2013年5月発売編
カモメトゥモロー/世界を変えるピアノが歌う | GOING UNDER GROUND×末光篤 | 2013/5/8 限定生産 | 初登場61位 売上0.1万枚 |
1.カモメトゥモロー アレンジと演奏は共同だがメインはGOING。作詞は松本素生、作曲は松本と末光篤の共同。GOINGに末光のピアノサウンドが合流した事で勢い溢れるピアノロックが展開。まあ単純にピアノが鳴りまくっているという意味では某プロデューサー以上にピアノまみれなんだけど、全く違う。こういうワクワクするピアノサウンドが聞きたかった!両者の良さを生かした化学反応というよりお互いが本来こうあるべき次元に達したかのような見事としか言いようがないコラボだ。GOINGはキーボード伊藤脱退以降はサポートを入れていたけど、以前のようなシンセストリングスで盛り上げる手法をほとんど使わなくなったり、どこか物足りない部分もあったのでもうこのまま加入してほしいくらいの勢い。 2.世界を変えるピアノが歌う 3.Allegro Cantabile タワレコの企画シングルとされているがタワレコ限定では無かったらしく(よく見たらそうは言ってなかった)、普通に他店でも売っている。タワレコの企画盤で、限定生産盤ということらしい。レコードのSP盤と同じサイズの巨大紙ジャケサイズ(LPではなくSPサイズなのでZARDやDEENのBOXのような迷惑千万なサイズではない)。 ★★★★★ 初動0.1万枚 |
|||
会わないつもりの、元気でね | SCANDAL | 2013/5/22 初回盤B | 初登場4位 売上3.9万枚 |
1.会わないつもりの、元気でね 映画「俺はまだ本気出してないだけ」主題歌。映画に合っているのか不明だが、爽快なロックナンバー。奇をてらわないストレートさなんだけど、ストレートな曲って案外無かったので安定感と同時に新鮮さも感じる。「HARUKAZE」に続いて好きな曲。 2.24時間プラスの夜明け前 初回盤B DVD 初回盤AのDVDには「メンバー直伝!!「会わないつもりの、元気でね」パート別教則DVD」収録。通常盤含めて3種のCDの内容は全て同じ。 ★★★★☆ 初動3.3万枚 |
|||
七色 | 河村隆一 | 2013/5/29 CDのみ盤 | 初登場26位 売上0.7万枚 |
1.七色 作編曲が葉山拓亮。昼ドラ「白衣のなみだ」ED。昼ドラタイアップがついたことで、2年前の夏を最後に更新を放置し、昨年のカバーアルバム『The Voice 2』の告知を一切放棄していたエイベックスサイトも再稼働。各地で握手会を開くなどアイドルプロモーションも展開した。曲の方は超王道としか書きようがないストリングスバラード。ザ・普通。葉山拓亮は04年のソロから深く関わりだし、Tourbillonを始めた頃までは新鮮味があったし、ソロでもエイベックス移籍した直後の『Sora』では気合を入れていたように思ったが、それ以外は現在の固定ファンオンリーの閉鎖世界を生み出すのに貢献したとしか思えないくらい安定王道で面白味が無い。特に売れなくなってきてからは比重がほぼ100%になってしまっているが、そろそろ違う作家と組んでほしい。 2.the earth〜未来の風〜 「CDのみ」盤のみ 初回封入特典は「ファンクラブRKF会員限定CDジャケット応募券」。FC会員以外は応募できないという前代未聞のキャンペーン用紙だった。 ★★★☆☆ 初動0.5万枚 |
|||
REM | Mr.Children | 2013/5/29 配信限定 | |
1.REM 田原さん生還。というかコバチル化して久しかった彼らがここまで激しいサウンドに振り切るとは予想外。Mr.Children生還と言っていいかも。最近どころか00年代以降のミスチルしか知らない人は驚くんじゃないだろうか。今までで最も激しかった曲はアルバム『DISCOVERY』収録の「#2601」という曲だと思うんだけど、それに匹敵する勢い。サウンドの分厚さはそこまでではないし、勢いはあるもののどこがサビなのかもよく分からないまま駆け抜けていくので、覚えにくい曲ではあるんだけどこの曲が凄いのはボーカル。ほとんど歌いきれてないような限界を越えたシャウトの連発。アラフォーになってから「fanfaee」や「hypnosis」など若い頃以上に無茶な高音を駆使しまくる事が増えていたが、今作はそれらを越えている。だけどこの激しいシャウトがこの曲のとてつもないパワーになっているのも事実。ロックバンドMr.Childrenの帰還、完全にあきらめていた攻めのMr.Childrenが聞けた。それがただただ嬉しい。 配信シングルとしては5作目。過去4作は全てCD化されているので今作もいずれCD化される可能性は高い。ミスチルの配信リリースというのはこれまで基本的に携帯限定(着うた・着うたフル)であり、かろうじて「かぞえうた」がiTunesのみで配信されただけだったが、今回はiTunesより高音質なmoraでも配信された。この感想はmoraでDLし、それをCD-R化したものを聞いて書いている。 ★★★★☆ Amazon MP3 mora iTunesでも配信 |
|||
RPG | SEKAI NO OWARI | 2013/5/1 初回盤A | 初登場2位 売上15.5万枚 |
1.RPG 映画「クレヨンしんちゃん」主題歌。しんちゃんというより航海していくような歌詞は「ONE PIECE」っぽいんだけど、とにかく少年時代のドキドキワクワクを思い出せる曲。映画版の「ドラえもん」にも合いそう。子供の頃聞いていたら絶対に一生忘れない曲になっていたと思う。やたらと壮大なアレンジはほぼ打ち込みで表現しているんだけど、この打ち込みの精度もかなり上がったように感じた。以前は単に生でやればいいようなロックバンドっぽい音をそのまま打ち込みでやっている事によるデチューン感、無駄なボーカル加工などが正直メロと声の良さに対してかなり激しく足を引っ張っている部分があったと思う。今回はむしろ打ち込みならではの壮大な世界観を構築。これを全部生でやったらかなりくどくなっていただろうし、このわざとらしいドラムの音や大げさすぎる装飾など随所に漂う機械っぽさが「RPG」っぽさを演出していて曲の魅力を引き出しているように思う。ビジュアル面でもコンセプト的な感じになっているし、制作集団ならではの個性をこれから存分に見せてくれるんじゃないかと期待。 2.アースチャイルド 3.スターライトパレード-CAN'T
SLEEP FANTASY NIGHT Version- 初回盤AライブCD ★★★★★ 初動7.9万枚 |
|||
GENESIS ARIA | スフィア | 2013/5/1 | 初登場7位 売上1.4万枚 |
1.GENESIS ARIA アニメ「アラタ カンガタリ〜革神語〜」OP。これまでとは全く異なり、水樹奈々とかKalafina辺りがやってそうなイメージのヨーロピアンな楽曲。なんていうか「貴族」とか「革命」という言葉が似合いそうなそういうひたすらでかい世界観でストリングスでグワングワン盛り上げる。スフィアとしては異色すぎるというか全く合ってない。それ以上に無駄にスケールがでかすぎてついていけない。こういうの主題歌にしたいなら最初から合ってる水樹奈々とかKalafinaでやってくれ。もしくは高垣彩陽が出演しているアニメらしいので、高垣彩陽のソロシングルで良かったんじゃ。 2.タイムマシン ★★★☆☆ 初動1.2万枚 |
|||
さらさら/僕はきっと旅に出る | スピッツ | 2013/5/15 | 初登場5位 売上3.0万枚 |
1.さらさら なんと2010年9月以来のシングル。11年はリリースなしで12年はカバーとC/Wを集めた作品のみでカバーの新録音はあったがオリジナルの新作は2010年のアルバム以来となる。そんなに開いていたのか…という感じだがこのペースに長さを感じなくなってしまっているのが色々な意味で怖い。02年から続く亀田誠治との共同アレンジは今回も安定していて、今回も王道のスピッツといった感じ。ただ個人的にはここ10年くらいの作品ではかなり上位に入ってくる好感触な作品。 2.僕はきっと旅に出る ★★★★☆ 初動2.3万枚 |
|||
鏡のデュアル・イズム/100%サイダーガール | Petit milady | 2013/5/15 通常盤 | 初登場11位 売上1.2万枚 |
1.鏡のデュアル・イズム それぞれソロでもリリースしている声優の悠木碧(左)と竹達彩奈(右)による新ユニットのデビュー作。アニメ『遊☆戯☆王ZEXAL II』OP。アニメソングらしい攻撃的な打ち込みロック。歌詞もカードバトルモノ作品らしき内容になっているが、幼い感じの2人のボーカルが乗っかることで少年アニメっぽい雰囲気のアイドルロックになっている。このまま歌い手を喜多村英梨辺りにボーカル交換した途端に普通にカッコいいロックナンバーになっていた気もするが、タイアップ作品としてはこれが正解なんだろう。 2.100%サイダーガール 通常盤のみ ★★★★☆ 初動1.1万枚 |
|||
同じ空の下 | 高橋優 | 2013/5/15 | 初登場15位 売上0.8万枚 |
1.同じ空の下 アコースティック感を出しつつ適度なバンドサウンドによる前向きソング。サウンド面は本当に良くなった。というか2ndアルバムまでのA面に限って行われていた意味のないストリングス上乗せをカットしただけなんだけど。前2作は個人的にはどんどんやってくれ!的な勢いがあったが、今回は「福笑い」並に幅広く受け入れられそうな明るさを伴っている。これまでに比べてもやけに直球なJ-POP的応援歌ではあるし、正直この曲だけ聞くと前向きな歌詞がペラく響くが、高橋優はリアルタイムシンガーソングライターである。この曲が浮かんだ経緯はトレイ下に記してあり、こういう心境になったのもまた真実。ならばそれでいいじゃないか。PVには何もかも失った一般人の老人の境遇が描かれていて、それも含めてみるとまた違う味わいがある。 2.髭 3.がんばれ細野さん ★★★★☆ 初動0.7万枚 |
|||
スターラブレイション | ケラケラ | 2013/5/15 | 初登場30位 売上1.5万枚 |
1.スターラブレイション 女性ボーカル&男性2人というグループの2作目。声も曲調もいきものがかりそっくりだが、男性2人の編成はベースとドラム(いきものは2人ともギター)。ドラマ「ラストシンデレラ」主題歌ということで歌詞にもそのままタイトルが登場するなど、ドラマタイアップに忠実な曲になっている(と思われる)。まだ予算が無いのかバイオリン1人だけのクレジットになっているが、その分だけ重くも小奇麗すぎることも無く、いきものがかりが最早完全に見失ってしまったコンパクトなポップ感が出ている。キャッチーなメロディーでも負けてない。このまま下手に勝負曲とか銘打ってストリングスバラードなんか出したらたぶん二番煎じで終わると思うが、明るい曲メインでコンパクトなポップ路線を追求すれば取って代わる事も夢じゃないかも。サビ始まりの歌詞は当然英語表記(Oh! Baby Baby)だと思ってたら「オウベイベイベイ」とか思いっきりカタカナ表記。これは字面ダサすぎないか。 2.虹色ハートビート 3.ゆらり花火 4.奏(かなで) 5.虹色ハートビート(路上ライブバージョン) ★★★★☆ 初動0.26万枚 |
|||
さよならクロール | AKB48 | 2013/5/22 Type-A,K,B | 初登場1位 売上195.3万枚 |
1.さよならクロール 歌唱メンバーは入山杏奈、川栄李奈、菊地あやか、篠田麻里子、高橋みなみ、横山由依、渡辺麻友、阿部マリア、板野友美、大島優子、北原里英、永尾まりや、柏木由紀、加藤玲奈、小嶋陽菜、島崎遥香、藤江れいな、松井珠理奈、木アゆりあ、松井玲奈、木本花音、渡辺美優紀、矢倉楓子、山本彩、山田菜々、兒玉遥、指原莉乃、宮脇咲良、田島芽瑠、朝長美桜、高城亜樹、宮澤佐江。「ポニーテールとシュシュ」以降、恒例となった水着南国サマーソングにして、総選挙投票シリアルナンバーに付属しているおまけCDにして、O社の年間チャートぶっちぎりの1位が初日だけで確定した2013年最大の話題作!発売わずか数日でAmazonの中古価格がほぼ全部1円ラッシュになってしまう伝説も残した。楽曲は恒例さわやかソングで引っかかりはあまり強くないけど、決して邪魔にもならないアイドルポップ。ただ前2年はもっと不満があったので「ポニーテールとシュシュ」以降の夏歌としては「ポニーテールとシュシュ」に続く好印象ではある。そもそもあまり曲自体は話題になってないので触れられないがこれまでの夏歌と違って女の子視点の曲というところもポイントか。 2.バラの果実/Under Girls Type-A Type-K Type-B 4.ハステとワステ/BKA48 DVD 1.さよならクロール Music
Video 2.さよならクロール Music
Video〜水着ver.〜 3.バラの果実/Under Girls Music
Video Type-A 5.Making of
さよならクロール Music Video(前編) 6.鉄拳パラパラ漫画〜So
long!〜 Type-K 5.Making of
さよならクロール Music Video(後編) 6.鉄拳パラパラ漫画〜夢の河〜 Type-B 5.ハステとワステ/BKA48 Music
Video 6.鉄拳パラパラ漫画〜ファースト・ラビット〜 初回と通常の違いは「ジャケ写」、「初回盤に全国握手会参加券封入」、「通常盤には生写真50種のうち1種封入」でCD/DVDの内容は同じ。 劇場盤は3曲目に研究生による「LOVE修行」収録(DVDなし)。劇場盤は生写真1枚+個別握手券or生写真2枚を選択可能。 初回、通常、劇場盤全てに総選挙投票シリアルナンバーカード封入。実質的に売上の大半(推定90万近く)を占めるとされる劇場盤に投票券がつくのは史上初。 ★★★★☆ 初動176.3万枚 |
|||
Magic of Love | Perfume | 2013/5/22 | 初登場3位 売上7.7万枚 |
1.Magic of Love ポップすぎず、バキバキしすぎず、Perfumeシングルの中で最も中間点を狙ったような曲。聞きやすい曲だけど何だか勢いが無くなってきた感じがする。 2.Handy Man ★★★☆☆ 初動6.6万枚 |
|||
フリップ フロップ | 豊崎愛生 | 2013/5/22 | 初登場18位 売上0.9万枚 |
1.フリップ
フロップ ガンダムのオンラインゲームバラエティ番組のタイアップらしく、歌詞にも「ココロ・オンライン」とか世界中と繋がれるオンラインゲームを思わせるような表現が登場する。sasakure.UKというボーカロイドのクリエイターによる作品で、「幸せギター」なる謎のギタークレジット以外は打ち込みのようだけど、ほっこりした暖かみのある雰囲気になっていて好感触。この人の楽曲は毎回色々やってるけど普段聞かない曲調に良さを感じさせてくれる。 2.さすらいの迷える仔猫 ★★★★☆ 初動0.9万枚 |
|||
Endless Game | 嵐 | 2013/5/29 初回盤、通常盤 | 初登場1位 売上55.2万枚 |
1.Endless Game 櫻井主演ドラマ「家族ゲーム」主題歌。1年前の「Face Down」路線のエレクトロ系で声も一部加工されている。スリリングな雰囲気は「truth」っぽくもあるか(イントロで一瞬よぎる)。今回はさらに分かりにくい楽曲という印象で正直ここ数年の中でもダントツにイマイチ。櫻井主演であるにも関わらず、やはり何も伝えたいリリックが出てこないのか今回もサクラップは無い。このため2コーラス終了後そのままCメロからラストサビまで流れ込み、4分程度で終わる。ちょっと短めだし、制作サイドもラップを入れるならCメロ直後に入れられるように作っていたんじゃないかと思うんだけど…。 初回盤 通常盤 3.モノクロ 初回盤DVD 初回盤には「Magic hour」のカラオケのみ、通常盤に「Endless Game」と残り2曲のカラオケを収録。 ★★★☆☆ 初動47.7万枚 |
|||
言ノ葉 | 秦基博 | 2013/5/29 | 初登場11位 売上1.7万枚 |
1.言ノ葉 アニメ映画「言の葉の庭」イメージソング。確か「ドラゴンボール」の映画を見に行った際に予告編がかかっていた。15歳の少年と27歳の女性の交流を描いたわりと普通のドラマのような作風っぽかった。映画のあらすじを見る限りだと作品内容をかなり反映した歌詞になっているようだが、あくまでイメージソングであり、主題歌ではないので映画ではかかっていないらしい。しかも同時期にピコが別のアニメタイアップで同名の楽曲をリリースしたのもややこしかった。編曲は秦基博本人。昨年から編曲もやるようになったが、前々作のようなデモっぽい質感ではなくアルバム最終曲で見せたようなバンドサウンド。ここまで出来るならそのうち全面的に編曲まで手がけたアルバムを作っても間延びせずにいけるのでは。各楽器がうまく絡み合ったバンドサウンドといい極上のメロディーといい楽曲自体は王道といった感じで抜群の安定感。アベレージの高さはまだまだ天井知らずだ。 2.Rain 3.Girl(Tomita Lab. Remix) 5.Rain(Long Ver.) ★★★★☆ 初動1.1万枚 |