SMAP 004
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ポケットに青春のFun Fun Fun | 戸沢暢美 | CHOKKAKU | CHOKKAKU | |
2 | かなしいほど青い空 | 小倉めぐみ | 多々納好夫 | 小野澤篤 | |
3 | ずっと忘れない | 森浩美 | 馬飼野康二 | 長岡成貢 | 7thシングル 最高7位 売上21.7万枚 アルバムバージョン |
4 | 永遠に抱きしめたい | 吉元由美 | 羽場仁志 | CHOKKAKU | 森ソロ |
5 | 五月の風を抱きしめて | 相田毅 | 岩田雅之 | 岩田雅之 | 草gソロ |
6 | 幸せになってよ | 小倉めぐみ | 長岡成貢 | 長岡成貢 | |
7 | 日曜日のアニキの役 | 戸沢暢美 | 太田美知彦 | CHOKKAKU | 香取ソロ |
8 | それでも君を好きになる | 相田毅 | 谷本新 | 土方隆行 | |
9 | September Rain | 覚和歌子 | 長岡成貢 | 長岡成貢 | 稲垣ソロ |
10 | こんなに僕を切なくさせてるのに | 小倉めぐみ | 谷本新 | CHOKKAKU | 木村ソロ |
11 | 泣きたい気持ち | 相田毅 | 太田美知彦 | 土方隆行 | 中居ソロ 12thシングル『Hey Hey おおきに毎度あり』C/W(カット、全員歌唱でリメイク) |
12 | 笑顔のゲンキ | 森浩美 | 馬飼野康二 | 船山基紀 | 5thシングル 最高8位 売上12.0万枚 |
13 | 雪が降ってきた | 森浩美 | 馬飼野康二 | 長岡成貢 | 6thシングル 最高7位 売上19.1万枚 アルバムバージョン |
コーラスアレンジ:佐々木久美(1,4)、松下誠(2,6,7,8,13)、岩田雅之(9)
リリースデータ
1993年7月7日 | 初登場3位 | 売上13.4万枚 | PRODUCER:JOHNNY H.KITAGAWA | ビクター |
メンバー
中居正広 |
木村拓哉 |
稲垣吾郎 |
森且行 |
草g剛 |
香取慎吾 |
SMAP4thアルバム。前作から半年でのリリース。前作に未収録だった「笑顔のゲンキ」「雪が降ってきた」、3月に発売された「ずっと忘れない」の3シングルを収録。1ヶ月前に発売されていた「はじめての夏」は未収録でこちらは次回作にも収録されずにオリジナルアルバム未収録となった。今作以降制作方針が変更され、ジャケットがアートワークになりアイドルのアルバムなのに本人たちが写っていないという当時としては前代未聞の方針が打ち出された。また今作では数名での歌唱曲が無い代わりに、初めて6人全員のソロ曲を収録。6人時代に全員のソロ曲が収録されたアルバムは今作のみ。中居ソロ曲の「泣きたい気持ち」は翌年にSMAP主演映画「シュート!」の主題歌に起用されたことで、アレンジそのままに全員歌唱バージョンに変更されてC/Wとして再収録された。後に『ウラスマ』に収録された際もC/Wの全員で歌唱したバージョンが採用されており、中居のソロバージョンは今作でしか聞けない。「ずっと忘れない」「雪が降ってきた」は一部音が追加されたアルバムバージョンだが、パッケージや歌詞カードにはアルバムバージョンだとは記載されておらず、公式サイトにのみ記載されている。
これまでのようなバラエティ豊かなアイドルポップもあるが、これまでの3作よりもバックトラックが妙に凝っててカッコよくてセンスのいい曲が増えた印象。SMAPが歴史を変えたと言ってもあながち外れでもないくらいだが、一気に90年代へ突入していくような感覚で、80年代を引きずっていたような古さが薄れるという80年代から90年代への架け橋のような1作でもある。
今作では6人のソロ収録というのが目玉となるが、声が若いものの、ロックに歌う木村、ふんわりした独特の空気が漂う稲垣などは既に後のキャラクターイメージに沿ったような曲を歌っているので、今聞いても自然に聞ける。香取は当時16歳だったのでまだ声が若くてかなりカワイイ歌声を披露。森の曲はビクター主導路線のようでバックトラックがカッコイイ。中居のソロは今では全員バージョン(冒頭サビが中居ソロなのはこの名残)の方が有名だが、バンドポップを危ういながらも普通に歌いとおしている。気になるのは草gのソロ曲。ソロのはずなのにまともにソロで歌っているのはAメロのラップ部分くらいでBメロとサビはコーラスが厚くかかっているというか、ほとんど他の歌声と混ざっている状態で草gの声がほとんど埋もれている。他の5人がちゃんとソロで歌い、多少コーラスが入っても本人の歌声がメインボーカルになっているのに草gだけ埋もれて聞こえないってこれはなんなんだ…。ラップ部分で既に危ういとはいえ(これ以上の高音が無理そう)、サビをコーラスでごまかさなければならないほど1人飛び抜けてソロ歌唱が危なかったということだろうか。ラップやガヤを除くとA面での単独でのソロパートは「セロリ」(97年)が初だったくらいだし。
印象度★★★★☆