2012年10月発売編

ROAD TO BUDOKAN 2012-Bad Flower- 東京女子流 2012/10/17 Type-A 初登場4位 売上2.3万枚
1.Bad Flower
2ndアルバムまでの時点とは全く異なるやたら攻撃的な楽曲。黒い女子流というと「Liar」辺りでも黒を打ち出していたが、明らかに気合の入り方が違う。作曲はSMAPの「$10」など90年代中盤頃に多く提供し、00年代にもKinKi Kidsや関ジャニ∞に提供していた林田健司。「Limited addiction」の凝りっぷりにファンになったけど、さらにそれを上回るかっこよさと衝撃。「Limited addiction」以降それを越えるほどの衝撃が無かったので、やや波が引きつつあったんだけど2度目の衝撃。アップテンポなのに6分近い大作だが、気がついたら6分経っていたという感じ。

Type-A,Bのみ
2.LolitA☆Strawberry in summer
SweetSのデビュー作のカバー。SweetSのカバーは2度目。路線は「Bad Flower」同様でやたらと攻撃的なアレンジになっており、原曲とは異なる。既にライブDVD/Blu-rayの方でも収録されていた曲だが、ダンス面ではグループNo.1の扱いながら歌唱面では4番手だった庄司芽生がリードボーカルになっているのが新鮮。これまた凝りまくったアレンジもあってついには7分近いとんでもない長さだが、これもまたアップテンポというのが斬新。ていうか歌詞が初期SPEED以上に過激だな…。

Type-A,Cのみ
3.ディスコード
やはり同系統の曲。特にAメロでボーカルにエフェクトがかかっていたりと3曲の中では最も地味とはいえ、これまた圧倒される勢いがある。ところで「Limited addiction」ではサビの「タイムリミット」のにしかソロパートが無かったボーカル面では5番手のリーダーが、どうやら今回も「気がつけばタイムリミット」という歌詞をソロで歌っているように聞こえるんだけど。タイムリミット要員なのだろうか…。

DVD

1.Bad Flower(Music Video)
楽曲の世界観を示したブラック基調。長いロングドレスみたいな衣装をマントみたいにひらひらさせながら激しいダンスを見せる。パフォーマンス面でもかなりかっこいい仕上がり。

2.LolitA☆Strawberry in summer(Music Video)
既にライブ映像化されている楽曲なので振りが間に合わなかったはずが無いのだが、何故か全編フルアニメCGCG女子流がダンスするといういや実写でやれよという謎の内容。こんなCGで手間かけるなら本人呼んだ方が早いじゃん!スケジュール取れないならライブ映像使いまわしでいいじゃないか。振付のお腹チラ見せとかCGでやられてもなんだかなといった感じだ。今作が何故か2100円もするのはこのCG制作の手間代のような気さえするが…。

3.Making Movie
「Bad Flower」の方のPVメイキング。LolitAの方はメイキングも何も無いので(スタッフがCG制作している場面など収録しても意味が無い)入っていない。メイキングの後は恒例の5人のインタビュー。PVだけ見ると一気に大人びたように思えたが、メイキングではまだまだ子供っぽいところもあったりして微笑ましい。

今回リミックス収録のType-Cに「LolitA☆Strawberry in summer」が未収録なので初めてType-Cだけで楽曲が揃わない。

★★★★★

ROAD TO BUDOKAN 2012 ~Bad Flower~ (SG+DVD) ジャケットA Type-A(DVD付)  ROAD TO BUDOKAN 2012 ~Bad Flower~  (SG+DVD)  ジャケットB Type-B(DVD付)  ROAD TO BUDOKAN 2012 ~Bad Flower~  ( ジャケットC) Type-C

Beautiful life/GAME 福山雅治 2012/10/10 初登場1位 売上18.0万枚
1.Beautiful life
バンドとストリングスとホーンのアコースティックバラード。ここ10年近くやっている王道路線に思えたが、聞いてみると今までよりもアコギ主体ではなくエレキがけっこう鳴っていたり、バンドインする前のリズム周りが「桜坂」のようなチキチキリズムになっていたり、ドラムが入って以降もドラムの音が妙にドッシンドッシンしていたりとサウンド面でかなり新鮮な雰囲気が漂っている。メロディーも相変わらず美しいが、今回はアレンジが新鮮だったので今までよりも印象に残る1曲だ。

2.GAME
テレ朝のオリンピックテーマ曲。オリンピックから2ヶ月遅れでのCD化。アコースティック路線と対になるロック路線というのもここ10年近くのパターン。そしてそういった両A面においてロック路線の方がA面になることはずっと無いが、確かにいいにはいいけどバラード路線の方が魅力があるかなとは思う。なお今回1〜3の3曲は全てギタークレジットが福山本人にしかないので、ギターは全部本人が弾いている模様。

3.Girl 2012
92年の4thアルバム『BOOTS』収録曲のリメイク。わりと淡々としたポップなバンドアレンジだった原曲に比べてアレンジにメリハリが出て、間奏のギターのフレーズなどに特徴が出るなどブラッシュアップさせたような印象。ここ数年ちょこちょことリメイクやライブ音源で初期の曲が再利用されているが、リメイクアルバムなんかも面白いかも。

4.Beautiful life(Sing with the piano ver.)
本人単独アレンジ、ピアノ演奏による別バージョン。2コーラス目のサビのみ(ラスト部分だけ歌詞が原曲に無いものに変わる)だが、スローでアウトロの演奏も少し長いので2分半ほどある。

★★★★☆

Beautiful life / GAME (初回限定 「Beautiful life」 Music Clip DVD付 盤) 初回DVD付(「Beautiful life」PV)  Beautiful life / GAME (初回限定  「GAME」 Music Clip DVD付 盤) 初回DVD付(「GAME」PV)  Beautiful life / GAME 通常盤 

ワクテカ Take a chance モーニング娘。 2012/10/10 通常盤 初登場3位 売上8.8万枚
1.ワクテカ Take a chance
前作同様にK-POPみたいなエレクトロ路線。アレンジャーも同じ大久保薫。あちこち声まで加工されており、サウンドに凝った1曲になっていてカッコいい1曲…だが、聞き終えるとほとんどどんな曲だったかを覚えていない。最近のつんくソングは大概そんな感じではあるが、今回はこの覚えてない度が前作以上に高い。つんく曰く「攻めの姿勢」だそうだけど、つんくが攻めているわけではなく、ベリキューの合体ソングも大久保薫だったし、全盛期のダンス☆マン並にかなり大久保薫の功績によるところが大きくなってきていないか

通常盤のみ
2.Loveイノベーション
他のC/Wがメンバーを分割して歌っているのに対してこの曲のみ全員歌唱。最初期のアレンジャーの1人である河野伸アレンジだが初期っぽくはない、しかし一般的な明るい打ち込みポップソングになっている。ごく普通の印象。

C/WはA,Bが「普通の少女A」(田中れいな・佐藤優樹・工藤遥)、C,Dは「大好き100万点」(譜久村聖・石田亜佑美)、E,Fは「信念だけは貫き通せ!」(重さゆみ・生田衣梨奈・鞘師里保・鈴木香音・飯窪春菜)となる。A,C,EのDVDの内容はいつも通りPVの別ショット3種。B,D,FはC/W仕様のジャケットになっている。

★★★☆☆

ワクテカ Take a chance(初回生産限定盤A)(DVD付) 初回DVD付A ワクテカ Take a chance(初回生産限定盤B) 初回B ワクテカ Take a chance(初回生産限定盤C)(DVD付) 初回DVD付C ワクテカ Take a chance(初回生産限定盤D) 初回D 

ワクテカ Take a chance(初回生産限定盤E)(DVD付) 初回DVD付E ワクテカ Take a chance(初回生産限定盤F) 初回F ワクテカ Take a chance 通常盤 

ルミナス ClariS 2012/10/10 アニメ盤 初登場4位 売上7.6万枚
1.ルミナス
アニメ映画「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語」主題歌。「コネクト」がTV版主題歌だったが、何となく世界観は似ているというか、主人公の心情を歌っているらしい。このタイアップ先の評判と人気が特に凄いらしいけど、それを全く知らないので今までより少しスケールが大きめ(ストリングスっぽいラインが壮大さを演出しているので)だなぁ…という以外には特にそこまで強い印象は無い。まあ安定していい曲だと思う。

2.Friends
若干落ち着いたテンポの友情ソング。スッキリした打ち込みポップで聞きやすい。これまでのC/Wの中でも比較的好きなタイプの曲。

3.blossom
明るくキャッチーな1曲。やはりスッキリした打ち込みポップで聞きやすいが、どうもこの手のアレンジだとどれも同じに聞こえてしまう。というか聞いている間はいいんだけど後で思い出せない。

アニメ盤のみ
4.ルミナス-movie MIX-
いつものTVバージョン同様に映画で使用されていると思われる1コーラスバージョン。…映画の主題歌なのにフルコーラスでかからないの?

5.コネクト-Orchestra ver.-(short EDIT)
シンフォニックなアレンジになった1コーラスバージョン。やはり映画用に壮大さの演出のために作られたのだろうか。元々がアッパーな曲だけに、オーケストラアレンジが合っていないような気はするが、タイアップ先で盛り上がっているところでかかれば感動的なんだろうなとは思う。

★★★☆☆

ルミナス(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  ルミナス(期間生産限定アニメ盤) 期間限定アニメ盤  ルミナス 通常盤 

Romantist Taste 2012 THE YELLOW MONKEY 2012/10/10 初登場5位 売上4.5万枚
1.Romantist Taste 2012
92年5月に発売されたデビューシングルのリミックス&リマスターバージョン。再録音ではない。当時ミックスを手がけた山口州治がメンバー4人立ち合いの元で再度ミックスを行い、リマスターは海外からTed Jensenを招いて行われた。再録音ではないのに、確かに今の音っぽくなっている辺り、ミックスやマスタリングの重要性を改めて感じる出来栄えである。なお原曲はフェードインで曲が始まっていたが今回は最初から全開で始まっている。イエモンの曲は初期でもそこまで時代を感じずに聞けていたが、それでもここまで変わるのであれば、他の曲でもこういった試みで聞いてみたいものだ。楽曲自体は印象にはあったがあまり好きな曲では無かったのだが、この機会に改めて聞いたら当時より好印象になった。

Bonus Track(Live)
2.SPARK
3.FOUR SEASONS
4.熱帯夜
5.ROCK STAR
6.嘆くなり我が夜のFantasy
7.太陽が燃えている
8.LOVE COMMUNICATION
9.JAM
10.THIS IS FOR YOU
11.悲しきASIAN BOY
12.FATHER
13.空の青と本当の気持ち

このシングル1050円しかしないのだが、何とフルで12曲もライブ音源が。2〜9が96年7月21日のNHKホール公演、10〜13が96年1月12日の日本武道館公演でのテイクを収録している。10月21日に発売されたライブDVDからの抜粋となっており、選曲はナタリーとレコチョクで行われた好きな楽曲投票の結果を参考にしたとされている。しかし結果はこちらのようになっており、あまり参考にしたような形跡が無い。96年後半にはBMG(現在はAriola)に移籍しているが、どうやら移籍以降の楽曲は収録できない制約があったものと思われる。このためTRIAD時代のベスト選曲となっており、大ブレイク以前の曲ばかりになっている。「楽園」や「パール」等、移籍以降の楽曲のライブ音源を聞いてみたかったところだが、ライブアルバム自体は『SO ALIVE』1作しか出ていないし、それだけでも貴重か。

★★★★☆

Romantist Taste 2012  

意気地なしマスカレード 指原莉乃 with アンリレ 2012/10/17 Type-A,B 初登場1位 売上8.3万枚
1.意気地なしマスカレード
主演していた深夜ドラマ「ミューズの鏡」の映画版主題歌。1話しか見ていないが大げさな昭和のドラマをパロった世界観だっただけに、前作よりも圧倒的にタイアップ先に合った雰囲気の昭和のアイドルソングみたいな曲である。6月の「ゆび祭り」で発売未定だと初披露して以降、スキャンダルがったからさもリリースが流れているかのように「発売未定」で笑いを取りながらイベント等で歌っていたようだが、最初から映画公開に合わせて発売するつもりだったのだろうからお得意の茶番だったのだろう。間奏ではよく分からない台詞も入るが、これもドラマのノリだろうか。「僕の心はいつも仮面をつけている。正体を見破られたくないんだ。」といった台詞は前作よりもよほど本人を歌っているような気がしてくるが、秋元康がそこまで計算していたなら凄い。最後に「マスカレイッ!!」と唐突に叫ぶところは微妙だが、意外と耳に残るし、歌謡色が強い曲はSKEの片想いもNMBのヴァージニティーも苦手だったが、何故かこれはけっこうツボだ。なお表記上は「with アンリレ」となっているが今作の歌唱にはコーラス含めて一切参加していない。CDだけ聞くなら全曲が指原の完全なソロである。

2.ソフトクリーム・キス
昔ながらのバリバリアイドルソングといった感じの明るい曲。アレンジをもう少し古くすればそのまま80年代になりそうなパッパラパーなお花畑系の歌詞もたぶんわざとなんだろう。

Type-A
3.ifの妄想
初の本人作詞(劇場盤のみのC/W「遠い街へ」でも作詞)。片想いの相手と両想いだったらどうしようとifの妄想をぶちかます内容。キラキラなアイドル全開ナンバー。収録ポジション的に上の2曲よりも重要度が低いためか、ボーカルの出来がかなり不安定に感じるのは気のせいだろうか…。それにしてもあんなスキャンダルがあったのでスレた元ファンからは、ifでも妄想でもないだろーが!!と激しいツッコミを受けそうなタイトルだ。博多に引っ越した境遇がそのまま綴られているようなマジメな内容の「遠い街で」を劇場盤にしてしまったのが惜しまれる。

Type-B
3.MajiでKoiする5秒前
97年、竹内まりや提供による広末涼子のデビュー作のカバー。原曲を薄くトレースしたようなアレンジが少々物足りない。原曲であったオッサンコーラスが無いので、細かいところだがラストの「1.2.3.4.5、ダン!」の終わり方も、オッサンが1,2,3,4まで叫んで最後の「5」だけ広末がささやくのが良かったのに、全部指原がコーラスしているから締りが無い。恐らくリアルタイムでずっと好きで歌いこんでいたと思われる前作の松浦亜弥カバーに比べると、今作発売当時の指原は4歳だし、本人の曲に対する「大好き度」もかなり低い感じがする。

DVD

Type-A
1.意気地なしマスカレード Music Video〜川栄李奈センターver.〜
アンリレが登場するのはDVDのみである。ジャケットでもセンターになっているがバックダンサーのはずの川栄が映りまくり、歌っているはずの指原が右奥でほとんど見きれているという珍妙な内容。黙々と踊り続ける川栄の表情がまたなかなか味があって一気にファンになること間違いなし。残りの2人はそこまで目立っていない。あくまで川栄のための川栄による川栄のPV

2.指原莉乃のおもてなし〜アンリレとあったか鍋パーティー
指原が招くという形で鍋をつつきながらフリーでトークする内容。先輩だけあってしっかり指原が仕切っているが、アンリレのメンバーはやはり先輩相手だけに遠慮している感がぬぐえず。

Type-B
1.意気地なしマスカレード Music Video〜指原莉乃センターver.〜
TV等でも川栄センターで披露されていたが、こちらは指原がセンターに立っていてアンリレがバックダンサーになっている本来であればメインのはずのPV。単に立ち位置が変わって指原が映りまくるようになっただけではなく、川栄バージョンには入っていなかった指原のソロカットも多用されており、曲が始まる前にも指原のソロカットがあるので川栄バージョンよりも映像が長い。しかしこれでは…面白くない。

2.指原莉乃vsアンリレ さしこのクイズ大会
指原に関するクイズが出て1人でも正解すればセーフだが、全員間違えると指原が罰ゲームという手作り感満載のクイズ大会。仕切りは声のみの出題者。「1時間前に仲良くなったばかり」と指原は仲良しアピールをしているが、真っ黒クロスケ騒動時の曖昧な発言から考えれば「1時間前に少しは打ち解けた」程度に解釈しておいた方がいいのだろう。

★★★★☆

意気地なしマスカレード (SG+DVD) (Type-A) Type-A  意気地なしマスカレード (SG+DVD) (Type-B) Type-B  意気地なしマスカレード (SG+DVD) (Type-C) Type-C 

HALLOWEEN PARTY HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA 2012/10/17 初登場3位 売上13.7万枚
1.HALLOWEEN PARTY
HYDE(VAMPS)を中心に、Acid Black Cherry、DAIGO(BREAKERZ)、kyo(D'ERLANGER)、Tommy february6、Tommy heavenly6、逹瑯(MUCC)、土屋アンナ、青木隆治、K.A.Z (VAMPS)、柩(ナイトメア)、明希(シド)、RINA(SCANDAL)、分島花音による豪華バンド。1年前にイベントで披露された曲のCD化。けっこうおどろおどろしいかなり濃い世界観が展開している。HYDEもVAMPSも参加メンバー各自の音楽もほとんど興味が無いのだが、レンタルに数合わせが必要だったのと、そういえば1人だけ好んで聞いているSCANDALのRINAが参加しているらしいと聞いて手に取ってみた。楽曲はHYDEによるもので、演奏はK.A.Z (VAMPS)、柩(ナイトメア)がギター、明希(シド)がベースで、ドラムがRINA(SCANDAL)、後は全員ボーカル要員である。このメンツの中でRINAがお飾りではなく、数少ない演奏要員、唯一のドラマーとして参加しているというのが何気に凄い。曲自体はまさにハロウィンパーティーといった感じだが、華やかさというよりは妖怪パーティーといった感じでハッピーハロウィンって感じはしない。これはこれでスペシャルバンドとして面白かったけど、たぶんRINAが参加してなかったら聞かなかったと思うので、そういう意味では違う世界へ連れて行ってくれてありがとう。

2.Penalty Waltz
2分程度のインスト曲。DVDではメンバー紹介時のBGMになっている。ここでもしっかりRINAがドラマーとして起用されている。

DVD
HALLOWEEN PARTY MV
初回盤にも通常盤にも収録されているPV。初回盤はケースやブックレットが豪華なだけでCD/DVDは同一らしい。通常盤ジャケに見られる仮装状態…というか妖怪化した一行がヨーロッパをイメージしたセットの街並みを練り歩く究極の妖怪ムービーが展開。どういうわけか他のメンバーが気合入れまくりの特殊メイクで妖怪化しているのにTommyだけほとんどいつもと変わらない。何で特別扱い?Tommy自体が既にキャラ設定なので素の川瀬智子からすれば仮装しているということなのか?他のメンバーは顔を隠したり、派手なメイクをしたりしているので誰が誰だかパッと見では分からない。最後に白黒映像ながら出演者の名前と顔が表示されるのはありがたい。ここではDAIGO以外のBREAKERZのメンバー2人など、CDには参加していないメンバーも紹介されている。確かに最後のシーン、明らかに人増えすぎてたもんな…。

★★★★☆

HALLOWEEN PARTY (初回生産限定) (SINGLE+DVD) 初回盤  HALLOWEEN PARTY (SINGLE+DVD) 通常盤 

Q&A リサイタル! 戸松遥 2012/10/17 初登場11位 売上1.4万枚
1.Q&A リサイタル!
アニメ「となりの怪物くん」OP。これまでの曲の中でも最もハイテンションで元気なスカを取り入れたブラスポップナンバー。突き抜けまくりの勢いはひたすらに爽快で良い。元気な曲が多いスフィアの中でもここまでの元気さを歌えるのはこの人だけだろう。ブラスアレンジというのも何だか最近ストリングスに押されて減ってきている気がしたので地味に新鮮に聞こえた。

2.ドーナツ
ミディアムナンバーで曲調も落ち着いている。曲によって声質を変えて歌うことができるのがこの人の強みだったと思うけど今回は何故か妙に声を張って歌っていて、これが何だかあまり合っていないように聞こえる。この手の曲調ならもっと穏やかに歌う声も持っていたはずだが…。A面の元気さを引きずってしまったのだろうか。

★★★★★

Q&A リサイタル!(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  Q&A リサイタル! 通常盤 

happy endings 花澤香菜 2012/10/24 初登場7位 売上1.5万枚
1.happy endings
今回は3曲とも作詞:meg rock、作編曲:神前暁で統一。ストリングス、ホーン、生バンドをバランス良く盛り込みつつゴチャゴチャはしてない優しい雰囲気のポップス。サビメロは過去2作のシングルよりかなり弱いもののトータルサウンドや声と合っているかという点では最もうまくハマった1曲に思える。

2.too late for chocolate?
こちらも生バンドによるポップス路線。ストリングスやホーンが無い分だけシンプルに聞こえる。

3.trick or treat!
発売時期が近かったのでハロウィンを意識した楽曲。お菓子が盛り込まれたサビの歌詞といい全体的に明るくポップだが、今までの曲の中でも格段にはじけていて(あくまでこの声に合った範囲内で)、大サビでの「だだだだだだぁ!」が実にかわいらしい雰囲気。

★★★☆☆

happy endings(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  happy endings(通常盤) 通常盤 

四つ葉のクローバー 槇原敬之 2012/10/24 初登場26位 売上0.5万枚
1.四つ葉のクローバー
ドラマ「ゴーイングマイホーム」主題歌。ドラマは1話リタイアしたけどかかった瞬間のイントロが非常に耳に残った。公式サイトでもイントロがかかりまくっていたので、むしろサビメロよりもイントロのメロディーがこの曲の最高のポイントなんじゃないかと思う。歌自体はそろそろ言う事が尽きてきたんじゃないかというくらい既にどこかで聞いたような「見えなくてもそこにあるもの」がテーマになっていて新鮮味は無いけど、圧倒的なエヴァーグリーン感はさすが。

2.ゼイタク
タイトルの時点で「贅沢できるのは神様のおかげ。神様に感謝しましょう」といういかにも最近のマッキーみたいな曲なんだろうなと勝手に思ってしまったが、何と初期風のラブソングだった。「君」が出かけたので久々に1人で贅沢な休日を過ごしたけど、いない事で君のそばにいることこそが最高に贅沢な事に気づいた的なラブソング。ミディアム調であまりインパクトは強くないが、説教や強い主張がない曲は最近なかなか貴重だ。

★★★★☆

四つ葉のクローバー  

Just rock with me EVANPONY 2012/10/24 初登場68位 売上0.1万枚
1.Just rock with me/EVANPONY
アブリル・ラヴィーンのプロデューサーであるエバン・トーベンンフェルドと組んでバンド名まで変更。エバンはプロデュース、ミックス、エンジニアとしてクレジットされているだけでなく、楽曲制作でもバンドと共同名義でクレジットされ、演奏メンバーとしてもギターコーラスで入っている。バンドのイメージがそこまで明後日の方向に向かったわけではないし、カッコいい曲ではあるけど、そこまで強烈な名曲という感じもなく、ぶっちゃけあまり印象には残らない。また今までボーカルギターのAIMIがほぼ全曲を作詞作曲してきたこと、バンドがこれを持って解散になってしまったこと、AIMI以外のメンバーで「EVANPONY」を継続する事実上のAIMI脱退であることを考えるとさらに何とも微妙な気分になってくる。そもそもバンド名まで変えてしまうってよっぽどな事態なんじゃね?かなり売上が落ちてきたせいか、自由に活動できて無さそうな感じはあったので(バンド感全開の前作のリリースキャンペーンが衝撃のアコースティック編成で何の宣伝にもならない珍事)、3人が3人とも納得できる展開では無かったんだろうなと思う。

2.涙なんて見してやんない/ステレオポニー
こちらはステレオポニー名義。両A面と記載しているところもあるが、両A面の表記は公式サイト、ジャケット共にされていない。こちらはいつも通りかと思いきや楽曲クレジットはNOHANAと外部からの2人の3人共同名義になっており、やはりここでもAIMIの姿が無いという非常事態に。既に解散という答えが発表されてしまっているものの、解散が無かったとしてもAIMIは大丈夫なのか?と心配になってしまう(AIMIは夏に喉の不調で一時活動を休止している)ような流れに。なお解散を受けてのベスト盤は基本的にシングルコレクションだが、今作からは2曲とも入らず、このままアルバム未収録になる事が確定している。

★★★☆☆

Just rock with me(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  Just rock with me 通常盤 

UZA AKB48 2012/10/31 TypeA,K,B 初登場1位 売上126.3万枚
1.UZA
この時期のシングルは毎回シリアスな曲になっているが今年はかなりカッコよさを打ち出した勝負曲。井上ヨシマサは作編曲だけでなく、演奏クレジットが無い中で何故かAll Instrumentsと表記させた上にミックスまで自ら手掛ける気合の入りよう。AKB48にはあまりこの手の曲は期待していないし、トラックのカッコよさならもっと他のアイドルでもいいのがいると思うけど、ここ数年の曲がどうにもピーク越えた感じがしていたので新鮮。楽曲だけ聞く限りではオールユニゾンだし、声も加工されているので誰がセンターとか選抜が非AKBメンバーばかりじゃねーかとか特に意識することも無い。

2.次のSeason/アンダーガールズ
元チーム4メンバーを中心にSKE3、NMBとHKTが1人ずつ参加したフレッシュな面々によるギター系元気アイドルポップ。楽曲もそのまま次世代をテーマにした内容だが、加入が新しいメンバーというだけで例えば岩佐美咲や前田亜美のようなまだ高校生ながら以前から在籍しているメンバーは選ばれていないのが少しさみしい。が、例によって曲を聞く限りでは若々しい以外に誰が歌っているかは全く分からないのであまり関係が無い。

Type-A
3.孤独な星空/Team A
和風テイストなナンバー。サビもほとんど裏声を駆使しまくるという異色楽曲。

Type-K
3.スクラップ&ビルド/Team K
ロックテイストの効いたアップナンバー。曲だけでは誰が歌っているかはさっぱり分からないが、明らかに松井珠理奈に合わせたかっこよさと明るさを合わせたような印象の1曲。

Type-B
3.正義の味方じゃないヒーロー/Team B
最もアンダーガールズっぽい王道アイドルポップ。

DVD

1.UZA Music Video
映像も黒めで激しいダンスが中心の内容。監督は前作と同じなので間に入る2,3人ずつの映像は珍妙な格好をしていたりもするが、ダンス主体のため前作の様な意味不明な事にはなっていない。しかしこうして見ると非AKB48のメンバーも大量にいて最早AKB48じゃなくてJPN48だよなぁ…と思わざるを得ない。

2.UZA Music Video〜Dance ver.〜
ダンスシーンのみで構成しているが、本編自体が今までのPVに比べてもダンスシーン主体だったので、ちょこちょこ挟んでいたダンス以外のカットが無くなった程度ではさほど印象が変わらない。

3.次のSeason/アンダーガールズ Music Video
メンバーが様々な「投げ入れ」にチャレンジする企画になっており、成功回数などが表示される。かなり時間がかかったっぽいものが多いが、中には1発で終わらせているチャレンジも。最後は全員フリースローゴールに挑戦するが時間切れという微妙なオチが何とも言えない。アンリレメンバーが前面に出ており、アンリレ同様にセンターに抜擢されている川栄李奈の急激なプッシュっぷりがすさまじい。

Type-A
4.孤独な星空/Team A Music Video
曲調通りに和風全開な内容。着物姿のメンバーが色っぽい。渡辺麻友が立場の高い姫の様な役回りらしいが、立場が高くない川栄李奈と交流を深めて最後は渡辺が去ってしまうので、川栄がセンターの集合絵で終わるという、とことん川栄猛プッシュな内容に。確かに魅力的な子けどここまで露骨に急に押しまくると反発が激しいのでは?

Type-K
4.スクラップ&ビルド/Team K Music Video
曲はけっこう明るめだが映像は暗めでかっこよさを重視した内容。電気コードがたくさんある廃工場みたいなところでダンスしているのと一部メンバーがバンド演奏しているが、とにかく松井珠理奈が前面に出ている。「大声ダイヤモンド」でのいきなりのセンター抜擢はまだしも、「UZA」といい、正式な兼任メンバーにしたので遠慮する必要が無いということか。あとはやたらビリビリと電気が走っているが、中盤ではどう見ても感電している様子のメンバーのビリビリ具合とバンドメンバーの演奏をフェンスにしがみつくというか貼りついたようにビリビリ感電しているその他メンバーの様子がシュールすぎる

Type-B
4.正義の味方じゃないヒーロー/Team B Music Video
王道学園アイドルPV。ダンス部メンバーが大会に出るためにはテストで70点以上を獲得しなくてはいけないということで仲良く勉強するという内容。特に変わった展開は無く成功して終わるようだがよく見ると70点以下の点数が無いか?柏木由紀と島崎遥香がメインになっているが、ダンスシーンで市川美織が1人だけ色が被っていないレモン色の帽子をかぶっているので一向にアップにならないのに地味に目立っている辺りにこだわりと主張が見えて面白い。

共通
5.ギンガムチェック Music Video〜高橋栄樹監督ver.〜
前作PVをかねてからファンの間で評価の高い高橋監督に撮り直してもらった内容。わざわざ作り直したということはこれはもう相当に大不評だったということなのだろうか。ただ「UZA」のPVも引き続き任せておいて同じ作品にやり直しさせたのを収録するとか一体何を考えているのか…。ひきこもってしまった渡辺麻友をメンバーが再起させようと奮闘する学園モノ。曲が始まるまでのドラマが長い。メンバーに現役の高校生以下が松井珠理奈1人しかいない状況で堂々の制服モノをやるとは思わなかった。意外とまだそこそこ似合っており、大島優子や小嶋陽菜もまだそこまで違和感はないものの、篠田麻里子はアップで歌唱しているわずかなソロカット以外に出演が無く、ダンスパートでは代わりに高城亜樹が出演している模様。制服姿がさすがに厳しいというよりかはダンスシーンにもいないということはスケジュールが取れなかったのか?

★★★★☆

UZA (Type-A)(通常盤)【多売特典生写真無し】 Type-A  UZA (Type-K)(通常盤)【多売特典生写真無し】 Type-K  UZA (Type-B)(通常盤)【多売特典生写真無し】 Type-B  UZA(劇場盤) 劇場盤

Missing Piece 中山優馬 2012/10/31 初登場2位 売上7.1万枚
1.Missing Piece
自身主演の深夜ドラマ「Piece」主題歌。ドラマのタイトルバック映像がけっこうかっこよく印象に残ったのでCDでもちゃんと聞いてみようと初めて手に取ってみた。ジャニーズ的には嵐の「Truth」辺りのシリアスさに近い感じだが、とにかくドラマの雰囲気に合っているので、ドラマを見ていれば無条件で耳に残ってきてだんだんいいなと思えるような1曲だ。スパッと3分で終わる凝縮っぷりもいい。ドラマを見ていないと…まあカッコいい曲だよね程度かも。

2.水の帰る場所
こちらは挿入歌。大体毎回クライマックス付近でかかっている。同じくシリアスでカッコいい曲だがこっちの方が激しめ。

通常盤のみ
3.さよならメリークリスマス
鐘の音や各種クリスマス的な効果音がふんだんに盛り込まれたどっからどう聞いてもTHE Christmas Songなバラード。今年もこういう季節になったんだなぁと実感。

★★★★☆

Missing Pieces(初回盤A)(DVD付)   Missing Pieces(初回盤B)(DVD付)   Missing Pieces(通常盤)  

ズレてる方がいい エレファントカシマシ 2012/10/31 初登場11位 売上1.1万枚
1.ズレてる方がいい
映画「のぼうの城」主題歌。宮本と蔦谷好位置の共同アレンジ。ギターには土方隆行が参加するなど、バンドサウンドではあるが、アルバムに引き続き制作体制がソロ作品のような雰囲気になっている。元々タイアップ先の映画は2011年公開だったが水攻めのシーンがあるのが理由で東日本大震災に配慮して公開を1年延期していた。当然昨年のタイミングで主題歌として発売予定だったと思われ、そうなるとアルバムにも入っていたはずなので、5月のアルバムに入っていても違和感が全く無いどころか自然に思えるくらいカラーが似ているのはそのためだろう。らしい曲ではあるし、サビのメロディーも耳には残るが最近のシングルと比べて特にいいわけでも悪いわけでもないという印象。

2.涙を流す男
こちらは宮本の単独編曲だが、ギターには藤井謙二が参加しており、Co-Arrangedという形でアレンジにも関与している模様。A面よりはさっぱりした印象の曲。

通常盤のみ
3.ズレてる方がいい(弾き語り20120930ver.)
弾き語りバージョンということで完全に宮本のソロ。アコギ弾き語りなので全開でがなり立てて歌ってはおらず、少し抑えて歌っている。このため無理やり絞り出すように歌い切るいつもの歌唱とは異なり、かなり裏声の連発となっている。

★★★☆☆

ズレてる方がいい(初回限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  ズレてる方がいい 通常盤 

Dear Mr.Tomorrow 秦基博 2012/10/31 初登場18位 売上0.8万枚
1.Dear Mr.Tomorrow
セルフプロデュースどころか全演奏を1人で手掛けている。ep、アニメコラボと続いたので通常シングルとしては昨年の「水無月」以来となるが、今回も通常シングルとは少し言い難い内容と言える。C/Wでは弾き語りに近いシンプルなスタイルが多かったが、A面はA面らしい風格でバンドで盛り上げるというのが定番だっただけに今回はC/Wのようだが、メロディーの強さはA面っぽく、要するにアレンジが物足りない。1人で手掛けたといっても特にドラム周りの打ち込みっぽい音色は変な響きになっているし、本来これはデモバージョンであり、これを基にしてバンドアレンジをアレンジャーに委託して完成となるんじゃないかと思える。リズムの音色がもう少しマシだったらかなり良くなっていたと思う。2012年のシングル展開はかなりファンを逃がしてしまったと思うので次のアルバムは内容はともかく、売上がかなり下がりそう。

2.月に向かって打て
島田昌典のアレンジにより、バンドサウンドに。aikoといきものがかりで以前よりもストリングスを前面に出して多用しまくっているストリングス病四天王アレンジャーの1人だが、ここでは使用せず。行き詰った会社4年目のサラリーマンが野球を例えにして希望を取り戻す歌詞は野球好きには響くものがあるかも。

3.you and me〜5th anniversary〜(instrumental)
こちらは再び本人プロデュースのほぼ弾き語りインスト。

★★★☆☆

Dear Mr.Tomorrow(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  Dear Mr.Tomorrow 通常盤 

戻る