さくら
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | NO-NO-YEAH/GO-GO-YEAH | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | |
2 | YARLEN SHUFFLE〜子羊達へのレクイエム〜 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | |
3 | マイ フェラ レディ | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 島健&サザンオールスターズ | |
4 | LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | 41thシングル 最高4位 売上58.7万枚 |
5 | 爆笑アイランド | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | |
6 | BLUE HEAVEN | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | 40thシングル 最高5位 売上21.1万枚 |
7 | CRY 哀 CRY | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | 42thシングルC/W |
8 | 唐人物語 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | 原由子ボーカル曲 |
9 | 湘南SEPTEMBER | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | |
10 | PARADISE | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | 42thシングル 最高4位 売上19.5万枚 |
11 | 私の世紀末カルテ | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | 41thシングルC/W |
12 | SAUDADE〜真冬の蜃気楼〜 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | |
13 | GIMME SOME LOVIN'〜生命果てるまで〜 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | |
14 | SEA SIDE WOMAN BLUES | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | 39thシングルC/W |
15 | (The Return of)01 MESSENGER〜電子狂の詩〜<Album Version> | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | 39thシングル 最高5位 売上23.9万枚 |
16 | 素敵な夢を叶えましょう | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 島健&サザンオールスターズ |
Horn Arrangement(2,3,4,12,16)=山本拓夫、Strings
Arrangement(4,9)=島健、English Lyrics Collaboration(6,10)=TOMMY
SNYDER
Additional Arrangement(16)=林憲一&角谷仁宣
リリースデータ
1998年10月21日 2008年12月3日(リマスター盤) |
初登場1位 初登場123位 |
売上96.9万枚 売上0.2万枚(300位集計) |
ビクター |
メンバー
Vocals,Guitars | 桑田佳祐 |
Guitars | 大森隆志 |
Bass | 関口和之 |
Drums | 松田弘 |
Keyboard,Vocals | 原由子 |
Purcussions | 野沢秀行 |
サザンオールスターズ13thアルバム。前作『Young Love』以降のシングル4作とC/W2曲を収録。「01 MESSENGER〜電子狂の詩〜」は別アレンジとなり、タイトルも変更されている。アルバムバージョンであることが明記されたのもここまで完全にリアレンジされたのもサザンの歴史の中でこの曲のみ。夏にリリースされた『海のYeah!!』は250万枚のヒット(98年当時)となり、サザン健在ぶりは示していたが、肝心の新作シングル群で大きなヒットが生まれず「LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜」がロングヒットした程度。今作ではミリオンを割ってしまい、当時の印象としてはトップクラスから徐々に退きつつある(大御所化)状態となった。また01年になって大森が脱退したため、オリジナルメンバー6人でのオリジナルアルバムは結果的にこれが最後となった。初回盤はスリーブケース入り仕様(帯なし)で、通常盤は帯付の普通のプラケース仕様。08年にはオリジナルアルバム14作が一斉にリマスター再発された。現在はこのリマスター盤が現行盤となる。ビクター独自のK2HDマスタリングが施されている。リマスターは袴田剛史が担当。リマスター盤の初回盤はデジパック仕様。
78分30秒という収録時間ギリギリの超大作。「BLUE HEAVEN」C/Wの「世界の屋根を撃つ雨のリズム」(今作に沿ったロック路線の楽曲)も収録予定だったが断念したとも伝えられている。大多数の一般リスナーが期待する明るくポップな曲もほとんどないというマニアックな作品。多様なマニアックな曲が大半を占めており前作が表だとすれば今作は徹底的に裏サザン。相当ヘビーな内容だが、前作に続いて6人組ロックバンドであるサザンのサウンドが展開。デジタルサウンドなども導入してはいるが、バンドの枠組みを外れていった80年代半ば〜90年代前半とは異なり、あくまでロックバンドとして攻めに攻めているところが個人的には非常に好感触。サポートギタリスト小倉博和の登板も絞りに絞ってどうしても押さえておきたいところで使う感じになっていて参加は3曲程度にとどまっている。マニアックな曲が多いものの飛ばしたくなるほどかったるい曲もなく、慣れてくると実はけっこう完成度が高いことにも気づく。前作に続いて好きな作品だ。
大森脱退後にはポップス路線がメインになり、前作や今作で聞けるようなギターサウンドも聞けなくなってしまい、サザンオールスターズ&オールスターズ化が再度進行してしまう。ロックバンドサザンはもう2度と聞けそうにないだけに貴重な1作だ。もちろんマニアックな曲だけではなくラストの「素敵な夢を叶えましょう」はストリングス中心の感動系バラード。今作が全体的に受け入れられない人でも全部ダメということはないと思う。『Young Love』と今作だけはベスト盤でしかサザンを知らない人でも聞くべき。
印象度★★★★★