風見鶏
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 風見鶏-Introduction- | 3人のコーラスの声合わせ | |||
2 | パーフェクトドリーム | 今井千尋 | 今井千尋 | 深沼元昭&Something ELse | |
3 | 国道16 | 今井千尋 | 今井千尋 | 山川恵津子 | 13thシングル 最高40位 売上0.4万枚 |
4 | 少年 | 今井千尋 | 今井千尋 | 中村仁&Something ELse | 14thシングル 最高50位 売上0.4万枚 |
5 | cold flower | 今井千尋 | 今井千尋 | Something ELse | |
6 | 月の虹 | 大久保伸隆 | 伊藤大介 | 深沼元昭&Something ELse | |
7 | 洗濯機のうた | 今井千尋 | 今井千尋 | 深沼元昭&Something ELse | |
8 | DiDiDi | 伊藤大介&大久保伸隆 ・今井千尋 |
伊藤大介 | 深沼元昭&Something ELse | |
9 | 残像 | 今井千尋 | 今井千尋 | 深沼元昭&Something ELse | |
10 | 勇気の花 | 大久保伸隆 | 今井千尋 | 深沼元昭&Something ELse | |
11 | ( ) | 歌詞・クレジットの記載なし 配信版でのタイトルは「ただ」 |
リリースデータ
2003年5月14日 | 初登場40位 | 売上0.5万枚 | Produced by Something ELse | 東芝EMI |
メンバー
Vocal&Bass | 今井千尋 |
Lead Vocal&A.Guitar | 大久保伸隆 |
Vocal&A.Guitar | 伊藤大介 |
Something ELse5thアルバムCCCD。ベスト盤『TICKET』から2ヶ月、オリジナルアルバムとしては『Y』1年3ヶ月ぶり。『TICKET』収録対象外だった前作以降のシングル「国道16」「少年」が収録された。11曲目は曲目部分には「( )」と表記されているが歌詞と演奏クレジットの記載がなく、半シークレットトラックのような扱いになっている。配信版では何故かタイトルが変更されており「ただ」というタイトルで配信されている。「( )」では配信登録できずに曲の歌いだしが「ただ」のため機械的につけられたタイトルなのか正式名称なのかは不明。
ベスト盤『TICKET』はCD-EXTRA仕様にすることで回避したが、シングル2作、今作はCCCDで発売され、この後の大久保のソロシングルとソロアルバム、そしてシングル「あの頃のまま」までCCCD採用が続き、その次のアルバム『夏唄』はCD-EXTRAで回避したため結果的にSomething ELseのアルバムでのCCCD採用は今作のみ。サブアーバンミュージックと提唱してアコースティックサウンドを磨き全国を細かく回るライブ活動をアピールしたが、CCCD導入以降はシングル売上はさらに低迷、ベスト盤『TICKET』を出して今作へ繋ぐという戦略もほとんど効果が無く、今作の売上もさらに低迷する散々な結果となってしまい、サブアーバンミュージック路線もシュリンクした。
ベスト盤『TICKET』から間髪を入れずに新たなSomething ELseを見せた開放的な1枚。『Y』で見せていた開放的な雰囲気を全面展開したようなスタイルで、基本3人のアコースティックな演奏を軸にドラム、打ち込みドラム、キーボードなど加えたシンプルな編成を突き詰めた。今作でついにサポートベースが入らずに全て今井千尋のベース演奏となり、自分たちの確固たるサウンドを掴んだかのようでもある。「国道16」はさらに上へ突き抜けた1曲だったし、3人+ドラムという究極系に挑んだ「少年」も名曲だった。「風見鶏-Introduction-」からの「パーフェクトドリーム」、シングル2曲までは隙が無くてすさまじい名盤感がある。しかしそこからはかなり地味というか、ミディアム〜バラード続きとなってしまい、序盤以上の勢いのないあかさらまに失速感のある流れになってしまう。最初の3曲に続くような強い1曲が最後まで無かったのは惜しい。今までのアルバムでは終盤にもリード曲級があったんだけど今作に関しては5曲目以降横一線のままアルバムが終わってしまう。これによりトータルでの雰囲気はいいんだけど、尻すぼみ感がやや強い。
サブアーバンミュージックを掲げてのこの時期の活動は充実していたとは思うし、改めて自分たちのサウンドを確立して再ブレイクまではいかずとも再評価を狙っていたのも確かだと思う。今作の後半の地味さからも力不足といってしまえばそれまでだし、今作が悪名高いCCCDになってしまったとかも運が無かったけど、今作以降はサブアーバンミュージックというのもシオシオになってしまい、ここから契約終了までの1年ちょっとは大久保にソロをやらせたり、カバー企画をやらせたりと迷走状態になってしまい、サブアーバンミュージック提唱を長く続けて機が熟すのを待てなかったなどなかなか難しいところではあったと思う。雰囲気だけなら凄くいいんだけどなぁ…。
印象度★★★☆☆
2021.11.5修正