2014年8月発売編

Come On Honey! feat.新井ひとみ(東京女子流) tofubeats 2014/8/6 moraでDL 配信限定
1.Come On Honey! feat.新井ひとみ(東京女子流)
Maltine Girls Wave』で「Rock you! (tofubeats 1988 dub version)」を手がけていたtofubeatsが新井ひとみをゲストボーカルに招いて発表した楽曲。tofubeatsの10月発売の1stアルバムの先行配信作品としてi Tunes,mora,Amazon MP3等の各主要配信サイトで配信された。このクリエイターの事は何一つ知らなかったんだけど、新井ひとみの声質は元々魅力的だと思っていたしソロ楽曲は女子流とは違った魅力が出ていて良かったのと、今回も視聴したらその良さを引き出していそうな楽曲だったのでmoraでDL。けっこう明るくもどこか懐かしさも感じるサマーポップナンバーになっていて聞いていて単純に気持ちがいい。ここのところアイドル界隈は牛丼みたいな安くてうまくて早い大量生産型AKBナンバーか、EDMとかいう凝ってはいるんだけどサウンド重視で電子音がキツイのが主流になってきているので、こういうスッと入ってくる耳触りのポップナンバーがあんまり無いのが残念だったんだけどそこのところを見事に突いてきてくれたというか。フル尺で、しかも最大4Kでyoutubeで無料配信されちゃってるので、購入するってなんだろう…という気にもなってくるが、このPVもよくあるカラオケ映像を忠実にパロッた内容でシュール。新井ひとみが全然出てこないじゃないかと思った頃に、カラオケしているという設定でスッと登場するのが面白い。

★★★★☆

Come On Honey! feat.新井ひとみ(東京女子流)Amazon MP3 

スターマイン LUNKHEAD 2014/8/13 タワレコ限定 初登場59位 売上0.1万枚
1.スターマイン
昨年4月以来、恒例の紙ジャケ仕様タワレコ限定シングル。出来た当初は王道だったらしいけど、気がついたらお祭りナンバーになっていたという異色楽曲。ここのところかなりシリアスなトーンが続いていたので、まさかお祭り路線ではじけるとは思わなかった。メジャーデビュー10周年を迎えた今年は10周年を掲げて例年以上に熱くライブ活動しているようなのでその盛り上がりが繁栄されたのかもしれない。お祭りノリをやると大概は太鼓やお囃子の音を打ち込みにしろ生にしろそのまま入れるところだけど、ドラムをドコドコ高速で叩いて太鼓っぽくしたり、ギターリフでお囃子っぽくしたりと、外部音を入れないでお祭りっぽくしているところにロック魂を見た気がする。まあそんなに好きな曲!という感じではないんだけど面白い1曲だ。

2.スターマイン(2014.7.13 LIVE at SHIBUYA CLUB QUATTRO ODAKA MIX)
紙ジャケタワレコ限定のシングルではタイトル曲+インストの2曲構成が基本だったけど、今作ではインストが無い代わりに別バージョンを収録。こちらは1ヵ月前に収録されたライブ音源。ODAKA MIXとあるのでボーカル小高が自らミックスしたものと思われる。演奏自体は熱いんだけど、録音環境があまりよろしくないのか、どうもあんまり音が良くないような…。

3.スターマイン(帰ってきたG バージョン〜10th aniv.special GDA edition)
別バージョン。GDAというのはベース合田の愛称なので合田が編集したものと思われる。基本的には原曲と同じで大きな違いはないが、ラストサビ前や曲の終わりに謎の絶叫が挿入されているなどの違いがある。メンバーのキャラクターや関係性まではよく知らないので、イマイチこのバージョンの意図的なものはよく分からない。

★★★☆☆

初動0.11万枚

タワレコ限定 

向日葵 藍坊主 2014/8/29 moraでDL 配信限定
1.向日葵
ストリングスも交えた藍坊主らしい泣きメロが炸裂する名曲。前半はしっとり静かに、2番以降はバンドが本格的に入ってテンポアップする。少年時代の夏の終わりを思わせるノスタルジックさ、大人になっていく切なさがビシバシ涙腺を刺激する。昨年のミニアルバム2作はややとっつきにくさもあったけど、今回は「ホタル」級の破壊力を持ったシングルオブシングル曲といった感じだけに、配信限定になってしまったのが残念だ。

2.夏の銀景
ボーカルhoyzzyによる楽曲だけに、世界観が独特。なんだかよく分からないが聞き込んでいるとクセになってくるナンバー。

3.オーケストラ
先日のライブでサビの大合唱を録音して使用しているため迫力のある盛り上げ系ナンバー。「向日葵」のような大名曲が生まれなければこれがメインタイトル曲になっても不思議ではない、というか配信で出すなら別にC/W扱いせずに3曲順番にタイトル曲として出せば良かったんじゃないのかという気がしなくもない。

初の配信限定シングル。1曲だけではなく、通常CDのフォーマットと同様にC/W2曲も用意されているため、当初CDシングルを前提として制作していたものと思われる。

★★★★★

公式による各種配信サイトへの案内

ひまわりの約束 秦基博 2014/8/6 初登場10位 売上6.4万枚
1.ひまわりの約束
3DCGアニメ映画「STAND BY ME ドラえもん」主題歌。バンド+ストリングスによるミディアムバラード。秦基博の標準ラインというか盤石、安定の出来といった感じなんだけどどうやらタイアップのおかげで通常よりもかなりヒットしているらしい。O社売上や推移ではそうでもないが、配信系チャートでは上位に入っていた模様。このくらいの曲は平均的に出してきているのでこの機会に他の作品も注目されるようになればいいなと思う。

2.海辺のスケッチ
本人単独アレンジのアコースティックナンバー。やや地味だけどこれもC/Wとしては標準的ナンバー。夏の終わりを感じさせる。

3.グッバイ・アイザック(Acoustic Session with 島田昌典)
13年1月のシングル曲のリメイク。本人のアコースティックギター+島田昌典のピアノ&マラカス演奏のみのシンプルなバージョン。面白いのがサウンドプロデュースは秦基博本人が担当しており、原曲のアレンジャーだった島田昌典はプロデューサー、アレンジャーとして招いたわけではなく、プレイヤーとして招いているという点。

★★★★☆

初動1.2万枚
サウンドスキャン初動9位0.9万枚(アニメ盤)

ひまわりの約束(期間生産限定アニメ盤)期間生産限定アニメ盤  ひまわりの約束通常盤 

恋はみるくてぃ petit milady 2014/8/13 初登場21位 売上0.9万枚
1.恋はみるくてぃ
アニメ「アニメ『六畳間の侵略者!?」ED。アニかわ声(アニメかわいい声)で妙に大人っぽく歌うという歌謡曲風の楽曲で、さらに間奏ではセクシーなボイスでアニメ風の何だかよく分からない台詞が入ってくるなど珍作感漂う仕上がりに。インパクトはかなり強く、またアルバムでも見せていなかった新しい曲調というところでは面白味はあるかも。

2.アップルパイ・ア・ラ・モード
かわいらしいアニかわ系(アニメかわいい)ナンバー。

5.恋はみるくてぃ(Only Vocal Ver.)
2作のカラオケバージョンの後に演奏をカットしたボーカルだけという謎のバージョンが入っていた。本当にボーカルトラック(台詞込み)だけがアカペラ状態で延々と入っている。間奏部分などはそのままだと完全無音になってしまうため詰めて収録されている。このため原曲よりも短い。ボーカルだけ取り出すと、今作に対する2人の声優的観点からの歌い方のこだわりがより分かりやすくなっていると思う。

★★★☆☆

初動0.59万枚
サウンドスキャン初動18位0.43万枚(初回盤)

恋はみるくてぃ(初回限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  恋はみるくてぃ通常盤 

若者たち 森山直太朗 2014/8/13 初登場25位 売上0.9万枚
1.若者たち
ザ・ブロードサイド・フォーの66年の同名ドラマ主題歌のカバー。ドラマ「若者たち2014」主題歌。TV出演時は直太朗がギターを弾いているが、このCD音源では直太朗はボーカルに徹しており、アレンジにも演奏にも参加していない(アレンジを担当した高田漣がギターを弾いている)。発売当時10歳前後だった両親にとってはなじみ深いヒット曲らしく両親ともに知っていたものの、個人的にはオリジナルは全く知らず、今も聞いたことが無いので極めてフラットな感覚で聞いた。直太朗の最近の楽曲もフォーク色がデビュー当初よりも強くなってきていて、それなりにいい曲も出ているんだけど、今作はここ最近の作品の中でもずば抜けていいと思ったし、時代を越えて残っていくスタンダード性の高い楽曲の風格もあるように思った。

2.どのみち
「若者たち」と同じコード進行で新たに制作したオリジナル曲。「若者たち」を歌いながら同時にこの曲を歌うことができるし、その逆も可能という構成になっているという。試み自体はかなり音楽的に面白いもので凄いんだけど、単純にそんなことも意識せず並べて聞くとこっちはあまり印象に残らないC/W曲という感じ。同じコード進行でも相当な差が出てしまった気が…。

5.若者たち-劇中Humming version-
ドラマで使われているハミング、要するにフフフーンフフーフフフーン♪と終始鼻歌で歌唱されるバージョン。こちらでは直太朗アレンジによる本人弾き語りになっている。

★★★★★

初動0.46万枚
サウンドスキャン初動19位0.43万枚

若者たち  

レプリカ 坂本真綾 2014/8/20 初登場17位 売上0.9万枚
1.レプリカ
作詞は本人、ロックバンドandropのボーカル内澤崇仁による作編曲。アニメタイアップがついているせいか、バンドサウンド自体もかなりロックだけど、それ以上に派手なストリングスが目立つ派手派手な印象の1曲。勢いがあるのでそれだけで一気に聞ける曲。ただもう少しロック寄りの方が好みかも。アレンジというよりミックス面で。

2.coming up
the band apartのベーシスト原昌和による作編曲。こちらは一転してバンドサウンド全体で聞かせるような1曲。勢いとしては「レプリカ」の方がいいけど、サウンド的にはこっちの方が良かった。

★★★★☆

初動0.74万枚
サウンドスキャン初動16位0.69万枚(初回盤)

レプリカ(初回限定盤)初回盤  レプリカ通常盤 

心のプラカード AKB48 2014/8/27 Type-A,B,C,D 初登場1位 売上106.2万枚
1.心のプラカード
歌唱メンバーは総選挙1〜16位の渡辺麻友、指原莉乃(HKT48/元AKB48)、柏木由紀、松井珠理奈(SKE48/AKB48兼任)、松井玲奈(SKE48)、山本彩(NMB48/AKB48兼任)、島崎遥香、小嶋陽菜、高橋みなみ、須田亜香里(SKE48)、宮脇咲良(HKT48/AKB48兼任)、宮澤佐江(SNH48/SKE48兼任/元AKB48)、横山由依、生駒里奈(乃木坂46/AKB48兼任)、柴田阿弥(SKE48)、川栄李奈
完全にJPN48化した総選挙楽曲。昨年の「恋するフォーチュンクッキー」の堂々たる2番煎じという感じで、ちょっとレトロな歌謡ポップ。「恋するフォーチュンクッキー」は女の子視点の片想いソングだったけど、今回は男の子視点になっているのはわざと対比させたのだろうか。前回に比べると「未来はそんな悪くないよ」などといった日本の将来に対する不安をやんわり前向きにするようなフレーズも無くて片想いの心境に終始しているのでちょっと浅い気はするけど。まあ歌詞はどうでもよくて、たぶん親しみやすくて踊りやすいという点に特化しているんだろうし、今回も覚えやすくて聞きやすい楽曲なのでそれなりにはいい。ただ3番煎じは無いだろうなと思う。たぶん誰もが去年の二番煎じ、もしくは似たような路線だと感じるだろうし、そのせいで印象が下がってしまうと思うんだけど、出る順番が逆だったらもう少し評価されていたとも思えるので、5年くらい経ったらすぐ飽きる曲だったのか、意外と耐用年数の長い曲だったのか分かってくるだろう。

Type-A,B,C,劇場盤のみ(Type-D以外)
2.誰かが投げたボール/アンダーガールズ
歌唱メンバーは総選挙17〜32位の松村香織(SKE48)、渡辺美優紀(NMB48)、北原里英、入山杏奈、兒玉遥(HKT48/AKB48兼任)、峯岸みなみ、木アゆりあ(元SKE48)、武藤十夢、森保まどか(HKT48)、高城亜樹、朝長美桜(HKT48/AKB48兼任)、高橋朱里、山田菜々(NMB48)、大矢真那(SKE48)、高柳明音(SKE48)、加藤玲奈
JPN48というより乃木坂46風のちょっと清楚系のさわやかナンバー。松村香織がセンターなのにこういう曲を与えたのは、ギャップを狙ったのか、何も考えてないのか。どうも今回は「センターがこの人だからこういう曲に」というより、センターに関係なくあらかじめ決まっていた曲をただ歌わせただけみたいに思えたりもする。

Type-Dのみ
2.セーラーゾンビ/ミルクプラネット
歌唱メンバーは岩田華怜、横山由依、渡辺麻友
4月から7月まで放送されていた深夜ドラマ「セーラーゾンビ」主題歌。3人はドラマの前説担当にして主人公の妄想の中で対話する存在であると同時に主人公の憧れのアイドルだった(もう死んでる)という設定で登場していたので、直接的にはストーリーに関与することはなかった。実力的には相当なものを秘めているのに何故か握手会ウケが悪いのかなんなのか総選挙で一向に圏外のままという不遇な岩田がここに参加しているというだけで価値があるユニット。楽曲は井上ヨシマサによるアイドルポップだが、安定感があるというか妙にドラム部分の音が他の曲と違う感じだなと思ってよく見たら、何故かこの曲だけ演奏クレジットがあり、ギターとドラムはミュージシャンを呼んで演奏させている模様。

Type-Aのみ
3.ひと夏の反抗期/ネクストガールズ
歌唱メンバーは総選挙33〜48位の藤江れいな(NMB48/元AKB48)、二村春香(SKE48)、梅田彩佳(NMB48/元AKB48)、小嶋真子、古川愛李(SKE48)、田島芽瑠(HKT48)、穴井千尋(HKT48)、木下有希子(SKE48)、矢倉楓子(NMB48/AKB48兼任)、多田愛佳(HKT48/元AKB48)、白間美瑠(NMB48)、磯原杏華(SKE48)、田野優花、岩永亞美(SKE48)、佐々木優佳里、本村碧唯(HKT48)
ちょっとギラギラ系のサマーポップナンバー。作曲の和泉一弥は初期のビーイングでTUBEの「SUMMER CITY」の編曲やZARD「好きなように踊りたいの」の作曲を担当するも、継続した提供はしなかった人じゃないか。そうなると相当のベテラン作家と思われるが…まあ曲自体は普通。

Type-Bのみ
3.性格が悪い女の子/フューチャーガールズ
歌唱メンバーは総選挙49〜64位の岩佐美咲、木本花音(SKE48)、岡田奈々、倉持明日香、市川美織(NMB48/元AKB48)、山田みずほ(SKE48)、古畑奈和(SKE48/AKB48兼任)、大場美奈(SKE48/元AKB48)、石田晴香、上西恵(NMB48)、薮下柊(NMB48)、坂口理子(HKT48)、小谷里歩(NMB48/AKB48兼任)、西野未姫、内山奈月、松岡菜摘(HKT48)
ギターポップ系のアイドルポップナンバー。岩佐が総選挙楽曲でセンターになるのは2年ぶり2度目だが、前回は演歌歌手としてもデビューしていてメンバーの中ではトップクラスの歌唱力を持つ岩佐に「ドレミファ音痴」なる音痴をテーマにした楽曲をやらせたところに面白さがあったけど、今回は誰がセンターでも変わらない感じ。

Type-Cのみ
3.チューインガムの味がなくなるまで/アップカミングガールズ
歌唱メンバーは総選挙65〜80位の永尾まりや、岩立沙穂、村重杏奈(HKT48)、梅本まどか(SKE48)、山内鈴蘭(SKE48/元AKB48)、前田亜美、田名部生来、吉田朱里(NMB48)、矢方美紀(SKE48)、阿比留李帆、斉藤真木子(SKE48)、小笠原茉由(元NMB48)、小林亜実(SKE48)、宮崎美穂、駒田京伽(HKT48)、大島涼花
ここまで来るとなかなか区別がつかないアイドルポップナンバー。今作には安い!旨い!早い!な牛丼アレンジャー野中"まさ"雄一が参加していないので、もう少し「いつもの」感が無くなるかと思ってたんだけど、確かに「いつもの」ド直球ナンバーは無かったんだけど、特徴的な曲も無くて結果的に印象が同じような感じになってしまった。なんだかんだいつもの牛丼アレンジが1曲はあることで各楽曲に差が生まれていくのかもしれない。

Type-Dのみ
3.教えてMommy
歌唱メンバーは塚本まり子(大人AKB期間限定)、大和田南那、川栄李奈、小嶋真子、島崎遥香、渡辺麻友
グリコのパピコCMタイアップ。このタイアップの企画で30代以上の女性を募集した大人AKBオーディションにて合格した塚本まり子がセンター。CMの契約はJPN48としてではなく、純AKB48メンバー限定だったのか、今作で唯一純AKB48メンバーだけで固められている。あえてなのか大人っぽい曲ではなく、普通にアイドルポップだけど意外とサマになっている。一部で聞かれるソロボーカルは塚本まり子が担当しており、しっかりと存在感もアピール。作曲が井上トモノリという井上ヨシマサのパチモンみたいな字面になっているのはやはりヨシマサ氏を意識してカタカナ表記にしているのだろうか。なお塚本まり子は5月からCM開始、7月に劇場デビューして、8月には卒業宣言CMが流れ始め、9月1日付で活動終了となった。

全種共通
4.心のプラカード short ver.
1コーラス+間奏+ラストサビ。TVでの披露時は口パクでこの音源そのまま流しますよと堂々宣言…しているわけではなく、何故今回に限ってこんな謎のショートサイズが全種にわざわざ入っているのかといえば、特典の振付映像の指導がこのサイズになっているから。要するに特典映像見て練習して、この音源を使ってレッツ実践!ということ…だと思う。

DVD

1.心のプラカード Music Video
「恋するフォーチュンクッキー」をそのままトレースしたような、各地で一般人たちと踊りまくる内容。各地ではメンバー1〜数人ずつが一般人と一緒に踊っていて、全員集合は商店街のシーンのみ。メンバーのバックに一般人という構図はSKE48全盛期の「バンザイVenus」も髣髴とさせる。前作と違うのは曲タイトルに引っかけて、「思っている事をプラカードに書いて掲げる」というアクションが加わっている事。ただJPN48メンバーがプラカードを掲げるわけではなく、バックの一般人たちがプラカード掲げまくっているのでさほど面白いものではない。物凄く個人的な事ばかりだし、一般流通するMVにそんなどこの誰だかも分からん一般人の個人的な事を書かれても楽しいのは本人たちだけという…。ただ唯一お寺の住職御一行が踊っているシーンで住職のバックで坊主の1人が実は転職活動をしていることをプラカードで告白しているカットだけはシュールで笑えたけど。しかし一応これ総選挙の結果で選ばれたものなんだから、それについてメンバー1人1人がプラカード掲げて思いを示すとか何故やらなかったのだろうか…。一般人のプラカードなんか1回ポッキリのTV企画でやっておいて、未来永劫残るPVではメンバーがプラカードやったほうが絶対良かったって。

2.心のプラカード 振り付け映像 Type-A
2.心のプラカード 振り付け映像 Type-B
2.心のプラカード 振り付け映像 Type-C
2.心のプラカード 振り付け映像 Type-D

メンバー3人で踊っているだけだった昨年よりかなり細かくなっている。ラッキィ池田によるショートサイズのレクチャー教材映像。幼稚園〜小学生くらいでそのまま教材として使用されそう。なんかアメリカの通販番組の日本語吹き替えみたいなわざとらしいフランクな口調(「〜だ!」「〜だよぉ!」「〜なんだ!」というやたらめったらに明朗快活な感じ)で、丁寧に振付をレクチャーしていく。このラッキィ池田のレクチャーは4種全て共通。サイドにいるのは向井地美音と大和田南那。その後は実践としてメンバー3人だけで踊っているダンスゲーム調のCGが追加されたバージョン(これが「恋するフォーチュンクッキー」の時と同じようなやつ)とさらにそれを鏡で反転されたミラーリングバージョンまで収録。ここで踊っている3人は4種で異なっていて、Type-Aは大和田南那、達家真姫宝、福岡聖菜、Type-Bは向井地美音、市川愛美、西山怜那、Type-Cは川本紗矢、相笠萌、藤田奈那、Type-Dは後藤萌咲、森川彩香、湯本亜美と若手のメンバーが担当している。それにしても今回はみんな踊ってくれ!感がハンパ無い。昨年に比べても今回は振付が異常に簡単と言われているみたいだし、ここまで丁寧にする必要があったのかどうか…。ただ今回これを削ってしまうと、特典DVDの収録時間がここ4,5年でダントツ最短になってしまうという…。

Type-A,B,Cのみ(Type-D以外)
3.誰かが投げたボール Music Video
センターはSKE48の松村のはずだが何故かあまり目立ってない。なんかカメラ抱えて泣きながら「AKBグループ一のブスがAKB48をグッチャグチャにハチャメチャにぶっ壊したいと思います!」とか選挙の時に叫んでたのを記憶しているが、全く壊しようが無いような何でもないさわやかアイドルポップにされた挙句に、PVでも目立てないとか、さらりとしかし確実に何も出来ないように全力で阻止された感が。基本的にバックの自然も含めてさわやか清楚な感じ。集合してのダンスシーンがあまり無いため、ますますセンター松村が目立ってない仕様だけど、そもそもこの全員揃っているはずのカットの人数が少ないような気が…と思ったら、峯岸と入山がいない。入山は例の握手会傷害事件の影響、峯岸は確か総選挙終わった後に入院していた時期があるので、ダンスシーンの撮影に参加できず、後から別カットで2人の出番を足したっぽい。

Type-Dのみ
3.セーラーゾンビ Music Video
ドラマEDで流れていたのと同じ映像(いわゆる普通のMV)+ドラマダイジェスト。冒頭でドラマバージョンと題されているが、フルバージョン、アイドルバージョン、ゾンビバージョンといったミルクプラネットだけのMVはドラマのBlu-ray/DVDのBOXにた〜んと収録予定なので、ここではドラマダイジェストと織り交ぜた宣伝映像と捉えた方がいいだろう。正直ドラマのダイジェスト映像はひたすらグロイし、全話順番に流れるんだけど、ドラマ見てないとどんなドラマなのかは全く分からず意味不明になってしまうので邪魔に思う視聴者が大半だと思う。いずれにせよ次のPV集が出る時には両方収録されるだろうし、今作にムリヤリ詰め込まなくても良かったんじゃ。

Type-Aのみ
4.ひと夏の反抗期 Music Video
Team Kがよくやっていたようなカッコいい系の映像でメンバーも全員キツメのメイクで決めている。なんかあんまり似合ってないメンバーもいるし(HKTの田島とか多田とか)、メイクが普段と違うので誰が誰だか分からない…と思ったらそもそも知っているメンバーが少なかった。元AKB48メンバーは数人いるけど、現AKB48生粋のメンバーが3人しかいないし、とことんJPN48だな今回。

Type-Bのみ
4.性格が悪い女の子 Music Video
最大で人数分の16になる分割画面を駆使して分割された画面が繋がったりするという仕掛けもあるんだけどGLAYの『いつか』に比べると数が多すぎて繋ぎ方はけっこう雑。カラフルな衣装でストレートにかわいく撮れているMVといった感じ。16分割時は通常のPVよりも全員が平等に映っているというのは1つのポイントか。

Type-Cのみ
4.チューインガムの味がなくなるまで Music Video
センターの永尾まりやがやたら目立っている。今回の総選挙4曲の中でもここまでセンターびいきしたMVはこれだけじゃないかという勢い。赤を基調にした衣装でなんかセクシーに決めながら、ボーリングが出てくるという珍妙な内容。一応永尾がガム噛んでる映像もちょろっと出てくるけど、例えば16人全員で風船ガムしてても全く絵にならないし、ガムでこれ以上広げるのも無理な気はするけどだからってガムの歌なのに何故にボーリング?個人的に唇を赤く塗りたくるメイクに良さを見出せないのでシュールさ以外はあまり印象に残らなかった。

Type-Dのみ
4.教えてMommy Music Video
JPN48化著しい今作で唯一100%AKB48メンバー、しかもJPN48化した現状では入る余地が無い若手中心の選抜。本来単独のAKB48としてこうあるべきなのに何故にこうも貴重になってしまうのか。大人AKB48の企画で期間限定の塚本まり子(38)が若いメンバーに混ざって普通にアイドルしているというのは相当苦しいんじゃないかと思ったけどここまで堂々やられるとけっこうサマになっているように見えるから不思議だ。オーディション時に話題になっていた元モー娘。の人とかじゃたぶん昔のイメージもあってこうはいかなかったと思うので、けっこう的確な人選だったのかも。

★★★★☆

初動100.6万枚
サウンドスキャン初動8種合計23.0万枚(1〜4位初回A,B,D,C、5.9万、4.1万、4.0万、3.5万、9,10,13,17位通常A,D,B,C、1.7万、1.4万、1.3万、1.1万9

心のプラカードType A通常盤(多売特典なし)Type-A  心のプラカード Type B通常盤(多売特典なし)Type-B  心のプラカード Type C通常盤(多売特典なし)Type-C  心のプラカードType D通常盤(多売特典なし)Type-D  心のプラカード 劇場盤(多売特典なし)劇場盤 

無敵なハート/STAND BY YOU 倉木麻衣 2014/8/27 初登場5位 売上3.0万枚
1.無敵なハート
作曲:平賀貴大、望月由絵、編曲:佐藤俊、田尻尋一。作曲も編曲も共同になっているので相当作り込んだのだろうか。編曲が外部なので流行に合わせたような電子音が鳴り響く派手なアレンジが施されていて勢いが感じられる。コナンEDということだけど、このノリはOPじゃないのか?久々の通常シングルとしてはインパクトのある楽曲だが、それにしてもジャケ写やPVはシュールさ全開すぎ。ビーイングGIZAは昔から珍妙なジャケ写が高確率で登場するが、その中でも今作の奇抜さはなかなかだ。これは狙って全力で笑わせに来ているのか、本気でスタイリッシュにカッコいいジャケットを作ったつもりなのか、どっちだ。

2.STAND BY YOU
作編曲:徳永暁人。安定のバラードナンバー。こちらは当初からの倉木麻衣のイメージに沿った楽曲。初回Bはこの曲が1曲目になっている。ラストのラララパートはライブでの大合唱が予想され、しばらくはラストナンバーとして選曲されそう。あと「無敵なハート」は曲調のせいかと思ったんだけど、王道バラードのこの曲でもなんか声が前と少し変わってきているような…。年齢による変化が始まっているのか、意図的なものなのか。

★★★☆☆

初動2.6万枚
サウンドスキャン初動20位0.86万枚(初回A)

無敵なハート/STAND BY YOU【初回限定盤A】初回DVD付A  STAND BY YOU/無敵なハート【初回限定盤B】初回DVD付B  無敵なハート/STAND BY YOU【通常盤】通常盤 

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