海のYeah！！

弦編曲：新田一郎(2,3,11)、弦&管編曲:八木正生(7)、弦編曲：大谷幸(9)、管編曲：新田一郎(12)

英語補作詞:TOMMY SNYDER(2,3,12)、編曲補：片山敦夫(6,7)、管編曲：山本拓夫&SOUTHERN ALL STARS(10,11)
弦編曲：中西俊博&SOUTHERN ALL STARS(12)、SAX SOLI編曲：山本拓夫(14)

黄色＝オリジナルアルバム未収録(限定盤である『すいか』『HAPPY』を除くと現存するアルバムでは今作でしか聞けない)

リリースデータ

メンバー

サザンオールスターズデビュー20周年記念夏の企画盤ベストアルバム。夏をテーマにした曲をセレクションした企画ベストアルバム。全曲リマスターされている。最新オリジナルアルバムがこの時点で96年発売だったためかデビューから96年までの曲からセレクトされ、97年にライブビデオの特典CDとして発表していた「平和の琉歌」が最後に収録された。アルバム初収録曲は無いが、『すいか』『HAPPY』といった限定ベストのみだった曲が多数あり、現存するアルバムでは今作のみのアルバム収録である曲は多数収録されている。「平和の琉歌」は映像作品付属のCD収録だったため、CDメインの作品には初収録。発売年の98年には累計250万枚程度で前年の『Young Love』をわずかに越える程度だった。00年の『TSUNAMI』のヒットを皮切りにサザンブームが再燃し、再び上位に食い込んだ。毎年夏になると100位以内に顔を出していて05年まで毎年登場した。その後はさすがに夏になっても100位以内への上昇は無かったが、今作以外に正規ベスト盤が存在しない事から08年の活動休止発表、2013年の活動再開発表などメディアで話題になるたびにトップ100への再浮上を繰り返して現在も売れ続けている。2018年の『海のOh,Yeah!!』発売時はトップ10復帰(7位→6位)も果たした。初回盤はスリーブケース入り、デジパック仕様。通常盤は分厚いプラケース仕様。初回盤の方が歌詞カードのサイズが大きい。

サザンのベスト盤は80年代前半に何枚か出ているが全てカセットのみで現在は廃盤。89年の『すいか』、95年の『HAPPY!』といったベスト盤が出ているが2枚とも予約で完売した限定盤作品。他に『バラッド』シリーズが3作存在しているものの、あくまでバラッド集でヒット曲はあまり回収できない。サザンのヒット曲を手軽に押さえられるベスト盤は未だにこれ1作のみである。まさに有名曲がズラリ。サザンを聞くならまずはこれを聞けという内容になっている。これでもヒット曲の全てが収録されているわけではなく、現在はシングルのみのまま放置されている楽曲もまだまだ数多くあるものの、有名どころはほぼ一気に押さえられる。オリジナルアルバムだけを集めてもかなりのシングルが抜け落ちてしまうので必聴盤だ。

一方でリマスターの具合はあまりよろしくなく、低音を無理に持ち上げた結果なのか妙に音がこもってしまっており、08年のリマスター盤や3年前の『HAPPY!』と聞き比べると今作の音ってクリアじゃないな…と感じるところがある。「エロティカ・セブン」は明らかに音質が悪くなっていて、これも今作だけで聞いているとあまり違和感はないが、05年リマスターシングルや3年前の『HAPPY!』と聞き比べるとどれだけ音質が落ちていたかが分かる。

印象度★★★★★

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