2013年3月発売編
手紙 | TOKIO | 2013/3/20 通常盤 | 初登場8位 売上1.8万枚 |
1.手紙 国分主演の映画「だいじょうぶ3組」主題歌。作詞がYUKI、作曲が蔦谷好位置、編曲は野間康介。YUKIがソロデビューしてから一時低迷し、再ブレイクを果たした頃によく曲提供していたのが蔦谷好位置だが最近はあまりYUKIに関わっていなかったっぽいのでこのコンビは久々だろうか。最初に聞いた段階では歴代シングルの中でも初期に匹敵するくらい恐ろしく地味な曲で、どこがサビだったのか、どんなメロディーだったのか全く思い出せないままに曲が終わってしまう。恐らくテレビでちょっと聞いたくらいじゃ全く印象には残らないだろう。何度も聞いていると段々残ってきて味わい深くなる。初期のシングルは何度聞いてもパッとしなかったので、何とか初期越えは果たし、現在もじわじわ印象が上昇中だ。いずれ過去曲回顧で取り上げる際には★4つまで上がっているかもしれない。公式では「あえて抑え気味に徹したTOKIOの演奏」とあるが、TOKIOの場合バンドを放棄させられり、バンドよりも装飾音が前で鳴っている事も多かったので、格別バンドが抑えられているという印象は無い。ここ最近では確かに「抑え気味」ではあるけど、むしろこの曲が聞きこむと味のある曲になったのはこの確かな演奏があるからだ。これでピアノメインでストリングスのラインで盛り上げるなんていう流行りのアレンジにしていたらとんでもなく退屈な曲になっていたと思う。 通常盤のみ 3.夕灼けの街 ★★★☆☆ 初動1.4万枚 |
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島唄 | THE BOOM | 2013/3/20 | 初登場64位 売上0.1万枚 |
1.島唄 バンドではなく「島唄」の20周年記念シングル。実際には92年発表で、92年にシングルカット(ウチナーグチ・ヴァージョン、40万ほどのヒット)されているのだが、大ヒットしたのは93年のオリジナル・ヴァージョン(93万枚)なので、そこから20周年という計算のようだ。2001年にもリメイクされ、02年にはW杯アルゼンチン代表の応援歌として現地の歌手によるカバーバージョンが使用され、そこまでの3バージョン+カバーを加えた「島唄」ベスト盤のようなシングルが10万程ヒットしていた。今回は20周年ということで再びリメイクしているが、2001年バージョンのような大胆な改変はせず、オリジナルに忠実に再録音したような感じ。時代が進化した分だけ演奏は良くなっているようにも感じられる。また間奏が長くなり、今まで無かった新たな歌詞とメロディーが追加されているが、歌詞カードへの記載はない。この分だけ曲が長くなっているが、より神秘性も増して20周年の貫録を見せる「島唄」はこれからも名曲として残っていくんだろうなと思う。 2.シンカヌチャー(THE BOOM ver.) 3.島唄(シンフォニック・オーケストラver.) 4.シンカヌチャー(太鼓抜きver.) 09年に活動再開した時には自主レーベルFIVE Dに移動していたのに、何故か今回は吉本に移籍していた。何故吉本なんだ…? 初動0.1万枚 ★★★★★ |
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Calling/Brethless | 嵐 | 2013/3/6 通常盤 | 初登場1位 売上87.9万枚 |
1.Calling 相葉主演ドラマ「ラストホープ」主題歌。いつになくロック色が強くまるでKAT-TUNのような雰囲気。アルバムもポップに振り切った作品なのでこういう方向でのカッコいい嵐はありそうで意外と無かったような気もする。サビ直前に「あふれあふれあふれ」とリピート加工ボイスが流れてきて歌詞通りに溢れ出したようにサビに突入するところが面白い。Bメロで随所にわずかにラップっぽいパートがあり、間奏ではそのままサクラップが久々にハードに展開しても違和感が無いどころか、むしろここ5年くらいのシングルの中でもダントツでラップを展開すべきような曲なのにサクラップなし。やはりもう櫻井の中ではラップでの自己表現に対して関心が無くなっているのでは…。そのおかげで曲はコンパクトに4分ほぼキッカリで終了してしまう。やはりそこが物足りないが、一時期は多忙やポップ化したシングルの曲調のせいかと思っていたが、こうもラップが遠ざかっていくともう期待しない方がいいんだろうな。 2.Breathless 通常盤のみ 4.full of love ★★★★☆ 初動75.6万枚 |
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瞬く星の下で | ポルノグラフィティ | 2013/3/6 | 初登場3位 売上4.8万枚 |
1.瞬く星の下で 晴一曲。アレンジは田中ユウスケ、立崎優介とポルノグラフィティの共同名義。楽曲自体はわりといつものポルノグラフィティという感じではあるんだけど(さすがに「2012spark」レベルの曲は毎回は期待できない)、ak.hommaを離れて色々なアレンジャーと組むようになって生まれた新たな勢いは今回も継続されている印象。アップテンポだけど少しスリリングさもあり、だけど確かな強さもあるというこの曲の魅力を引き出しているのは間違いなくアレンジ。ストリングスとバンドのバランスもこれが共存だと昨今のベテランヒットアレンジャーに手本として聞かせてやりたいバランスの良さ。 2.極上ランディング 3.むかいあわせ 4.瞬く星の下で<アニメVer.> ★★★★☆ 初動3.5万枚 |
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君の名は希望 | 乃木坂46 | 2013/3/13 Type-A,B,C,通常盤 | 初登場1位 売上31.8万枚 |
1.君の名は希望 歌唱メンバーは秋元真夏、生田絵梨花、生駒里奈、伊藤寧々、井上小百合、桜井玲香、白石麻衣、高山一実、中田花奈、永島聖羅、西野七瀬、橋本奈々未、深川麻衣、星野みなみ、松村沙友理、若月佑美。存在感が無く透明人間のようだった主人公の見ていた世界が「君」に出逢って恋をしたことで色鮮やかに広がっていく様子を描いた前向きソング。個人的には透明どころか、地味な仲間の中で目立ちまくりのネタキャラというポジションを主に高1,2の頃に確立していたので、むしろ透明化に憧れていたくらいで、実体験としての共感は無いんだけど、曲の構成(歌詞、メロ、アレンジ)が本当に良く出来ていて名曲だなと思う。基本的にアイドルの曲は楽しけりゃいいし、特に秋元一派にはそれしか期待していないんだけど、時たまこのように心にも響く曲が出てくるから侮れない。 2.シャキイズム Type-A Type-B Type-C 通常盤 DVD Type-A,B,C You tubeで公開されているショートバージョンは、前述の生駒が突然動いてPVモードに突入するまでの13分間をダイジェストにして縮めて、生駒が歌い出すところから曲の終了までは本PVの曲終了までと同じ映像のようだ。正直このPVは歌っている部分を途中からではなく、フル尺で用意してそれをショートVer.として別収録してほしかった。また発売後になって、新たにDANCE&LIP ver.として普通のPVが制作され、公式に上がっている。CMもそちらの映像に切り替わった。まさにこれぞPVといえる華のある映像になっているが、DANCE&LIP ver.は今作には未収録。これを作品化してくれよ…。 Type-A 3.生駒里奈×関和亮、4.市來玲奈×山岸聖太、5.伊藤寧々×山本ワタル、6.伊藤万理華×山本真純、7.衛藤美彩×畔柳恵輔、 Type-B 3.生田絵梨花×青山裕企、4.井上小百合×栢菅翼、5.柏幸奈×池田一真、6.齋藤飛鳥×萩生田宏治、7.斎藤ちはる×大橋祥正、 Type-C 3.秋元真夏×フラッシュハリー、4.安藤美雲×北島武樹、5.川村真洋×奥平功、6.中田花奈×近藤大介、7.中元日芽香×福居英晃、 ★★★★★ 初動24.2万枚 |
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Yin Yang/涙をぶっ飛ばせ!!/おいしい秘密 | 桑田佳祐 | 2013/3/13 | 初登場3位 売上9.8万枚 |
1.Yin Yang ドラマ「最高の離婚」主題歌。「イヤン」と読む。ザ・昭和といった雰囲気の歌謡曲。90年代以降の曲を聞いて育ってきたので、どうにも歌謡臭の強い曲は古いというイメージが強く、以前ほどは苦手意識は無くなったが、「古き良き」の「良き」の方まではなかなか感じ取れずにいる。 2.涙をぶっ飛ばせ!! 3.おいしい秘密 ★★★☆☆ 初動8.3万枚 |
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スキ!スキ!スキップ! | HKT48 | 2013/3/20 | 初登場1位 売上29.1万枚 |
1.スキ!スキ!スキップ! 歌唱メンバーは穴井千尋、植木南央、多田愛佳、兒玉遥、指原莉乃、下野由貴、中西智代梨、松岡菜摘、宮脇咲良、村重杏奈、本村碧唯、森保まどか、若田部遥、田島芽瑠、朝長美桜、渕上舞。楽曲自体は48系の王道アイドルナンバーなので、それこそどのグループが歌ってもたぶん区別つかないんだけど、それでも若いメンバーが多いだけに声が若い感じがする。フレッシュな勢いも他の48グループの選抜メンバーではもう出せそうにない(若いアンダーメンバーなら近い勢いは出せると思うけど)。 2.お願いバレンティヌ Type-A DVD 1.スキ!スキ!スキップ!
Music Video Type-A 3.特典映像[東京修学旅行] B,C,劇場盤はCD3曲目が異なる。Bは「今がイチバン/うまくち姫」、Cは「制服のバンビ」、劇場盤は「キレイゴトでもいいじゃないか?」 DVDは2トラック以降が異なり、Bは「今がイチバン/うまくち姫」PVと「博多観光案内」、Cは「メンバー全員一発ギャグ集」、劇場盤はCDのみ。 ★★★★☆ 初動25.0万枚 |
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横顔 | きたのきい to スネオヘアー | 2013/3/20 | 初登場52位 売上0.1万枚 |
1.横顔/きたのきい
to スネオヘアー 昨年1月以来のリリース。歌手活動フェードアウトかと思いきやコラボシリーズが始まるそうで、よりアーティスト色を打ち出していくようだ。今回はスネオヘアーとのコラボ。名義もそうだが、ジャケットにも思いっきり同列に写っている。ギターだけでなくコーラス参加もしているが、そのコーラスもかなり大きめ。アコースティックギターを生かした生のバンドサウンドでけっこうテンポがある曲だが、爽快さなどは皆無で明るさも皆無。ボーカルスタイルも今までとは全く違っていて無機質で少し投げやり。曲全体が終始一定以下のクールさを保ったまま進行していく。アーティスト性は全開だが、ぶっちゃけヒット性は無い。いつの間にかカワイイ感じではなく、大人っぽくなってるし、アーティスト活動もアイドル的なものではなく本気でやっていこうということなのだろう。 2.Dearest/北乃きい ★★★☆☆ 初動0.15万枚 |
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ドリーマーズ・ハイ | RADWIMPS | 2013/3/27 | 初登場6位 売上3.8万枚 |
1.ドリーマーズ・ハイ 予想不可能な展開を見せるのは毎回の事だけど、今回は個人的にはイマイチ。サビ以外はわりと好きなんだけど、Bメロまで引っ張ってきておいて、サビで一気に停滞してしまうところがちょっと肩すかし。サビだけ全部英語詞というのは別に気にする事ではないし、最初からこのサビメロが延々続くだけの曲ならそれはそれでいいと思うんだけど。 2.シザースタンド CD-Extra ★★★☆☆ 初動2.6万枚 |
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日々 | 森山直太朗 | 2013/3/27 | 初登場46位 売上0.2万枚 |
1.日々 シングルは10年9月以来。アルバムリリースは昨年あったので、一切のリリースが無かったのは2011年だけなんだけど、凄く久々な感じがするのはアルバム3作に渡って全編石川鷹彦プロデュースのアコースティック路線が延々続いていたためだろう。今回は蔦谷好位置プロデュース。蔦谷好位置は様々なアーティストの新境地を引きだしてきた00年代以降に登場したプロデューサーの中では最も勢いのある音楽プロデューサーだと思う。ただ今回は新しさよりもごく普通のストリングス+バンド路線のオーソドックスなバラード。これだったらいきものがかりで仕事している時の島田昌典でも本間昭光でも亀田誠治でも変わらなかったような気もするが、いかんせんずっとアコースティックだったので「戻ってきた」感が強い。ありふれた日々の穏やかさを歌っている曲なので奇をてらったアレンジよりもこういったオーソドックスな聞かせ方が1番。新鮮味はないけど味わい深い曲だ。 2.話がしたい feat.鎮座DOPENESS,Escar5ot 3.触ってごらん ★★★★☆ 初動0.17万枚 |