20th ANNIVERSARY BESTV ADULT<2008-2013>
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | Baby Smile | 松岡充 | 松岡充 | 35thシングル 最高7位 売上1.8万枚 |
2 | BANDAGE | 松岡充 | 松岡充 | 2008年ライブ会場限定無料配布シングル、12thアルバム『BAND AGE』収録曲 |
3 | そして優しく | 松岡充 | 豊田和貴 | 35thシングル(ORIGINAL盤のみ)C/W、12thアルバム『BAND AGE』収録曲 |
4 | やめたりできない | 松岡充 | 松岡充 | 35thシングル(ORIGINAL盤のみ)C/W、12thアルバム『BAND AGE』収録曲 |
5 | age | 松岡充 | 豊田和貴 | 12thアルバム『BAND AGE』収録曲 |
6 | 楽園 | 松岡充 | 松岡充 | 12thアルバム『BAND AGE』収録曲 |
7 | cod-E〜Eの暗号〜 | 松岡充 | 松岡充 | 36thシングル 最高20位 売上1.0万枚 |
8 | サヨナラ 愛しのピーターパンシンドローム | 松岡充 | 岡村靖幸 | 37thシングル 最高10位 売上1.0万枚 |
9 | mute reality | 松岡充 | 都啓一 | 13thアルバム『未来大人宣言』収録曲 |
10 | ヤングアダルト | 松岡充 | 松岡充 | 13thアルバム『未来大人宣言』収録曲 |
11 | 奏鳴曲 | 松岡充 | 豊田和貴 | 13thアルバム『未来大人宣言』収録曲 |
12 | 未来大人宣言 | 松岡充 | 松岡充 | 13thアルバム『未来大人宣言』収録曲 |
13 | happy birthday to you | 松岡充 | 松岡充 | 13thアルバム『未来大人宣言』収録曲 |
14 | 虎鳴曲 | 松岡充 | 豊田和貴 | 初CD化 「奏鳴曲」の歌詞変更バージョン |
リリースデータ
2014年11月5日 | 初登場63位 | 売上0.17万枚 | ユニバーサル |
メンバー
Vocal | 松岡充 |
Guitar | 豊田和貴 |
Bass | 黒柳能生 |
Drums | 赤松芳朋 |
Keyboards | 都啓一 |
SOPHIA20周年ベストアルバム後期。通算8作目のベストアルバム。SHM-CD仕様による3枚同時発売で今作は2008年〜2013年の楽曲を収録。一括してユニバーサルが発売しているが、今作の収録範囲はユニバーサル、エイベックス時代の音源となる。収録範囲のオリジナルアルバムが2作しか無いため、今作のジャケットにはシングル3作のジャケットも使用されている。今作のみ初CD化楽曲「虎鳴曲」が収録されているが、これは「奏鳴曲」の替え歌であり、阪神タイガースの応援曲として制作されたもの。リマスタリングは特に明記されていないが、当時のエンジニア表記以外に今作の制作者クレジットには渡辺昭人というマスタリングエンジニアがクレジットされているのでリマスターもされているものと思われる。2013年夏以降バンド活動は休止したまま。松岡、豊田、赤松の3人でMICHAELとして再始動したが、14年夏頃には赤松が脱退。今作にはこの時点でMICHAELとして活動している松岡、豊田の2人へのインタビューを掲載したライナーノーツが封入されている。今作は公認作品だが企画はEMI時代のスタッフ主導により、選曲もすべてスタッフが行っている。松岡以外のメンバー4人へ個別に許可がとられ、松岡が最終的に了承して発売が決定したとされている。既に散々ベストが出ていた事やコアなファンの間ではバンドの内部崩壊が目に見えている(特に色々な発言を繰り返す松岡への不信感が増している模様)というかなり厳しい状況下だったこともあり、初のトップ20落ちどころか一気にトップ50落ちとなり、過去最低売上を3作揃って大幅更新する事態となった。
アルバム2作しかないので今作だけ6曲+7曲という2作のアルバムからそれぞれ半数以上を収録するという選びすぎなベスト盤になってしまっている。これだけ選んでいる割にシングルA面が3曲外されていたりもする。また「Baby Smile」以外は前回のベスト盤『ALL 1995-2000』以降の楽曲となるんだけど、『ALL 1995-2000』の次に聞く1枚としては若干微妙でこれ聞くなら普通に『未来大人宣言』聞いた方が早いような…。特に「ヤングアダルト」〜「happy birthday to you」は『未来大人宣言』と曲順、10〜13というトラック番号さえも同じ。確かに『未来大人宣言』というアルバムはシングル曲や本来勢いのある楽曲が集中しがちな前半に比べてこの終盤4曲でこの先のSOPHIAを期待させるような少し新しい雰囲気が見えてくる構成になっていて、この4曲は重要な楽曲だとは思っていたけど、まさかそのままの形で放り込むとは…。
『BAND AGE』と『未来大人宣言』の間に15周年で今シリーズで言うYOUNG時代のセルフカバーをした『15』をリリースしたり、都の病気によって休止状態となるなど大きな出来事もあったけど、この時期のSOPHIAは亀田誠治プロデュースが続き、大きな変化はない。たぶん今回みたいなベスト盤とかで一気に聞くと変化に乏しく楽曲のインパクトも初期に比べると薄い、という感想を抱きがちなんだけど、じっくり聞いていると円熟味を増したとか、タイトル通りに大人宣言をして新たな方向性を示唆したとか、細かい部分での変化は感じられる。特に後者はある程度年齢を重ねると見えてくるものが違う。ただやはりオリジナルアルバム2枚でベスト盤としてまとめるには無理があったんじゃないかと思う。
ライナーノーツではこの時期の充実っぷりを力説しているのが印象的。少なくとも残った松岡豊田にとっては15周年頃がどん底でそこを乗り越えてバンドが復活して『未来大人宣言』は非常に満足のいく作品でここから行くぜ!という心境だったようで、休止に関しては理由には触れていないが2人にとっては全く考えていない事態だったようだ。また5人でいつか復活する旨も力強く強調。また今作発売の経緯についても触れている。果たして復活はあるのか。全く同じ曲順・配置なのに「ヤングアダルト」〜「happy birthday to you」が何故か終幕モードにも聞こえてしまったのは何故なのか。
印象度★★★☆☆