夢
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | Produce | 備考 |
1 | 君の詩 | 松岡充 | 豊田和貴 | 亀田誠治&SOPHIA | |
2 | ROCK STAR | 松岡充 | 松岡充 | NI CURVA NORD | 19thシングル 最高3位 売上6.0万枚 |
3 | STRAWBERRY&LION | 松岡充 | 松岡充 | SOPHIA | 16thシングル 最高4位 売上12.2万枚 |
4 | 理由なきNew Days | 松岡充 | 松岡充 | SOPHIA | 21stシングル 最高7位 売上6.3万枚 |
5 | HARD WORKER | 松岡充 | 都啓一 | 岡村靖幸 | 18thシングル 最高6位 売上8.3万枚 |
6 | 小さな花飾り | 松岡充 | 都啓一 | 亀田誠治&SOPHIA | |
7 | -そこにある すべて- | 松岡充 | 黒柳能生 | 亀田誠治&SOPHIA | |
8 | I mean… | 松岡充 | 都啓一 | 亀田誠治&SOPHIA | |
9 | F.O. | 松岡充 | 松岡充 | 亀田誠治&SOPHIA | |
10 | -誰もいない海を見てた- | 松岡充 | 松岡充 | 亀田誠治&SOPHIA | |
11 | 未だ見ぬ景色 | 松岡充 | 松岡充 | SOPHIA | 20thシングル 最高2位 売上5.6万枚 |
12 | -僕はここにいる- | 松岡充 | 松岡充 | 亀田誠治&SOPHIA | 22ndシングル 最高13位 売上3.5万枚 |
13 | Thank you | 松岡充 | 松岡充 | SOPHIA | 17thシングル 最高5位 売上10.0万枚 |
14 | 夢 | 松岡充 | 松岡充 | 亀田誠治&SOPHIA |
リリースデータ
2003年9月25日 | 初登場11位 | 売上5.2万枚 | トイズファクトリー |
メンバー
Vocal | 松岡充 |
Guitar | 豊田和貴 |
Bass | 黒柳能生 |
Drums | 赤松芳朋 |
Keyboards | 都啓一 |
SOPHIA8thアルバム。01年12月のベスト以来、オリジナルでは2年半ぶりの新作。前作『進化論』以降にリリースされ、ベストに収録されていた15th〜17thの3枚のシングル曲は『KURU KURU』を除いて「STRAWBERRY&LION」「Thank you」が今作にも収録されている。以降もシングル5作がリリースされていたため半分の7曲がシングル曲となった。「HARD WORKER」では岡村靖幸、「ROCK STAR」ではNI CURVA NORD、と初めて外部プロデューサーを招いていたが、先行シングル「-僕はここにいる-」とアルバム制作の段階では亀田誠治を共同プロデューサーとして迎えた。亀田誠治とは以降も共同プロデュースが続いていくこととなる。シングルでの連続トップ10入りは21stまでは続いていたが、先行シングルの「-僕はここにいる-」で途切れてしまった。また今作もトップ10入りを逃した上に、「-僕はここにいる-」以外のシングル売上を下回る不振となった。
ベスト後半の時点で迷走してきた感があったが、ベスト以降はさらにへんてこなシングルが連発され、迷走に次ぐ迷走を重ねているように見えた。気が付けばSOPHIAの曲が耳に入ることが無くなりついにはトップ10落ちにまでなってしまった。あれだけ変な曲出してりゃしょうがないんじゃないの?というのが当時の印象。今作を聞いて思うのは「-僕はここにいる-」「夢」という以降のSOPHIAを象徴するストレートな名曲へ辿り着くまでの過渡期的アルバムだったということ。おそらく亀田誠治を招いたことでバンドの方向性がある程度まとまっていったものと思われるが、今作にはそこに至るまでの試行錯誤の過程も含まれているため、前作『進化論』よりは分かりやすいがそれでも引き続きヘンテコでカオスなモードが続いている。
今作のポイントは終盤3曲。試行錯誤を抜けた1つの到達点「-僕はここにいる-」の圧倒的な前向きさと突き抜けっぷり、ベスト盤ではまるで終着点のような作用をもたらしていた「Thank you」はこの位置ではまた別の響きを持ち、迷いを抜けてここから進んでいく決意の曲に意味を変え、最後にバンドの決意を改めて表明するかのような「夢」へつながる。この3曲を持って今後への期待が異常に高まっていく。これからのSOPHIAはここまで聞かないと始まらない。大半は実験的な曲なので、全体的にはそんなに好きなアルバムではない。だがベストでは綺麗にまとまって完結してしまったような気分になってしまいほとんど感じられなかった次への期待が確かに感じられるアルバムだ。とにかく、「-僕はここにいる-」に辿り着いた時、イントロの瞬間からが最高だ。当時の自分含めて大半のリスナーが「-僕はここにいる-」に到達する前に脱落してしまい、今作すら手にとらなかった…というのは今更ながら悔やまれる。
印象度★★★★☆