KAMAKURA
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Computer Children | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ&藤井丈司 | |
2 | 真昼の情景(このせまい野原いっぱい) | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ&藤井丈司,大谷幸 | |
3 | 古戦場で濡れん坊は昭和のHero | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | |
4 | 愛する女性とのすれ違い | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ&藤井丈司 | |
5 | 死体置場でロマンスを | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ&大谷幸 | |
6 | 欲しくて欲しくてたまらない | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ&藤井丈司 | |
7 | Happy Birthday | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ&藤井丈司 | |
8 | Melody(メロディ) | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | 23rdシングル 最高2位 売上26.6万枚 |
9 | 吉田拓郎の唄 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ&藤井丈司 | |
10 | 鎌倉物語 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | 原由子ボーカル曲 |
管編曲:新田一郎(9)、弦編曲:大谷幸(10)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 顔 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ&藤井丈司 | |
2 | Bye Bye My Love(U are the one) | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ&リアル・フィッシュ | 22ndシングル 最高4位 売上38.6万枚 |
3 | Brown Cherry | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ&藤井丈司 | |
4 | Please! | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ&原田末秋 | |
5 | 星空のビリー・ホリディ | 桑田佳祐 | 桑田佳祐& 八木正生 |
サザンオールスターズ&八木正生 | |
6 | 最後の日射病 | 関口和之 | 関口和之 | サザンオールスターズ&大谷幸 | 関口和之ボーカル曲 |
7 | 夕陽に別れを告げて 〜メリーゴーランド |
桑田佳祐 |
桑田佳祐 桑田佳祐 |
サザンオールスターズ サザンオールスターズ&大谷幸 |
メドレー形式 「メリーゴーランド」は「悲しみはメリーゴーランド」のインスト |
8 | 怪物君の空 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ&藤井丈司 | |
9 | Long-haired Lady | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | |
10 | 悲しみはメリーゴーランド | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ&大谷幸 |
管編曲:新田一郎(3)、管弦編曲:八木正生(9)
※シングル200位以内データ
メンバー
1985年9月14日(LP) 1985年9月14日(CT) 1985年10月21日(CD) 1998年5月22日(CD) 2008年12月3日(リマスターCD) |
最高1位 最高1位 最高3位 最高69位 最高78位 |
売上60.9万枚 売上32.0万枚 売上2.2万枚 売上0.4万枚 売上0.3万枚 |
Produced by サザンオールスターズ、高垣健 | ビクター |
メンバー
桑田佳祐 |
大森隆志 |
原由子 |
関口和之 |
松田弘 |
野沢秀行 |
サザンオールスターズ8thアルバム。前年にリリースされ全英語詞だったシングル「Tarako」は未収録。「Tarako」は限定ベスト『すいか』『HAPPY』にも収録されず、完全アルバム未収録のままとなった。85年になってからリリースされた2シングルを収録。オリジナルアルバムとしては初の2枚組で当初は1枚で7月発売予定だったとされているが2ヵ月延期されて発売された。レコードとカセットで発売されたが、すぐ後にCDでも発売された。またLPで「KAMAKURA-BOX」というカレンダー等をつけたBOXでも発売された。レコード&カセットメインでの作品は今作が最後となった。制作途中で原由子が産休に入ったため、キーボードに大谷幸、コーラスにEPO、イリアといったサポートメンバーが入っている。今作にはゲストミュージシャンの楽器クレジットはあるが、どの曲に参加しているかは記載されていない。またサザンメンバーのクレジットは名前のみで担当楽器が掲載されていない。今作リリース後のツアーを最後に活動休止。各自がソロ活動に入る。毎年オリジナルアルバムをリリースするのはこれが最後となった。ただし桑田は翌年にKUWATA BANDとしてアルバムをリリースしている。20周年を迎えた98年には音量を調整した上で6thまでを4月に、7th〜11thを5月、『バラッド』2作を6月と3ヶ月に渡って連続再発した。98年盤の初回盤は紙ジャケ仕様。以降10年間は98年盤が現行盤となっていたが、オリジナルアルバム13作全てが08年に初のリマスター盤で再発され、現在はこのリマスター盤が現行盤となる。ビクター独自のK2HDマスタリングが施されている。リマスターは袴田剛史が担当。リマスター盤の初回盤はデジパック仕様。
1800時間を費やしたとも言われている超大作。コンピューターサウンドを追求しながらバンドとしての全力を尽くした作品とされ、当時リアルタイムで聞いていたリスナーの間では最高傑作との呼び声も高いようだ。ただレコードの時代としてはとんでもない超大作だったんだろうけど2枚とも40数分程度なので、今となっては案外そこまで重量級に感じず、印象ほど聞くのは大変ではない。とはいえサウンドにはひたすら凝っているものの、コンピューターサウンドがどうにも味気ない。この味気無さからはあまり6人の総力を結集したという感じもしない。確かに物凄く意欲的で攻めに攻めた(当時)時代の最先端を行っていた力作だったんだろうなという気はする。シングル2曲も悪くは無いが個人的にはあまり印象の強い曲というほどでもなく(2曲とも以前より印象は上がってきたが)、イマイチ決定的なキラーチューンが不在な印象。「鎌倉物語」は原ボーカルの中では名曲だと思うけど、どうにも地味すぎるわけでもないが派手さも皆無、マニアックすぎるわけではないが分かりやすいわけでもない曲がそれなりに多彩にたくさん並んでいる…という良くも悪くもない印象の曲ばかり。サザンのパブリックイメージが当時と現在ではかなり異なり、もっとキャッチーな曲が"サザンらしい"と思われている今となっては(特に「TSUNAMI」以降の感覚では)かなりオールドファン向けの作品だと思う。
リアルタイムで聞いていれば大きく違う印象になっていたんだろうけど、どうにも90年代後半にサザンを聞き始めてそこが起点になっていると、ここまでの作品は大半が地味曲、たまに名曲があるといった風に感じてしまっていた。今回リマスター盤を改めて聞いていくことで初期に関しては初期なりの良さを感じられるようになったが、どうやらその辺りは"学生バンドのノリ"という評価が一般的なようで、オールドファンの間で評価が格段に上がっていく今作やその前の2作のコンピューターサウンド導入以降の"洗練されてきた"とされる時期になってからはどうにも苦手意識が抜けなかった。
印象度★★★☆☆