Triple Play

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 I say razz you go! 今井千尋 今井千尋 河合徹三&Something ELse 5thシングル『レコード』C/W(カット)
2 反省のうた 今井千尋 今井千尋 渡辺善太郎 4thシングル 100位圏外
3 悲しきノンフィクション 今井千尋 今井千尋 Anything ELse 1stシングル 100位圏外
4 僕の友人Nの場合 今井千尋、
大久保伸隆
Something ELse 冨田恵一  
5 処方箋 今井千尋 今井千尋 Anything ELse  
6 さよならは最後に言う 今井千尋 今井千尋 冨田恵一  
7 days go by 今井千尋 今井千尋 Anything ELse 2ndシングル 100位圏外
8 @-at mark- 伊藤大介 伊藤大介 Anything ELse  
9 風と行きたかった 今井千尋 今井千尋 河合徹三&Something ELse 3rdシングル 100位圏外
10 行方不明 今井千尋 今井千尋 冨田恵一  
11 無口 今井千尋 今井千尋 Anything ELse 2ndシングルC/W

リリースデータ

1998年3月6日 100位圏外 PRODUCED BY SHIN HASHIMOTO&SOMETHING ELSE 東芝EMI

メンバー

大久保伸隆
伊藤大介
今井千尋

Something ELse1stアルバム。高校時代に大久保と伊藤でI/O EXITを結成、地元千葉県の柏駅前でストリートライブを行っていた94年に通りがかった今井が声をかけ、今井が作っていたオリジナル曲を聞いて意気投合して3人でEXIT LINEを結成。ストリートライブで地道に人気を集めていき、人気に目を付けた複数のレコード会社からメジャーデビューの話が舞い込み、Something ELseに改名して96年10月「悲しきノンフィクション」でデビュー。ここまでの4シングルとC/W1曲を収録。次のシングル「レコード」C/Wに「I say razz you go!」がカットされた。地元千葉県柏市周辺での人気は高く期待されていたものの全国区には程遠く、シングル4作全て100位圏外となり、今作も100位圏外となった。次のシングル「レコード」も100位圏外となり、いよいよ契約切れの危機となっていた中で持ち込まれた『雷波少年』の企画に乗り、98年12月に「ラストチャンス」を発売することになり一躍ブレイク。結果的に『雷波少年』企画前の唯一のアルバムが今作となる。

今作はブレイク後もトップ100に再登場する事は無かったが、レンタル店などでは「ラストチャンス」大ヒットのタイミングで入荷されるようになり、また中古市場でもそれなりに流れている事から、100位以内のチャートに反映されないレベルながらも「ラストチャンス」バブル期にそこそこ売れてその後中古で相当数出回ったとみられる。

基本的に3人の担当は大久保がリードボーカル&ギター、伊藤がアコースティックギター&ボーカル、今井がベース&ボーカルとして「ラストチャンス」企画以降紹介されていたが今作辺りまでは今井の担当楽器は定まっていなかったこの時期のシングル盤での今井の担当楽器はキーボードやギターと表記されている(1st,3rdSgはベース表記が無くギターやキーボード担当という扱い。2nd4thはC/Wがアルバム収録されているので持っておらず不明)。シングルにはなかった個別の演奏楽器が明らかになった今作のクレジットでは演奏参加なしの曲もあるがオルガン、ピアニカ、アコーディオン、ウーリッツァーなど鍵盤楽器での参加が多い。今作のジャケットも良く見るとベースではなくキーボードを抱えている。このためかメンバー表記においては3人の名前のみで担当楽器は表記されず、各楽曲の演奏クレジットで実際の演奏参加状況のみが掲載されている。今作において今井がベース演奏を担当しているのは「処方箋」1曲のみ。伊藤のアコースティックギターは当初から定まっていて多くの楽曲でクレジットされているが「反省のうた」では何故か大久保がアコースティックギターを弾いていて伊藤はボーカルのみ、「僕の友人Nの場合」「行方不明」では3人とも楽器演奏は無く、ボーカルとクラップのみとなっているなど曲ごとに演奏形態が異なっていた。編曲のAnything ELseは誰を指しているのか不明

アコースティックサウンドを生かした非常に耳馴染みの良いポップな楽曲が並んでいて普通にいいアルバム。ただ垢抜けないというか全体にどうにももっさりしたところもあって地味といえば地味であり、ブレイク後に後追いで聞いた際もこれで売れなかったのは不遇だなと思いつつ、やっぱり「ラストチャンス」で揉まれてグッと良くなったよねという印象は当時もあった。1stアルバムとして十分にいいアルバムではあるが、ここから飛躍するには劇薬にも等しい「ラストチャンス」企画はいいきっかけになったのも確かかもしれない。

この頃の大久保の数年前のキムタクみたいな長髪や今井の老け眼鏡&目つきが悪い(というかたぶん表情が固くて不機嫌に見える)ルックスは新人グループ感が無さすぎていかにも売れないオーラが出ていたようにも思う。実際「ラストチャンス」以降解散に至るまで大久保も今井も普通に今作当時よりも明らかに若々しくて親しみが持てる風貌に垢抜けていった。ビジュアル売りではなかったとはいえ、もうちょっとビジュアル面でも事務所なりレコード会社なりがサポートしていれば良かったのに…。

B00005GM6Z

印象度★★★☆☆

2021.10.18修正

戻る