2017年2月発売編

奏(かなで) for 一週間フレンズ。 スキマスイッチ 2017/2/2 moraでDL 配信限定
1.奏(かなで) for 一週間フレンズ。
映画「一週間フレンズ。」主題歌。映画用に新たにリアレンジしたもので配信限定となる(リメイクアルバムからの先行配信ではない)。原曲はドラムやストリングスを打ち込み処理していたが、今作ではオケを生音に変更してリメイクしているようだ。なおボーカルは原曲のまま。序盤はほぼ原曲に沿ったアレンジになっているが、ストリングスが盛り上がる間奏以降は原曲とは違うアレンジになり、原曲ラストのフェードアウトしながら大橋がフェイクを連発する部分はバッサリカット、サビ終了と同時に曲も終わるので原曲より短くなった。昔と今が合体したリメイクといった感じなので、原曲に思い入れがあってもすんなり聞ける。2014年のアニメ版ではキャラ名義で雨宮天がカバーした事もあるようなので、この作品自体に「奏」イメージが強かったと思われ、あえて大胆は改変は施していないがそれでも原曲から干支が1周するくらいは年月が経過したので直したいところは直した(主に打ち込みだったところ)といったところだろうか。

なお同時期に発売されるリメイクアルバム『re:Action』に収録される「奏(かなで)re:produced by スキマスイッチ」とは全くの別音源で、そちらも生音でやり直したのは共通しているがアレンジをもう少し変更しているのとボーカルも含めて全部リメイクしている点が異なる。

★★★★★

奏(かなで) for 一週間フレンズ。 - SingleiTunes  

さいごまで/カナデアイ イトヲカシ 2017/2/8 DVD付 初登場18位 売上0.57万枚
1.さいごまで
キットカットの受験生応援キャンペーンソング、河合塾2017年度CMソングというWタイアップによる受験生応援ソング。ド直球の応援歌だがアップテンポではなく、またテーマも使い古されたものではあるんだけど、この手の応援ソング必須ワードである頑張れとか負けるなという単語は一切使用せずに「さいごまで」という言葉を持ってくるところに新しい王道を作ろうという気概を感じられる。とはいえ今作はかなり10代、それも高校生までに特化している印象もある。具体的には受験までなら励まされるけど、就活でこの曲を聴いても個人的には励まされるどころか逆に打ちのめされてしまっていただろう。前作「スターダスト」のようにとうにそんな時代を過ぎ去っていたとしても童心に返してくれるほど強烈な勢いはないかなと思う。普通にいい曲。

2.カナデアイ
アニメ「双星の陰陽師」OP。前回はEDだったが、今回はOPという事もあって直球アップテンポのロックナンバー。絆をテーマにしているところは共通しているが、力強い勢いで駆け抜けていく。普通にいい曲。

DVD

1.「さいごまで」Music Video
タイアップ先キットカットの受験生応援キャラクターの松風理咲がそのまま受験生役、小さな妖精役に「めざましテレビ」でキャスターやってるセントフォース系フリーアナの岡副麻希、あとちょっと杉村太蔵も出てくる…という配役によるストーリー仕立て。そのままタイアップの趣旨に合わせて小人サイズの妖精が受験生に目をつけて突如出現。謎の小人の無駄にハイテンションな応援をウザく感じる受験生だったがいつしかその応援が支えになり、衝突もありながら受験を乗り切る…という前作も真っ青になるほどのド・ベタな受験ストーリーが展開。受験生応援歌イメージをより強調するMV。

2.「カナデアイ」Anime Music Video
前作と同じアニメ「双星の陰陽師」ダイジェスト映像で構成されるという前作と同じ映像。ストーリーがだいぶ進行したらしく、前作時よりも主人公の男女2人の絆が強調されていて大事な戦いと思われる場面でほぼ必ず2人手を握り合っていたり、連携攻撃のキレが増していたり、そもそも敵の雰囲気も必殺技も前作時よりもパワーアップしていたりとバトルアニメらしいストーリー進行の様子が伺える。

★★★★☆

さいごまで/カナデアイ(DVD付)DVD付  さいごまで/カナデアイCDのみ

オリジナル。 TrySail 2017/2/8 初登場7位 売上1.5万枚
1.オリジナル。
アニメ『亜人ちゃんは語りたい』OP。メンバーの夏川椎菜が出演しているためか、センターは夏川になっている模様。この3人の声はいまだ明確な区別がつかないがド頭の「語りたいよ」は夏川の声である模様。クラムボンのミトによる作編曲だがオケも1人制作。シンフォニックな打ち込みアレンジでさわやかさと壮大さ、冬の空気感を醸し出し、いかにも打ち込みなリズムも軽すぎず重すぎず全体に軽量ながらスッキリ聞ける味わい。自分らしさとは何なのかに悩む10代を励ますような("オリジナル"とは自分のオリジナルつまり自分らしさを大切にしようという解釈)前向きな歌詞は個人的にはちょっと懐かしい。これまで意外となかった曲調でここまでの楽曲では1番良かった。

2.Chip log
これまたアレンジャーの1人オケ制作による冒険ソング。キッズ向け(ドラえもんの映画版的な冒険)の世界観で曲調も歌い方もかなり幼い雰囲気。ド頭から打ち込みのブラス音がめっちゃチープだし、20代前半〜半ばのメンバーが歌うにはいくら学生役をアニメではよく演じるとはいえそれ以上に幼い世界観なのでちょっと無理がありすぎるんじゃないかと最初は若干のけぞったが、これはTrySail版ひょっこりひょうたん島だと考えればこれはこれで面白い。

★★★★☆

オリジナル。(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  オリジナル。(期間生産限定アニメ盤)(DVD付)期間生産限定アニメ盤DVD付  オリジナル。(通常盤)通常盤   オリジナル。 - EPiTunes

バグっていいじゃん HKT48 2017/2/15 Type-B 初登場1位 売上27.5万枚
1.バグっていいじゃん
歌唱メンバーは荒巻美咲、井上由莉耶、今村麻莉愛、小田彩加、兒玉遥、駒田京伽、指原莉乃(元AKB48)、下野由貴、武田智加、田中優香、地頭江音々、月足天音、冨吉明日香、朝長美桜、松岡はな、宮脇咲良
アニメ『カミワザ・ワンダ』OP。キッズ向けアニメ主題歌という事でかなり分かりやすく明るいポップナンバー。コンピューター用語のバグを失敗に置き換えた歌詞になっていて、バグっていいじゃんの連呼は失敗してもいいじゃんという意味にそのまま置き換えられ、失敗しても明るく頑張ろうという勇気をひたすらリスナーに与え続けるという押し押しの応援歌。あまり押し押しに聞こえないのはアイドルマジックか。

2.必然的恋人
歌唱メンバーは栗原紗英、神志那結衣、兒玉遥、指原莉乃(元AKB48)、武田智加、田島芽瑠、田中美久、朝長美桜、渕上舞、松岡はな、宮脇咲良 松岡菜摘、本村碧唯、森保まどか、矢吹奈子、山下エミリー
さっぱりしたサウンドのポップナンバー。普通にいい曲。歌唱メンバーは表題曲から最有力メンバーを除いてちょっと入れ替えた感じになっており、初期の頃にセンターにいたのに今回外されていた田島もこちらには選ばれている。

Type-Bのみ
3.僕だけの白日夢/プラチナガールズ
歌唱メンバーは秋吉優花、荒巻美咲、井上由莉耶、今村麻莉愛、植木南央、多田愛佳(元AKB48)、小田彩加、駒田京伽、坂口理子、坂本愛玲菜、下野由貴、田中菜津美、田中優香、地頭江音々、月足天音、冨吉明日香、村川緋杏、村重杏奈
48計では量産型のハイテンポナンバー。キラキラした疾走感は量産タイプであろうと聞いている間は非常に眩しくて普通にいい曲。Type-Aが4期生、残る2種にはプラチナとダイヤモンドと称した残りのアンダーメンバーを振り分けたようで、今作が最終参加シングルとなるはずの多田愛佳は今回選抜されたのはこれだけ(劇場盤C/Wの「HKTファミリー」は全メンバー歌唱)。最後に何かしたの?

DVD

1.バグっていいじゃん[MUSIC VIDEO]
バグに引っ掛けて日常で失敗をしてしまった一般人のバグを修正していく(失敗を励まして導いていく)+オーソドックスなダンスシーンで構成。指原のセンターの今更感とアニメタイアップで子供に知名度が高いからという消極的な理由でのセンターはやはりどうもなぁ…。

以下Type-Bのみ
2.僕だけの白日夢[MUSIC VIDEO]
学園設定で至る所で複数のメンバーがほぼ真顔で踊り続け、センターらしき子が終盤まで1人真顔で立ち尽くすという、このセンターらしき子が見た白昼夢のようなよく分からない内容。指揮者役の多田愛佳しか分からなかった…。この指揮棒振ってる多田愛佳と声優の竹達彩奈が地味にソックリな気がする。ていうか4月卒業が決まっている多田愛佳は最後にして選抜から外され、卒業ソングも作ってもらえずにこれが最後の姿になってしまうのか?若くしてのAKB加入から10周年、指原と共にAKB48から移籍(多田は不祥事ではない)して陰の功労者とも言える多田愛佳がこれで最後って妙に不当な扱いじゃないか。HKT48のリリース間隔の遅さからして時間差(卒業してから卒業ソングが収録されるパターン)も無さそうだし。

3.「HKT48と契約結婚 vol.2」
逃げ恥ブームに便乗した安直な企画で、内容は手料理を1人1品作り、新婚妻風にふるまうというもの。A〜Cで3分割されメンバーがランダムに割り振られている。頑張って妻小芝居を繰り広げるも設定が雑すぎて単なる料理チャレンジになっているメンバーが多い。しかも妻設定なので普段より大人っぽく振舞おうとしているのか宮脇や多田(金髪化している)など知っているメンバーでもなんだか顔つきが違う(一緒に表示されアーティスト写真と別人すぎる)気が…。48本体は機械的にMV収録するのみになり、SKEやNMBもMV撮影ドキュメントに走りがちになってきた中で特典映像を新規で撮影しているだけまだ余力があるのはいいんだけど企画自体が微妙すぎた。

★★★☆☆

バグっていいじゃん(TYPE-A)(DVD付)Type-A  バグっていいじゃん(TYPE-B)(DVD付)Type-B  バグっていいじゃん(TYPE-C)(DVD付)Type-C  バグっていいじゃん(劇場盤)劇場盤 

TOKYO GIRL Perfume 2017/2/15 初登場2位 売上6.5万枚
1.TOKYO GIRL
ドラマ『東京タラレバ娘』主題歌。メンバーと同世代(20代後半)の女性を主人公にした同世代性の強い楽曲。これまでも「Sweet Refrain」で主演の長澤まさみらと一緒にタイトルバックに出演して踊っていた事はあったが、このドラマでは西脇が声優(主人公にだけ見えるツッコミ役の男女の妖精のような役のうち女性声の方を担当)として出演し、逆にMVにはドラマ主演の吉高由里子が出演するなどこれまで以上に結びつきが強い。歴代のドラマ・映画タイアップシングルはCMタイアップ等に比べるとよりポップな一面が強かったが今回はそうでもないことや、昨年配信限定でヒットした「FLASH」のインパクトが強すぎたため、久々のCDシングルにしては弱い気がしてしまうが、大人になったPerfumeをこれまで以上に感じられる意外とありそうでなかった新機軸という感じもする。

2.宝石の雨
何気に表題曲よりもポップでキャッチ―な1曲。配信だと概ね単曲だけどシングルCDだとこういう全く意識してなかったけど聞いてみたらいい曲というのが出てくるからシングルCDもまだまだ価値があるなと思う。

★★★★☆

TOKYO GIRL(初回限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  TOKYO GIRL(通常盤)通常盤  Tokyo Girl - SingleiTunes

大塚愛 2017/2/15 初登場27位 売上0.35万枚
1.私
2年9ヵ月ぶりのシングル。新作自体も15年4月のアルバム『LOVE TRiCKY』以来で2016年はリリースが無かったのでかなり久々。『LOVE TRiCKY』でエレクトロ路線をやっていたが今回もその継続でほぼ打ち込みで構成されたクールな楽曲。ファルセットを多用したボーカルにかつての面影はあまりなく、見た目も「さくらんぼ」以降の一連のヒット期とはだいぶ変わっているので、久々どころか誰?と思う人の方が多そう。『LOVE TRiCKY』に比べるとまあシングルにしただけあってなんだかんだ耳には残りやすいところはある。

2.サクラハラハラ
これまたクールな打ち込み楽曲。随所に漂う和の空気と対極の冷たい打ち込みサウンドがポイントか。

3.女子シェルター
アラサーで「女子」ってと否定するような某ドラマが他局で話題になっている中で34歳の大塚愛がお送りする「女子」の恋愛9か条みたいな感じの掟が並びたてられたテクノ風のアップナンバー。まああえてなんだろうな、こういうのやるのも。

★★★☆☆

私(CD+STYLEBOOK)(初回生産限定盤)BOOK付  私(DVD付)DVD付  私CDのみ 

君の名は。English edition RADWIMPS 2017/2/22 初登場6位 売上2.3万枚
1.Dream lantern(English ver.)
「夢灯籠」の英語バージョン。

2.Zenzenzense (English ver.)
「前前前世」の英語バージョン。movieではなくoriginalの方を英語にしている。

3.Sparkle (English ver.)
「スパークル」の英語バージョン。movieではなくoriginalの方を英語にしている。

4.Nandemonaiya (English ver.)
「なんでもないや」の英語バージョン。editではなくmovie ver.(長い方)を英語にしている。

サントラ『君の名は。』収録の歌入り4曲を英語詞にしたもの。これを日本語で当時出していたら星野源の「恋」と並ぶアイドル以外の2016年のヒットシングルになっていただろうに…。演奏まで再録音したのか不明だが基本的に歌詞が英語になった以外に違いは無い。タイトルが「Zenzenzense」になっているように曲中でもこの部分は英語にせずに「Zenzenzense」になっている。曲だけ聞きたいとか、歌詞が日本語じゃなくていいというのであれば今作でもいいかも。メロディーの良さは今作でも伝わるし、やはりRADWIMPSの中では格段にキャッチ―な曲だなと思った。

★★★★☆

君の名は。 English edition  Your Name. (English Edition) - EPiTunes

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