世に万葉の花が咲くなり
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | BOON BOON BOON〜OUR LOVE[MEDLEY] | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | |
2 | GUITAR MAN'S RAG(君に奏でるギター) | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | |
3 | せつない胸に風が吹いてた | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | |
4 | シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BANBA |
桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | 30thシングル(31st同発) 最高2位 売上96.9万枚 |
5 | 慕情 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | |
6 | ニッポンのヒール | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | |
7 | ポカンポカンと雨が降る (レイニー ナイト イン ブルー) |
桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | 原由子ボーカル曲 |
8 | HAIR | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | |
9 | 君だけに夢をもう一度 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | 30thシングルC/W |
10 | DING DONG(僕だけのアイドル) | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | |
11 | 涙のキッス | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | 31stシングル(30th同発) 最高1位 売上154.9万枚 |
12 | ブリブリボーダーライン | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | |
13 | 亀が泳ぐ街 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | |
14 | ホリデイ〜スリラー「魔の休日」より | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | 31stシングルC/W |
15 | IF I EVER HEAR YOU KNOCKING ON MY DOOR | TOMMY SNYDER | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS | 全英語詞 |
16 | CHRISMAS TIME FOREVER | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 小林武史&SOUTHERN ALL STARS |
ENGLISH LYRICS ASSISTED BY TOMMY SNYDER(1,2,4,12,16)
※シングル200位以内データ(05年再発加算)
リリースデータ
1992年9月26日 1998年5月22日 2008年12月3日(リマスター盤) |
初登場1位 初登場97位 初登場119位 |
売上179.1万枚 売上0.3万枚 売上0.2万枚(300位集計) |
Produced by SOUTHERN ALL STARS&小林武史 | ビクター |
メンバー
Vocals,Guitars | 桑田佳祐 |
Guitars | 大森隆志 |
Keyboards,Vocals | 原由子 |
Bass | 関口和之 |
Drums | 松田弘 |
Purcussions | 野沢秀行 |
サザンオールスターズ11thアルバム。91年のシングル「ネオ・ブラボー」は未収録。92年7月に2作同時発売された「涙のキッス」「シュラバ★ラ★バンバ」がC/W含めて4曲全て収録されている。ベースの関口和之は91年の「ネオ・ブラボー」以降、病気療養を理由に休養に入った。写真にも普通に写っていてクレジットもされているが、制作には参加していないとされている。なお翌93年のシングルジャケットには写っていない。サポートベースは8,11で入っている程度でシンセベースで代用している。むしろ小倉博和、佐橋佳幸、長田進といったサポートギタリストが半数の8曲に参加。小林武史のクレジットにもギターが記載されているなどギターでのサポートが目立っている。O社4週連続1位を記録し、ミリオンセラーを達成した。98年に1st〜11thアルバム、バラッド2作が一気に再発され、08年にはオリジナルアルバム14作が一斉にリマスター再発された。現在はこのリマスター盤が現行盤となる。ビクター独自のK2HDマスタリングが施されている。リマスターは袴田剛史が担当。リマスター盤の初回盤はデジパック仕様。
88〜93年にかけて参加していた小林武史だが『稲村ジェーン』はほとんどソロなので除外するとアルバムで全面参加したのは今作のみ。編曲表記ではバンドよりも名前が前になっており(今作以前はバンドの後だった)、クレジットもKeyboards,Rhythm Programming ,Synth Bass,Sampling Instruments,Guitarsと、打ち込みを使いながらメンバー全員の担当楽器を網羅するような状態となっている。当時天才だった小林武史の影響は色濃く出ており、凝ったサウンドメイキングが楽しめる。売れ線ポップスからマニアックな曲、聞かせるバラードから遊び曲、何だか分からない曲まで00年代以降にイメージされる一般的なサザン像は今作で確立されたように思う。なので90年代後半以降にサザンを知ったリスナーが後追いで聞いた時に感じるであろう思ったより随分地味…という印象は今作まで来ると感じなくなる。かなり曲数を詰め込んでいるので初の1枚で70分オーバーの大作となったが、げんなりするような大作ではなく、多様性があって聞き応えのある大作だ。
一方で、作り込んだサウンドはバンドっぽさが薄いものが多い。関口は実質参加していないし、ギターもサポートが4人も参加し(小林武史以外の3人は参加曲が明示されているが小林は一括クレジットのため不明)、キーボードは小林武史の本職なので恐らく相当弾いてるし、リズムも打ち込みっぽい音がけっこうある。桑田以外のメンバーの影が一気に薄くなり、この時期のサザンは『稲村ジェーン』で使われていたサザンオールスターズ&オールスターズという名義が引き続きしっくりくるような感じだ。気がつけば桑田以外のメンバー作の楽曲も無くなっている。アルバム自体はいいアルバムなんだけどどうもその辺が気になるところではある。
印象度★★★★☆