2012年12月発売編

星霜、誘う 藍坊主 2012/12/12 初回盤DVD付 初登場28位 売上0.3万枚
1.星霜、誘う
作詞は佐々木健太、作曲は佐々木と藤森真一の共同。河野圭との共同アレンジ。シングルでのミディアムは珍しいが、アコースティックギターでの弾き語りで始まり、バンドで盛り上がり、再び弾き語りで終わる。パッと聞いていいなと思えるこれまでの曲とは異なり、やや地味な部類になると思う。それでもやはり4人の演奏含めていいんだなと改めて思った。

2.風の国と地上絵
作詞は藤森だが、ドラムの渡辺拓郎が初の単独作曲。キャッチーとは言い難いがかといって格別マニアックでも無く、良くも悪くもない普通の1曲といった印象であまり強いインパクトは無い。

3.She is the beautiful
藤森曲。ピアノメインのシンプルなバラード。今回期待とは少し違ったのであまり書くのに困る感じではある。

DVD

1.星霜、誘う Music Video
2.Making

河川敷でダンサーや少年、青年らを用意して1カット長回し(実際には1カットではなく何度か重ねているし夜にもなる)で後ろでミュージカルみたいに何か演技が行われている少々異色の内容。派手に金をかけなくても手をかければ凝ったPVはできるというのを表した1作だ。メイキングはメイキング収録自体が珍しく、DVDという形では初だと思う(CD-EXTRAで収録していた頃に少し収録されたことはあったはず)。

★★★★☆

星霜、誘う <初回限定盤CD+DVD> 初回盤DVD付  星霜、誘う <通常盤CD> 通常盤 

永遠プレッシャー AKB48 2012/12/05 Type-A,B,C,D 初登場1位 売上120.1万枚
1.永遠プレッシャー
3年目のじゃんけん選抜曲。メンバーは島崎遥香、仁藤萌乃、横山由依、内田眞由美、篠田麻里子、阿部マリア、竹内美宥、中村麻里子、上野圭澄(SKE48)、前田亜美、柏木由紀、木本花音(SKE48)、板野友美、松原夏海、梅田彩佳、中田ちさと。島崎遥香のソロパートから始まるのが斬新。じゃんけん選抜といっても過去2回ともオールユニゾンであり、そればかりか売れてからのAKB48は歌唱メンバーが全員そろわない事が多いためなのか、初期はどんなにド下手でも入れていたソロパートらしいソロパートが極端に減った。ほぼ叫びのようなパートを除くと「ポニーテールとシュシュ」と「桜の木になろう」に前田敦子のソロパートがあったのと、「ヘビーローテーション」を大島優子が締めるくらいしか記憶が無い。歌詞はぽんこつと呼ばれる島崎のキャラクターを意識した内容だが、曲自体は至って普通のアイドルポップ。

2.とっておきクリスマス
これまた3年連続恒例のセブンイレブンタイアップのクリスマスソング。メンバーは川栄李奈、高橋みなみ、渡辺麻友、板野友美、大島優子、柏木由紀、小嶋陽菜、島崎遥香、峯岸みなみ、横山由依、北原里英、高城亜樹。CMに出ているのは9人であり、篠田麻里子がいたはずだが何故か参加していない。またJKT48に完全移動になった高城も元はAKB48であり、SKEやNMB、HKTメンバーは入っていない。現状、SKE,NMB,HKTから毎回数名ずつ入れるから選抜メンバーの枠がかなり苦しくなっているわけで、普段からAKB48の作品なのであればAKB48だけからこんな感じで選抜すれば、ここから4人増やした16人にしてもそれ以上人数を増やすことなく、かつての常連に加えてプッシュしたい新人もちょこちょこ追加できてスッキリするのに…と改めて思わせられる選抜である。楽曲自体は一昨年の「予約したクリスマス」に近い雰囲気のクリスマスソング。印象としてもそれに次ぐ好印象だ。

Type-A
3.強がり時計/SKE48
あまり今までのシングルには無かったタイプの曲だが、なかなかカッコいい仕上がり。A〜Dを曲で1つ選択するならAを選択すれば間違いない。先日の1stアルバムに入れる新曲は当初このくらいの曲を予想していた。またビーイング的なトピックとしては作編曲が元ZYYG後藤康二。なんか鎖国体制だったビーイングで出番の減ってた作家がどんどん外部流出してるんだけど…。

Type-B
3.HA!/NMB48
これまたちょっとイメージに無かったタイプの曲だが、シングルほどではないが普通にいい曲。それ以上特にコメントなし。

Type-C
3.初恋バタフライ/HKT48
デビュー前のグループなので初音源となるが、今までのC/Wで量産されてきたアンダーガールズっぽい雰囲気の曲。

Type-D
3.永遠より続くように/OKL48
「めちゃイケ」とのコラボで誕生した岡村演じるオカレモン率いるユニットだが、岡村は歌唱には参加していない(全く声が聞こえない)ので、曲を聞く分にはじゃんけん選抜敗北メンバーが集結した楽曲といった印象。秋元康は作詞にも参加しておらず、めちゃイケ小道具スタッフが作詞作曲しているが、特にこれといった違いは無く言われないと分からない。

DVD

1.永遠プレッシャー Music Video
新人寮にやってきた島崎遥香が一員として認められるには夜1人で山頂の花を取ってくる必要がある、と女王のような篠田麻里子に命じられるストーリー。冒頭6分程度がドラマでそこから曲が始まる。ドラマパートでの出番は完全に島崎が圧倒的主役で2位の仁藤もその案内役、1番心配する役として目立っているが、下位の柏木、板野辺りは順位の割に単独での出番があったり、順位は上なのに有名ではないメンバーはセットでまとめらていたりと様々な思惑が交錯する。SKE48の木本花音は、魔女として島崎を妨害する唯一の悪役として暗躍。12位だった木本のこの扱いは地味に謎だ。順番的に阿部マリア、竹内美宥、中村麻里子のラインに与えそうな出番だが、やはり木本が人気メンバーだからか。基本的に島崎が山中を彷徨っているシーンは全部島崎1人だが一瞬だけ、「岩」として内田がポーズを取っているところはかなり笑えた。

2.とっておきクリスマス Music Video
それぞれが誰かと待ち合わせしている様子が描かれる内容。最近ドラマが長すぎるものが多いのですっきりしていていい。

Type-A
3.強がり時計/SKE48 Music Video
これまた冒頭に長いドラマが展開。W松井と兼任移籍した北原の3人が失恋して涙する(特に珠理奈のバックで他のメンバーも長い会話ドラマをしている)のとダンスシーンで構成。ダンスシーンの立ち位置は珠理奈が1人で前に立っている時は松井玲奈と北原里英がその後ろ、W松井がセンターの時はその後ろに北原といった形で、北原は3番手として扱われている。もう辞めるのを発表しているためか、矢神久美は随分後ろに下がったなという印象。

4.チームB推し Music Video(Music Video Request 2012/1位楽曲MV)
PVの無い楽曲のPV制作を投票で決めて1位になったのがこの曲。チームが一新されたが、8月のドームでの発表前のチームBメンバーによるもの。この曲がCD収録されたアルバム「ここにいたこと」当時メンバーだった奥真奈美と平嶋夏海が既にいないため、新たに加入していた鈴木紫帆里とNMB48から兼任で参加している渡辺美優紀に差し替え。他の曲は単に映っているメンバー入れ替えればユニゾンなのでごまかせてしまうが、この曲はメンバー全員をピックアップする曲で明確に歌詞や台詞が変わってしまうため、このために再録音したものと思われる。楽しくてメンバーやチームに愛着の湧く1曲だったんだろうなと改めて思った。

5.29thシングル選抜じゃんけん大会ドキュメント(前編)
じゃんけん大会のドキュメント。構成上、勝ち残ったメンバーはほとんどここには出てこない。これっきり見ることができない負けてしまった有名メンバー中心になっている。

Type-B
3.HA!/NMB48 Music Video
山本彩がヤクザの娘で横山由依の祖父のヤクザと対立。巻き添えで間違われた渡辺美優紀が人質にされてしまい、ヤクザと女子高生の戦争が始まる!というヤクザ映画の予告編のような作りになっている。が、実際のところはPVでやるには話広げすぎの展開で結末を投げっぱなしにしたブツ切りストーリーであり、盛り上がってきたところで終わってしまうのがなんとも。単に予告と割り切るなら曲が始まる前にあんな長くドラマやる必要ないでしょうに。

4.ファースト・ラビット Music Video(Music Video Request 2012/2位楽曲MV)
2012年のドキュメント映画主題歌であり、アルバム『1830m』収録曲。前田敦子が参加していた曲だが、当然もういないのでPVには参加していない。代わりに歌唱メンバーの中に名前が入っていなかったはずの川栄李奈が参加している模様。普通にミュージックビデオらしいミュージックビデオだがそれが逆に好感触。

5.29thシングル選抜じゃんけん大会ドキュメント(中編)
ここで選抜メンバー16人が決まるが、やはり知名度の低いメンバーは飛ばされまくり。

Type-C
3.初恋バタフライ/HKT48 Music Video
学園ドラマが少々展開。メンバーの弟の幼い少年がメンバーの同級生にほのかに初恋する内容だが、SKE,NMBに比べるとドラマパートもスッキリしていて見やすい。ダンスシーンでは移動した指原、多田は一歩引いたポジションにいてあくまで生え抜きのHKT48メンバーを前列に立たせている。

4.桜の花びら〜前田敦子 solo ver.〜Music Video(Music Video Request 2012/3位楽曲MV)
『1830m』に入っていたソロバージョン。既にいないメンバーは参加できないと事前にアナウンスしていたにも関わらず前田敦子ファンが大量票を投じたのだろうか。AKB48第2章と言っているのにいつまでも1章を引きずらせる票を大量に投じるなんて迷惑行為とも思えるが3位まで作ると宣言してしまった以上は仕方ない。結果、残っている素材を駆使してヒストリー映像を過去にさかのぼっていく形で構成して乗り切っている。このため逆再生映像が妙に多い内容になっている。前田敦子さようなら展開は散々やり尽くした感があり、感動的なヒストリー映像というよりかはさすがになんだかなぁ…といった印象。

5.29thシングル選抜じゃんけん大会ドキュメント(後編)
ここにきてようやく優勝した島崎遥香もピックアップされる。

Type-D
3.永遠より続くように/OKL48 Music Video
何を作っているのか自分たちも分かっていないレモンの被り物をした集団がカラフルな工場で箱詰めしているのとダンスシーンで構成。パッと見では全員区別つかないが、おでこのところに愛称が書かれているのでそれで判別可能。またAKB48的にはレモンの元ネタである市川美織の扱いはあまり良くなく後方で埋もれてしまっているのが残念。ナインティナイン岡村はこのPVで踊っているだけなのでここでしか存在を確認できない

★★★★☆

永遠プレッシャー【多売特典生写真無し】(TYPE-A) Type-A  永遠プレッシャー【多売特典生写真無し】(TYPE-B) Type-B  永遠プレッシャー【多売特典生写真無し】(TYPE-C) Type-C  永遠プレッシャー【多売特典生写真なし】(TYPE-D) Type-D   永遠プレッシャー【劇場盤】 劇場盤

JUSTICE[from]GUILTY GLAY 2012/12/05 初登場3位 売上5.2万枚
1.JUSTICE[from]GUILTY
作詞はTAKUROだが作曲がHISASHI、編曲はGLAY単独で、ドラマーがTOSHI NAGAIではない、と通常のGLAYとは方針が大きく異なる1作。TAKURO以外のA面曲は初だし。HISASHIは特に90年代は異色の曲ばかり書いており、C/W集でもHISASHI曲だけ別DISCにまとめられるくらい方向性が異なっていたが、00年代以降はわりと王道っぽい曲も書いており、今回もぶっちゃけ言われなければ分からないくらいTAKUROと遜色ないメロディーメイカーっぷりを聞かせてくれる。「革命のメロディ〜」の部分が最初サビかと思ったら、その後にもっと美メロのサビが来るのも驚いた。近年のいわゆるいつものGLAY王道ロックソングでは「革命のメロディー」の部分くらいの盛り上がりをサビにしている曲もあったし、全盛期と違うのはサビの強さが無くなった事だと思っていたけど、これはかなり印象的なメロディーじゃないだろうか。GLAY健在ぶりを見せつける名曲

2.MILESTONE〜胸いっぱいの憂鬱〜
TAKURO曲でドラマーもTOSHI NAGAIだが編曲はやはりGLAY単独。ブレイク期を思わせるさわやかでミディアムポップな1曲。C/Wとしては好感触だがそこまで強いインパクトは無いかも。

3.Time for Christmas(Club mix)
昨年通販限定でリリースしたミニアルバムに収録されていた楽曲のリミックス。JUJUがコーラス参加し、一部単独でも歌っていたらしいが、一応クレジットはあるが、ほとんど存在を感じることはできず、単独で歌っていたところもTERUのボーカルになっているらしい。そもそも原曲を知らないのでどう変わったのか分からないが、サブタイ通りに打ち込み全開のクラブミックスになっているので相当変わっているものと思われる。声とメロディーに無駄なループや加工は無く、曲自体は普通に進行するのでリミックスというよりクラブ風アレンジの楽曲として聞けるのは良い。

4.11thアルバム『JUSTICE』&12thアルバム『GUILTY』予告編
アルバムの予告でサビがメドレーで収録されている。今回のアルバムもけっこう期待できる予感。

★★★★☆

JUSTICE [from] GUILTY (CD+DVD) (外付特典:卓上カレンダーなし)DVD付  JUSTICE [from] GUILTY (CD only) (外付特典:卓上カレンダーなし)CDのみ 

運命論 GLAY 2012/12/05 初登場4位 売上5.1万枚
1.運命論
同時発売でこちらはJIRO作曲。アレンジもいつも通り佐久間正英と共同編曲。ストリングスも盛り込まれたミディアムソング。HISASHIは前述のように別DISCにされたりしたのでそこそこ印象はあるのだが、JIROの楽曲に関しては特にこれといった印象を抱いた事も無かったが、やはりA面になるだけあってけっこういい曲。GLAYにしては間奏前に高音を張り上げるくらいで全面的にキーが低めなのも新鮮だ。ただ2枚同時で並ぶとやはりこっちが一段落ちる印象。最初はかなりかったるい曲だなと思ったが何度か聞いてようやく良さが感じられた。

2.4 ROSES
いつものGLAY的王道ロックナンバー。1回目聞いた時は「運命論」よりもA面っぽいと思ったが、何度か聞いているうちに印象は逆転した。

3.Route 5 Bayshore Line
これもほぼ同じような印象だが、最初に聞いた時はさらにこれがA面っぽいなと思った。最終的に運命論→この曲→4 ROSESという印象。

4.11thアルバム『JUSTICE』&12thアルバム『GUILTY』予告編
同上。全く同じ音源が収録されている。「誘惑」「SOUL LOVE」のようなピーク時は2枚同発でも30万近い差がついたのでどっちかしか持ってないファンもたくさんいただろうけど、今でもGLAYを聞いている人でどっちかしか入手しない人なんてほぼいないだろうに、同じ予告を入れてもなぁ…という気が。

★★★☆☆

運命論 (CD+DVD) (外付特典:卓上カレンダーなし)DVD付  運命論 (CD only) (外付特典:卓上カレンダーなし)CDのみ 

A Christmas Song Moneky Majik+小田和正 2012/12/05 初登場22位 売上0.7万枚
1.A Christmas Song
小田和正はボーカルとしてゲスト参加したといった感じで、楽曲自体はMONKEY MAJIK側の制作なのでいつものシンプルなバンドサウンドにクリスマスらしい鐘の音やコーラス隊が加わっている。1コーラス目は小田和正は出てこなくて、2コーラス目から登場するが、思ったほどソロで歌いまくるわけでもないが、MONKEY MAJIKのボーカル2人と溶け合っている。派手さは無いが、また1つクリスマスの名曲が生まれたと思う。

2.Let It Snow Let It Snow Let It Snow
クリスマスの洋楽スタンダードのカバー。原曲に合わせたのかMONKEY MAJIKらしからぬまんまジャズテイスト。ボーカルが1人しか聞こえないがこっちがBlaiseの声だったかな。

3.Have Yourself A Merry Little Christmas
クリスマスの洋楽スタンダードのカバー。こちらもボーカルは前曲と異なる声でソロ。こっちがMaynardだったっけ?何故か外人のボーカリストはジョンとポール、リアムとノエルの声もいつまでも区別できない…。この曲もMONKEY MAJIKらしくないというかそもそもピアノ1本。ピアノも多用するバンドだが、メンバーにピアノの固定メンバーはいないので、この曲はボーカル以外はメンバーが演奏に一切参加してないということに…。

★★★★☆

A Christmas Song  

greatwall ねごと 2012/12/05 初登場38位 売上0.2万枚
1.greatwall
壁を越えて行け(超訳)という前向きな曲なのだが、前作に続いてキーボードサウンドによってかなり不思議な雰囲気が漂いまくっており、サウンドはかなり聞き応えがあって面白い。その分キャッチーさや分かりやすさが無くなってしまい、パッと聞いて覚えられるような曲ではない。かといってこれまでの楽曲からもそこまでキャッチーに売れ線に走るタイプでもそもそもそれが似合うタイプのバンドでも無いと思うのでこのまま突き詰めた方が面白くなるだろうか。ここに来て2ndアルバムが楽しみになってきた。

2.ながいまばたき
こちらは不思議なキーボードサウンドは抑えめで普通のミディアムロックになっている。だがやはりどこかふわっとした不思議な雰囲気は漂う。ねごとというバンドの個性はかなり確立してきたが、ここで人気が下がりまくりなのは仕方ないか。救いはソニーはソニーでもソニー本体やSMEではなく、チャットモンチーやアジカンなど個性派のバンドを広く受けて入れているキューン所属なことで、人気が下がってきてもアニメと変なテコ入ればかりしてメンバー間に不協和音が溜まっていくというつい先日も起こったステレオポニーのような悲劇にはならずに済みそうなところか。

DVD
1.greatwall  music video
ゲームの世界に閉じ込められたままの残ったメンバー2人を救出するためにゲーム画面へ突入した前作のそのままの続き。前回は現実世界の実写RPG風だったが、今回は初期ファミコンゲームの世界観でメンバーが実写で登場するというかなりシュールな光景が。各々がそれぞれのゲームで中ボスを撃破し、ラスボスに挑むが苦戦。そこでアイテムを使用したところ楽器が出現し、バンド演奏して大きなパワーを生み出した4人はボスを撃破する。まだ続くようだが、次はもう少し最新のゲームになるのだろうか。

★★★☆☆

greatwall(DVD付)  

The End of the Dream/Rouge LUNA SEA 2012/12/12 初登場6位 売上3.1万枚
1.The End of the Dream
2.Rouge

結局元のレコード会社に戻って本格的に新作制作を開始したらしい。前作は超大作だったし、通常サイズの楽曲がCDとして発売されるのは再結成以降これが最初ということになる。あの頃よりも格段にカッコよくなったと感じるバンドの勢い、RYUICHIの歌声も飛躍的な進化を遂げた事を存分に感じるとにかくカッコいい2作だ。ただシングルA面に関してはかなりキャッチーなA面用っぽい楽曲をたぶん意識して用意していたんだと思うんだけど、再結成以降はあまり意識していないのか、2曲ともそこまでA面っぽい雰囲気が無いように感じる。

★★★☆☆

The End of the Dream/Rouge(初回限定盤A)(Blu-ray Disc付) 初回BD付A  The End of the Dream/Rouge(初回限定盤B)(DVD付) 初回DVD付B  Rouge/The End of the Dream(初回限定盤C)(DVD付) 初回DVD付C  The End of the Dream/Rouge通常盤 

月光/I will SOPHIA 2012/12/12 初登場16位 売上0.7万枚
1.月光
2.I will

個人的に02〜06年頃にかけてセールス全盛期と並ぶか越える勢いでのピークが来ていたと思っている。そこから09年頃まではまだ勢いを継続していたが、ここ最近は都の病気があって休止があったりしたとはいえアルバムも出ず、たまに出るシングルもすっかり勢いが無くなってしまったように感じる。今回も新しい事は特にやっていないので、変な方向に行ってしまったというわけではないのだがどうにも印象が薄い。

3.cod-E〜Eの暗号〜 S'capade"NEVER"Remix
昨年のシングルをSOUL'd OUTのShinnosukeがリミックス。けっこう加工されているいかにもなリミックスだが、当時そんなに好きじゃなかったけど今回の新曲よりはキャッチーな曲だったんだなぁと思った。

★★★☆☆

月光 / I will  (SINGLE+DVD)DVD付  月光 / I willCDのみ  I will / 月光 (SINGLE+DVD) DVD付 

制服のマネキン 乃木坂46 2012/12/19 Type-A,B,C,通常盤 初登場1位 売上31.3万枚
1.制服のマネキン
歌唱メンバーは秋元真夏、生田絵梨花、生駒里奈、市來玲奈、井上小百合、齋藤飛鳥、桜井玲香、白石麻衣、高山一実、西野七瀬、能條愛未、橋本奈々未、深川麻衣、星野みなみ、松村沙友理、若月佑美。アイドルの恋愛禁止に真っ向から切り込んだような秋元康らしい歌詞の1曲。初期のAKB48ではわりかしこんな感じの制服の裏側的な曲はあったが、曲調はもう少し現代的で洗練されている印象。前3作とはイメージが違うが今回もいいと思う。

2.指望遠鏡
アニメ「マギ」ED。ということで今作にアニメ盤が存在するのはこの曲のためである。アニメ盤ではこれがメインなのにA面にされることなくC/W扱いだが、TVサイズも収録されているようだ。A面とは一転して明るいポップロック。インパクトでは「制服のマネキン」の方があるし、新しい一面でもあったけど、これが1曲目でも普通に良かったと思う。なお歌唱メンバーは「制服のマネキン」と全く同じ。タイアップもあったし、こっちをA面にする計画も当初はあったのではないだろうか。

Type-A
3.やさしさなら間に合ってる
歌唱メンバーは市來玲奈、井上小百合、齋藤飛鳥、高山一実、西野七瀬、能條愛未、深川麻衣、若月佑美。Type-AのDVDには「指望遠鏡」のPVが入っているのでDVD付3種の収録曲の中で唯一PVが作られなかったかわいそうな1曲。1,2曲目の選抜メンバーから前列にいるいわゆる「八福神」を除いたメンバーという構成。ソロパート回しが目立つミディアムナンバーだが、PVも無いので誰が誰だかさっぱり分からない。なんか物凄く歌謡曲っぽくしている声がいるんだが誰なんだ。

Type-B
3.ここじゃないどこか
生田絵梨花、生駒里奈、星野みなみの3人だけの歌唱。音色も極めてシンプルで3人のボーカルと少女性が前面に出た1曲。10代半ばでしか出せそうにない圧倒的にピュアな雰囲気が素晴らしい。「制服のマネキン」では「汚れなきものなんて大人が求める幻想」なんて歌っていたがまさにその幻想がここにある。

Type-C
3.春のメロディー
選抜メンバー以外のアンダーメンバー歌唱曲。今回アニメタイアップで共通C/W枠が奪われてしまったので、こんな地味なところにぽつんと収録されている。まだ春には少し早いが春らしいさわやかなアイドルポップ。今作の中では最初の2作のシングルに1番近い曲かも。

通常盤
3.渋谷ブルース
白石麻衣、高山一実の2人だけの歌唱。ブルースというほどブルースではないが、バック演奏はギターのみ、70年代の弾き語り系シンガーソングライターみたいな感じで10代(?)の反抗心が歌われる。シンプルだがインパクトは強い。アメージング。

DVD

1.制服のマネキン[MUSIC VIDEO]
シリアスな表情のまま体育館でダンスし、その他廊下を突き進みながら踊ったり、教室で踊ったりしている内容。衣装の制服はTHE セーラー服といった感じだが、この手のセーラー服って実際には見た事がない…。高校時代は私服だったけど近隣の高校でもこういういかにもなセーラー服の高校なかったし。ダンスが何だか変なのは毎回だけど、今回もかっこいんだかダサいんだかよく分からないシュールな動きである。サビの動きは気志團みたいなところがあるし、いきなり座り込んだり、決めポーズもちょっと間違えたスペシウム光線みたいだし、最後にスッと斜めになる辺りもシュールさが満点。そしてメインの体育館ダンスシーンで一切歌っておらず、ダンスしかしてないところもまたシュール。

Type-A
2.指望遠鏡[MUSIC VIDEO]
伊豆大島で撮影したらしい雄大な自然が印象的でC/Wにしては気合入りすぎ。A面よりA面みたいなことになっている…。

3〜13.苦手克服映像
安藤美雲、生駒里奈、伊藤寧々、井上小百合、川後陽菜、斎藤ちはる、白石麻衣、永島聖羅、深川麻衣、大和里菜、若月佑美
今回の個人PVは苦手克服ということで各自が苦手なものに挑戦させられるといった内容。クリエイターちっくな要素が完全廃止され(今まであった「×クリエイター名」表記ではなく「×苦手なもの」になったのでクリエイターの名前が最後のクレジットで出るか、映像の最後に自分で出すかしかない)、バラエティノリの演出がほとんどになっている。その一方で何人かはクリエイター志向の映像にされていたりもするが、基本的には見やすい。人によっては虫とか食べ物とか本当に嫌いなものに泣きながら挑戦させられていて克服というか単に耐えさせられただけの苦しいものもあるが、ちょっと苦手レベルなので難なくこなせて楽しそう、といったものもあり、メンバーによって明暗が分かれている。これはもうリアルに泣かされる企画に選ばれた人はかわいそうでしたとしか。

Type-B
2.ここじゃないどこか[MUSIC VIDEO]
生駒、生田、星野の3人の少女がかくれんぼしているピュアな映像。無邪気でかわいらしく、曲の雰囲気にも合った良い映像だと思う。ただ映像で誰がどの部分を歌っているか確認したかったのに歌っている箇所があまり出てこなかったのが少し残念。

3〜12.苦手克服映像
秋元真夏、伊藤万理華、衛藤美彩、川村真洋、中田花奈、中元日芽香、西野七瀬、畠中清羅、松村沙友理、宮澤成良

しょっぱなから苦手じゃなくても嫌いだろこれというレベルの不気味な姿のクモ相手に泣きじゃくる秋元真夏というのが見ているだけで苦しいが、一方でヘビを相手にする松村は意外と余裕があったりとここでも苦手の程度に差が感じられる。

Type-C
2.春のメロディー[MUSIC VIDEO]
屋上で踊っている内容。いわゆるこれがA面以外のアンダーメンバーの楽曲になるわけで知らない顔が多かった。

3〜13.苦手克服映像
生田絵梨花、市來玲奈、齋藤飛鳥、斉藤優里、桜井玲香、高山一実、能條愛未、橋本奈々未、樋口日奈、星野みなみ、和田まあや

3種全てにEDクレジットは共通のものが流れ、そこに各Typeのメイキングが少しずつ流れる。「制服のマネキン」PVメイキングはAのみで、後は各TypeのみのPVメイキング→個人PVメイキングといった形。で、クレジットの最後のディレクター欄に橋本奈々未の名前があって何でこんなところに名前が入っているのだろう?という謎がこのType-Cでとける。自撮りが苦手なのでそれを克服するという若干無理やりな設定で、橋本自身が脚本・監督の「世にも奇妙」テイストなショートムービーが展開。何故1人だけ全く違う方向性なのだろうか。面白いからいいけど。

★★★★☆

制服のマネキン(DVD付A) Type-A 制服のマネキン(DVD付B) Type-B 制服のマネキン(DVD付C) Type-C 制服のマネキン 通常盤 制服のマネキン(初回生産限定アニメ盤) アニメ盤 

オリオンとスパンコール 豊崎愛生 2012/12/19  初登場10位 売上1.1万枚
1.オリオンとスパンコール
ほわっとした曲が今まで多かったが、今回は陽気なロック調。これが意外なほどにバッチリとハマっていて素晴らしい。まさに「音を楽しむ」音楽を体現したかのような聞いていて楽しい名曲だ。ここのところのシングルは毎回アプローチが違って楽しめるけど今回は大当たりだったと思う。この路線でアルバムどうですかね?

2.ただいま、おかえり
こちらはわりかし従来のイメージに近いほんわかしたポップス。安定して良い。

★★★★★

オリオンとスパンコール(初回生産限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  オリオンとスパンコール(通常盤) 通常盤 

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