2016年5月発売編

決戦前夜 ランクヘッド 2016/5/11 初登場55位 売上0.1万枚
1.決戦前夜
アニメ「うしおととら」ED。アニメタイアップを徳間の人がとってきたということでタワレコ限定とかライブ通販限定が続いていた中で実に08年の「素晴らしい世界」以来の全国発売メジャーシングル。ジャケットのバンド名表記がカタカナ表記になっている(クレジットではLUNKHEAD)などイレギュラー感が漂うが、制作もアニメサイドとガッツリ組み合って行われたようで、作詞はボーカル小高が作品を意識しながら担当しているが、作曲は完全にアニメサイドで用意した外部の人が担当。録音やミックスもいつもと違う人たちで行われたらしく、そのせいかどこがどう違うかはよく分からないけど確実にいつものLUNKHEADとは何か違うような違和感が。もちろんらしさは最大限生かしつつではあるんだけど…どうも単純に曲自体が普通の激しいロックナンバーといった感じで印象が薄く、配信限定とかならまだしも久々の一般発売シングルCDとしては弱いような…。

2.ユキシズク
こちらは自作曲。明らかにこっちの方がメロディーがいいというか「決戦前夜」での何か足りない部分が補完されたかのようなLUNKHEADに期待するLUNKHEADの曲。提供曲がいつもより格段にいい!とかいつもより明らかにキラキラ!とかなる可能性もあったわけだけど、同じようなロックナンバーやって自作の方がいいと思える方がいい。

3.決戦前夜[TV OA ver.]
アニメタイアップによくある1コーラスアニメサイズ仕様。

★★★☆☆

決戦前夜  

the band GOING UNDER GROUND 2016/5/11 初登場69位 売上0.06万枚
1.the band
3人になってからの2作目。CD直入れ(布なし)の紙ジャケットというのは前と同じだけど今回は通販限定でなく全国流通させたらしい。キーボードのサポートメンバー橋口靖正が共同プロデューサー、キーボードとしてクレジットされているもののキーボードらしき音が聞こえない。ボーカル松本が1度キーボードも入れて作ったけど結局全部抜いたと言っていたのでその名残か。3人になってしまい、事務所も離れてギリギリだけどそれでもバンドを続ける、その理由と決意を歌った力強い曲。これを聞くとなんだかんだ前作は迷ってたというか強がってたというか中途半端だったなと思えてしまうくらい今作の佇まいは強い。松本本人が言うようにヒットするような曲では無いかもしれないけど、思いの強さが刺さる曲だ。AメロとBメロを繰り返すばかりでサビらしきパートが最後にしか出てこない構成だが、それゆえに最後にサビが来た時の開放感もたまらない。

2.Driffting Drive
ミディアムなロックナンバー。強い印象は無いけどやはり総じて前作よりも好感触。

3.Masterpiece Medley
同じ月を見てた
STAND BY ME
グラフティー
ランブル
orion
かよわきエナジー
トワイライト
東京

事務所離脱後、松本はBAR天竺を開業し店長として音楽活動時以外は店に立っているらしい(メンバー2人は特に関わっていない模様)。その天竺の営業終了後のド深夜(AM2:21と記載されている)に機材を持ち込んで松本が1人で弾き語りした40分以上に及ぶ弾き語りライブ音源。よってメンバー不参加。メドレーかと思ったらフルコーラスでトラック分けなしの40分以上1トラックという不親切設計!これから3人でやっていくというのに過去の代表曲&1人で弾き語りってバンドは本当に大丈夫なのか心配になるところだが、やはり代表曲たちはどれも良い。

★★★★☆

the band  

go my way 藤巻亮太 2016/5/11 moraでDL  配信限定
1.go my way
アニメ「エンドライド」ED。売る気が無いのかフルMVをGyaoで公開しているので合法的にタダ聞きも可能。アルバムを経ての1発目ということでアルバムの曲ほど開放感は無いけど、穏やかで温かい。わりとこのくらいのミディアムな感じが王道に近いようなイメージもあり、まあ期待通りの1曲といったところ。

★★★☆☆

go my way  

青春は食べ物です petit milady 2016/5/4 初登場14位 売上0.5万枚
1.青春は食べ物です
アニメ『パンでPeace!』OP。食いしん坊キャラを打ち出している竹達さんに合わせたわけではなく、タイアップに忠実に合わせただけのようだが、青春を食べ物に例えるという斬新かつシュールな青春ソング。青春というより思春期、中学時代くらいまでのイメージ。飛び道具感の少ないポップナンバーで聞きやすい。

2.Unknown Love Bakery
サビ頭のメロディーで忍たま乱太郎が横切る(「勇気100%」のサビ頭とほぼ同じ)アイドルポップナンバー。これまたらしさ全開といった感じで奇をてらわずにpetit miladyらしいところを攻めてきたような曲だ。

★★★★☆

青春は食べ物です(初回限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  青春は食べ物です(通常盤)通常盤 

泡沫サタデーナイト!/The Vision/Tokyoという片隅 モーニング娘。'16 2016/5/11 通常盤C 初登場2位 売上12.1万枚
1.泡沫サタデーナイト!
つんくの病気により他グループへの提供が外部提供に切り替わっていく中で、やはりプロデューサーとしての原点であるモーニング娘。への関与には強いこだわりがあるのか、3曲のうち1曲が提供になっても1曲目は回避していたがついに1曲目が外部提供に。赤い公園の津野米咲が作詞作曲、ストリングスアレンジをクラッシャー木村と外部が担当し、編曲は鈴木俊介という持ち回りアレンジャーの1人。ディスコ調のノリのいい楽曲になっており、提供者が違うだけあってモー娘。っぽくないような、ディスコ調のアレンジ自体はダンス☆マン編曲の全盛期にけっこうやっていたので逆に懐かしいような…。いずれにせよ量産されたEDM時代の似たような楽曲群に比べて1つ抜けて印象に残る楽曲。今後も外部提供時々つんくという制作体制の方が風通しが良くなりそう。

2.The Vision
つんく×大久保薫といういつもの制作陣だがEDM攻めは終わったらしく、全体に抑えた雰囲気に。鈴木卒業に合わせてソロ曲では無いようだが鈴木の未来に幸あれ的な希望を感じさせるナンバーになっている。普通。

3.Tokyoという片隅
つんく×大久保薫というこれまた同じ制作陣だがやはりEDM攻めは終わっているようで、ド派手なビートが響き渡るロック系。アレンジはカッコいいがメロディーが弱めというかEDM時代とほぼ同じような曲でアレンジだけ変えたような感じなのであまり印象は強くない。

最早当たり前になった3曲A面仕様。れぞれの楽曲をメインにした3タイプをDVD付、通常盤と3種ずつ用意。DVDには1曲ずつMVを収録、前々作ではCDの曲順もメインを1曲目に持ってくる形で入れ替えていたが、ややこしいし面倒だったのか、前作で曲順は全種固定に戻り、今作も同様。何故かレンタルでは通常盤Cだけ入荷していたので通常盤Cを手に取ったがAもBも内容は同じである。

★★★★☆

泡沫サタデーナイト! /The Vision/Tokyoという片隅(初回生産限定盤A)(DVD付)初回A 泡沫サタデーナイト! /The Vision/Tokyoという片隅(初回生産限定盤B)(DVD付)初回B 泡沫サタデーナイト! /The Vision/Tokyoという片隅(初回生産限定盤C)(DVD付)初回C 泡沫サタデーナイト! /The Vision/Tokyoという片隅(通常盤A)通常A 泡沫サタデーナイト! /The Vision/Tokyoという片隅(通常盤B)通常B 泡沫サタデーナイト! /The Vision/Tokyoという片隅(通常盤C)通常C 

High Free Spirit TrySail 2016/5/11 初登場10位 売上3.1万枚
1.High Free Spirit
アニメ『ハイスクール・フリート』OP。疾走感のあるアニソン系打ち込みロックナンバー。もう少しかわいい系のイメージだったので意外性があったけどこれがまたカッコいい。歌姫系寄りではないさわやかな3人のボーカルによって壮大さが増すのを抑えている感じになっているところも個人的にツボだった。

2.僕らのシンフォニー
ポップロック系ナンバー。こっちの方が本来のグループの色に近い曲なんじゃないかと思う。

★★★★☆

High Free Spirits(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  High Free Spirits(期間生産限定アニメ盤)(DVD付)期間限定アニメ盤DVD付  High Free Spirits(通常盤)通常盤 

僕たちの未来 家入レオ 2016/5/11 初登場14位 売上1.4万枚
1.僕たちの未来
ドラマ『お迎えデス。』主題歌。前作に続いて作編曲プロデュースが多保孝一。作詞は家入レオ単独だが良く見ると"Lyrics arranged by jam"という作詞添削改変を思わせる謎クレジットが。またシングルでは初めて演奏クレジットまで表記され、今作は電子音がメインで鳴っているものの生バンド演奏であることがアルバム収録前に正式に判明した。電子音を鳴らした爽快で前向きな10代のアンセムのような楽曲で、前作も爽やかだったけどそれ以上に突き抜けるような爽やかさが心地いい。10代の頃に聞いていたらまさに「ぼくたちのうた」になっていたと思う。合唱パートもあるし、ライブではまさに「僕たちの未来」を高らかに歌う曲として盛り上がりそう。

2.わたしの歌
こちらも本人作詞、作編曲プロデュースが多保孝一だが編曲にはLanguageの本澤尚之・掛川陽介が共同参加していて演奏にも参加。ドラムは打ち込みでレゲエテイストのまったりした曲。「僕たち」の歌だった表題に対して個人的な恋愛感情を歌っている「わたし」の歌なわけだけど何故にレゲエテイストなのか。そして思いっきり春の歌だけに前作収録の方がタイミング合ってたような。いずれにせよ次の3rdアルバムが多保孝一になるならこれまでとは全く違う、ようやくメジャーでO社トップ10クラスのシンガーとして遜色ないプロダクションでのアルバムが実現している…はず。

完全生産限定盤・通常盤のみ
3.Silly(Live at Zepp DiverCity 2016.2.2)

ライブ音源だが、演奏はキーボードとバイオリンのみのシンプルなもの。アルバム『20』に入っていたAnother Versionもピアノとストリングスの伴奏を全部打ち込みでやるという一応編成は同じような感じだったと思うけどそれとはアレンジが異なっており、生演奏にてオリジナル以上に情感たっぷりに歌い上げている。

初回盤3曲目は「Hello To The World (Live at Zepp DiverCity 2016.2.2)」

★★★★☆

僕たちの未来 (完全生産限定盤)完全生産限定盤  僕たちの未来 (初回限定盤)初回盤DVD付  僕たちの未来 (通常盤)通常盤

I seek/Daylight 2016/5/18 通常盤 初登場1位 売上82.9万枚
1.I seek
大野主演ドラマ『世界一難しい恋』主題歌。ここのところの嵐はドポップな明るい曲かビシッとクールに決めたダンスナンバーかといった感じだったが今作はその真ん中くらいの印象。ポップというほどポップ色が強いわけではなく、かといってカッコよく攻めたというほど攻めたわけでもないどっちつかずで印象に残りにくい。とはいえスタイリッシュで大人の余裕を感じさせる雰囲気もあってそういう空気はキャリアを重ねたから出せる部分でもあるかなと思う。

2.Daylight
松本主演ドラマ『99.9 -刑事専門弁護士-』主題歌。「Face Down」以来4年ぶりのサクラップがあるA面曲。なんでもドラマの雰囲気を考えて主演の松本が自らサクラップ導入を提案、依頼し、櫻井はそれを受けて書き下ろしたとされている。前作を山下達郎に依頼したのも松本と語られており、ここにきて松本が楽曲選びや曲構成にまで注文をつけるのが2作続いたのはたまたまなのだろうか。曲自体はこれまたポップでもクールでもない中間路線でやはり印象に残りにくい。ラップに関しても「Believe」以前のような見せ場感が無く、なんだかさりげなく登場してさりげなく流れていってしまうような…。

以下通常盤のみ
3.ただいま
アリーナツアーのテーマ曲。ファンとの関係をテーマにしたような歌詞で、1番はバックが薄いシーケンスの音のみでほぼ5人のボーカルで聞かせ、2番以降は徐々に盛り上がっていく構成。A面2曲のインパクトが薄めというのもあるけど、今作の中では最も歌重視の楽曲。この曲もA面でも良かったような…。

4.supersonic
今作の中では最もカッコいい系の楽曲。トータルで見れば悪くない1作だった。

★★★☆☆

I seek / Daylight(初回限定盤1)(DVD付)初回盤DVD付1  I seek / Daylight(初回限定盤2)(DVD付)初回盤DVD付2  I seek / Daylight通常盤 

THE DAY ポルノグラフィティ 2016/5/25 初登場4位 売上3.9万枚
1.THE DAY
アニメ『僕のヒーローアカデミア』OP。晴一曲、共同アレンジャーは江口亮。「ワンモアタイム」「2012spark」を思わせる久々のスリリングなロックナンバー。なんだかんだけっこう異色な楽曲が続いていたので久々に問答無用にカッコいい曲が来たような印象。1年1ヶ月と過去最大に待たせただけのことはある。こういう勢いのある楽曲をシングルで書いてくるのは昭仁曲というイメージがあり、晴一曲でアップテンポなのは若干微妙なのが多いイメージもあったけど今作は晴一のアップナンバーとしては過去最高かも。

2.My wedding song
晴一曲、共同アレンジャーは立崎優介、近藤隆史、田中ユウスケ。全開のウェディングソング。カントリー風味な音色やスライドギターを駆使したアレンジがほのぼのとしていてアレンジ面では今作の中で最も好感触。

3.ルーシーに微熱
昭仁曲、共同アレンジャーは宗本康兵。バンドサウンドだがダンス風のノレるナンバー。アレンジャーを曲ごとに変えていることもあり、三者三様の楽曲が並び、各楽曲がそれぞれ立ったいいシングルになったと思う。

★★★★☆

THE DAY(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  THE DAY(期間生産限定アニメ盤)期間生産限定アニメ盤  THE DAY通常盤 

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