2016年4月発売編

サイレントマジョリティー 欅坂46 2016/4/6 Type-A,B,C,通常盤 初登場1位 売上45.3万枚
1.サイレントマジョリティー
歌唱メンバーは全員(石森虹花、今泉佑唯、上村莉菜、尾関梨香、織田奈那、小池美波、小林由依、齋藤冬優花、佐藤詩織、志田愛佳、菅井友香、鈴本美愉、長沢菜々香、土生瑞穂、原田葵、平手友梨奈、守屋茜、米谷奈々未、渡辺梨加、渡邉理佐)
乃木坂46の姉妹グループのデビュー作。冠番組での様子も乃木坂以上におとなしい感じだったのでまあ清楚なふんわりポップが来るんだろうなと思ってたらまさかのシリアスなメッセージナンバー。現代の若者へのメッセージにして自分たちにも言い聞かせているような強い印象の1曲だ。その分サビにしてもあまりキャッチーさは無いけど、パフォーマンス込みで見るとセンター平手の圧倒的存在感もあって48系含めて最も鮮烈なデビューになったと思う。

2.手を繋いで帰ろうか
歌唱メンバーは全員(石森虹花、今泉佑唯、上村莉菜、尾関梨香、織田奈那、小池美波、小林由依、齋藤冬優花、佐藤詩織、志田愛佳、菅井友香、鈴本美愉、長沢菜々香、土生瑞穂、原田葵、平手友梨奈、守屋茜、米谷奈々未、渡辺梨加、渡邉理佐)
今作では唯一の明るいポップナンバー。なんか恥ずかしいから付き合ってるの周囲に隠してたけどからかわれて否定したら彼女怒らせちゃった男の言い訳が炸裂するという学生っぽい恋愛を歌った内容がなんだか微笑ましい(遠い目)。MVではダンスが一切出てこないが、BS-TBSで披露されたデビューライブによればダンスでは守屋茜と菅井友香がケンカする寸劇を取り入れた変わったパフォーマンスになっていて面白かった。

Type-A
3.山手線
平手友梨奈ソロ曲。ザ・昭和歌謡。乃木坂46でも初期に生駒に「水玉模様」という歌謡曲っぽいソロ曲があったけど、それ以上に歌謡臭が漂う。うまいともへたともいえないが今しか出せないであろう初々しいボーカルが印象的。

Type-B
3.渋谷川
歌唱メンバーは今泉佑唯、小林由依
「ゆいちゃんず」と命名されたユニットによるフォーク&コーラス風さわやかナンバー。女性デュオでこの系統というと11年に解散してしまったRHYTEMとか、売れかけていた頃の外部プロデュース色が強かった時期のやなわらばーを思い出した。一部音楽関係者が流行らそうとして全然浸透してない「ギタ女」なんていう流れでギター持って歌う若い女性ソロシンガーは増えたが、何故かデュオ形態は増えていないので案外空白のポジションかも。ただ次もやるならもう少しアコースティックギターのジャカジャカが聞こえるアレンジで頼む。聞こえるのはアルペジオばかりで2人のアコースティックギターのコード弾きが最早アテブリにも見えないのはさすがにマズい。

Type-C
3.乗り遅れたバス
歌唱メンバーは今泉佑唯、小林由依、鈴本美愉、平手友梨奈、渡辺梨加、長濱ねる
長濱ねるが参加した唯一の楽曲で、サビは長濱の単独歌唱。Aメロをフロントメンバー5人、Bメロは交互に歌っている模様。遅れて加入することになった長濱自身の境遇を置き換えたような48系でも時々出てくるフィクションとノンフィクションを織り交ぜた題材でのナンバー。かなり拙い歌唱だけど何故か妙に味がある。MVは制作されなかったが、ライブにおいては何故か渡辺梨加が外されて5人でのパフォーマンスとなっていた。ダンスに乗り遅れたのは渡辺梨加だった…ということだろうか…。

通常盤
3.キミガイナイ
歌唱メンバーは全員(石森虹花、今泉佑唯、上村莉菜、尾関梨香、織田奈那、小池美波、小林由依、齋藤冬優花、佐藤詩織、志田愛佳、菅井友香、鈴本美愉、長沢菜々香、土生瑞穂、原田葵、平手友梨奈、守屋茜、米谷奈々未、渡辺梨加、渡邉理佐)
これまた明るくない比較的クールめな楽曲。楽曲云々よりもライブで披露したハイパフォーマンスが衝撃的だった。何故か渡辺梨加が水平に担ぎ上げられたまま運ばれてきてそのままセンターに降ろされ、歌うのかと思ったら全く歌わないというシュールな冒頭部分。この部分が全部持っていってしまい、担がれるベリカの曲という印象になってしまった。

DVD

1.サイレントマジョリティー Music Video
夜の工事現場でのダンスシーンがメイン。予想以上にビシッと決まった軍隊的なパフォーマンス、センター平手をかなり目立たせた振付だが物凄い存在感に圧倒される。デビュー曲でこれかよ…。1番サビで中央を歩いてくる平手とかかっこよすぎ(MステではTVサイズでMV準拠だったが、フルサイズ披露のTVやライブでは1番と2番の振付が逆になっているので中央歩いてくる振付は2番でやっている)。久々に繰り返し見たくなったMV。

以下Type-Aのみ
2.山手線 Music Video
ソロ曲ということで平手尽くしな映像。ほぼ終始キビキビ踊っているけど、インタビューによるとサビ以外は振付が無くフリーでダンスしたとかなんとか。実際デビュー直前のライブ映像では違う動きで歌っていた。ダンス経験があったのではなく半年で身に着けたようだけどなんなんだこの子…。

3〜9.個人PV
石森虹花 小池美波 菅井友香 長沢菜々香  平手友梨奈 米谷奈々未 渡辺梨加
乃木坂46もそうだったが非常におとなしいメンバーが多いので、自由に喋らせたり主体的に動いてもらうのは難しく、実際それを逆手に取った小池や渡辺の作品は人見知りなキャラが全面に出たものとなっている。そんなわけで乃木坂46初期と同様にクリエイターそれぞれの独自の世界観が展開するクリエイター系映像が連発され、メンバー個々のキャラクターを生かしたり、パーソナルな面を打ち出そうという試みはほとんど見られない。それゆえに意味不明なものが多くて微妙…。

以下Type-Bのみ
2.渋谷川 Music Video
さわやかな曲調に反して冒頭から小林が交通事故に巻き込まれて手をケガする、小林が来ないので1人でストリートライブする今泉…というショッキングなシーンがあるが特にストーリー性は無く、手が治った小林は海辺で今泉と合流し、平和的にギターパフォーマンス。冒頭の事故シーン必要だったの…?

3〜9.個人PV
今泉佑唯 上村莉菜 尾関梨香 織田奈那 佐藤詩織 志田愛佳 守屋茜
この中ではハチャメチャなコントみたいなプロレスギャグストーリーをやらせれてる尾関スタイルさんがインパクトあった。

以下Type-Cのみ
2.手を繋いで帰ろうか Music Video
目覚めたらどこかの廃校みたいな場所にいてこの場所の謎を探るという内容。最終的にセンター平手が「1人足りない」事に気づき…夢オチで最後に楽曲には参加してない長濱ねるが登場。「乗り遅れたバス」のMVが制作されなかったので今作唯一のMVへの登場となり、今後への期待を煽る。

3〜9.個人PV
小林由依 齋藤冬優花 鈴本美愉 土生瑞穂 原田葵 渡邉理佐 長濱ねる
下記の理由から長濱ねるだけであいうえお順では無くラストの配置だが、元素記号を振り切りまくった恥ずかしい体操をしながら歌うという他のメンバーとは一線を画した内容で今作最大の爪痕を残している。個人PVが面白くなるのは全体に大きなテーマが与えられるか(これだけだと自己満アートに走るクリエイター出るけど)、クリエイター陣にメンバーのキャラがある程度印象付けられてからになりそうだ。乃木坂46がまさにそうだった。

長濱ねるは最終オーディション前に親に連れ戻されてしまったが、それまでのオーディションで評価が高かった事と本人の落胆ぶりに考え直した親と運営が協議した結果、後から加入したため正規メンバー扱いでは「けやき坂46」扱いとなり、「けやき坂46」メンバーを新たに追加募集するとしている。このため全員参加曲にも1人だけ不参加(代わりに「乗り遅れたバス」のみ長濱メインの曲)。個人PVもラストに置かれている。

★★★★☆

初動26.2万枚

サイレントマジョリティー(TYPE-A)(DVD付)Type-A サイレントマジョリティー(TYPE-B)(DVD付)Type-B サイレントマジョリティー(TYPE-C)(DVD付)Type-C サイレントマジョリティー通常盤 

君へ 東京女子流 2016/4/20  配信限定
1.君へ
公式においてなんと一切の宣伝なくひっそり発売された配信限定の新曲。正式に4人になって最初の新曲なのにナニソレ…。公式サイトが簡素化され、新譜紹介コーナーが別のコーナーの製作途中で放置というありえない状態になってしまった上に、公式ブログとNewsが一体化してしまい、ただでさえ見にくかったリリース情報が実質皆無になってしまった。今回はかろうじて庄司の書いたブログで1行だけ言及されているのみなので、全く気付かず、何気にmoraの配信予定表を見ていて配信を知った

どうやらライブでは山邊の作詞として披露された楽曲のようだが…それ以外の詳細情報は一切不明。作編曲も不明(JASRACで検索しても出てこないので登録もまだしてないのか…?)だが…まあ売れてた頃のKARAとかE-Girlsみたいな打ち込みダンスポップでラップも入ってくるようなイマドキ感漂う曲なので松井寛では無さそう。先日のアルバムで見せていたような明るい今風のポップナンバーだがあれらの曲と比べても音が軽い。エイベックスお得意というかヨーカドーのCMタイアップとかでかかっているのが似合うようなライトな耳障りだが、最早パッと聞きで女子流とは分からない勢い。総じて明るくて普通にいい曲だが明るい曲調に反して音が悪い(全体にこもっている感じ)ようにも聞こえる。配信=圧縮音源だからってナメてんの?っていうレベル。編曲がどうにも軽いので、元のオケ自体がこれまでに比べると数段落ちるクオリティで制作されているっぽいが…。あの頃のようにスゲースゲー絶賛されるような緻密さは正直無い。

方向性はこれで行くならこれで行くでいいんだけど、本気で売る気が全く無い様子なのは、とりあえず作ったしライブでもやったけど、方向性をどうするか決めかねている状態なのか、作家がいなくなってしまったのか。予算が削減されまくっているのは確かだろうしなぁ…。

エイベックスの過去のガールズグループのグダグダな終焉っぷりを思えばもう十分に活動したし、SweetSとかFolder5の頃だったらとっくに終わりにされていたはず(活動年数も既に2倍になっている)。最悪このままろくにCD出せないままに終わってしまう覚悟もしておいた方がいい段階に差し掛かっているのかもしれない。

★★★☆☆

moraにてDL

君へ  

74億分の1の君へ HKT48 2016/4/12 Type-A 初登場1位 売上30.5万枚
1.74億分の1の君へ
歌唱メンバーは穴井千尋、多田愛佳(元AKB48)、神志那結衣、兒玉遥、坂口理子、指原莉乃(元AKB48)、田島芽瑠、田中菜津美、田中美久、朝長美桜、渕上舞、松岡菜摘、松岡はな、宮脇咲良、森保まどか、矢吹奈子
3年で7作目。48系の中では最もリリースペースが遅く、お子様ばかりな印象だったHKT48も女子高生以上の集団になりつつある感じだが一気に話が飛んでまさかのウェディングソング。あっさりさっぱりした雰囲気で風のように流れていってしまうのは連続リリースされた48系シングルすべてに共通するが、そんなに悪い曲でもなく普通にいい曲。あと学生の頃60億人くらいだと習っていた世界人口が74億人にまで増えてたのが1番のインパクト。

2.Chain of love
歌唱メンバーは穴井千尋、荒巻美咲、上野遥、多田愛佳(元AKB48)、神志那結衣、兒玉遥、坂口理子、指原莉乃(元AKB48)、田島芽瑠、田中美久、朝長美桜、松岡菜摘、宮脇咲良、本村碧唯、森保まどか、矢吹奈子
映画『尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48』主題歌。そういえば相次いで公開されていた48系グループドキュメント映画の主題歌らしいが、あまりそんな感じがしないラブソング。2010年頃のAKB48のアンダーガールズがよくやっていたようなド王道のアイドルポップナンバー。あの頃よりもドンドン鳴らしまくらずに音が抑えめかな?

Type-Aのみ
3.タブーの色/サクラハルカ
歌唱メンバーは兒玉遥・宮脇咲良
2人の名前を並べただけのユニット。2トップでグループの顔とはいえ、2人とも歌唱力がご愛嬌…な感じ。しかも何故かクールな歌謡ナンバー。いつまでもロリロリな路線じゃないよ、この2人もいい年になってきましたよということなんだろうか。兒玉も今年20歳だし。

DVD

1.74億分の1の君へ(Music Video)
富士山が見える静岡県の「ふもとっぱら」で架空の野外フェス「HKT48 LOVE Fes in FUMOTOPPARA」を開催している様子を追ったフェイクドキュメントみたいな内容。一般エキストラを大量動員して楽曲に合わせて一般人たちがプロポーズしたりする様子も出てくるが、通常のMVよりも一般人の映る場面が多い上に、ステージの特性上センターもセンターらしい存在感があまりなくて忙しなくメンバーが動き回っているのでほとんどメンバーそれぞれをちゃんと認識できない。しかもいかんせん会場があまりに広大過ぎて1000人くらい集めているらしいけどいわゆる「野外フェス」的な人が密集しているには程遠いスッカスカの空間が広がっているのでフェス動員失敗みたいに見えてしまうのもなんだかビミョーだ。地元博多の結婚式場を舞台にしたようなベタなやつで良かったんじゃ…。

以下Type-Aのみ
2.タブーの色/サクラハルカ(Music Video)
曲調に合わせたクールな雰囲気。一気に大人びてきた2人のビジュアルの変化を生かした形だけど、宮脇はAKB48の「君はメロディー」の時ほどのオーラが何故かあまりないような…。

3.「日本一スポット ミステリーバスツアー Vol.1」
30分程度の旅番組。MV撮影のついでと思われるが富士山付近でのバスツアーロケで道の駅でグルメリポートしたりサファリパークに行ったりする内容。参加メンバーが一部しかいなくて、知ってるメンバーは兒玉・田島の2人だけだった…(他に分かる指原・宮脇・多田・朝長などは不参加)。基本的に大勢でワーキャー騒いでいるだけであまり面白いものではないが、お子様なイメージが強かったHKT48もすっかり女子高生以上の感じにはなってきたなと。田島はセンターやってた頃とは随分雰囲気変わったというかなんか輝きが失われたような…。

★★★☆☆

初動23.9万枚

74億分の1の君へ (TYPE-A)(DVD付)Type-A  74億分の1の君へ(TYPE-B)(DVD付)Type-B 74億分の1の君へ (TYPE-C)(DVD付)Type-C  74億分の1の君へ (劇場盤)劇場盤 

一分一秒君と僕の HoneyWorks meets スフィア 2016/4/20 初登場9位 売上1.4万枚
1.一分一秒君と僕の
動画サイト系クリエイター集団のHoneyWorksとのコラボ。このグループにはボーカルがいないので普段はCHiCOをボーカルに迎えた「CHiCO with HoneyWorks」という名義で出しているようだけど、今回は明らかにスフィアの新曲として基本的にはジャケットなども構成しているのに名義がHoneyWorksが先になっているという謎の扱い。曲が新しい感じなのかと思いきやわりといつもの王道前向きポップナンバーと大差なくて、正直そんなにコラボ感が無く、普通に曲を提供してもらった以上でも以下でもないような…。

2.愛に出会い恋は続く
最年長の高垣彩陽に続いて、豊崎愛生も今年30歳ということでそろそろいいよね的なウェディングナンバー。メンバーの世代的には普段の楽曲が徐々に下の世代向けになってきている中で今作の方が同世代感がありそう。とはいえなんか結婚を夢見る年頃の子が書いたみたいな理想の結婚ポップって感じだけど。

★★★★☆

一分一秒君と僕の(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  一分一秒君と僕の(期間生産限定アニメ盤)期間生産限定盤  一分一秒君と僕の(通常盤)通常盤 

甘噛み姫 NMB48 2016/4/27 Type-A 初登場1位 売上29.7万枚
1.甘噛み姫
歌唱メンバーは市川美織(元AKB48)、太田夢莉、沖田彩華、加藤夕夏、日下このみ、渋谷凪咲、上西恵、白間美瑠、須藤凜々花、谷川愛梨、藤江れいな(元AKB48)、村瀬紗英、矢倉楓子、薮下柊、山本彩、吉田朱里、渡辺美優紀
48系王道アイドルポップと歌謡路線とカッコいい路線と、48系でよく出てくるような曲調がミックスされまくった結果どっちつかずでなんとも形容しがたい曲になってしまったような…。

2.365日の紙飛行機/山本彩
AKB48で山本彩がセンターで歌唱し、番組によっては弾き語りでも披露し、紅白ではNMB48として歌唱していたNHK朝ドラ『あさが来た」主題歌のソロバージョン。そのまま1人で歌ったわけではなくアレンジャーごと変更してリメイク。ピアノとギター中心のシンプルに聞かせるアコースティックバージョン的な仕上がり。元々そんなに好きな曲では無かったのでアコースティックになってもそんなに印象は変わらない。

Type-Aのみ
3.儚い物語/Team N
歌唱メンバーは明石奈津子、石田優美、太田夢莉、加藤夕夏、岸野里香、古賀成美、城恵理子、上西恵、須藤凜々花、西澤瑠莉奈、西仲七海、本郷柚巴、山尾梨奈、山口夕輝、山本彩、吉田朱里
アジアンテイストを全面に出したアレンジがインパクトのあるナンバー。表題曲のつかみどころのなさと比べると佇まいがハッキリしている分だけ印象が強いけどメロディー自体は普通。

DVD

1.甘噛み姫(ミュージックビデオ)
万引き集団出てきたり、駆け落ちしようとしたりとダークな雰囲気のイメージ映像+メンバー同士で甘噛みという意味ありげで結局なんだか良く分からない内容。

2.甘噛み姫(ミュージックビデオ ダンシングバージョン)
NMB48恒例のダンスパートだけで構成したMV。こっちの方が見やすい。

以下Type-Aのみ
3.儚い物語/Team N(ミュージックビデオ)
これまたストーリーがあるんだかないんだか良く分からない内容。

4.特典映像「NMB運動会(前編)」
15年10月31日に神戸のサッカースタジアムで行われた運動会の模様を前中後の3分割でA〜Cに収録したうちの前編。3分割されているものの元が恐ろしく長いらしく、今作だけでも1時間くらい入っていて見るのがしんどい。スタジアムを貸し切ったのはいいけど、観客は片面一部にしか入ってないし、今作に延々と収録されている50m走は観客の前のスタジアムの片隅で行っているので貸し切り無駄遣い感ハンパ無い。もうちょっと手ごろな会場無かったのだろうか。一応ほぼ全員参加しているようで、よくありがちな有名メンバーに限って不参加…という事にはなっていない。半年以上前なので今作発売前に卒業して今作不参加の元AKB48の梅田彩佳や小谷里歩ら当時から今作までの間に5人も辞めているようでそんな卒業メンバーの姿も。それにしても、山本・渡辺・元AKB48勢(市川・藤江・梅田)、一時期ソロでの特典映像が連発されていた小谷、「ドリアン少年」でいきなりセンターになった須藤以外はさっぱりメンバーが覚えられなくなった。人数過多だなぁ…。

★★★☆☆

初動23.0万枚

甘噛み姫(Type-A)A 甘噛み姫(Type-B)B 甘噛み姫(Type-C)C 甘噛み姫(Type-D)D 甘噛み姫(劇場盤)劇場盤 

みなと スピッツ 2016/4/27 初登場6位 売上2.5万枚
1.みなと
配信は去年あったが、シングルCDは3年ぶり。遠くに行ってしまった君にもう1度会うために毎日港で1人歌っている情景が描かれた淡々とした1曲。もう1度会いたい相手とは単に海外へ旅立ったわけではなく死別の空気が色濃いためどこか寂しげであり、あの震災や津波がモチーフになっているのかなと思ったり思わなかったり。物凄く地味なのに何故かこのトーンが妙に落ち着く。長く聞いているリスナーはともかく、未だに『RECYCLE』期で止まっているライトリスナーにはあまり刺さりそうにないけど…。間奏の口笛はスカートという1人ユニットをやっている澤部渡。口笛のためだけにゲストとして呼んだというのが凄いが、Mステ出演時はタンバリンも担当。かなり奥に配置したのに目立ちまくりの巨体で爪痕を残した。同時にあまりにイントロに変化が無いため草野が歌の入りを間違えるという珍事も。そして今回も亀田誠治との共同プロデュースだが…プログラミングなどメンバー外が足している音も別の人だし、「つぐみ」を最後にロックバンドにストリングスが多いのに気づいたメンバーの意向でストリングスと距離を置くことにしてからストリングスも入れないし、なんか最早組んでいる意味があまり感じられないような…。これでもアレンジ面での整理整頓などでかなり貢献しているんだろうか。

2.ガラクタ
『おるたな』期以降のC/Wに増えているヘンテコロック。00年前後から00年代序盤にかけての『色色衣』期のC/Wは基本的にガツンとしたギターロックナンバーが多かったが、00年代後半になってくると妙にひねった実験的な曲も増えてきてある意味でC/WがずっとC/WらしくなかったスピッツのC/WがC/Wらしくなったような感覚があった。今回もその線でロックサウンドの随所でヘンテコな各種効果音がピコカン鳴っていてヘンテコ感が全面に出ている。なんだかんだメロディーまではヘンテコじゃない事もあって聞きやすい。

★★★★☆

初動1.8万枚

みなと  

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