20th ANNIVERSARY BESTUYOUNG ADULT<2001-2007>

No タイトル 作詞 作曲 備考
1 誓いの種 松岡充 松岡充 7thアルバム『進化論』収録曲
2 STRAWBERRY&LION 松岡充 松岡充 16thシングル 最高4位 売上12.2万枚
3 HARD WORKER 松岡充 都啓一 18thシングル 最高6位 売上8.3万枚
4 未だ見ぬ景色 松岡充 松岡充 20thシングル 最高2位 売上5.6万枚
5 理由なきNew Days 松岡充 松岡充 21stシングル 最高7位 売上6.3万枚
6 -僕はここにいる- 松岡充 松岡充 22ndシングル 最高13位 売上3.5万枚
7 君の詩 松岡充 豊田和貴 8thアルバム『夢』収録曲
8 松岡充 松岡充 8thアルバム『夢』収録曲
9 旅の途中 松岡充 松岡充 23rdシングル 最高6位 売上3.2万枚
10 青い季節 松岡充 松岡充 26thシングル 最高10位 売上2.3万枚
11 GOD BLESS 松岡充 都啓一 9thアルバム『EVERBLUE』収録曲
12 ANSWER-イチバンタダシイコタエ- 松岡充 松岡充 27thシングル 最高11位 売上2.4万枚
13 one summer day 松岡充 松岡充 28thシングル 最高8位 売上2.4万枚
14 エンドロール 松岡充 豊田和貴 29thシングル(30th同発) 最高17位 売上1.6万枚、30thシングルC/W
15 青空の破片 松岡充 Margueritte Monnot 34thシングル 最高9位 売上2.2万枚
「愛の賛歌」のオリジナル詞カバー
16 in the future 松岡充 豊田和貴 11thアルバム『2007』収録曲

リリースデータ

2014年11月5日 初登場64位 売上0.16万枚 ユニバーサル

メンバー

Vocal 松岡充
Guitar 豊田和貴
Bass 黒柳能生
Drums 赤松芳朋
Keyboards 都啓一

SOPHIA20周年ベストアルバム中期。通算7作目のベストアルバム。SHM-CD仕様による3枚同時発売で今作は2001年〜2007年の楽曲を収録。一括してユニバーサルが発売しているが、今作の収録範囲はトイズファクトリー、EMI時代の音源となる(EMIはその後ユニバーサルに吸収されている)。リマスタリングは特に明記されていないが、当時のエンジニア表記以外に今作の制作者クレジットには渡辺昭人というマスタリングエンジニアがクレジットされているのでリマスターもされているものと思われる。2013年夏以降バンド活動は休止したまま。松岡、豊田、赤松の3人でMICHAELとして再始動したが、14年夏頃には赤松が脱退。今作にはこの時点でMICHAELとして活動している松岡、豊田の2人へのインタビューを掲載したライナーノーツが封入されている。今作は公認作品だが企画はEMI時代のスタッフ主導により、選曲もすべてスタッフが行っている。松岡以外のメンバー4人へ個別に許可がとられ、松岡が最終的に了承して発売が決定したとされている。既に散々ベストが出ていた事やコアなファンの間ではバンドの内部崩壊が目に見えている(特に色々な発言を繰り返す松岡への不信感が増している模様)というかなり厳しい状況下だったこともあり、初のトップ20落ちどころか一気にトップ50落ちとなり、過去最低売上を3作揃って大幅更新する事態となった。

試行錯誤を経て「-僕はここにいる-」で亀田誠治との共同プロデュースに突入したことでバンドが一挙躍進。ピークを迎えるまでの過程を辿れる3作の中でも最も重要な時期の1作。だと個人的には思うんだけど、ちょっとアルバム『夢』から選びすぎ、冒頭の『進化論』、最後の『2007』が2曲ずつと割を食ったような編成になっていて偏ってしまっている感は否めない。2曲しか選ばないのに1曲目がシングル「進化論」じゃなくてなんでベスト盤初選出の「誓いの種」なのかというのは気になるところだけど、「進化論」入れても他のベストと被りまくるし…ということだろうか。「君の詩」辺りもバランス的には『We』『2007』辺りからもう1曲選ぶ形で外してしまっても良かった気がするが、松岡曲ばかり続くのでバランスとったのかもしれない。

と、ちょくちょく気になるところはあるもののまあこの時期をまとめたベスト盤としてはYOUNGよりは聞きやすくまとまっていると思う。楽曲も多彩だけど最終的に躍進につながっている感じがするし。「STRAWBERRY&LION」以外は最初のベスト盤『THE SHORT HAND』『THE LONG HAND』以降の楽曲となるので、『THE SHORT HAND』『THE LONG HAND』の続きとしても聞くこともできる。やはりこの時期以降を知らないリスナーが圧倒的に多いと思うけど、SOPHIAを聞くならこの時期は聞いておくべきであり、そこをピンポイントで押さえられる今作の価値はそれなりに大きいと思う。

ライナーノーツでは亀田誠治を招いて以降はメンバーがそれぞれ以前よりもちゃんと完成させたデモ曲を亀田誠治に提出し、亀田誠治がそれぞれの楽曲へジャッジを下してシングル選択やアルバム収録へ向けてバランス取りをするやり方に変えた事が語られている。それまでのセルフのやり方ではもっと未完成なデモ段階からでもみんなで作っていたが、その過程で曲が変わっていくことも多く、変えたくないところが変わってしまいモチベーションが下がるメンバーもいたそうで、亀田誠治という第三者に楽曲制作のすべての判断を委ねることで不満はなくなるんじゃないか…という考えだったと松岡・豊田の視点では語られている。だが裏を返せばこの時点で亀田誠治を通さないとメンバー全員が納得の行く方向性で曲作りができなくなり始めていたということで、松岡・豊田にとっては亀田誠治に委ねることでまたうまく行くようになったと感じていても都や黒柳(赤松は作曲はこれ以前に1度しかしていない)にとってはどうだったんだろうか…とかいろいろ気になってしまった。

B00NGMG760 

印象度★★★★☆

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