2013年6月発売編

Joy!! SMAP 2013/6/5 全5種 初登場1位 売上39.9万枚
1.Joy!!
赤い公園の津野米咲提供。編曲は最近頻繁に出てくる菅野よう子。香取主演ドラマ「幽かな彼女」主題歌で出演者の生徒たちがサビの「Joy!! Joy!!」コーラス要員として参加している。全員なのかは不明(PV出演は一部生徒しか確認できない)。ドラマで最初にかかった時はあまりに調子ハズレでお気楽なノリに聞こえた上に香取の出だしの"キマジメサンバ"って何だよとかなり印象が悪かった。むしろSMAPシングルで最も苦手な"バカバカンスの悪夢"再来かと思ったほどだ。だがしっかり聞いてみると"キマジメサンバ"ではなく"気真面目さんはごくろうさん"だった。大人になるにつれて落ち着いてしまい、騒ぐことを忘れてしまいがちだけど、あの頃のようにたまには騒ごう!というメッセージ性のある歌詞は個人的にも2013年現在の社会にも響くであろう内容。"無駄なことを一緒にしようよ"というサビの歌詞はドラマでも似たようなテーマの回があったけど、色々気づかされる言葉だ。今のSMAPだから響く、お気楽なフリして深くそして楽しい名曲。あとこの手の楽しい曲だと大概騒ぐこと、それはお酒を飲む事的な歌詞になり、疎外感を感じるんだけど今作で唯一出てくるそれっぽいフレーズはなんと"呑めない"。個人的にこれが素晴らしい。

ビビッドオレンジのみ
2.世界の国からこんにちは
1970年大阪万博テーマ曲カバー。メンバーでさえ生まれる前の曲なんだけどSMAPを昭和の伝道師にしたい流れは名作映画のリメイクなどでも顕著に出ていた。今回もそういう意図なのか。正直これを歌わせるには1番微妙な世代(若くないし、リアル世代でも無い)なんじゃないかと思うんだけど。2分台で終わる短さで歌詞も簡略化され、原曲は3番まであったようだが1番の歌詞を繰り返すだけで2分半ほどで終了する。1970年だった歌詞は2013年に変更。問題はその大胆なアレンジでデジタル全開の無機質コンピューターサウンド。これが2013年の音だというなら確かに今風ではあるんだけど、懐古主義のテンプレである「暖かみのある昭和、冷たい現代、ああ昔は良かった…」をサウンド面でも表現してしまったと言えなくもない。

ライムグリーン、レモンイエロー(通常盤)のみ
2.掌の世界
凛として時雨のTKによる提供曲。以前TVで見た時は男女のボーカルが奇声を上げて叫びまくる凄いバンドという印象だったが、今作は最近流行りのクールなデジタルナンバーといった印象。本人がセルフカバーしたらオクターブ上で叫ぶのかもしれないが。C/Wにしておくにはもったいない勢いはあるけどSMAPの単独A面としては異色すぎる感じで、アルバムか前作のように両A面で入ってそうな印象。

スカイブルーのみ
2.Can't Stop SMAP!!〜50 Singles Non-Stop Mix
30分に及ぶシングル50作のリミックスメドレー。スマスマの対談企画と異なり、両A面曲は登場しない(配信の曲も無し)。1st〜今作までのイントロ+サビが一気に繋ぎ合わされているが、サビが長い曲では容赦なくサビ半分で切られている。1stから早速サビ半分で切られているのが不憫…。メドレーのタイトルにもなっているというのに…。また「ずっと忘れない」や「弾丸ファイター」などはサビ終わりにタイトルが歌われるせいなのか、サビ頭ではなくサビ後半の収録になっている。極端な加工はしていないがリミックスなので何だか変なリバーブだか音響処理がかかっている感じでやや違和感を感じるところも無くは無いが50作を一気に振り返るのは楽しい。昔の曲は『SMAP Vest』持ってれば網羅できるけど案外「Smac」が分からない人なんかはかなり多くなってきてるんじゃないだろうか。途中でメンバーによる新録ボイス(「S・M・A・P、SMAP!」と最後に「Thank you!」)が出てくるのも良い。

ショッキングピンクのみ
2.JOY!!(Red-T remix)
このショッキングピンクのみ他4種と異なり、EPサイズジャケットとなっている(封入特典にイラストのステッカー)。リミックスなので歌詞の記載が無いにも関わらず歌詞カードも無駄にでかく、空白がかなり虚しかった。こういう付加価値になってないような無駄な付加価値で1400円取るのは暴利だと思う。内容の方はまあリミックスだね…としか。

DVD(DVD付は3種)

ビビッドオレンジ
1.Joy!!(Music Video)
メンバーと一緒に1000人以上のダンサーが次々に踊りだすという曲の楽しさをさらに増幅させる楽しい映像。踊っているのは雇われたダンサーのようで、"PVに参加したファン"というのは上の階で見ている観客。さすがに呼ばれたファンにその場で踊らせたわけではない。ダンサーではない人となるとドラマ「幽かな彼女」の生徒たちのうち何人かはダンスに参加している。スマスマ出演時はもっと大勢の生徒が出てきて踊っていたのでドラマの撮影中に生徒全員で曲のフリを練習する機会があったということだろう。特別扱いはあまりされておらずあくまで参加している大勢の集団のうちの1集団。かなりめまぐるしく場面が変わるのと人数が多すぎるのでほとんど顔の判別はできないし映ってもいない。2番サビではSMAPのすぐ後ろが生徒たちだが、1番前にいる森本慎太郎、未来穂香、森迫永依くらいしか分からなかった。

ライムグリーン
1.掌の世界(Music Video)
一転して椅子に座って歌っているのとバックに流れている水が印象的なクールなPV。分割画面の多用など作風が「Moment」のPVに近いものがある。メンバーが5人揃うシーンが無いのでこっちはスケジュールの合間を縫っての全員別撮りだったようだ。それにしてもC/WでPV作るとは思わなかった。諸々の事情(複数商法にするため)で両A面の予定を変更したんじゃないか。

スカイブルー
1.Joy!!(Music Video Documentary)
字幕説明付のPVメイキング。ドラマ「幽かな彼女」生徒たちのコメントくらいは出てくるかと思ったが、テロップで紹介されるも普通に流されてしまうのが少し残念だ。まあSMAPの作品だからしょうがないけど、大掛かりな撮影だけにもう少し長くても良かった気はする(メイキング2つ合わせて曲より少し長い12分)。

2.掌の世界(Making)
撮影風景をほぼ垂れ流し。メンバー完全個別撮影なので収録の合間にメンバーがカメラサービス、コメントしたりするようなシーンも皆無。このためかなり淡々としている印象。

全5種のうち楽曲を揃えるにはライムグリーンorレモンイエロー(通常盤)以外の4種が必要(ライムグリーンとレモンイエロー(通常盤)のCDの内容は同一)。他のC/Wカバーとリミックスなので「新曲」だけ入手したいなら通常盤だけでOKということになる。

5種全てにシリアルコード封入。どれか1つのコードで以下の抽選を選択可能。
・ドラマ「幽かな彼女」ドラマファンミーティング
・海外旅行プレゼント(5組10名)
・オリジナルiPhone5ケース(50名)
・オリジナルタンブラー(500名)
・オリジナル缶バッジ(5000名)

レモンイエロー(通常盤)のコードでのみダンスイベントの応募抽選もある。応募コード用紙は5種とも全く同じ。混ざってしまうとどれがイエローなのか分からなくなってしまうが、どうやってイエローのものだと判別するんだろうか…。

1〜5全てのコードでメンバーのソロバージョン「Joy!!」を収録したDVDとハンドタオルが全員プレゼント(送料別途370円)。今回狙ったのはこれ。7月31日に何の予告も無く、届いた。予告なしの着払い到着はちょっと困った。

5種購入者特典DVD
「Joy!!」各メンバーソロバージョンPV
新作映像ではなく、本編PV用に撮影した素材の中から各メンバーがなるべく多く映っている映像を繋いで再編集したもの。常に対象メンバーが映り続けるわけではなく、たまに全景映像に変わったりする。ソロパートを歌っている時に画面が切り替わったりするのはどうかと思うけど、本編やそれぞれの映像では映り込んでいなかったところでバックのダンサーたちが映り込むのでそれなりに新鮮。ただ基本的に5人別行動する部分が無く、常に5人が並んでいるので全く違う角度の映像は出てこない。それゆえ5連発で映像を見ていると飽きてくる。メンバー5人分よりもドラマ「幽かな彼女」の生徒たちVer.があったらかなり画面が変わったと思う。

★★★★★

初動32.8万枚
サウンドスキャン初動5種合計25.9万枚(青→橙→緑→黄→ピンクの順に7.5万、6.2万、4.9万、3.9万、3.5万)

Joy!!(初回限定盤)(ビビッドオレンジ)(DVD付)DVD付  Joy!!(初回限定盤)(ライムグリーン)(DVD付)DVD付  Joy!!(初回限定盤)(スカイブルー)(DVD付)DVD付  Joy!!(初回限定盤)(ショッキングピンク)EPサイズ仕様  Joy!!(レモンイエロー) 

運命/ワンダフル スマイル 東京女子流/新井ひとみと松島湾子 2013/6/5 Type-A,C 初登場6位 売上2.4万枚
1.運命
前作に続いて林田健司の提供曲。帯に書かれている煽り文が今回は「東京女子流サウンドのど真ん中」となっているが、確かにど真ん中。あまりにど真ん中すぎて初めて聞いた気が全くしなく、アルバムからのシングルカットだっけ?と思ったほどだ。ここまでの停滞感は初めて感じた。まさかここが限界なのか…?メンバーは今もなお日々成長しているが、楽曲面が成長を急ぎすぎて天井に当たってしまいどん詰まりになってしまっているんじゃないかと不安になってきた。

2.ワンダフル スマイル/新井ひとみと松島湾子
センターの新井ひとみが宮城出身ということでご当地キャラの松島湾子とユニットを結成した、という設定
作詞も2人の共作になり、松島湾子がコーラス参加している事になっているが、中の人誰だー?(誰だー)地元ラジオが発信元なのでDJの誰かなのか?まあほとんど新井ひとみのソロとして聞けるが、本人のボーカルに合った伸び伸びした曲調で思いのほか好印象。最初は企画曲、しかも地方のご当地ソングを入れるなよと思ったが、本体の方向性がどん詰まりになってしまっているので収録のタイミングも絶妙だったように思う。

Type-A,Bのみ
3.ふたりきり-Royal Mirrorball Mix-
Type-Cのみ
3.運命-Royal Mirrorball Mix-
恒例のリミックスが今回は2作あり、DVD付2種には3rdアルバム収録曲、表題曲のリミックスはType-Cのみとなっている。大人っぽくカッコいい曲調ではあるんだけど、ちょっとそればっかり攻めすぎている感じがする。そんなに似た曲ではないのに何だかどっちも区別がつかなくなってきたし、「Limited addiction」の頃はリミックスにさえ感動したものだったがそういった感じが全く無くなっり、正直かなり離れ気味になってきた。

DVD

1.運命(Music Video)
かなり大人なメイク。10年後まではいかなくても6,7年後にはこんな雰囲気に成長するのかもしれない。初めてエキストラ男性が出てきて、ちょっとメンバーと絡むシーンもあるんだけど、このエキストラ男性のエキストラ感といいますか、人形若しくは機械のようなオーラの消し方はプロ級。一部ファンの発狂を抑える意味でもグッジョブな職人っぷり。曲の成長は今回完全に止まっているけど、PV自体はまだ進化を見せてくれた感じ。

2.Music Video Making
やはり大人っぽいという話をしつつ撮影風景。5月に行われていたツアーでは序盤に中江の声がドクターストップになってしまいダンスのみに参加していたそうだが、確かにこのメイキングの時点で少し声がハスキー気味になっている。あと自称「あ〜ちゃん」をいつまで続けるんだろうかと思っていた小西の自称がいつの間にか「小西」になっていた。もう高校1年になったんだもんな。

3.Special Movie「LIVE AT BUDOKAN 2012 Documentary -SPACE SHOWER EDIT Ver.-」
なんか
1時間以上もある長尺ドキュメント。武道館公演のドキュメントだけで1時間も持つのかと思ったら、雑誌インタビューやラジオ収録、レコーディング、3rdアルバムジャケ写撮影など公演が行われた12月の活動そのものに密着した上に、メンバーそれぞれが自身の子供の頃を振り返る個別インタビュー映像まで収録されていた。シングルのくせに2100円って…と思っていたがこんだけサービスしてくれるなら表題曲は微妙だったけど2100円でも元は取れた。

Type-BのDVDは「おでかけムービー」、Type-CはCD3曲目が「運命」のリミックスに差し替え、Type-Dはイベント/mu-mo限定でリミックス収録なし(お値段そのまま)。Type-Dは事実上イベント参加費でありそれに付随するおまけCDとなる。

★★★☆☆

初動2.4万枚
サウンドスキャン20位圏外(対象外のType-Dの売上が大半のためと思われる)

運命/ワンダフル スマイル(新井ひとみと松島湾子)  (SG+DVD) タイプADVD付Type-A  運命/ワンダフル スマイル(新井ひとみと松島湾子) (SG+DVD) タイプBDVD付Type-B  運命/ワンダフル スマイル(新井ひとみと松島湾子) タイプCType-C  運命/ワンダフル スマイル(新井ひとみと松島湾子)Amazonダウンロード

夏の太陽のせいにして なついろ 2013/6/19 200位圏外
1.夏の太陽のせいにして
昨年の大惨敗から次があるのか謎だったが2年目も始動。山崎好詩未の担当クレジットが作詞しか無いのに作詞が作家との共作になっているが1stでは作詞参加すらさせてもらえなかったので一応前進したのか。曲は大野愛果と葉山たけしによる王道的なさわやかサウンドが展開。正直なところグループとしてのバランスはほぼ皆無というか、単にビジュアル要員を3倍にしているだけにしか思えない感じで、完全に森川七月のボーカルの良さとメンバー外部の作編曲の良さで100%使いきっちゃってる感じではあるんだけど、2ndアルバムも楽しみだ。250枚以下しか売れてないというのはあまりに不当評価すぎる。

2.Just Going My Way
こちらはメンバーの北川加奈が単独で作曲。作詞は作家と山崎好詩未の共作。A面では山崎の名前が前だったが今作は後ろになっているので関与度が低い模様。少し渋く大人っぽい作風になっていて少し意外だった。元々、森川七月はジャズ歌手なのでこういう渋めの作風の方が本来の色に近いのかもしれない。

★★★★☆

200位以下のため推定初動250枚以下

夏の太陽のせいにして  

1 2 3〜恋がはじまる〜 いきものがかり 2013/6/5 初登場9位 売上2.3万枚
1.1 2 3〜恋がはじまる〜
水野曲で本間昭光の編曲。久々に重さも長さも感じない軽やかなポップミュージック。ストリングスもそんなに邪魔してないけど、サビの控えめなギターサウンド(プア〜ン)がサビで聞こえるたびに何か惜しい気分になる。スストリングスがなぞっているラインも全部スライドギター押しでやった方が良かったんじゃないか。ただ間奏では「ホタルノヒカリ」以来となるハーモニカムバック→ギターソロ。まさかハーモニカムバックして来るとは思わなかったので驚いた。さすがに数年以上に渡って大作続きだっただけに勘も戻りきってはいないところはある感じだけど、久々に気軽に聞ける曲がA面で出たというのは大きい。でもこういうのに限ってさほど売れないんだろうな。

2.あしたのそら
山下曲で同じく本間昭光の編曲。カントリーフォークっぽい曲調。これまた少し前を思わせる曲。最近の定番であるストリングスがただバックで小奇麗になっているだけと異なり、かなり目立って動いている。間奏ではハーモニカとストリングスが絡み合ったりとここまでストリングスが活きている曲は近年無かったと思う。変化の兆しか単なる気まぐれか。ここ数年の中ではかなりいい兆候だと思う。これはアルバムにも期待できるか!?そして何より「ギターハープの山下」さんの冠が生還したことを素直に喜びたい。

★★★★☆

初動1.8万枚
サウンドスキャン初動9位1.7万枚

1 2 3~恋がはじまる~  

Story MONKEY MAJIK 2013/6/12 初登場59位 売上0.1万枚
1.Story
アコースティックを軸にしたあまりバンド感の無い(外部のピアノやストリングスっぽいラインが目立っている)ポップミュージックというわりかし王道タイプの曲。安定した良さはあるが、このくらいはいくらでも出せるといった感じで名曲「If」の後のシングルとしてはちょっと何でも無さすぎるか。

2.Little things
ウクレレみたいな演奏と全英語詞によるかなりこざっぱりしたタイトル通り小さな感じのナンバー。普通。

★★★☆☆

Story  

僕らのユリイカ NMB48 2013/6/19 Type-B 初登場1位 売上55.8万枚
1.僕らのユリイカ
歌唱メンバーは市川美織、小笠原茉由、小谷里歩、上西恵、白間美瑠、山本彩、吉田朱里、渡辺美優紀、島田玲奈、高野祐衣、谷川愛梨、矢倉楓子、山田菜々、與儀ケイラ、加藤夕夏、薮下柊。結局シングルでは前作のみ、加えて1stアルバムに参加しただけで横山由依の兼任が解除され、入れ替わりで市川美織が兼任になった。夏だ!海だ!水着だ!のノリをあえて外して少しさわやかさの中に切なさも漂うありそうでなかった曲。アルバムで過去のシングルを聞いてみたところNMB48はそんなに好きなグループでは無かったんだけど、前作と今作に限ってはけっこう好きだ。

2.届かなそうで届くもの
歌唱メンバーは小笠原茉由、木下春奈、小谷里歩、近藤里奈、上西恵、白間美瑠、山本彩、吉田朱里、渡辺美優紀、木下百花、矢倉楓子、山田菜々、太田夢莉、久代梨奈、薮下柊、横山由依。4月から放送されていた「げいにん!!2」テーマ曲で兼任解除が発表された4/28以前に収録された楽曲をそのまま再録音せずに製品化したらしく、横山由依が普通に参加している。通常盤の共通C/WなのにPVが制作されていないのは、兼任変更の都合もありそうだ。明るくポップでそこそこ好感触だが、後で振り返ると思い出せない、という48系列の標準的ナンバー。

Type-B、劇場盤のみ
3.野蛮なソフトクリーム/紅組
歌唱メンバーは市川美織、古賀成美、近藤里奈、渡辺美優紀、沖田彩華、川上礼奈、木下百花、三田麻央、矢倉楓子、黒川葉月、小林莉加子、室加奈子。ソフトクリーム食べるだけで歌詞にできるんだからなんだかんだ秋元康は作詞家だなと思うが、「解禁!欲望!ペロペロしちゃおうぜ!」とかネット界隈が盛り上がりそうなワードが散りばめられていてそこはかとなくネジが飛んでいるところが目につく。曲だけ聞いているとかわいらしい曲調だし、PVも後述のように渡辺がソフトクリーム食べているだけで後は別の話が展開するのでそんなに変な印象は無いけど。

DVD

1.僕らのユリイカ(ミュージックビデオ)
無人島に漂着したメンバーがサバイバルするというドラマ仕立ての内容。メンバーが無人島でサバイバルっていうPVは初期のAAAが全く同じ事やっていた記憶があるが…。夏だ!海だ!というのに水着一切無しというのが近年の48系では珍しい。曲が途中で切れてドラマパートになり、定番である「イカダ作ろう」という話になり、ラストでは無事に陸地に到着。しかしそこには朽ち果てたNMB劇場の看板と荒廃したタワーというリアルセカオワ(世界の終わり)展開。「SPEC」かよ!そしてそれを見つめるひげもじゃ生き残りの仙人のような仕様の金子支配人が…というところで笑っていいのか、謎の高まりに高揚感を覚えればいいのか分からないまま謎のTO BE CONTINUED。続くのかよ!

2.僕らのユリイカ(ミュージックビデオ ダンシングバージョン)
本編には一切のダンスシーンが無く、歌唱シーンも劇場盤ジャケットの構図のみだったので、完全な別映像PV。Type-Cジャケ写の場所で水着ダンスで、夏だ!海だ!山本彩の水着を見せろや!という一定層の需要に応える。青空が眩しい。

以下Type-Bのみ
3.野蛮なソフトクリーム(ミュージックビデオ)

ソフトクリーム食べながらLINEやっていてニッコニコな渡辺、転校生として紹介されるフレッシュレモン、コーチにダメ出しされて奮起するダンス部員たち、と一応ストーリー仕立てになっているがLINEのくだりや、転校生として登場して以降の出番がさほどないフレッシュレモンといい、ダンス部員だけの話で良かったんじゃないかと思う。何故か曲に参加していない山本彩がゲスト参加しているのも謎だ。Type-Aの白組楽曲では渡辺と横山由依もゲスト参加しているようだが…。

4.特典映像 小谷里歩vs月亭方正 へたれ返上対決(後編)
Type-Aの続き。50分近くに及ぶ芸人バラエティ前編の勝敗も結果までご丁寧に全部ダイジェストされているので、前編は見なくてもあまり問題は無い。山本、渡辺がコメンテーター、その他メンバーが全員バックの観客で、小谷が山崎邦正から2013年に改名した月亭方正とバラエティ的な対決を繰り広げるという小谷ファン以外は面白くもなんともない衝撃的な企画。収録が4月28日以前なのか、市川はいなくて横山由依が普通にレポーターとして登場している。NMB48が吉本所属というのが大きいようだけど、この手のバラエティはただでさえ好きじゃないのに全く無関心のメンバーが延々と無関心の芸人と対決し、取り巻く芸人たちも誰1人知らないし面白くも無いという事で開始5分くらいから最後まで相当キツかった。大阪に何の縁も無い埼玉出身とされているフレッシュレモンはこれからこんな環境でやっていけるのか?

★★★★☆

初動48.2万枚
サウンドスキャン初動1〜3位(A,B,C)合計12.5万枚

僕らのユリイカ 通常盤Type-A【トレーディングカード(全16種類のうち1種類をランダム封入)全国握手会参加券封入】(初回プレス盤)(DVD付)Type-A  僕らのユリイカ 通常盤Type-B【トレーディングカード(全16種類のうち1種類をランダム封入)全国握手会参加券封入】(初回プレス盤)(DVD付)Type-B  僕らのユリイカ 通常盤Type-C【トレーディングカード(全16種類のうち1種類をランダム封入)全国握手会参加券封入】(初回プレス盤)(DVD付)Type-C  僕らのユリイカ 【劇場盤】劇場盤 

スカーレット スキマスイッチ 2013/6/19 初登場15位 売上1.0万枚
1.スカーレット
テレ朝の土曜ワイドタイアップ。サスペンスの余韻的ゆったりバラード。安定の出来だが特に新しいところも過去のバラード以上の印象も無い。ただ歌詞の面ではいつまでも全力で少年ではいられない大人のほろ苦さもにじみ出ていて大サビの「"可能性"っていうものはずっと無限だとは思わない」なる枯れたフレーズも登場するところが味わい深い。

2.トラベラーズ・ハイ
前年から行っていたツアーのテーマ曲。ツアーをテーマにしているだけあって軽快でノリがいい。ストリングスとホーンとバンドとの絡み具合もバッチリ。C/Wの中ではもしかして最高傑作なんじゃないだろうか。

3.10th(instrumental)
恒例のインスト。デビュー10周年ということでそれをテーマにしているようだ。大橋のアコギが主メロで、常田の打ち込みや大橋のボイスなどがメインで曲を引っ張っていく。ある程度はテンポもあって聞きやすい。

★★★☆☆

初動0.9万枚
サウンドスキャン初動12位0.83万枚(初回盤)

スカーレット(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  スカーレット通常盤 

プリズム 寿美菜子 2013/6/19 初登場17位 売上0.6万枚
1.プリズム
ギター以外全面打ち込みのポップナンバー。ひたすらポジティブで明るい空気の楽曲。基本的に声優方面に聞く幅を広げた際に求めていたのはこういう路線なので今回も期待の範疇。打ち込みの異常な軽さも曲の軽やかさを高めて…いややっぱ音は軽すぎる気がするな…。

2.Bubblicious
一転して生バンドを起用した爽快ロック路線。これまでの王道的な曲ではあるけど、斬新さで「プリズム」をA面に持っていったのでC/Wになったのかも。サウンド的にはこっちの方が好き。

★★★★☆

初動0.6万枚
サウンドスキャン20位圏外

プリズム(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  プリズム(通常盤)通常盤 

ラズベリージャム 北乃きい 2013/6/26 初登場53位 売上0.1万枚
1.ラズベリージャム
スネオヘアーに続き今回はAqua Timezとのコラボ。「きたのきい to スネオヘアー」になった前作のようにアーティスト表記にAqua Timezの名前を入れていないものの、今回も単なる曲提供ではなく、編曲と演奏までAqua Timezが手がけている。ボーカル太志は作詞作曲のみでコーラス参加もしていないので演奏は残りの4人のメンバーのみ。よってボーカルだけ北乃きいに交換したAqua Timezみたいな印象の楽曲。Aqua Timez自体が昨年夏のシングル、アルバム以降リリースしてないので今年初の新曲となる。ややインパクトは薄いけど何度か聞いていると味が出てくる。

2.師大路夜市(シーダールゥイエシー)
こちらはAqua Timezは関与してない。ギター以外打ち込みの打ち込みロック。何故か台湾が舞台になった台湾打ち込みロックとなっている。初期のいかにもエイベクシーな作風よりはやりたい放題やっている感じで本人の志向が強く出ているんじゃないかと思う。見た目も誰だか分からなくなってしまったが…。

★★★★☆

ラズベリージャム (初回生産限定)初回盤会報付  ラズベリージャム通常盤 

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