Southern All Stars
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | フリフリ'65 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | 27thシングル 最高2位 売上18.2万枚 |
2 | 愛は花のように(Olé!) | LUIS SARTOR | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | スペイン語詞 |
3 | 悪魔の恋 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | |
4 | 忘れられたBIG WAVE | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | |
5 | YOU | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | |
6 | ナチカサヌ恋歌 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | 原由子ボーカル曲 |
7 | OH,GIRL(悲しい胸のスクリーン) | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | |
8 | 女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ) | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | 25thシングル 最高4位 売上11.3万枚 |
9 | 政治家 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | |
10 | MARIKO | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | |
11 | さよならベイビー | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ | 26thシングル 最高1位 売上25.8万枚 |
12 | GORILLA | LINDA OMORI | 大森隆志 | サザンオールスターズ | |
13 | 逢いたくなった時に君はここにいない | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | サザンオールスターズ |
補作詞:TOMMY SNYDER(3,5,7〜9)
Co-Arranged by 小林武史、門倉聡、松本晃彦、菅原弘明、藤井丈司
※シングル200位以内データ(05年再発加算)
リリースデータ
1990年1月13日(初回盤) 1990年1月13日(通常盤) 1998年5月21日(再発) 2008年12月3日(リマスター再発) |
初登場1位 初登場6位、最高2位 初登場99位 初登場107位 |
売上70.4万枚 売上48.0万枚 売上0.3万枚 売上0.2万枚(300位集計) |
Produced by SOUTHERN ALL STARS | ビクター |
メンバー
Lead Vocals | 桑田佳祐 |
Guitars,Back Vocals | 大森隆志 |
Keyboards,Vocals | 原由子 |
Bass,Back Vocals | 関口和之 |
Drums,Back Vocals | 松田弘 |
Purcussions,Back Vocals | 野沢秀行 |
サザンオールスターズ9thアルバム。4年4ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。88年6月25日にデビュー10周年を迎え、桑田のソロ活動中だったがシングル「みんなのうた」で復活。直後に桑田のソロ1stアルバムがリリースされたが、ソロ活動を終了してサザンとしてのツアーを行った。89年には限定盤ベストアルバム『すいか』をリリース。『すいか』に「みんなのうた」が収録されたためか、今作に「みんなのうた」は未収録となり、以降の3シングルが収録された。共同アレンジャーとして5人がクレジットされているが一括クレジットとなっており、全員が全曲に関与しているわけではない。初回盤はデジタルウォッチ付属。通常盤と品番が異なり、当時のO社は品番が違えば別集計としていたため、別々にランクイン。初回盤は3週連続1位を記録。通常盤は初登場6位だったが、2週目と3週目は初回盤と通常盤で2週連続1,2位を独占した。合算するとサザン初のミリオンセラーとなる。一応レコードでも発売されたが既にレコードからCDにほぼ完全移行されていたため、レコードのみの集計記録も残っていない。98年に1st〜11thアルバム、バラッド2作が一気に再発され、08年にはオリジナルアルバム14作が一斉にリマスター再発された。現在はこのリマスター盤が現行盤となる。ビクター独自のK2HDマスタリングが施されている。リマスターは袴田剛史が担当。リマスター盤の初回盤はデジパック仕様。
休止前から参加していた藤井丈司も桑田ソロで大きく関与していたが、今作に最も大きくかかわったのはやはりソロでも大きくかかわった小林武史だろう。というか小林武史だけでなく門倉と松本もキーボーディストだし、何故にキーボード/シンセ関連のアレンジャーばかり5人も取り揃えたのだろうか。原由子だけでは役不足だとでもいうのだろか…。94年の桑田ソロ2ndアルバムで大活躍するギタリストの小倉博和も「愛は花のように(Olé!)」に参加するなど、この頃はサザンとソロで作風の違いは大きく意識しながらも採用している人材はかなり被っており、ソロとサザンのサポートメンバーの重複傾向はこの頃から始まったといっていいだろう。
「みんなのうた」が未収録、この次のシングルがあの大名曲「真夏の果実」ということで、有名作に挟まれた3シングルが収録されているのがちょいと地味だし、色々な曲調が入っているので飽きずに聞けるが、あまりキャッチーな曲は無い。今となってはセルフタイトルのアルバムながらあまりこれぞサザンという気はしない。しかし「フリフリ'65」のド頭でエレキギターがジャッジャーン♪とかき鳴らされて曲が始まるところはサザンがバンドとして改めて再出発した事を感じられてなかなかいい。1度休止という形でリセットした事でサザンを少し客観視してもう1度構築していったような印象だ。前作までのどんどん攻めていくような感じは無いが、適度なバンド感が戻ったのも安心できる。当時としてはこれぞサザンという1作だったんだろう。80年代までのアルバムと比べて全体的に音がしっかりしているし、サウンドにメリハリがある感じがするので、個人的にはサザンのオリジナルアルバムはやはりここから先が好きだなと思う。
印象度★★★★☆