2014年1月発売編

鞆の浦慕情 岩佐美咲 2014/1/8 通常盤 初登場1位 売上2.3万枚
1.鞆の浦慕情
年1ペースの3枚目。ということはもう3年目なのかと時の流れの早さに細目になりつつ、今回は水森かおり大先輩を見習ったかのようなご当地ソング路線のようだ。普段演歌を聞かない層には、いかにも演歌っぽいなぁ…と思わせつつもあまりにド演歌すぎずわりと聞きやすいというのも3作共通していると思う。ていうか編曲がAKB48の大半の"いつものAKB"サウンドを量産している野中"まさ"雄一。「いかにも演歌っぽいけど聞きやすい」のはそもそも演歌と畑違いの人がそれっぽくアレンジしているからなのかもしれない。

2.恋するフォーチュンクッキー<演歌バージョン>
毎回これが楽しみなAKB48ヒット曲の演歌カバー。今回もかなり凄い事になっており、ヘリウムボイスのような「ハイ!ハイ!」「ヨイショ!」「ヨイヨイヨイヨイ…」などの掛け声が爆笑を誘う珍曲に。

通常盤のみ
3.赤いスイートピー
松田聖子のカバー。昨年のアルバム『リクエストカバーズ』からのシングルカット。これは演歌改変はしておらず、普通にカバーしている。そのためか歌声もアイドルモードというか普通になっている。ボーカルの幅広さを感じられる一方で原曲を現代風にアレンジし直したような普通にいいカバー。ただ初回盤には新たにカバーした「異邦人」が入っているそうでそっちが聞きたかった…。

初動1.2万枚
サウンドスキャン初動2種合計0.77万枚(初回盤4位0.5万、通常盤13位0.27万)

★★★☆☆

鞆の浦慕情【初回限定盤】(DVD付)初回盤DVD付  鞆の浦慕情【通常盤】通常盤 

ヒカリギフト 戸松遥 2014/1/15 初登場11位 売上0.7万枚
1.ヒカリギフト
もう少し鐘の音色を全面に足すだけでクリスマスソングになってしまいそうなウィンターミディアムバラード。暖かな雰囲気だけど全面打ち込みなのでけっこう軽くてライトなサウンド。ただちょっと印象が薄くなってしまうので、生バンドでやってこってりして退屈になるかもしれないのとどっちがいいかは微妙なところだけど、これはこれでありじゃないだろうか。

2.Get you!!
一転してバンドによる元気ロックナンバー。歌詞はゲレンデソングっぽくなっているが、サウンドがかなり熱いのであの伝説の某曲よりも確実にゲレンデ溶けそう

初動0.6万枚
サウンドスキャン初動8位0.41万枚(初回盤)

★★★☆☆

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スノーマジックファンタジー SEKAI NO OWARI 2014/1/22 初回盤A 初登場1位 売上13.8万枚
1.スノーマジックファンタジー
東日本在住であればJR東日本の「ぜんぶ雪のせいだ」キャンペーンでおなじみの曲。前作「RPG」がウケたのでその線でもう1発!といった感じでかなり二番煎じっぽい曲調。しかもちょっと「RPG」のキーが高かったのを反省して音程を低めにしたりも。ただウィンターソングにした事で二番煎じっぽさは薄くなっている。さらっと聞いた感じではおとぎ話のような世界観かと思っていたが、よく歌詞を見ると主人公が恋をしたのは「雪の精?」とされているが言い換えれば妖怪雪女。最後主人公が眠くなってしまい「君と一緒にいるという事はやはりそういう事」、「これが僕のハッピーエンド」ということで言い換えれば主人公は凍死する怖ッ!この曲怖ッ!雪女と恋に落ちてハッピーエンド(凍死した)という怖いおとぎ話をなんだかファンタジックでポップなヒットチューンっぽく仕立てるという魔法をリスナーにかけたSEKAI NO OWARIの手腕に驚愕。リスナーがそんな魔法にかかるのもたぶんぜんぶ雪のせいだろう

2.銀河街の悪夢
ほぼオルゴールっぽい音色のみで進み、終盤にかけて盛り上がる。やはり普通にポップな印象だが、歌詞はうつ病もしくは類似する精神疾患を患った人の心境が延々綴られているというこれまたなかなか異色な世界観。「精神を安定させるアイツの魔術」っていうのは精神安定系の薬のことだし、「憂鬱を抑えてくれるアノ子の呪い」は抗鬱剤そのもの。「誰のせいでもなくて僕の問題だから僕のことはぼくでしか変えることができない」という思考ループにハマるところや、明日はいろいろやってみようと思うんだけど結局できないとかもうつ病の症状そのまんま。これは経験者じゃないと書けない歌詞だ。

3.Death Disco INSTRUMENTAL
かなりテンポ感のあるインストナンバー。…と思いきや元々は昨年秋に配信限定でリリースされた曲で、普通に歌詞が入った歌モノナンバーだったはずだが何故かここでは歌なしで収録されているという…。どういうことなんだ?

初回盤A特典ライブCD
Selected Live CD of「炎と森のカーニバル at 富士急ハイランド?」(2013.10.12)

1. Love the warz
2. 虹色の戦争
3. illusion
4. Death Disco
5. broken bone
6. 眠り姫
7. 幻の命
8. アースチャイルド
9. yume
10. Fight Music
前作同様にライブCDが特典として付属している。ダイジェストではなく全曲フル。「Death Disco」の歌入りバージョンはこのライブCDで聞く事ができる(初回BのDVDには表題曲ではなくこっちのPVが入っている)。相変わらず彼らはメンバーが演奏するギターとピアノとボーカル以外はそのまま同期で打ち込み音源を流しているので、リズムだけ妙に機械的で存在感があり、「生を楽しむのがライブ」と考えるとどうにも違和感がぬぐえない。特にライブCDだと視覚的な部分が無いから余計気になってしまう。盛り上がりは相当だし、前作よりはライブアルバムとしての良さは増しているようには思ったけど、映像ではなく2作連続でCDにする意図がどうもつかめない。

★★★☆☆

初動10.0万枚
サウンドスキャン初動3種合計9.6万枚(1位初回A4.3万、2位初回B3.9万、3位通常盤1.4万)

スノーマジックファンタジー 初回限定盤A(CD+ライブCD)ライブCD付初回盤A  スノーマジックファンタジー 初回限定盤BDVD付初回盤B  スノーマジックファンタジー(通常盤)通常盤 

笑顔の君は太陽さ/
君の代わりは居やしない/
What is LOVE?
モーニング娘。'14 2014/1/29 初登場1位 売上16.0万枚
1.笑顔の君は太陽さ
えっがおの君はたいよっさ♪の単純なサビが単純ゆえに耳に残るが、サビ以外は全く曲調が異なっており、大久保薫によるEDMサウンド勝負色が強い。今回3曲もあって全部大久保薫ナンバーで聴感が似たり寄ったりになっているだけに、どうせならこの曲はサビの雰囲気のままポップに統一すれば良かったのに何だかもったいない気がする。

2.君の代わりは居やしない
ソチオリンピックの日本代表選手団公式応援ソングという立派なタイアップがついたものの、各局はそれぞれオリンピックテーマ曲を用意しており、CMでも第一生命(ゆず)のようにオリンピック応援色を強めに出したものがインパクトを残す中で、これはかかる機会がほぼ無いため、全く耳にしない、オリンピックと連動しての記憶が残らないという不憫な扱いに…。さらにタイアップがどうであれ電子音攻めのサウンドに変化はなく、いつも通り。とりあえず「ニッポン」とか随所で応援歌っぽくなるものの、「イッポン」に聞こえるし、全体の歌詞はどう見てもいつものラブソングであり、元からあった曲をちょっとオリンピック用に修正したかのよう。選手を応援しているようには思えない。

3.What is LOVE?
3曲の中ではサビのメロディーが1番動いている…ような気はするが…。ただでさえ1曲1曲の区別がつきにくいのにここのところの両A面連発はそれに拍車をかけているだけのような気が…。メリットとしては「"再ブレイク以降"のヒットシングルを集めたベスト盤」というのをかなり早い段階で出せる、ということか。昨年うっかり先走り過ぎてやっちまったけど

6種もあるがCD収録内容は6種全て同一。楽曲違いが無いのは「ピョコピョコウルトラ」以来。A〜DはDVDの内容違いだが、通常AとBは初回特典でそれぞれ異なる11種のトレカランダム封入とジャケ写以外に違いはない。

★★★☆☆

初動14.9万枚
サウンドスキャン初動6種合計5.7万枚(通常A6位1.5万、通常B8位1.3万、初回D13位0.8万、初回C15位0.72万、初回A16位0.7万、初回B17位0.65万)

笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE? 初回版A初回DVD付A 笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE? 初回版B初回DVD付B 笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE? 初回版C初回DVD付C 笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE? 初回版D初回DVD付D 

笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE? 通常版A通常A 笑顔の君は太陽さ/君の代わりは居やしない/What is LOVE? 通常版B通常B 

君の隣 aiko 2014/1/29 初登場5位 売上4.4万枚
1.君の隣
さわやかな安定感のあるポップス。一時期に比べるとリリースペースが遅くなってきているが、数年前の方がちょっとインパクトが落ちてきた感があったので個人的には持ち直してきたような感じはある。

2.舌打ち
ロック系。勢いはあるが、かなり派手にギターが鳴っている割にはその音が抑えられていて遠いような。

3.朝寝ぼう
ここに来てバラード。バラードの連発になると完全に区別がつかなくなってくるが、今回は3曲のバランスが良かった。

★★★★☆

初動3.7万枚
サウンドスキャン初動3位3.6万枚

君の隣 (初回限定仕様)初回盤  君の隣 (通常仕様)通常盤 

CLICK ClariS 2014/1/29 アニメ盤 初登場7位 売上3.6万枚
1.CLICK
アニメ「ニセコイ」オープニング。ClariSらしい聞いてて気持ちがいい王道のスッキリポップナンバー。どうも人気の高いらしいまどかタイアップのついている曲よりもそれ以外の曲の方がライトで聞きやすいという感覚が個人的にはある。

2.シルシ
中高生らしいさわやかポップなラブソング。強い印象は無いが悪くない1曲。

3.next to you
バラード。バラードとしか言いようがないザ・バラード。

アニメ盤のみ
4.CLICK-TV MIX-
初回・通常はカラオケが入っているがアニメ盤はTVサイズ(1コーラス)が収録されている。本当に1番だけの1分30分で歌詞の入れ替え等も無い。

★★★★☆

初動2.1万枚
サウンドスキャン初動2種合計2.0万枚(アニメ盤11位0.99万、初回盤12位0.97万)

CLICK(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  CLICK通常盤  CLICK(期間生産限定アニメ盤)期間限定アニメ盤 

チョコレート 家入レオ 2014/1/29 初回盤B 初登場9位 売上2.2万枚
1.チョコレート
当初アルバムで聞けばいいと思っていたんだけど、シングルバージョンはデビュー前に録音した音源らしく、アルバムでは改めて現在の声で歌い直しているらしい。そうなるとベスト盤が出るまでシングルバージョンを聞けなくなってしまうので一応チェックした次第。甘くほろ苦いチョコレート系ナンバー。アルバム前にイメージと異なるシングルを出してどうするんだという気もするし、新たな一面というよりは正直かったるい印象が勝ってしまう。

初回盤Bのみ
2.LIVE at Zepp DiverCity Tokyo 2013.11.28〜part2〜
(Say Goodbye〜Hello〜Lady Mary〜Bless You〜太陽の女神〜心のカ・タ・チ)

1つのライブを3つに分割して1種ずつに収録している。というわけで全部繋いで収録。ダイジェストではなく全曲フル収録なので20分近い長いトラックになっている。不便なだけで困る扱いだ…。ライブでも歌声は安定している。また一部観客と合唱して盛りあげるところがあるんだけど、イメージ通りの真面目な盛り上げ方。TVとライブでキャラが違うミュージシャンも珍しくないが、どうやらこの人はイメージ通りの真面目な人らしい。

3種全て初回限定生産となっており、C/Wのライブトラックが異なる。3種とも1トラック20分前後に4〜6曲収録されている。

★★★☆☆

初動1.8万枚
サウンドスキャン初動18位0.65万枚(初回C)

チョコレート(完全生産限定盤A)限定A  チョコレート(完全生産限定盤B)限定B  チョコレート(完全生産限定盤C)限定C チョコレートMP3配信 

ひとつだけ ケラケラ 2014/1/29 初登場38位 売上0.2万枚
1.ひとつだけ
映画「僕は友達が少ない」主題歌。1発で耳に残るキャッチーなポップロックナンバー。この辺りさすがであり、もう少し時代が早ければもっとCDチャートにおけるヒットを生み出せていただろうに惜しい。相変わらずいきものがかりに似ているが、いきものがかりではもう書けないであろう若々しさがある。実際にはメンバーは既に20代終盤なので、それにしてはちょっと歌詞が浅すぎる気はするが、意図的に中高生向けにターゲットを絞っているのだろう。大作がかりについていけなくなったリスナーは失ったものをここに感じられる事は間違いない。ただ今回の曲を聞く限りだと、バンドサウンドの方が目立っているものの予算が少なくてバイオリン1人を入れるのがやっとだからサウンドバランスの釣り合いが取れているだけで、ストリングス隊を招くだけの予算があったらあっという間にストリングスに覆われそうな気がしなくもない。

2.ココロトリコキミに
同じくポップ&キャッチーな楽曲。安定していい曲。1種発売にする代わりに、曲数を増やしてミニアルバムのようにして満足度を高めるというシングル盤の構成も現代では意外と硬派な姿勢だ。

3.このまち
今作唯一のバラード。バンドサウンドだが間奏でハーモニカが登場したり、この手のバラードではJ-POP必須ともいえるストリングス無しで成立させていたりと、これはまだ身軽なケラケラだからこそ出来る編曲だと思う。

4.流星
コブクロのカバー。バラードだった原曲を大幅アレンジしてまさかのウキウキポップ調に。新鮮すぎるが、アップテンポでも意外といい曲だった事に気づく。

5.ひとつだけ(路上ライブバージョン)
ベースのふるっぺがアコースティックギターを担当し、ドラムの森さんがパーカッションを担当、キーボードのサポートを入れたアコースティックバージョンでバラードに改変。バラードにするとこの曲は少々かったるいか。

★★★★☆

ひとつだけCD   ひとつだけ MP3配信版 

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