15

リリースデータ

メンバー

SOPHIAセルフカバーアルバム。インディーズ含めて09年から15周年とか言っていた気がするが2010年でメジャーデビュー15周年となりそれを記念した作品。初回盤15000枚は2500円、通常盤も2800円。09年にシングル『Baby Smile』の限定盤に収録された「街-15th Anniversary ver.-」と、12thアルバム『BAND AGE』の初回盤DISC-2に収録された5曲の合計6曲はそのまま収録されている。これにより『BAND AGE』初回盤は意味が無くなってしまった。選曲は95年〜01年までの曲で全てトイズファクトリー時代の曲。02年以降共同プロデューサーの亀田誠治はこの一連のセルフカバーには参加せず、今作では新たに3人のプロデューサーを招いている。

『BAND AGE』の時に5曲じゃ足りないし、他に聞きたい曲があるのになぁ…と思っていたら本当にそのままアルバムになっちゃった…。やはり要望が多かったのだろうか。SOPHIA初期(最初の6年)の代表的なヒット曲はだいたい入っているし個人的に聞きたいと思っていた曲も入っているので選曲は満足だが…。15周年なのに最初の6年だけ(最初のベスト盤『THE SHORT HAND』『THE LONG HAND』の頃まで)ってのは何でなのだろうか。これ以降はまだリメイクする段階じゃないとかそういうことなのだろうか。

今のSOPHIAが昔の曲をリアレンジしたアルバムでは無く(そういう曲もあるけど)、昔の曲を新しいアレンジャーと新しいサウンドにした、といった趣き。今のSOPHIAのストレートなバンドサウンドによるセルフカバーを期待していたのだが1曲目の「Thank you」がいきなり打ち込み+ストリングスのみ。これじゃリミックスじゃないか…。その後はバンドサウンドの曲が続くので安心したが、打ち込みっぽいサウンドが導入されていたり、ストレートなロックというよりかは少しひねったアレンジになっているものもあったりと少々中途半端。アレンジャーの影響も大きいと思うが今回選ばれた楽曲は全て亀田誠治と出会う前の曲なので今のSOPHIAで改めて演奏するのであれば全部亀田誠治で行ってほしかったなとも思う。原曲との違いは楽しめるので原曲を知っている人には十分おススメできるアルバムではあるし、中には原曲並にいい感じの曲もある。個人的には「Place〜」「街」「ゴキゲン鳥」「君と揺れていたい」「ビューティフル」辺りの期待していた楽曲ではガッカリするようなアレンジにはなっていなかったのでけっこう良かった。ただ単純に近年のオリジナル曲の方がアレンジの方向性は好き。基本的に原曲を知っているリスナー向けの作品ではあるけど、原曲は『THE SHORT HAND』『THE LONG HAND』でほとんどまとまっているので、この2作を聞いていればほとんどの曲は原曲と聞き比べが出来る。

初回限定スペシャルプライス盤　　 通常盤

印象度★★★★☆

戻る