ギターマン
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ギターマン | 今井千尋 | 今井千尋 | 森俊之 | |
2 | be there | 今井千尋 | 今井千尋 | 深沼元昭 | 9thシングルC/W |
3 | ウソツキ | Something ELse | 伊藤大介 | 中村哲 | 9thシングル 最高24位 売上8.6万枚 |
4 | あの日の雨と今日の雨 | 伊藤大介/ ELVIS WOODSTOCK |
伊藤大介 | 冨田恵一 | 11thシングル『びいだま』C/W「桜雨〜あの日の雨と今日の雨U〜」としてリメイク 歌詞・アレンジを変更して改題してのリメイク |
5 | ビデオテープ | 今井千尋 | 今井千尋 | 森俊之 | |
6 | さよならじゃない | Something ELse | Something ELse | 森俊之 | 7thシングル 最高7位 売上15.5万枚 |
7 | あいのうた | 今井千尋 | 今井千尋 | 森俊之 | 8thシングル 最高10位 売上8.0万枚 |
8 | ひまわりのうた-柏 Street Live Ver.- | 今井千尋 | 今井千尋 | Something ELse | ライブ音源 |
9 | ランナー | 今井千尋 | 今井千尋 | 白井良明 | |
10 | Musician Life〜例えば僕らの場合は | 今井千尋 | 今井千尋 | 冨田恵一 | |
11 | いつか | 伊藤大介 | 伊藤大介 | 深沼元昭 | |
12 | 旅路 | 大久保伸隆 | 大久保伸隆 | 森俊之 |
2=英補作詞:上條美和子
リリースデータ
2000年3月8日 | 初登場15位 | 売上5.8万枚 | Produced by Something ELse Sound Produced by 森俊之(1,5,6,7,12)、深沼元昭(2,11)、中村哲(3)、冨田恵一(4,10)、白井良明(9) |
東芝EMI |
メンバー
Vocals,A.Guitar(7,8,10,12) | 大久保伸隆 |
A.Guitar(1,2,3,5,6,7,9,10,11,12),E.Guitar(1),12st.Guitar(3,8),Vocal | 伊藤大介 |
E.Bass(2,7,9,11,12),A.Bass(8),Tambourine(2),Nord Lead(9)Vocal | 今井千尋 |
Something ELse2ndアルバム。2年ぶりのオリジナルアルバム。『502』に収録済みの「レコード」「ラストチャンス」は未収録で、以降の3シングル4曲を収録。2作がトップ10ヒット、先行の「ウソツキ」は最高24位ながらロングヒットして最終的に「あいのうた」を越える売上を記録するなど健闘したが、今作はシングル3作全てを下回る不振となり、トップ10入りも逃した。
「あの日の雨と今日の雨」は後に11thシングル『びいだま』C/Wで「桜雨〜あの日の雨と今日の雨U〜」として歌詞とアレンジを変更してリメイクされた。「ひまわりのうた」は地元である千葉県柏市にある新星堂カルチェ5柏店前でのストリートライブ音源。この曲のスタジオ音源は発表されていない。「Musician Life〜例えば僕らの場合は」では初めて3人にソロパートがある3人メインボーカル曲となっている。これまでキーボードがメイン楽器寄りになっていた今井の担当楽器は「ラストチャンス」企画を経てベースをメイン楽器とするようになった。今作では半数程度でベースを演奏している。
「ラストチャンス」企画に成功した自信とミュージシャンとしての3人の精神的成長も相まった傑作。前作でのどこかもっさりとした感じが無くなり、アルバム曲もアコースティックを軸にしながら幅広さと余裕を見せていて全体に陽の雰囲気に溢れていて聞きやすい。とにかく勢いに満ちているが、シングルよりシングルみたいな曲が次から次へと出てきて失速せずに駆け抜けるというとんでもないアルバムで当時はレンタルで済ませてしまったが(おい)、あまりの名盤っぷりにかなり驚いた。幅広いソングライティングを見せる今井千尋に対して伊藤・大久保も今井に並ぶ名曲を書いて存在感を発揮しているのもポイントだ。コーラスワークも1stの頃はなんとなくアーアー重ねているだけみたいなところもあったが、「ラストチャンス」を契機に前より力が入っている感じで、大久保をメインにしつつコーラスでの2人の存在感も増して3人組しての一体感も増した。「Musician Life〜例えば僕らの場合は」では3人のボーカルリレーでミュージシャンライフそのものを明るく歌い上げるなどある種余裕も感じさせる。「ラストチャンス」は『502』に収録されてしまったので今作に入っていないが、最初に聞く入口としては最もふさわしいのが今作だと思う。
それにしても先行シングル「ウソツキ」の起死回生のロングヒットが直前にあってもシングル以下のこの程度までしか伸びなかったって痛恨だよなぁ…どうしてこうなった…。ジャケットの『ギターマン』の匿名性が強すぎてサムエルのアルバムだと認識されなかったのか、地方ラジオ回り中心というプロモーションが明後日の方向だったせいなのか…。相当な自信作だったのも確かだろうけど、残ったリスナーの間での評判も高かったのは恐らくメンバーやEMIスタッフにも届いていたと思われ、それは『TICKET』に今作から露骨に大量収録した事からも伺える。
印象度★★★★★
2021.10.28修正