GIRLS and
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 原曲、備考 |
1 | ヒマワリ | 松岡充 | 豊田和貴 | 1stシングル セルフカバー(2度目) |
2 | もしも君が迷ったなら | 松岡充 | 豊田和貴 | 2ndアルバム『GIRLS』収録曲 セルフカバー |
3 | MY SELF | 松岡充 | 松岡充 | 2ndアルバム『GIRLS』収録曲 セルフカバー |
4 | ボトス | 松岡充 | 都啓一 | 4thアルバム『little circus』収録曲 セルフカバー |
5 | little cloud | 松岡充 | 松岡充 | 4thシングル セルフカバー |
6 | 街 | 松岡充 | 松岡充 | 5thシングル(カット) セルフカバー(2度目) |
7 | サヨウノヨウナラ | 松岡充 | 松岡充 | 新曲 |
Additional Arranger:五十嵐“IGAO”淳一(5,7)
リリースデータ
2025年4月2日 | 初登場13位 | 売上0.5万枚 | TOY'S FACTORY |
メンバー
Vocal | 松岡充 |
Guitar | 豊田和貴 |
Bass | 黒柳能生 |
Drums | 赤松芳朋 |
Keyboards | 都啓一 |
SOPHIA15thアルバム。ミニアルバムとしては5作目。前作から半年ぶり。前作発売時に告知されており、前作に続いて今作は2ndアルバム『GIRLS』を踏襲しているが、オーディエンスと共に創る30周年作品を目指して4thアルバム『little circus』までの初期楽曲対象のファン投票を実施して上位6曲のセルフカバーと新曲1曲を収録。曲順はオリジナルのリリース順となっており、実際の投票結果は1位「ポトス」、 2位「もしも君が迷ったなら」、3位「little cloud」、4位 「ヒマワリ」、5位「街」、 6位「MY SELF」だった。
初回盤はメンバー全員による30周年記念インタビュー「SOPHIA
SPECIAL INTERVIEW 2025」を収録したDVD付。
通常盤はCDのみ。
前作の初回盤及び通常盤初回プレスに今作を収納可能なスリーブケースが付属しており、今作とセットで収納する事ができるようになっている(初回盤同士でも通常盤同士でも初回盤と通常盤の組み合わせでも可)。
「ヒマワリ」はオリジナルアルバム未収録、「little cloud」「街」は『little circus』収録曲なので、結果的に『GIRLS』2曲に対して『little circus』3曲となったが…まあ『little circus』までを対象にすればブレイクしてダントツで売れて人気も評価も高い『little circus』に傾くのは仕方ない。人気定番曲「ヒマワリ」が4位、代表ヒット作「街」が5位という微妙な順位になっているのは『15』で1度セルフカバーもされているし、他に聞きたい曲を優先する傾向があったためと思われる、『GIRLS』+『Kiss the Future』までにしておけばもう少し初期感のあるコアな選曲になったかもしれないが、多くのファンを獲得したのはその後なわけで初期からのコアファンしか喜ばないだろうしなぁ…。
というわけで初期セルフカバー集の色合いが強くなり、『GIRLS』色はかなり薄い。セルフカバーは前作同様にピアノ/キーボードの存在感が強くなっているが、オリジナルの雰囲気を大きく損なうことなく、『15』ほど攻めてもいない正統派な進化系といった印象。「街」は『15』の時も割と王道だったけど今回も王道なんだけど、驚いたのは「little cloud」まさかのバラード化。Mr.Childrenの「I'LL
BE」と「I'l be」を彷彿とさせるような10分近い超大作になってしまい、正直これはかなりかったるかった。「little cloud」に投票した人もこれを聞きたかったわけではないだろうに…。
唯一の新曲「サヨウノヨウナラ」も安定の仕上がりではあるが、復活からしばらく経つのに新曲数が少なすぎて今のSOPHIAがどんな方向性を目指していくのかはまだまだ見えない。今のところ復活してここまでは構想していたけどこの先はあまり構想がないような事も言っているが、とりあえずちゃんとした新作アルバムは聞きたいところ。
「SOPHIA SPECIAL
INTERVIEW 2025」
活動休止から現在にかけての思いをインタビュアーに回答していく個別インタビュー集。各自がラジオブースみたいな空間でインタビュアーと1対1で会話していく内容を5人ランダムに見せていく構成なので少し落ち着きがなく、まとまりもないが、今のバンドがいい状態であるらしい事は伺える内容。また復活時から松岡がインタビューで活動休止の理由の1つとして辞めたがっているメンバーがいたとか、ややぼかした表現で語る事もあったが、それが黒柳能生である事は媒体によっては明かすようになってきてこのインタビューでもその前提で話が進んでいる。雑誌インタビュー等どうしても松岡ばかりになってしまうので、黒柳本人の思いが聞けるのは貴重な機会と言える。
4人ともまっすぐ座って丁寧に受け答えしているのに対して黒柳能生だけ大きめの態度でいかにも昔のロックミュージシャンみたいな振舞いをしているのも印象的だが、しかし見た目若いなこの人。松岡は昔から相当に美容に気を遣ってそうで1人ダントツで若々しいイメージは前からあったけど、他のメンバーが年相応の50代のオジサンとなってやや横幅が増したり、しわだらけになったりしているのに、一般人に戻ってステージから長く離れていた黒柳が松岡に続いて若々しい容姿を保てているのが地味にスゴイ。若い時からある程度の年齢までで30代40代以降でロックミュージシャンやってるのはキツイと思って辞めようとしていたっぽいし、自分なりのロックの美学をしっかり持っている人っぽいし、ここで髪を赤色にしたのも50代、やると決めたからにはやるぜという気合の現われなのかも。
印象度★★★☆☆
2025.5.18更新