光の糸

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 サイレン 今井千尋 今井千尋 河野圭  
2 びいだま 今井千尋
Yumi Fukumoto
今井千尋 深沼元昭 11thシングル 最高40位 売上1.2万枚  
3 磁石 今井千尋 伊藤大介 中村聡 10thシングル 最高31位 売上1.9万枚
4 夕立ち 今井千尋 今井千尋 河野圭  
5 パーティーを始めよう 今井千尋 今井千尋 河野圭  
6 スピードにのって 伊藤大介 伊藤大介 CHOKKAKU  
7 きみはともだち 伊藤大介&
Ryoji Saeki
伊藤大介 羽毛田丈史 伊藤大介リードボーカル
8 !(Coooool ver.) 大久保伸隆 大久保伸隆 清水ひろたか  
9 SOUL of ORIGIN 今井千尋 今井千尋 深沼元昭 今井千尋リードボーカル
10 JULY 今井千尋 今井千尋 中村聡  
11 自転車ラプソディ#1 大久保伸隆 大久保伸隆 Yuichiro Honda  
12 光の糸 今井千尋 今井千尋 中村聡  

リリースデータ

2001年3月7日 初登場33位 売上1.1万枚 東芝EMI

メンバー

Vocal,Guitar他 大久保伸隆
A.Guitar,Side Vocal他 伊藤大介
Bass,Guitar,Side Vocal他 今井千尋

Something ELse3rdアルバム。前作から1年ぶり。前作以降のシングル2曲を収録。これまでも3人メインで歌う曲はあったが今作では初めて伊藤・今井がそれぞれリードボーカルを担当した曲が収録された。日テレタイアップが途切れると事務所が同じアップフロント系列関連タイアップというセルフタイアップに近いものが続くようになり、「磁石」「びいだま」は共に深夜枠でやっていたドラマ『美少女日記』主題歌。このドラマには翌年の4月に歌手デビューする松浦亜弥がテレビ初仕事として主演していたが当時はまだ全く注目されていなかったため、タイアップ効果も皆無に等しく売上も一気に低迷した。加えて前作に続いて今作の売上は低迷したシングルをもさらに下回る事態となった。

シングル2作でマイナー調のやや暗めの挑戦的な曲を出していたが、今作も1曲目「サイレン」からひねった感じの曲になっていて全体に地味目。前作がかなり開放的で明るかっただけにほとんど真逆のようなイメージだ。実際には明るい曲もあるにはあるんだけど、リードしているのはマイナー系の曲だし、明るい曲にしても前作ほどパッと聞いて分かりやすい曲はあまり無い。TV企画イメージが強くなってきていたので音楽ファンもうなるようなアーティスト性をもう少し出していこうとしたものと思われるが、リード曲的な部分でもう少し明るさを出しておいても良かったんじゃないかとは思う。一応「ウソツキ」「磁石」「びいだま」で哀愁3部作みたいな扱いになっていたが、当たったの「ウソツキ」だけだったし…。

そのように最初の印象がパッとしなかった割には聞きこむとシングル2曲もアルバム全体もメキメキと印象が上がってきて今作はかなり聞きこみがいがある。前作は分かりやすいポップさだったので一聴して気に入って今作を最初に聞いた時は地味になりすぎ…と残念に思っていたが、気が付いたら何度も飽きずに聞きこめるのは今作の方だったんじゃないかと思うようになった。またラストを飾るタイトル作「光の糸」はシングルを越えるこの時点での最高到達点だと思う。この曲だけは最初から圧倒的だった。「磁石」「びいだま」でなく「光の糸」「夕立ち」などをシングルで切っていればもう少し違ったかも…。

B00005HV8A

印象度★★★★☆

2021.11.1修正

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