SMAP 001
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Can't Stop!-LOVING- | 森浩美 | Jimmy Johnson | 船山基紀 | 1stシングル 最高2位 売上15.1万枚 間奏がシングルより20秒ほど長くなっている |
2 | Run! Run! Run! | 相田毅 | 谷本新 | 重実徹 | |
3 | Subway Kids | 相田毅 | 野崎昌利 | 野崎昌利 | |
4 | SHAKE U UP | 高柳恋 | Joey Carbone, Mike Tavera |
清水信之 | |
5 | KISS OF FIRE | 森浩美 | 馬飼野康二 | 船山基紀 | 2ndシングル『正義の味方はあてにならない』C/W |
6 | 天国のかけら | 相田毅 | 野崎昌利 | 野崎昌利 | 木村・稲垣 |
7 | Angelの秘密 | 相田毅 | 割田康彦 | 新川博 | 森ソロ |
8 | DON'T CRY BABY | 小倉めぐみ | 長岡成貢 | 長岡成貢 | |
9 | Stormy Town | 高柳恋 | 谷本新 | 西脇辰弥 | |
10 | さよならの恋人 | 真名杏樹 | Joey Carbone | 椎名和夫 | 草g・香取 |
11 | Can't Stop!-LOVING- BONUS TRACK | 森浩美 | Jimmy Johnson | 船山基紀 | 1stシングル 2番をカットしたリミックスバージョン |
コーラスアレンジ:松下誠(2,8)
リリースデータ
1992年1月1日 | 初登場14位 | 売上8.2万枚 | Produced by JOHNNY H.KITAGAWA | ビクター |
メンバー
中居正広 |
木村拓哉 |
稲垣吾郎 |
森且行 |
草g剛 |
香取慎吾 |
SMAP1stアルバム。91年9月デビュー。シングル2枚リリース後にすぐにリリースされたが、12月にリリースされたばかりの2ndシングル「正義の味方はあてにならない」は未収録。そのまま01年の『SMAP Vest』まで長年アルバム未収録のままだった(リミックスアルバム『BOO』ではリミックスで収録)。一方で2ndC/W「KISS OF FIRE」は収録された。1曲目の「Can't Stop!-LOVING-」は特に表記されていないが間奏での「きらきら星」導入のコーラスパートが繰り返される事でシングル時より20秒ほど長くなっている。またボーナストラック扱いで最後にもう1度収録されているがこちらは実質的にリミックスバージョンとなっている。森だけ単独のソロ曲があるが、木村稲垣、草g香取にはそれぞれデュオ歌唱曲がある。中居だけソロ、ユニット曲が無いがアルバム曲において6人全員にソロパートはあり、中居は「Run! Run! Run!」間奏明けのサビがソロパートになっているため、アルバム内で最も最初にソロパートが登場する。デビュー作で1位を逃すと2ndはギリギリの10位となっていたが、今作に至ってはトップ10入りを逃す事態となった。
90年代になると80年代までのセンスは古臭いものとしてあっという間に過去の遺物と化していったが、もちろんいきなりカチッと変わったわけではなく、90年代初頭はまだまだ過渡期だった。とはいえ「いかにも」な古臭いアイドル衣装、全員がモハッとさせた80's独特の髪型、不自然なまでに作り笑顔連発の写真と80年代しか見えてこないような古臭いセンスが爆裂。92年ってこんなんだったか?イエモンやミスチルがデビューした年じゃないのか!?とのけぞる勢い。制作陣は既に黄金期のメンバーが集結しているにも関わらず、楽曲のノリも90年代中盤以降とは微妙に違うし、何より全員10代だった当時は声も違うので全く別のグループのようである。変声期前後の時期だったメンバーもいてさすがにこの頃は歌い方も確立していないので全員ユニゾンでもややブレている。それだけに後追いで聞こうとするとなかなかに時代を感じて苦笑いといったところがある。
とはいえ楽曲的には意外とやりたい放題。まず冒頭から飛ばし具合が凄い。すってっきっなゆめっを♪とデビュー曲で幕を開けた直後の「Run! Run! Run!」ではハードロック調のサウンドでギンギンに攻めたかと思いきや、「Subway Kids」ではラップが登場する。当時ヒットチャート上ではほとんどなじみがなかったようなラップをこの時点で導入するとはなかなか革新的だ。アイドルならではの幕の内弁当的なノリは否定できず後の洗練された雰囲気も全く見えてこないが、今作ではキラキラの80年代アイドルポップに見せかけてけっこうチャレンジャーなこともやっていて意外と飽きさせない。
またソロやデュオ曲が参加が1人だけ無かったものの、ソロパートが最初に登場するのが2曲目の中居だったりと(1stシングルはソロパートが無く、C/Wでも中居と木村のソロしかない)、この当時の中居は全く冷遇されてないどころか、1番手を切ってソロパートを歌いだし他のメンバーよりも出番が多かったりするのも音痴ネタが公然となった90年代後半以降の感覚では驚きがある。木村ではなく森にだけソロ曲があるというのも当時の森への期待度の高さが見える。
総じて古〜い感じは否めないものの、後にベスト盤に3度も収録され明らかに当時のシングル群よりもアイドルキャッチ―で今でも普通に聞ける「DON'T CRY BABY」、『ウラスマ』で再録された「さよならの恋人」など、長い間人気を誇る曲も既に存在しており、何よりSMAPの原点を聞けるというのは今作の聞きどころだと思う。
2017.1.1発売25周年を記念して感想修正
印象度★★★☆☆