夏唄

No タイトル 作詞 作曲 編曲 原曲・備考
1 夏色のおもいで 松本隆 財津和夫 土方隆行 チューリップ
2 あの頃のまま 呉田軽穂 呉田軽穂 笹路正徳 ブレッド&バター 
16thシングル 最高90位 売上0.2万枚
3 夏唄 今井千尋 今井千尋 土方隆行 16thシングルC/W オリジナル曲
4 夏の終わり 小田和正 小田和正 松尾一彦 オフコース
5 二人の夏 浜田省吾 浜田省吾 鈴木惣一郎 愛奴
6 FINE LINE 岩沢二弓、山川啓介 岩沢二弓 鈴木惣一郎 ブレッド&バター
7 夏華 今井千尋 今井千尋 松尾一彦 オリジナル曲(新曲)
8 夏の日 森高千里 斉藤秀夫 藤田千章 森高千里
9 恋しくて BEGIN BEGIN 白井良明 BEGIN
10 星に願いを
〜When You Wish Upon A Star〜
Ned Washington Leigh Hariline Something ELse 映画「ピノキオ」主題歌

リリースデータ

2004年8月25日 初登場90位 売上0.4万枚 Produced by Jun Kurosawa 東芝EMI

メンバー

Lead Vocal 大久保伸隆
Acoustic Guitar,Vocal 伊藤大介
Bass,Vocal 今井千尋

Something ELse6thアルバム。カバー8曲、オリジナル2曲で構成されたカバーアルバムだがオリジナルアルバムとしてもカウントされている(次回作が7th扱い)。夏をテーマにした70〜90年代の日本のヒット曲のカバーとオリジナル2曲、最後に映画「ピノキオ」主題歌「星に願いを」(1940年)カバーを収録。7月に発売された「あの頃のまま」が先行シングルとなり、C/Wに収録されていたオリジナル曲「夏唄」が収録された。もう1曲のオリジナル曲「夏華」は新曲。前年リリースされていたシングル「1M」は未収録でそのままアルバム収録の機会が無いままに解散を迎えたが後に『GOLDEN☆BEST』で初収録を果たしている。03年以降CCCDでの発売が続いていたが、今作は『TICKET』に続いてのCD-EXTRA仕様となり、CCCDを回避した。CD-EXTRAには「Scenery of Summer」と題したジャケ写やブックレット撮影時の写真のスライドショーが「夏唄」(2番までで終了)をBGMとして収録されている。

結果的に今作が東芝EMIでの最終作品となり、EMIが勝手に出したドキュメントDVD『夏華』リリースと前後して東芝EMIとの契約は終了。事務所アップフロントも離脱して個人事務所を設立して独立した。

「星に願いを」を除くと知っている曲が発売当時は森高千里くらいしか無かったが、原曲発売当時にヒットしたり、各アーティストの代表曲の1つだったりする曲が選曲されていたようだ。3人のハーモニーとストレートに原曲の良さを伝えるような落ち着いたバンドアレンジ、アコースティックアレンジが施されており、非常に丁寧で真面目な作りのカバーアルバム。原曲と聞き比べると改めて現代に蘇ったという印象もあり、総じて時代を経ても色褪せない夏の名曲が並んでいる。夏と言いながら8月25日発売だが、実際夏真っ盛りというより、夏の終わりや過ぎ去った夏を振り返るような選曲になっており、暑さが和らいでいく時期に聞くととても雰囲気がハマる。「夏唄」は情緒重視のバラードだったが、新曲の「夏華」はなかなか強い存在感を放っていて、歴代のヒット曲に負けていない。

一方で当時のSomething ELseは03年以降サブアーバンミュージックを掲げてより確固たる3人のアコースティックサウンドを追求。ベスト盤『TICKET』でそれまでを総括してシングル「国道16」や「少年」を経た前作『風見鶏』で新たな地平を目指そうとしていた。それだけに今作では一転してアレンジャー任せになってしまい、これまでの流れがバッサリ断ち切られてしまった。再ブレイクまではいかなくてもある程度の人気盛り返しを狙った03年で全く成果が得られなかったためにこういった企画盤になった挙句に契約終了となってしまったものと思われるが、正直この一連のカバー企画はやらされている感が出ていたのも確か。笹路正徳や土方隆行などベテランアレンジャーによる落ち着いたアレンジは確かな安定感はあるし、3人のハーモニーもちゃんと生かしてくれてはいるのだが…サムエルってこんなもんじゃないよなとはどうしても思ってしまう。

前年までの流れからすると今作の落ち着きっぷりは確実に何か違いすぎた。正直この年は急に大久保にソロ活動をやらせたり、その後でこのカバー展開になったり、迷走しまくっていたからなぁ…。それでも今作単独で見れば毎年夏の終わりに聞きたくなる名カバーアルバム

CD-EXTRAの「Scenery of Summer」に関してはブックレット写真が表紙以外はモノクロなのでカラーでそれらの写真が見れたり、自然の景色が見られるものの、曲の2番までしか無い上に、画質も当然悪いのでDVD特典が主流になりつつあった04年当時でもやや前時代っぽい感じではあったが、現代で見るとよりしょぼ〜く感じてしまうところもある。

夏唄

印象度★★★★☆

2018.9.18修正

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