット仲間の行動にこれがそうなのかと気づくというオチ。曲からはみ出したドラマパートの長さがそこまででもなく、とりあえずちゃんと曲の尺に収まるようにPV構成しろよ…という感じも。

4.特典映像「NMB48 春の学力テスト-前編-」
「ナギイチ」選抜16人に4人を加えた20人が学力テストをやるという「めちゃイケ」の学力テスト企画を丸パクリしたバラエティー。フットボールアワーが司会をしているが、後藤が進行している中で岩尾があまり喋っておらず、イマイチ役割が不明である。前編ということで国語と数学理科音楽(セット)の2つのみで終了。総合結果発表などは全てType-Bへ持越しになってしまう。Bも入手した方が良かったか…。

Type-B,CはC/W3曲目とDVD2,4トラックが異なる。劇場盤は「理不尽ボール」以外のA〜CのみのC/Wを網羅し、渡辺美優紀のソロ曲を追加した内容となる。

★★★★☆

ナギイチ 通常盤Type-A【トレーディングカード(全16種類のうち1種類をランダム封入)全国握手会参加券封入】(初回プレス盤)(DVD付) Type-A  ナギイチ 通常盤Type-B【トレーディングカード(全16種類のうち1種類をランダム封入)全国握手会参加券封入】(初回プレス盤)(DVD付) Type-B  ナギイチ 通常盤Type-C【トレーディングカード(全16種類のうち1種類をランダム封入)全国握手会参加券封入】(初回プレス盤)(DVD付) Type-C  ナギイチ(劇場盤) 劇場盤

いつも、いつまでも TUBE 2012/05/09 初登場9位 売上1.4万枚
1.いつも、いつまでも
デビュー作「ベストセラー・サマー」以来となる武部聡志に編曲を依頼。さすがに27年も経っているのでアレンジャーの作風も変わるということで、「ベストセラー・サマー」の面影は皆無。ストリングスと落ち着いたバンドサウンドによるミディアムバラードナンバーとなっているが、最近わりかしミディアム〜バラードのシングルも多いのであまり新鮮味も無く、池田大介辺りを招けば良かったのではないかという気もする。そもそもこの手の温もり感溢れる曲調って冬のTUBEとしての基本線じゃないのか?「夏」という単語は登場するが、「あの夏」と過去なので初夏に出すにはちょっと違うような…。そんなわけでそれなりにいい曲だが、最近の同系統のミディアムナンバーの方が普通にもっと良かったのでやや地味な印象。地味な印象を受ける理由の1つにちょっとキーが下がったのがあるような気もする。正確な音程は分からないが、TUBEってもっと高音張り上げてなかったっけ?

2.明日は明日の...
武部聡志とTUBEの共同編曲になっているがバンドではなくメンバー+武部のピアノと鳥山雄司のウクレレを加えたアコースティック編成による1発録音音源。いきなりド素人全開のボーカルが歌い出すので一体誰の曲なのか分からなくなったが、どうやらメンバー4人が交代でボーカルを取っている模様(サビは全員合唱)。90年代のアルバム曲でたまに前田以外がボーカルを取る遊びを取り入れたように記憶しているが、かなり久々なんじゃないだろうか。前向きな曲だがかなりあっさりしているので印象自体はあまり強くはない。

★★★☆☆

いつも、いつまでも 初回盤  いつも、いつまでも 通常盤 

アイシテラブル! SKE48 2012/05/16 Type-A,B,C 初登場1位 売上58.1万枚
1.アイシテラブル!
作編曲が小澤正澄。元PAMELAHでZARDの「愛が見えない」が最大ヒット作。近年は三枝夕夏や愛内里菜にも提供していたが両者引退により、最近はビーイングでは見かけなくなっていた。ビーイング→エイベックスというと筆頭に織田哲郎がいて、相川七瀬をエイベックスからデビューさせたのは裏切り行為であるという見解を発表しており、現在ビーイングと織田哲郎の繋がりは断たれている。その後も柴崎浩(相川に提供)や北野正人(datとしてデビュー)など脱ビーイングしてエイベックスというパターンばかりで、現役でビーイング所属していながらエイベックスと関与して、ビーイング所属者として無事だった者はいない。エイベックスで作家デビューする=ビーイングとの関係終了となってしまうのだろうか。楽曲の方は、「バンザイVenus」の恐ろしいまでの勢いを受け継いだような勢い全開。小澤正澄提供だけあってかなりギターサウンドが効いている。さすがにアイドルなのでそこまで前面に出しまくってはいないが、間奏ではバッチリギターソロも入れているし、アウトロ付近でもけっこうギターがうねっている。編曲までしているので演奏も恐らく小澤さんだろう。「バンザイVenus」「オキドキ」と並ぶひたすらに圧倒的な1曲。この圧倒的な勢いがSKE48なのだろう。3週連続の48系サマーソングの中では文句なしダントツだと思う。

Type-A
2.ハレーション/セレクション8
これまではA面を歌っているメンバーの中でも前列にいるような超選抜のメンバー中心だったが、今回はメンバーを出口陽1人を残して一新。後方にいるメンバーや紅と白どっちかに参加しているメンバーから選ばれており、この曲にしか参加してないのは1人だけのようだ。恐らく体調不良だった松井珠理奈にはA面のみに何とか参加させて、それ以外は全面不参加に決定、それを踏まえてメンバー構成も変えたのではないかと思われる。アイドルっぽさの薄いダンスナンバーっぽい曲。PVが無いし、メンバー一覧を見ても顔と名前が1人も一致しないのでイマイチ姿が浮かんでこない。

Type-B
2.あうんのキス/白組
毎回数人入れ替わるものの、基本的に松井珠理奈とA面に選ばれていないメンバーという構成だったが、今回は松井珠理奈が不在なので何かそのままアンダーガールズみたいになってしまっている。ごく普通のアイドルポップ。楽曲自体はいつも通りに松井珠理奈センターの曲という構想で用意されたと思われる。

Type-C
2.なんて銀河は明るいのだろう/紅組
こちらはいつも通り、松井玲奈とA面に選ばれていないメンバーで構成。少し大人っぽい聞かせる系統のダンスナンバー。今回のC/Wの中では最も出来がいいと思う。

3.目が痛いくらい晴れた空/研究生
5期研究生13人による楽曲。骨折で活動休止となっていた平松可奈子はともかく、SKE48正規メンバーが何人か1曲も参加できてないのに研究生だけで共通のC/Wというのは、意外とおいしい展開?さすがにPVは作られていないけど。さぞ元気一杯のナンバーかと思いきや、大合唱系のミディアム。わりかしなんでもない曲である。

DVD

1.アイシテラブル! music video
海上ステージでのダンスシーンと、浜辺等で個別に歌っているリップシーンのみで構成されたシンプルな内容。曲が始まる前には現場へ向かうまでのメンバーの様子がメイキング風に早回しで出てくる。シンプルとはいえ海上ステージの撮影にはヘリを使った空撮も行われているし、そもそもサイパンだし気合は入っている。曲自体がハイパワーだし、変にゴチャゴチャしてない王道の映像はスカッとしていて良い。

Type-A
特典映像T出張公演 live movie
2.兆し
(Team KII 3rd Stage 「ラムネの飲み方」 NMB48 劇場 2012.2.16)
3.恋を語る詩人になれなくて
(Team S 3rd Stage 「制服の芽」 NMB48 劇場 2012.2.15)
4.ウィンブルドンへ連れて行って
(Team S 2nd Stage 「手をつなぎながら」 HKT48 劇場 2012.2.21)
自分の劇場ではなく、出張公演を行った時のライブ映像が3曲。公演アルバムにしか入っていないシングル化されていない楽曲だがどれも王道アイドルソングといった感じ。「兆し」は高柳と秦くらしいかパッと見で分からなかった。「恋を語る詩人にはなれなくて」ではW松井と矢神が3トップ、「ウィンブルドンへ連れて行って」では矢神久美、木アゆりあ、須田亜香里の3人だけ(矢神以外は分からなかったが、観客が各自ソロで歌っているところで名前を連呼しているのでたぶんこの2人だろう…)ということで矢神がやや目立っているか。HKT48の劇場は新しいせいか、可動式のセンターステージがあったりと何気に豪華である。歌の方は明らかに録音音源っぽいが、観客の一連のミックスは紛れもなく生音声だと思われる。それもなんだかな…。

5.特典映像U アイシテラブル! making movie
毎回特典映像が豪華な割には最近のAKB48関連ではあまりやらなくなったPVメイキング。SKEとしても「バンザイVenus」以来。楽曲面でも今回表題曲のみの参加と、明らかに体調を考慮している感のあった松井珠理奈だが、このメイキングでも実際のPV撮影風景では登場するがそれ以外のシーンでは一切映らない。他のメンバーが撮影風景→コメントとなる流れの中でも1人だけコメントも一切無い。PV撮影中以外で誰かと一緒にいるところも出てこない。W松井でジャケ写撮影しているところでも、コメントするのは玲奈だけで、その際には既に珠理奈の姿は無いし、撮影が終了したところでも、何故か最前列にいたはずなのに映らなくなってしまう。かなり心身ボロボロになって入院を余儀なくされていた直後の撮影だったのはたしかなので、少なくともPVではいつも通りの笑顔を見せているものの、本調子ではなかったのだろう。なおメイキングも15分無いくらいなので、Type-Aのみ収録時間は30分とB,Cに比べて1/3程度になっているがその分だけ見やすい。

Type-B
2.あうんのキス/白組 music video
浴衣と屋台(ロケじゃなくてセット)という夏祭りっぽい内容。メンバーは数名が入れ替わっているようだが、今までメインだった珠理奈が参加しておらず、代わりに目立つポジションを置いたわけでもないので、さっぱり知っている顔が見当たらなかった。

3.特典映像 「SKE48 どっきり大作戦!!<PartT>」special movie
前2作の水泳大会、かくし芸大会に続いて今回はメンバーがドッキリを仕掛けられるというバラエティ番組。スタジオ司会はナイツの2人と平田璃香子、秦佐和子が担当。NMB48の学力テストの岩尾のようにはならず、ナイツは2人でしっかり進行したりボケたりと仕事をしている。研究生含めてメンバー全員にドッキリと紹介され、メンバー全員がスタジオにいると思われるが、やはりここでも珠理奈は不参加。骨折により今回の全楽曲には不参加の平松可奈子は参加している。ショートドッキリ中心にしているが、高柳明音は大がかりなドッキリを仕掛けられている。毎回そうだがいちいちメンバー名も表記されるし、メンバーの反応もカワイイのであまりメンバーの顔と名前を知らなくても楽しめる。相変わらず豪華すぎる特典である。

Type-C
2.なんて銀河は明るいのだろう/紅組 music video
雷ゴロゴロな洋館に迷い込んだ少年少女たちの前に突如、松井玲奈が登場し、パーティーをするといって曲がスタート。曲終了後に松井玲奈はもっと面白いものがあるといって、ほっぺたをプクッと膨らませる愛嬌を見せるが、次の瞬間にはドラキュラ化し、少年少女たち逃亡!というオチ。洋館ホラー系PVという異色の内容だが、そこまで怖い場面は無く、衣装やダンスなど他とは全くイメージが違う綺麗なイメージで新鮮。前回のホットサイダー変身といい、何で松井玲奈を使って変身ギャグをオチにしないと気が済まないのかは謎だが、それ以外は普段よりも綺麗に見えるし、物凄く似合っていると思う。

3.特典映像 「SKE48 どっきり大作戦!!<PartU>」special movie
Type-B
の続き。こちらでは木アゆりあが単独で大がかりなドッキリを仕掛けられているが、時間をかけて偽番組ロケした割に仕掛けが少なく、単にやらせめいたことをお願いされた木アゆりあが演技してそれに応えるという素直さ、プロ意識の立派さばかりが目立つ。しかも最後はホラー展開にしてしまい、丸1日も時間をかけた意味が全く無い始末。松井玲奈は単独でのドッキリはなく、これは珠理奈が全く出ていないので玲奈だけ出すとますます不在が目立ってしまうためだろうか。

★★★★★

アイシテラブル! (DVD付A) Type-A  アイシテラブル! (DVD付B) Type-B  アイシテラブル! (DVD付C) Type-C 

SHINE 家入レオ 2012/05/16 初登場7位 売上4.3万枚
1.SHINE
ドラマ「カエルの王女さま」主題歌。力強い応援歌。初期の絢香と同様に西尾プロデューサーが作曲を共同で行っているので絢香+YUIの路線といった感じもあるけど、くどすぎず、必死すぎず、非常に聞きやすいバランスだと思う。派手派手にしすぎないアレンジもそうだけど、いかにも引っ張りそうなEDをスパッとぶった切って終わるところなどは近年の大作傾向に走りがちな売れ線J-POPの中ではかなり目立つ潔さである。なお1stの「ぱっぱっぱっぱっぱら〜」に続く歌詞に無いフレーズは今回はサビ途中の「あっあっあっ」である。これはシリーズ化するのだろうか。

2.Hello
わりとあっさりした曲で、シリアス路線だけではないところを早くも見せる1曲。今回3曲ともクレジットが「作詞:家入レオ、作曲:西尾芳彦・家入レオ、編曲:三輪コウダイ、プロデュース:西尾芳彦、サウンドプロデュース:鈴木Daichi秀行」となっている。アレンジャーとサウンドプロデューサーと総合プロデューサーが3者とも異なるというのが地味に凄い。1人に任せず、色々な意見を取り入れて作り上げているということだろう。

3.カラフル
かわいい掛け声から始まるほのぼのアコースティック。てっきりシリアスで真面目なアーティストイメージで通すと思っていたので、全く違う方向性をいきなり打ち出しているのに驚いた。意外と固定イメージを抱かせないように色々と工夫しているのかもしれない。いずれにせよこういう幅広さがあるならアルバムが楽しみだ。

★★★★☆

Shine(初回限定盤) 初回盤DVD付  Shine 通常盤 

真夏のSounds good! AKB48 2012/05/23 Type-A,B 初登場1位 売上182.1万枚
1.真夏のSounds good!
総勢36名という史上最多のA面楽曲。チーム4のメンバーを一気に参加させ、SKE,NMB,HKTからも増員したため。楽曲自体は鉄板のサマーソングといった感じだが、さすがに井上ヨシマサのピークが完全に過ぎてしまったのか、「ポニーテールとシュシュ」が偉大すぎたのか…。サビ頭の「まっなつのサウングー♪」こそキャッチーなもののこれがAKB史上最大ヒットシングルになるかと思うとなんとも…。個人的には「Everyday、カチューシャ」よりはいいとは思う。

2.3つの涙/スペシャルガールズ
前作に続いてアンダーガールズではなくスペシャルガールズという括りになったが、一括で詰め込んだので38名とA面をも超える凄い事に。A面と「ぐぐたす選抜」に入っていないAKB48メンバーを研究生(1番新しい13期以外)まで全員詰め込んだ模様。それもう選抜じゃな逆に姉妹グループからは誰も入れていない。作曲が小澤正澄ということで期待したが、作曲のみで編曲は定番の野中"まさ"雄一なので、いつものアンダーガールズ的なアッパーなアイドルポップという以上の印象が特に無い。編曲まで小澤正澄に任せていればもう少し違った雰囲気になっただろうに惜しい。

Type-A
3.ちょうだい、ダーリン!
2011年の総選挙上位9名から小嶋陽菜以外の8人(前田、大島、柏木、篠田、渡辺、高橋、板野)に加えてチーム4の島崎遥香と加藤玲奈を加えた10人編成。口移しでぷっちょをリレーするという物議を醸したぷっちょのCMタイアップ。女の子女の子したポップでカワイイ曲になっている。イメージ的に小嶋陽菜はむしろ板野辺りよりも合っている気がするが、やはり合ってそうな前作のチョコレート選抜(セレクション6の「スイート&ビター」にもいなかったし、一体どうしたんだろうか。

Type-B
3.ぐぐたすの空/ぐぐたす選抜
Google+への投稿で頭角を表したメンバー中心の選抜。北原、高城、横山、松井玲奈(SKE48)、山本彩(NMB48)はA面にも参加しているが、それ以外のメンバーはこの曲のみの参加となっている。日が当たりにくいメンバーにスポットが当たったのはいいが、何もこんなスポットの当たりにくいところに収録しなくたっていいじゃないか…。ジャケットがType-A=有名メンバー、Type-B=新世代メンバー(よく知られているのが渡辺麻友と松井珠理奈くらい)という構成もあり、レンタル屋ではType-Bだけが残りまくるという珍現象まで発生する始末。まあPVさえ作られない劇場盤送りにされなかっただけマシか。楽曲自体はごく普通のさわやかアイドルポップ。普通にいい曲だが、ちょっと今回のシングルは全体的に鉄板過ぎて面白味に欠ける。

DVD

1.真夏のSounds good! MUSIC VIDEO
血だらけボロボロの前田敦子を助け起こそうとする渡辺麻友。前田は「私達は私達が変わるためにここに来た」と謎のお言葉を告げると、時間は少し巻戻り、曲がスタート。前田敦子ら選抜常連の有名メンバーが血だらけボロボロで荒野に倒れている。このボロボロにされた衣装、昨年の「Everyday、カチューシャ」の衣装をリアルにボロボロに加工したとかなんとか。前田敦子以外はほとんど動けず、既にピクリとも動かないメンバーも大半。手に謎の紋様が出現する描写も。その頃、渡辺麻友ら若手&新世代メンバーは何故か体操着姿でワイワイやっていた。異変を察知して現場に駆け付けた新世代メンバー。「来るな」らしき言葉を叫んでいる前田敦子だったが、新世代メンバーは倒れているメンバーたちを救護。しかし、新世代メンバーに紋様が感染し、次々と大量に吐血(画面全体を暗く加工しているので血が赤くなく、黒っぽい)して、結局渡辺麻友以外の新世代メンバーも全滅してしまう。屍の中で1人たたずむ渡辺…。1番無事だった前田を連れてどこかへ自転車で急ぐ渡辺だったが、前田がふいに渡辺の目をふさいだところで、冒頭のシーンへ繋がる…と思われるが、場面が転換するとこれまでの全滅展開は全部忘れてTV等でも流れている浜辺のダンスシーンへ。この時点で2コーラス目突入くらい。そのまま本来の曲の雰囲気に合った夏だ!水着だ!なダンスシーンが続く。しばらくするとさっき死んだはずの旧世代&新世代が元気に現場から去っていく謎シーンが一瞬だけ挿入され、ダンスシーン終了後に再び前田を担ぐ渡辺のシーンへ戻る。…がもう曲終了直前で時間が無い。気がつくと死んだはずのメンバー全員が真っ白な衣装で元気に道の向こうで笑っていた。安堵する2人。完!

ナニコレ?

「Beginner」以来の問題作といえるが、あの時はシリアスな曲調でメッセージソングでもあったのでそれなりに意味は繋がっていた。今回は呑気なサマーラブソングであり、全く関係が無い。旧世代と新世代の世代交代や旧世代が「守り」、新世代が「攻め」という意味があるらしいが、思いっきり渡辺以外の新世代が感染して全滅するし、あれではラストの白い衣装は天国=それが見えた生き残った渡辺と前田も天国行き→AKB48全滅、となってしまう。全滅はさすがに監督の意図した事ではないと思われるが、これは監督が完全に「自分のアート=自己満足」に走りすぎて多くの人には何も伝わらないという、よりによってアイドルのPVでは1番やってはいけないことをやっちまった感じ。

2.真夏のSounds good! MUSIC VIDEO-Dance ver.-
浜辺でのダンスシーンのみで構成。本PVでも2コーラス目以降の大半がこれと同じだが、失笑珍獣PV「風は吹いている」同様に、TVで流すなら普通にダンスだけのこっちを流しておいたほうが無難だろう。いかんせん過去最大の人数ということもあり、カメラも切り替わりまくり、ずっと踊っているのでめまぐるしすぎ。アップになったメンバーを瞬時に判別するのは至難。リップシーンでもあればもう少し落ち着いて見れるんだろうけど、疲れる映像である。

3.3つの涙/スペシャルガールズ MUSIC VIDEO
こちらも「真夏のSounds good!」以上に人数が多いが、曲に合わせて3分割。3グループそれぞれ衣装も髪型も全く異なるスタイルで、360度のうち120度ずつ使用してグルグル回っていく面白い形式に。大人数並べただけの「真夏のSounds good!」と違い、3分割したことで3グループそれぞれでセンターメンバーが出たことと、リップシーンがあることで、動きが忙しない割にはけっこうメンバーをちゃんと視認できるし、インパクトもあるかなりいい映像になっている。人数が多すぎるのを生かしたいいアイデア

Type-A
4.ちょうだい、ダーリン! MUSIC VIDEO
カラフルでポップな印象。眼鏡姿のメンバーの姿も拝める。立ち位置固定のマイク固定の歌唱シーンメインだが、数名ずつ登場するシーンでは次世代メンバーである島崎と加藤が選抜メンバー勢に認めてもらって加えてもらうまでの、ストーリーとまでは行かないがちょっとした流れっぽくなっている。10人なのでこれでも多いが、今作では他の曲が多すぎるので、物凄くスッキリして見える。

5.AKB48 27thシングル 選抜総選挙 出馬メンバープロフィール映像<Type-A>
AKB48
のチームAから研究生まで順番にあいうえお順でSKE48、NMB48、HKT48とプロフィール映像が垂れ流しされる長時間映像集。後編と分割するため1人飛ばしとなっており、岩佐→多田→大家→片山→倉持…という実際の順番からType-Aでは岩佐→大家→倉持…といった感じで続いていく。チームごとにリセットされないのでチームAのあいうえお順最後の松原の後は、チームK1番目の秋元ではなく板野に飛ぶ。前田敦子は選挙に参加していないので当然収録されていない1人キッチリ30秒メイキングやコンサート映像がダイジェスト的に流れて、最後に公式プロフィール写真とニックーネームや生年月日等が表記される音声はカットされており、チームごとに同じBGMが1人終わるたびに最初からリピートされる。延々と同じフォーマットで長々と続くのでお目当てのメンバー以外を延々見続けることはかなりきつく、音声も無いので早送りしても全く問題は無いと思う。

Type-B
4.ぐぐたすの空/ぐぐたす選抜 MUSIC VIDEO
やすす(秋元康)の計らいでぐぐたす祭りが開催されることになり、スマフォからぐぐたす世界へワープしたメンバーが、中国王朝(?)風な衣装で踊ったり、お祭りしたりする内容。「チャンスの順番」では2位だったものの、それ以外では選抜されたことのない石田がセンター。それ以外もなかなか新鮮なメンバーが並んでいていつもとは一風違う選抜がなかなか面白い。今回、表題曲のPVがゴチャゴチャしすぎて渡辺と前田以外がさっぱり印象に残らないだけに、ダンス&リップシーンという基本構成のC/WのPVの方がメンバーが把握できて良かった。

5.AKB48 27thシングル 選抜総選挙 出馬メンバープロフィール映像<Type-B>
前編に入っていないメンバーを同じくAKB48チームAから研究生→SKE48→NMB48→HKT48…と30秒ずつ紹介。1人ごとにチャプター分けされている辺りは親切である。

★★★☆☆

真夏のSounds good!【多売特典生写真無し】(Type A)(数量限定生産盤) 限定Type-A  真夏のSounds good!【多売特典生写真無し】(Type B)(数量限定生産盤) 限定Type-B  真夏のSounds good!【多売特典生写真無し】(Type A)(通常盤) Type-A  真夏のSounds good!【多売特典生写真無し】(Type B)(通常盤) Type-B   真夏のSounds Good!(劇場盤) 劇場盤

Bible GLAY 2012/05/23 初登場3位 売上5.8万枚
1.Bible
最近のGLAYらしいメッセージソングだが、それに乗せたアレンジはエネルギッシュな若手バンドがやりそうなパンク系のノリ。このキャリアでこういうのがやれるのって案外GLAYの強みなのかもしれない。近年はわりと予想通りの楽曲が多い中で久々に驚いた1曲にして、快作

2.あの日の少年
穏やかなバンドサウンドによる聞かせる系の王道楽曲。歌詞はいいんだけど、楽曲全体の印象は過去の同系統の楽曲と比べてると少し弱い。

3.Thank you for your love
TERUの作詞作曲。震災後にTERUが個人で公開した曲で、その後GLAYとして制作され、着うたで配信され、台湾で発売された前アルバム『GLAY』には追加収録されていたという曲。アコギと歌だけでシンプルに始まり、バンドが入ってきて盛り上がるバラード。元々楽曲が少ないというのもあるが、タイトルの連呼もあって過去のTERUの曲の中では1番耳に残る曲である。この曲の収益の一部は義捐金にする旨が歌詞の下に書かれているが、シングルの収益ではないようで、わざわざこの曲の歌詞の下にだけ書いてある。シングルC/Wの収益の一部なんて計測不能と思われ、配信していた時の名残だろうか。

★★★★☆

Bible(DVD付) DVD付  Bible 通常盤 

with you ゆず 2012/05/23 初登場5位 売上5.1万枚
1.with you
北川曲。もはやお約束のような自己啓発壮大路線。「虹」から3年、こんなに早く飽きるを通り越してウンザリする領域に達するとは思っていなかった。それくらい違和感があるというか、やっている事が毎回焼き直しに思えてくる。「虹」のタイミングでこの曲が出ていれば「今回のゆずは壮大で今までにない感じでスケールアップした名曲」と思っていたとは思うけど、このタイミングでリリースされても…。

2.イエス
岩沢曲。かなりシンプルな曲。C/Wというか岩沢曲では壮大路線にならない辺りは安心というべきなのかもしれないが、ここのところほとんどC/Wかアルバム曲に回されている感もあり、実際A面らしい風格はアレンジが意図的に地味になっているとはいえこの曲からはあまり感じない。A面に北川曲ばかりが採用されるのも、A面らしい曲を選ぶとどうしても北川曲になる→その北川曲が壮大なアレンジを欲しているということなのかもしれない。

3.虹[Symphonic Orchestra Version]
オーケストラアレンジにしたリメイクバージョン。ベスト盤の「栄光の架橋」のオーケストラバージョンと同じような感じで演奏しているオーケストラも同じようなので恐らく一緒に制作されたものなのではないだろうか。「栄光の架橋」もそうだったが、元々壮大でストリングスも盛り込んでいた楽曲なので、さらにド派手にオーケストラアレンジしても、「ファイト1発!」でいいのに「ファイト10発!」とばかりに栄養ドリンク飲みすぎて下痢になってしまったかのような、もしくはもう満腹なのに超こってりした料理をメインディッシュです!とドヤ顔で出されたかのような気分である。壮大路線連発でウンザリしているタイミングというのも最悪だったけど、派手にすればいいわけではないというお手本のような1曲。

★★★☆☆

with you  

シロツメクサ 豊崎愛生 2012/05/23 初登場20位 売上0.9万枚
1.シロツメクサ
アコースティックデュオ「羊毛とおはな」の提供曲。ふわふわしたボーカルに合わせたミディアム。過去回想系の楽曲で、少し悲しい感じも漂うんだけど内容自体は比較的前向きで明るい。

2.リンゴのせい
まさかのロック系。放課後ティータイムみたいに声を張り上げて歌っているのではなく、ボーカル自体はふわふわでウィスパー気味に歌っている。これはこれで味があるけど正直サウンド負けしている感じもあり、この手の曲なら普通にスフィアの他の3人の方が合っていたような気がする。

★★★★☆

シロツメクサ(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  シロツメクサ 通常盤 

西瓜BABY Not yet 2012/05/30 Type-A,B,C 初登場1位 売上16.9万枚
1.西瓜BABY
Not yetの表題曲タイトルは過去3作もユニークだったが、なんだかんだキャッチーさがあったように思う。今回はキャッチーさ皆無で正直手抜き&ダサくないか…。なんだかんだ一応意味が通じていた過去3作と異なり、結局何が「西瓜BABY」なのか意味不明。締めでは「僕はカブトムシ」テキトーな方向にぶっ飛ぶし…。また、この最後のパートのみ「西瓜BABY」の表記が「Suika Baby」に変わるという謎のこだわり(?)が。楽曲自体は適度にキャッチーだが、どうにも引っ掛かりが無く、アイドルポップとして鉄板だけど、どうも過去3作含めてこれが特に好き!というのが出てこない横一線な印象。メロとアレンジは大差ないが、タイトルと歌詞の適当っぷりを含めると今作だけ1つ落ちる感じだろうか。一方、歌唱面では徐々にソロパートが増えており、今回は1番Aメロを大島→指原、2番Aメロを北原→横山で平等に担当。大サビでもソロで均等にメドレー、最後のサビ手前の「西瓜」の大島だけ1歩リードといったところか。やはり4人しかいないわけだから、ソロパートがあった方が面白い。

2.希望の花
ミディアム前向き合唱系応援ソング。4人で歌うより大人数で歌わせた方が感動的な気がする。それでもC/Wも意外と侮れないのは今作でも健在。

Type-A
3.不毛な夜
通常盤も含めて、今回C/Wが4曲違うが、今作だけはこれといったトピックが無い。シリアス系のダンスナンバー。

Type-B
3.guilty love
北原里英が初作詞した楽曲。まさかの禁断の恋、不倫がテーマ。明るいNot yetのカラーとしては異色の楽曲になっている。秋元康もお疲れ気味のようだし、今後は作詞家として活動するのは大いにアリだと思う。秋元康自身、全部自分でやらなくてもいいという考えみたいだし。ここまで4曲とも作曲者は違うが編曲が全部同じで野中"まさ"雄一が担当している。どうも「不毛な夜」とテイストが似通っているのはこのせいか。

Type-C
3.May/横山由依
そういえばインタビューでは歌手志望と言っていた横山の初ソロ曲。正直そこまで4人の中で目立つほどの何かがあるわけではないが、曲調が80年代っぽいレトロ感があって耳に残る。まあ本人のイメージのまま京都風な楽曲(なんだそれ)じゃ面白くないし、意外性が合っていいと思う。

DVD

1.「西瓜BABY」Music Clip
Not yetが世界ツアークラスの大人気アーティストになっている世界で、ライブ終了後にホテルのスイートルームにメンバーが戻ってきたところで曲がスタート。ひたすらに豪遊する&ダンスシーンという構成。豪遊しすぎてバスルームとドライヤーを放置して寝てしまった4人だが、バスルームから溢れた水がドライヤーに浸かってショート。ボヤになってしまい、煙に気付いたメンバーがスプリンクラー全開の中を慌てふためいて逃走するという終始ハイテンションな仕上がり。スイカが関係なさすぎる気もするけど、明るく楽しいからOK。PVで曲の印象もだいぶ上がった。

Type-A
2.Not yetの「はじめてのスイートルーム」
PVに合わせて、スイートルームにやってきてそのスイートっぷりに驚愕しながらルームサービスで食事したり、ゲームしたり、寝たりする内容。カメラ2台をメンバー2人が交代で撮影しながら進行。あっさり終了したNot yetの「ヨンパラ」というバラエティの話題がけっこう上がっており、近いノリでやっている模様。最後はWベッドらしきベッドに4人で就寝するシーンで終了する。実際宿泊したのかは不明だが、Type-Bのメイキングによれば今作の収録はPV撮影の前日であり(3月30日)、横山が「泊まった」と発言している。

Type-B
2.「西瓜BABY」オフショット
PVメイキング。10分程度の長さなので、3種の中ではType-Bの収録時間だけがダントツで短い。テロップでは3月31日と表示される。今作の発売が5月30日なのに、5月になってから発売告知されるという緊急発売っぷりだったのでてっきりPV等もギリギリの制作なのかと思ったら2ヶ月も前だったとは…。西瓜なのに4月じゃ早すぎるので、5月を狙うも発売がふさがっていて、発売日決定が難航したのだろうか(結局渡り廊下とバッティング)。冒頭に登場する年上の外人エキストラの人たちと何故か指原だけがタメ口でフランクに会話している(英語しゃべれないので日本語で)のは謎だが、メンバーみんな楽しそうである。

Type-C
2.「ペラペラペラオ」プレミアムイベント
前2作ではType-Aに収録されていた前作の発売イベントのダイジェスト映像。今回ダイジェストというにはかなり長く、60分程度の編集。3回公演の中から抜粋という形だがトーク部分をかなり収録(ちゃんとどの回でどんな内容なのかのテロップ付)しており、かなり丁寧な内容。楽曲は「ペラペラペラオ」とC/Wだった「海鳴りよ」、そして「週末Not yet」「波乗りかき氷」のメドレー、恒例となっているじゃんけんに負けたメンバーが1人コスプレ(他のメンバーはラフなシャツ姿)で歌う「ペラペラペラオ」を収録。以前のイベント映像はあかさらまに口パクだったが、今回はソロパートでも声が二重に聞こえるので被せているのか?どういうわけか唯一じゃんけん選抜に入った北原がじゃんけん3連敗し、ダーツで決める衣装も4つのうち器用に3種を当てるなどおいしい展開に。ラストには舞台裏映像も入っており充実した内容。豪華さでいえばType-Cが最も豪華である。

今回劇場盤が存在せず、DVD3種+通常盤となる。全て3曲目が異なる。通常盤のC/Wは大島優子が参加していた07年のOVA主題歌を歌ったユニット曲(未CD化)のカバーで「アイサレルトイウコト(Not yet ver. 」を収録。

★★★☆☆

西瓜BABY【初回プレス分コネクティングカード イベント参加応募券&特典コンテンツ試聴券 封入】(通常盤Type-A)(DVD付) DVD付Type-A 西瓜BABY【初回プレス分コネクティングカード イベント参加応募券&特典コンテンツ試聴券 封入】(通常盤Type-B)(DVD付) DVD付Type-B 西瓜BABY【初回プレス分コネクティングカード イベント参加応募券&特典コンテンツ試聴券 封入】(通常盤Type-C)(DVD付) DVD付Type-C 西瓜BABY【初回プレス分コネクティングカード イベント参加応募券&特典コンテンツ試聴券 封入】(通常盤Type-D) Type-D 

少年よ 嘘をつけ! 渡り廊下走り隊7 2012/05/30 Type-C 初登場3位 売上8.1万枚
1.少年よ 嘘をつけ!
映画版の「クレヨンしんちゃん」主題歌ということで子供向けの応援歌。嘘をバカにされることで奮起して本当にしろ!夢を掴め!(超訳)という嘘→夢の錬金術的啓発ソング。斬新な歌詞の発想は面白く、さらに「One! Two! Three!」または「A!B!C!」とサビでカウントされる数値が「FOURTEEN! FIFTEEN! SIXTEEN」(字数が多くて早口)と「M!N!O!」まで進むというのはキレキレである。平嶋夏海が残念なことになってしまったので同じ事務所の元AKB48→元SDN48の浦野一美が暫定加入。1人だけ26歳と年上ながら頑張っている。Aメロは7人全員でソロを回しており、渡辺麻友だけが2人分(2行)、後は6人で1フレーズずつ(1行ずつ)という割り振り。どうやらこれは以前からの定番パターンのようだ。カワイイ感じを出すたびにわざとキーを高めに設定しているようなので、冒頭の渡辺麻友のサビのソロパートがきつそうだが、楽曲自体は引っかかる部分が多く意外とハマる。個人的にはサビ終盤に登場する短い「イェイ!」の掛け声がちょっとカワイイ

2.君は考える
元気アイドルポップ。これといった特徴無く、AKB48のアンダーガールズ的楽曲。

Type-C
3.なんて素敵なあひるのボート/渡辺麻友・多田愛佳・小森美果
タイプごとに異なるC/Wは渡辺麻友+誰かという構成。DVDの「女優のお仕事」と被らないメンバーをチョイスしている辺りが商売上手である。特典映像のメンバーでCをチョイスしたんだけど、多田小森の2人は7人の中で唯二のあまり関心のないメンバーだった。ソロパートは多いが、PVも無いのでどれが誰の声だか分からない。

DVD

1.少年よ 嘘をつけ! MUSIC VIDEO
曲に合わせてUFOを見たと嘘をついている少年の物語。UFOの嘘証拠映像を撮影しようとカメラと手製のUFO模型で無駄に凝ったことをやっていた少年は遭難した宇宙人(渡辺麻友)に遭遇。助けて連れて帰るが、誰にも言ってはいけないと約束したので友人たちからはウソツキ呼ばわりされ続ける。やがて宇宙人の仲間(他のメンバー)が所在を発見してくれて晴れて帰還となり、約束を守りとおした少年と感動のお別れ…と思いきや去り際に記憶を消してしまう信用しろよ!そして宇宙飛行士に成長したおっさんは記者との取材の中で不思議な体験としてそのことを語っていた。宇宙人の記憶は少しだけ残っていたようである。そしてそのインタビュアーはあの時の宇宙人(渡辺麻友)だった!というオチ。メンバーを宇宙人にするというふざけたアイデアをメインにしつつ、少年は本当に宇宙飛行士になったという流れは曲の世界観に合わせている辺り、なかなか良く出来た内容である。

Type-C
2.特典映像 渡り廊下走り隊7 女優のお仕事 予告篇
渡辺麻友 主演「あ そ ぼ」
仲川遥香 主演「振り向けばラブストーリー」
岩佐美咲 主演「サクラ咲く丘 少女が見つめた戦争」

1人3分程度の映画の予告編みたいな映像。〜公開とか色々出てくるが全部適当な嘘であり、最後に女優の仕事の依頼はこちら!とポニーキャニオンのメールアドレスが出る。…いや、そこはアドレス、事務所の方じゃないのか?本気で女優の仕事を募集しているわけではなく、100%ギャグのようだ。ドラマ選手権投票券なんてのも入っているようなので、もしかしたら人気の作品を本気で作るのかもしれないけど。渡辺麻友は学園ホラーモノ、仲川遥香はまんま王道月9ラブストーリー、岩佐美咲はNHK辺りがやりそうな戦争モノとそれぞれカラーは全く異なる。ほとんど怖がってるだけなので比較は出来ないが、やはり渡辺麻友が1番演技できそうな感じはする。そして20歳なのにお子様キャラの仲川が普通に月9ラブストーリーしてるのには意外性が。

初回A〜C、通常盤全てC/W3曲目が異なる。A〜Cは渡辺麻友+誰か、通常盤は多田愛佳のソロ曲。DVDは「女優のお仕事 予告篇」メンバーが異なり、Type-Aに菊地・小森、Bに多田・浦野となる。

★★★★☆

少年よ 嘘をつけ!  (初回盤A) 初回DVD付A  少年よ 嘘をつけ!  (初回盤B) 初回DVD付B  少年よ 嘘をつけ!  (初回盤C) 初回DVD付C  少年よ 嘘をつけ!  (通常盤) 通常盤 

アルタイル 秦基博 meets 坂道のアポロン 2012/05/30 初登場17位 売上0.8万枚
1.アルタイル
アニメ「坂道のアポロン」ED。アニメ主題歌自体は過去にも何度かやっているが今回はアニメ用の企画シングル扱いされている。というのも本人が作曲していない(作詞とアコギの演奏はやっている)。作編曲を菅野よう子が担当。バンド+ストリングスがクレジットされているが、ほぼストリングスで曲を引っ張っていくバラードナンバー。バンドは特にドラムに関してはほとんど入っていない状態となっている。平メロのシンプルな感じは、通常の秦基博の楽曲と大きな違いは無いが、サビになってもさほど盛り上がらず地味なまま…というところが通常と大きく異なる点だと感じた。特にA面曲だとシンプルなバラードでもサビでは強いメロディーを持ってくるのが秦基博の特徴だったと思うので、歴代のシングルA面の中で今作がダントツに地味である。「meets 菅野よう子」ではなく「meets 坂道のアポロン」になっているわけだから、アニメの内容自体には深く関わっていく楽曲になっているはずで、アニメを見ていればもしかしたら聞こえ方が違うのかもしれないが…。

★★★☆☆

アルタイル(初回生産限定盤)(DVD付) 初回DVD付  アルタイル 通常盤 

stand by me ステレオポニー 2012/05/30 初登場30位 売上0.3万枚
1.stand by me
アニメ「エウレカセブンAO」ED。新たなデビュー作のような、初期のシリアスなロックを圧倒的にたくましくなった現在のバンドでもう1度やってみたといった雰囲気の曲。共同アレンジャーはBONDでアルバムから共通しているが、さらにバンド感が強くなったカッコいい仕上がり。1stシングル辺りと聞き比べると、曲調は似ていても格段にバンドがパワーアップしているのが分かる(というか初期の近藤プロデューサー好みのサウンドがミニマムすぎるんだけど)。実際バンドの意識も変化しているようで、昨年の元ZONEとSCANDALと3バンドで合同ライブをやった際にはサポートにギターを入れていた。3rdアルバムを引っ提げてのライブや今作のPVでもサポートにギターが入った4人編成となっていたようだ(今作のクレジット自体にはギターサポート表記は無い)。そんなバンドでやってこそ光るバンド魂な1曲のリリースキャンペーンがアコースティックライブイベント&握手会というのは、いくら予算が無いからって酷過ぎる仕打ちである。今回特に「歌」だけでなく(というかメロディーはやや弱い)、バンド全部のトータルで打ち出している楽曲だけに、アコースティックにレベルダウンさせてしまっては何も伝わらないではないか…。

2.狼
アルバムにも参加して、かなり深く関わっていたserial TV dramaのカバー曲。単にカバーしただけでなくserial TV dramaメンバーの新井弘毅がプロデュースしていて、アレンジもステレオポニーではなくserial TV dramaになっていて、ギターも新井ともう1人のギタリストである稲増五生が担当。原曲は知らないが、かなり原曲者が強く関わったカバーとなっている。共通しているのは今作もバンドの勢いが溢れていることで、インタビューでは3人で一斉に録音したとも語られているのでそういった部分が強く出ているのかもしれない。ただバンドの勢いは確かにパワーアップしているんだけど、どこかそこはかとなく地味さが漂うのがステレオポニーの一貫した印象でもある。かなりブチ破ってきてはいるので、かつてないワクワク感はあるんだけど…前述のイベントの件といいそろそろソニーのアニメ典型パターンの末期状態になってしまっているのでそこが心配だ。

★★★☆☆

stand by me(初回生産限定盤)(DVD付) 初回DVD付  stand by me 通常盤  stand by me(アニメ盤) アニメ盤 

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